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マルチの子



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【この小説が収録されている参考書籍】
マルチの子 (文芸書)
マルチの子 (徳間文庫)

マルチの子の評価: 4.24/5点 レビュー 17件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(5pt)

いやあ、すごい本でした。

私も若い頃にまわりの人たちがマルチにはまり出して、商品を人に勧めはしないけれどユーザーとして関わったことがあるので、雰囲気はまさにこんな感じだったなあ、と思いました。
そして、その組織の奥には何があるのか、ということが、この本を読んでよくわかりました。
でも、この本が他と一線を画するところは、そこではなく、主人公がどうしてマルチに巻き込まれていったのか、そして、一般にどういう人間がマルチのようなものに巻き込まれやすいのか、ということが、ぞっとするほどリアルに書かれているところではないでしょうか。
承認欲求が強くて、臆病で、自分の弱さを認めることができず、人に褒められると嬉しくなってもっと頑張っていい格好したくなる、ということから生じる、小さなウソにウソを塗り重ねて自分をも他人をも洗脳してそんな自分が正義なのだと思い込んでいく世界。
これは、誰にでもいくらかはある傾向だと思いますが、マルチとかカルトいうのは、そこにつけ込んで人を食い物にしていくシスッテムなのだな、と、あらためて思い知らされました。
読んで良かったです。
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4198653011
No.16:
(1pt)

登場人物と説明が長すぎる

最初の20ページほどでもう限界を感じて読むことを断念しました。
ABC方式やら最初の勧誘で誰が誰を誘っているのか分からず、後から「そういうことか」と理解。これが驚きの感情や伏線回収であれば納得感が高いものの、もうちょっとわかるように書いて欲しいと感じた。
マルチはなんとくなく理解しており、どういった描画がされているのか、興味をもって手に取ったものの読み進めることが苦痛なため☆1つとさせていただきたい。
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No.15:
(4pt)

マルチの連鎖。。。

今どきのネズミ講の小説です。

負のスパイラルとは何なのかを実感できます。

日常への不満と承認欲求が、かくも恐ろしい依存症を育てるようです。
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No.14:
(5pt)

信じられないマルチの世界

知って欲しい。マルチ商法のこと。ポンジスキーム詐欺のこと。
社会人のバイブルとして、読んでほしい本。
最近の若者は、「ねずみ講」という言葉も知らない人がいると聞きます。
ぜひこの本を読んで、知って欲しい。
やばい誘いがあることを。
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No.13:
(4pt)

マルチにハマる

主人公の資質について鋭く後半書かれている所が気持ちいいですね。サスティナブルも詐欺とはね。
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No.12:
(2pt)

魅力のない人間たちの織りなす魅力のない物語

誰一人として登場人物に魅力がなく、読み進めるのが苦痛だったが、なんとか最後まで読んだ。ラストシーンは良かった。

特に女性に対する観察眼がとことん甘く、キャラクターの掘り下げが一切なくて、全てのキャラが際立たず、終始ぼやけたストーリーがつづく。
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No.11:
(5pt)

生態を知る

蜂は毒を持っていて近づいたら危ない。これは幼少期に自然から、周囲の大人から学ぶ事である。だが、マルチ商法なんて物は社会に出るまでおおよそ知る事が出来ない。知った時にはすでに遅いのである。
本書はマルチ商法に嵌まる様を、嵌まっている側の視点から知る事が出来る。
無知・無関心でいる事は決して身を守る術にはならない。彼らは人脈を伝って、勝手にやってきて、こちらを強制的に巻き込む。
毒を持って毒を制す。是非この本を読んで、自分の身を守る術を考えて欲しい。
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No.10:
(5pt)

面白い

小さい本屋だと置いていないので、わざわざ取り寄せて購入しました。それだけの価値がある本です。429ページというボリュームな上に、マルチをしていた作者の経験がいかされていて、ストーリーが特に面白い。プロローグの意味も最後に種明かしされて驚ました。読後になんとも言えない余韻に浸れました。
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No.9:
(5pt)

MLMの実情を多くの方に知って頂きたい

身内にMLMの仲間に誘われ家出をした者がいます。身内の所属する組織のことかと思うくらい似たようなことが描かれているので興奮して一気に読みました。MLMをやっている人はSNSに派手な生活を披露していますが、実情は借金まみれというケースも多いのでしょうね。悪い組織ばかりではないと思いますが、大学退学、家出、消費者金融からの借金などなど、無知な若者を操り、その家族を悲しみのどん底に陥れるMLM組織が多いのは事実です。多くの方に読んでこのような現実があることを知って頂き、被害者が増えないことを願います。
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No.8:
(5pt)

臨場感がすごい

自分も著者と同じ時期に同じネットワークビジネスでタイトル保持者になった経験がある
彼女は大阪拠点だったが自分は東京の渋谷が拠点
作品中に出てくる人物像が実在の人達とリンクして隅から隅まで楽しめた
マルチを渡り歩き最後は詐欺的ビジネスで自爆するのはこの業界ならではのオチ
何よりねずみ講とマルチの違いを熟知している著者の「さじ加減」が絶妙
あの時代にタイトルを取れたおかげで知れたことが多々あったが、
この小説を満喫できたのもそのひとつである
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4198653011
No.7:
(4pt)

勢いのある小説でした。

著者自身が、20代の頃にマルチ商法にハマっていた経験をもとに書かれたとのことですが、
読みやすく勢いのある文体で、一気に読みました。
マルチ商法の仕組みも解りやすく書かれていました。
自分のやっているマルチ商法に疑問を持っても、周囲との関係や、
経済的なことから辞めることを考えず、続けていくところがリアルでした。
実家に銀行から督促が行き、親に借金をしている事を知られることをとても恐れるあたりから、
著者が様々な点で恵まれた家庭で育った事がわかります。
世の中のほとんどの人は周囲から注目されたり褒めれられたりすることは
少ないでしょうから、承認欲求の影響というものがよく解る小説になっています。
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No.6:
(5pt)

怖いもの見たさ

「怖いもの見たさ」の欲求を満たすに十分なリアリティがある。経験した人しか書けませんね。

虚実入り混じった価値観、「実」がないから精神的な成功論に頼りながら、なまじ「もの」があるから、知識やノウハウだけは積みあがっていく。

最後は、筆者同様、マルチの世界から抜け出せているのも溜飲下がりますね。

おーこわっ。
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No.5:
(5pt)

マルチにハマるリアル感

マルチに知らぬうちに依存していく過程がとにかくリアル。
始めは軽い気持ちで初めても、結局借金をして自分で購入したり、友人知人を取り込んでいく過程など、広く言われていることながらそれでも避けられないのがハマっている人達なのであろう。

結局仕組みを作った黒幕は綺麗ごとを言いながら自分だけは常に逃げることを考えているのも詐欺師の手口。

本としての構成的には荒い部分も散見されるものの、何よりリアル感が一気に読ませる。

宗教やマルチ商法に夢中になっていく人は必ずしも特別な人ではなく、いつでも身の回りにその罠が張り巡らせられている。
一回その罠にハマったら抜け出すのが難しい。
悪いやつほど心理学に通じている。
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No.4:
(4pt)

「人を応援することが自分の幸せにもなる」という甘い誘惑

ネットワークビジネス、いわゆるマルチ商法の実態がリアルに描かれていた。

一貫性の法則、Me・We・Now理論、小さなYesの積み重ね、連帯感など、様々な心理テクニックを使ったり、スポンサリングと言われる新規顧客獲得のためのプレゼンなど、商品を買わせようとする手法はとても怖く感じた。

「自分が誘った大事な人が成功して初めて自分も成功できる」

「人を応援することが自分の幸せにもなる」

という甘い誘惑を行うことで、あたかもそれを行うことが誰かの役に立つと思わせる手法も見事だった。

家族にも言えないような仕事で友達とも気まずくなり、さらに自分が借金をしてでも件数をクリアするために商品を買わなければならないビジネスが果たしてまともなのか。

健康磁器マットレス、空気清浄機、新規暗号資産公開など、次から次へとネットワークビジネスの世界にはまっていく真瑠子が最後はどうなってしまうのか読み応えがあった。

ネットワークビジネス自体は合法だとしても、本当にそれが誰かの役に立って人を幸せにしているのか、考えさせられる話だった。
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No.3:
(5pt)

面白い!

面白い!どんどん読める!
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No.2:
(5pt)

鮮明にマルチ商法の世界を描いた問題作

著者がこの本を出版するにあたって受けた取材記事でこの本の存在をしりました。

若い頃に著者がマルチ商法にハマった経験を活かして書かれた本書は、普通に生活を送っている表社会の人間には知るよしもない話に満ちていて刺激的です。

この本を読む人の大半はマルチ商法とネズミ講の違いもわからない型でしょうし、マルチ商法は合法だということも知らないでしょう。

本書ではそこから解説されていて、主人公がマルチ商法にのめり込んでいく不気味な様子が描かれています。

この本を読んでいると、マルチ商法が合法だとしても社会の闇だということがわかります。

・紹介した新規入会者数でランクアップするため、知り合いを強引に入会させる
・新規入会者数を稼ぐために自腹で借金する人が多発する
・販売する製品の良さではなく、成り上がりたい野心が元で始める若者が多い
・創始者クラスでなければ巨万の富を得られないにも関わらず、誰でも成功できると歌っている

いくら合法だと言ってもやるリスクが高過ぎます。

これなら然るべき知識をつけて株式投資した方がリスクも低くく昔からの友人を失わなくて済みます。

甘い話はないものですね。
マルチの子 (文芸書)Amazon書評・レビュー:マルチの子 (文芸書)より
4198653011
No.1:
(3pt)

被害者であると同時に、加害者でもある可能性の世界

表向きには「予防医学」「サスティナブル」「金融革命」など高尚な目標を掲げながらも恥ずかしげもなく「外車に乗る」「タワマンに住む」「月収7桁万円」など極めて卑近な目標を大声で叫んでしまう学生サークル的経済ネットワークに群がる人々が繰り広げる群像劇。「枕」「色恋」「自爆」「引き抜き」「(エセ)心理学」「完全な詐欺」など裏技、犯罪も満載です。

ちょっと饒舌になりすぎたきらいが否定できず「このシーンはいらないでしょう?」という場面が散見されます。多すぎる登場人物とその家族背景、実際の事件とのリンク、大人のお遊び時間数件、拉致と救出などはどうなんでしょうか?

先達である新庄耕「ニューカルマ」と結末が同じであるところが「やはり!」なのか「え?」なのか、完全に読者にその判断をゆだねるところもよくできた小説だと思います。
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4198653011

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