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小説8050
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小説8050の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 41~60 3/5ページ
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辛いだけでなく、ストーリー性も高く、読後感もいい。日本を内側から劣化させていく、いじめや引きこもり問題。林氏の素晴らしい筆の力で、こういう当事者達の気持ち、弱さや強さ、苦しみや泣き所が再現されている。天才コピーライターの林氏が、素晴らしい作家になった。社会を変革するために、これからもがんばってほしいです。 | ||||
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全6章の内、第4章までは怒涛の勢いで読み進んだ。面白い! 単行本化に当たって、連載に大幅な加筆を行ったとあるが、連載臭い「振り返り」は少なく、よく書けていると思った。さすがの筆力に圧倒される。 エンディングには若干鼻白んだが部分もあったが、それはそれまで読んだ読者に「こう終わって欲しい」という気持ちが湧いてきて、それとのズレが生ずるからだ。 ただ、他の読者も指摘しているように、「8050問題」と言うよりも「いじめ問題」が主題になっているが、連載ものだったので改題とまではできなかったのだろう。 十分に他人にオススメできる小説だ。 | ||||
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隣の家のこどもの学歴や、就職先が気になったり、他人の着ている洋服が上質なものかどうか気になったりする人には、林さんの小説は受けがいいでしょうね。学歴や、年収、着ているものや住んでいる家、あらゆる尺度で他人と自分を比べまくり、羨んだり妬んだり、隠したり恥じ入ったりするいかにも人間的な心の機微のある人なら、きっとこの小説は面白いはずです。このデジタル時代にあえて本を読もうとする人たちは、得てしてある程度学のある人であり、つまりは学歴社会で競争してきた人たちですから、この本の主人公の歯医者の心の機微には、ぐいぐい引き込まれるのではないでしょうか。林さんの小説は『下流の宴』も読みましたが、人同士の比べあいやくだらない虚栄心などを書かせたらこの人は本当にうまいですね。 8050という、現代を象徴する社会問題に着想を得て、ひとつの家庭内で起こったひきこもりに端を発するドラマに、家事をする暇も惜しいほどのめりこみました。内容は文句無しに面白いです。 一点だけ。 ひきこもりを扱っている小説だからこそ、文中に何度か、精神疾患に触れる文章が出てきます。それらの文章には、狂ってしまえば終わり、アタマさえまともならどうにかなる、という遠回しなメッセージを感じます。確かにひきこもりには統合失調症などの精神疾患が影響しているケースが頻繁にあるようで、家族はその世話やトラブルの尻拭いに相当苦労するようです。 私は以前一時的な精神疾患を発症しました。今現在社会復帰をしているのですが、精神疾患を発症することが「終わり」のような書き方をされるととてもつらく感じました。私は働けますしこのような本も1日もあれば読めます。精神科に対する偏見を助長するような書き方は止めてほしいです。狂っても治ることもありますし、やり直せることもあります。 | ||||
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しっかり取材されたことがわかる一冊。 身近にありえそうなストーリーと、自分もこうなるかもという怖さ、リアルさを感じられて一気に読みました。読み進めるのが辛い場面も多いですが、人間味溢れる登場人物に感情移入してしまいます。 | ||||
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林さんの本は好きでほぼすべて読んでいます。 この本もつまらなくはない、読んでいてもちろん面白いのですが、なんていうか林さんの真骨頂!という作品ではないです。 女性が主人公の小説で、ある種の女の傲慢さやいじましさなどの思考パターンを描かせたらピカイチなのに、この本の主人公はといえば50才のお父さん。 いろいろあきらめ気味流され気味な彼が、ひきこもりの息子のために一念発起して立ち上がり、あれこれ試行錯誤の末に良い弁護士と出会って裁判の準備をし、裁判では勝てて息子の信頼もとりもどすというストーリーは読んでいてひきこまれますし、林さんの文体も読んでいて心地よいのは確かですが、林さんにしてはなんだか真っ当すぎる内容という感じがしました。 | ||||
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筆力良し。初めと終わりがちょっと物足りなかったが、中盤の進行は楽しめた。 | ||||
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専門職には物足りないかな〜 | ||||
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この本を使って授業をして欲しい、また保護者にも読んで欲しいと思います。 | ||||
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私立中学でのイジメをきっかけに引き籠ったという設定から、家族それぞれの立場でストーリーは展開していく。 正直著者の作品ってどこかしっくりこないことが多かったけど、本作品はどこまでもリアル。 親の立場でも子供の立場でも胸が痛くなるような描写と、その一方先に進もうとする苦悩と葛藤、自分勝手さなどわが身に置き換えて考えさせられることができる作品に仕上がっている。 実際問題として当事者が先に進むのは大変だろうけど、それでも何かしらの体験を繰り返すことによって少しずつ前進できる希望を見いだせる。 親も子供もプライドがあるし、隠したいというのは本能的に思ってしまう感情である中、結局は現実に正面から向き合って進んだり戻ったりしながら歩み続けるしかないのであろう。 | ||||
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林真理子の最新の小説は中年引きこもり問題に肉薄した社会派ヒューマンストーリー。個人的にはある種の中年引きこもりニートみたいな人生を生きていますから、マザマザと身に詰まされる思いで読みましたが、引きこもりの息子が車イスになっちまうのが切なかった。結末は語らないでおきますが、ともかく考えさせられる小説ですので、中年引きこもりの当事者は必読です。 | ||||
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期待以上だった 考えさせられた | ||||
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面白くてあっという間に読んでしまいました。子どものことを思うのはどの親も同じだと思うけれど、互いに信頼できるかどうかは親子関係や子どものその後の人生にとても大きく影響する、と思いました。親子関係を考えさせられました。 | ||||
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一気読みしました。 林真理子さんの本はデビューのルンルンから大好きで、多分全巻を読んでいると思います。 8050の介護の内容かと思っていましたから、イジメの裁判の話なのか?と少し驚きながらも、どんどん読めました。 どこの家の家族も、皆んなこの本に出てくる家族と大して変わりのないものだなと。 家族なのに秘密は必ずあるし、嘘もある。 最後は完全ハッピーエンドでは無いような気もしましたが、ホッとしました。 | ||||
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廻りではないが有りうる事に 同感、同情 一気に読めた 良かった | ||||
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内容は非常に読みやすいし、考えさせられる。 題名は「8050」であるが、ひきこもりの息子と向き合っていく家族の苦悩、イジメ加害者への償わせ方、ひきこもりの息子が前を向いて歩けるようになるためのプロセス等が含まれている。 暴力を子供から受けたときの親の気持ちは複雑で、精神科医療、移送サービス、ひきこもりを更生させる業者、等の選択を考える。本書では、息子の希望であるイジメ加害者への復讐を親が応援する形で、後半は裁判中心に物語が進展していくが、こうした過去のイジメの真実と向き合う機会が、ひきこもりからの脱出のきっかけとなっている。現実において、ひきこもりの要因は様々だと思うが、ひきこもりからの脱出のきっかけとなり得る機会は、そのひきこもりの人にとっては、どんな出来事なのだろうか、と考えさせられた。 | ||||
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結婚も就職もできないまま五十代になった子どもが、八十代の親の年金を頼って生きていく、8050という現実。 タイトルは8050となっているが、本書では、息子が14歳から20歳まで引きこもり続けていて、このまま放っておけば8050状態になってしまうという危機感を描いた内容だった。 いじめによる登校拒否から7年、今までのらりくらりと過ごしていたが、近所のひきこもりの50代の息子が強制執行で連れ出される様子を見たこと、結婚を考えている娘から相談されたことをきっかけに、改めて引きこもりの息子と向き合っていく。 いじめによる心の傷がどれほど深いかがよく分かる内容だった。 もっとも身近にいる親にさえ相談できず、誰にも助けを求めることができない現実。そんな息子の殻を少しずつこじ開けていく父親が、途中から息子のためというより、自分のプライドのために行動しているように感じられた。 後半は怒涛の展開で一気に読ませるが、父親が息子に激怒する場面は強引で、展開が急過ぎたように思えたのが残念だった。 | ||||
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世の中の人皆が普通の人生を送っていると考えるのは、もはや寓話だ。引きこもりとパソコンは、セットの様な気がする。 | ||||
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我が家の娘もいじめが原因で半年間不登校になりました。子供を守る為に親は莫大なエネルギーが必要ですが、それが当たり前です。我が家もそうでしたが、人は周りに助けられ生活しています。人との絆を考える作品でもありました。おかげ様で娘は大学を卒業して看護師として毎日笑顔で患者様と向きあっています。 | ||||
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林真理子作品はスカッとする。現実のいたたまれなさを差しひいても、痛快。 | ||||
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タイムリーな話題がテンポ良く書かれており楽しめました。ただ欲を言えば、妻による義父のワンオペ介護の際に起きた事件(問題)に、もっと深掘りして描いて欲しかった。それと、どんな問題が起きたとしても、資金力ある家庭は解決策の選択肢が複数あるということを再確認しました。やはり子供や家庭を守るためには、ある程度のお金が必要なんですね。 | ||||
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