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限界国家
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限界国家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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小説という体をとっているが、登場人物達が筆者の代わりに日本社会や経済の問題点をひたすら述べている。 その内容は賛否両論もあるだろうし、専門的に正しいのかどうか、見解はあるだろう。さらに小説の体をとっているので、間違った事を書いてもフィクションであると逃げることができる。まさに書き散らかしてると言える。 小説としては登場人物はほとんど個性もなく、特に主人公の女性コンサルタントなんて、これでコンサルタントできるのかというくらい社会にも経済にも、経営にも疎い。 未来の技術の代表として描かれているメタバースやNFTが既に下火になっている現在ではいささか説得力を欠く部分もあるが、少子高齢化を放置して、高齢者の高齢者による高齢者のための政治というのは全くその通り。 小説としても問題提起部分に比重がかかり過ぎている上、様々な分野の問題点を書いているので焦点がぼやけている。一部、ソリューションがほんの少しだけなので、読んでいてもカタルシスがない。 この小説の良し悪しは別として、シルバー民主主義のひとつのソリューションとして平均寿命から現在の年齢を引いた数字が投票数となる余命投票権については言及してほしかった。 | ||||
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本書の表紙の赤い帯を外すとそこには「メタバースに乗り遅れる日本」とある。「限界国家」に日本の危機を救う重要なキーワードとして登場するのが「メタバース」と「NFT」だ。ここですでに「プッ」と笑ってしまうが、笑いを堪えて先を読んでみる。この本が出たのはつい最近の2023年6月なのだが、著者の楡周平氏がこの本の企画をしていたと思われる2021年という年はFacebookが社名をMetaに変更したり、NFTというブロックチェーンを使った新種のねずみ講が流行っていた時期と重なる。流行りのキーワードを鵜呑みにして大上段に構えたが、単行本初版が出た頃には死語になっていて大恥をかいたというオチか。 | ||||
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