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銘茶の行方: おれは一万石
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銘茶の行方: おれは一万石の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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登場人物の出番が変わりつつあり、また、面白くなってきた。 | ||||
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たった1万石と言う分家の小大名家に婿入りした、尾張藩の血筋の正紀が主人公。 新田づくりは、無理が多い地域の高岡藩だが、関東平野の水運を担う河岸を整備することによって、少ないながらお家の経済状況も好転し、藩士からの借上げ米をなくせた。 同じ分家の正之も、その成功を見習って、遠州の茶葉を商いに。 初めての商いだったが、扶持米と共に、奪い去られる! 実は二人を除こうとする勢力の陰謀だった。 毎回、小藩ならではの運営の難しさゆえの、綱渡りのような藩主自らの活躍ぶりにハラハラドキドキ。 | ||||
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井上家一族が一堂に会したおり、話題に扶持米と銘茶の事が上がる。輸送をどうするかを話し合う。正紀は懇意にしている船問屋を紹介する。浜松藩主井上正甫の補佐をする浦川の出世欲。松平信明の怜悧さが気になる。品物を船に積み込み輸送する段に覆面をした武士に襲われ、船荷ごと船が奪われる。警固に同乗した侍は斬り殺される。生き残ったのは正紀の近習植村仁助のみ。正紀の家臣は身命をとして探索に当たる。遠回りに見えたが、賊を突き止める。これも正紀の妻京と植村の妻喜世の夫を支える陰の力とアイデアは抜群だ。お家を守るため賊の侍は切腹、その上司は残る。どうゆう気持ちか。今の世を映す。続編が楽しみだ!!! | ||||
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単なる物盗りかお家同士の策略ストーリーかと思いきや、次第に見えて来る老中筆頭も絡む陰謀に立ち向かう家取り物語。 崖っ淵で危機を凌ぐながれに、おもわずいっきよみ。! | ||||
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既に次が待ち遠しいです。 | ||||
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今回は久しぶりに、井上家一門内での権力闘争の復活です。 下妻藩藩主正広さんとそのお父さんで贅沢派手好み策略好きで結果隠居した前藩主正棠との争いや、本家浜松藩の家老と中老との争いが、正紀さんの存在(=尾張出身なので古くからの井上一門の力を削ぐ結果となってしまう)にいい格好させたくない一派の画策と重なってきます。 下妻藩が財政をなんとかしようと銘茶を取り寄せ販売を計画し、銘茶を買うお金を本家から借りる。でも、品が届いた時に、強奪され、付いていた浜松藩や下妻藩の藩士は斬り殺され、植村さんは、川に落ちて溺れかけるもなんとか助かります。 以前から外様として疎んじられることもあった植村さんへの批判が強くなり、ついには、本家の家老や松平信明から、切腹させろと言われてしまう正紀さん。藩内では、いろんなうわさ話で、植村さんも、嫁いできた喜世さんも他からきつい態度を取られます。 でも、新婚の植村さんの頑張ること、頑張ること。 しかし、なかなか強奪藩の手がかりがつかめず、その一方で、江戸城内で老中格の本田のジジイがわざわざ叱責してくる始末。それもこれも、尾張憎し!というか、政治の世界の話ですね。現代でもあちこちに転がっております。 植村さんを中心とする実に粘り強い聞き込みもらちがあかず、読んでいてどうなるのかとヤキモキしました。そこに登場するのは、かのスーパージジイである2代前の高岡藩藩主正森さん。容疑者が人と会って酒を飲んだ飲み屋の名前を得る。そこから、少しづつつながりが見えて来、最後には、盗まれた銘茶も米も取り戻すことができます。 でも、これまで通り、とかげの尻尾切りで、画策したであろう浜松藩の家老や、下妻藩の隠居した元藩主の地位はそのまま(この人は享年62らしいからまだまだ、なにかしそう…)。下妻藩の江戸家老がやめさせられ、実行犯の下っ端だけが、死んだり処罰されたり。 今回の物語で、唯一救いは、植村さんと妻の喜世さんとの絆が深まったことと、正紀さんの長男の誕生と孝姫の甘えっぷりですかねえ。 でも、これも、松平定信の改革が失敗し、老中罷免されたら違ってくるのかな?でも、そのあとを継ぐのは松平信明ですし。 読んでいて、心にかかったのは、信明の発言を著者が「正論という名の冷酷さ」と表現した部分です。世の中、こういった正論という名ばかりの冷酷さで、正紀のように「命を粗末にすることは忠義ではない」と(まあ、現代人の感覚だから言えるのだけど)言える人がどれだけいるのかと考えさせられました。 | ||||
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