ソラリス

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評判

ソラリスの評価:

4.32/5点 レビュー 136件。 A ランク

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平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全183件 101〜120 6/10ページ
No.83
(5pt)

これは何だ?

歴史に残る名作に対して「これは何だ?」は失礼だとは思いますけど、捕らえ難さ、多面性はやっぱり何だ?

気が狂ったような登場人物達の行動、ソラリス学なる研究、果ては宇宙船での恋愛まで、全ては人の営みをからかってるのか?

いやはや凄い作品です。「書き物ができることのひとつの極致」と言ったら言い過ぎでしょうか。いや、でも極致だと思います。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.82
(5pt)

人間中心主義への批判として、重要なメッセージを含んでいる作品です。

1961年にワルシャワで初版が出たSFの古典的名著。 
 「異質なものとの出会い」を、ラブロマンスも入りながら、科学モノとしても楽しめるように出ていてる物語。
 描写が少々長くて読むのに苦労した部分はあったけど、主人公ケルヴィンの葛藤に読んでいる自分自身も巻き込まれ、引き込まれたし、レムがこの物語に込めた意図にも多分に共感した。
 宇宙空間へ飛び出した人類は、地球外の生命体と出会う。そこで、人類と友好関係を結べるか、結べずに争うことになるか、といった典型的なSFのパターンがある。
 しかし、レムが描きたかったのは、人間がまったく想像もつかない形で「他者」と出会うという可能性もあるのだということだった。 
 
 私は、地球外生命体との出会いや、宇宙の謎への好奇心はずっとあったのだけど、なぜ自分たちの貧弱なイメージでそうした問題を捉えるのか、疑問に思っていた。 
 「宇宙人」と聞くとヒューマノイド型を思い浮かべたり、「知的生命体」と聞くと、人間のように個体を持ち、言語を使い、技術を発展させ・・など。 
 
 「ソラリス」で描かれる「他者」(海)は、知的で、思考し、人間の理性を越えている。しかし、それは自分たちの理性を越えているが故に、最後まで人間は翻弄され続ける。ストーリーとしてはシンプルだが、科学的な分析や、神学的な話のやり取り、恋愛など、多様な要素が入っていて、様々な楽しみ方が出来る作品だと思う。 
 そして、レムがこの物語に込めた「人間中心主義」への批判的なメッセージはSFという分野に留まらず、合理主義や科学主義への批判にも通じると思う。 
 映画のほうだと、そうした原作の意図が抜けてしまってるみたいなので、先に原作を読んでよかったと思う。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.81
(5pt)

人間中心主義への批判として、重要なメッセージを含んでいる作品です。

1961年にワルシャワで初版が出たSFの古典的名著。 
 「異質なものとの出会い」を、ラブロマンスも入りながら、科学モノとしても楽しめるように出ていてる物語。
 描写が少々長くて読むのに苦労した部分はあったけど、主人公ケルヴィンの葛藤に読んでいる自分自身も巻き込まれ、引き込まれたし、レムがこの物語に込めた意図にも多分に共感した。
 宇宙空間へ飛び出した人類は、地球外の生命体と出会う。そこで、人類と友好関係を結べるか、結べずに争うことになるか、といった典型的なSFのパターンがある。
 しかし、レムが描きたかったのは、人間がまったく想像もつかない形で「他者」と出会うという可能性もあるのだということだった。 
 
 私は、地球外生命体との出会いや、宇宙の謎への好奇心はずっとあったのだけど、なぜ自分たちの貧弱なイメージでそうした問題を捉えるのか、疑問に思っていた。 
 「宇宙人」と聞くとヒューマノイド型を思い浮かべたり、「知的生命体」と聞くと、人間のように個体を持ち、言語を使い、技術を発展させ・・など。 
 
 「ソラリス」で描かれる「他者」(海)は、知的で、思考し、人間の理性を越えている。しかし、それは自分たちの理性を越えているが故に、最後まで人間は翻弄され続ける。ストーリーとしてはシンプルだが、科学的な分析や、神学的な話のやり取り、恋愛など、多様な要素が入っていて、様々な楽しみ方が出来る作品だと思う。 
 そして、レムがこの物語に込めた「人間中心主義」への批判的なメッセージはSFという分野に留まらず、合理主義や科学主義への批判にも通じると思う。 
 映画のほうだと、そうした原作の意図が抜けてしまってるみたいなので、先に原作を読んでよかったと思う。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.80
(5pt)

なにがなんだかわからないまま進んでいく心地よさ

途中、SFなのかサスペンスなのか、なんだかよくわからないのですが、ソラリスがそもそもなんなのかわからないまま進んでいく、非常に独特の世界を体感できます。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.79
(5pt)

なにがなんだかわからないまま進んでいく心地よさ

途中、SFなのかサスペンスなのか、なんだかよくわからないのですが、ソラリスがそもそもなんなのかわからないまま進んでいく、非常に独特の世界を体感できます。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.78
(5pt)

縁を感じました。

学生の頃、タルコフスキの映画を観て、この原作を知りました。最近、具合が悪くて仕事を休んだ日に、NHK-BSで、タルコフスキのノスタルジアを観て、ふっとソラリスのことを思い出しました。また、読んでみたくなり、新訳ではなく、旧訳を古本で求めました。予想もしていなかったのですが、NHKの100分de名著でソラリスが取り上げられ、しかし講師は新訳者の沼野先生。それでも、刺激を受けて再度読み始めました。今週から始まったので、初めての方は、旧訳、新訳、そしてテキストを両手に、難解と言われるレムの世界に入ってみるのはいかがでしょう?
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237) Amazon書評・レビュー: ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)より
4150102376
No.77
(5pt)

飯田訳のほうが読みやすい

飯田訳「ソラリスの陽のもとに」のほうが文章表現が洗練されていており、スラスラと場面が浮かび読み進められる。
それに対して、沼野訳「ソラリス」は精密な描写表現を目指していると思われるが、表現が廻りいくどい箇所もあり直観的な理解が遅延する事がある。
この2冊についての読み進め方としては、先ず飯田訳を読み全体を把握した後に、沼野訳でロシア語版の削除された部分や改編された箇所を補完するのが最適解だろう。
少し読み始めてから読書スタイルの戦略を変えてみた。
飯田訳「ソラリスの陽のもとに」を数ページ読んでは、沼野訳「ソラリス」の同じ箇所を読んでみた。
手間と時間は掛かるが、翻訳者の訳の感覚の違いや出版社が自己検閲で削除した部分がよく解った。
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237) Amazon書評・レビュー: ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)より
4150102376
No.76
(4pt)

なんせ装丁が素晴らしい


内容の素晴らしさについては
すでに多くのレビュワーの方々が書いてらっしゃるので
わたしはまったく別の面から本書を推したい。

本書、なにが素晴らしいといって装丁が素晴らしい!
装丁について言及されている方が皆無なのが不思議な
くらいだ。
イラスト、フォント、色合い、すべてがバランスよく、
このうえなくセンス良し。端的に「かっこいい」のだ。
わたしの歴代の「ベスト装丁」では1位か2位にくる。

所蔵を前提とするなら、以上の理由から
わたしは早川書房版よりもこの国書刊行会版を
強く推します。

なお、以下も余談的になるが ―

映画マニアのあいだでは
A・タルコフスキーの 『惑星ソラリス』 といえば
ロシア (旧ソ連) の巨匠の傑作として名高いわけだが....

翻訳者の解説 (あとがき) によれば、作品解釈をめぐって
原作者レムとタルコフスキーの間で 相当「大人な喧嘩」
があったそうである。
原作者レムは 『惑星ソラリス』 を酷くこきおろし、
タルコフスキーに 向かって「あんたは馬鹿だ」 とまで
言い放っている (笑)
( 翻訳者は両人の資質の違いを、上手く表現している―
タルコフスキーは 「郷愁の人」、レムは 「違和感の人」であると)
もちろん上をもってして『惑星ソラリス』の評価が揺らぐことはないのだが、
映画版 のカルト的人気と考え合わせると、このエピソードはとても興味深い。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.75
(4pt)

なんせ装丁が素晴らしい


内容の素晴らしさについては
すでに多くのレビュワーの方々が書いてらっしゃるので
わたしはまったく別の面から本書を推したい。

本書、なにが素晴らしいといって装丁が素晴らしい!
装丁について言及されている方が皆無なのが不思議な
くらいだ。
イラスト、フォント、色合い、すべてがバランスよく、
このうえなくセンス良し。端的に「かっこいい」のだ。
わたしの歴代の「ベスト装丁」では1位か2位にくる。

所蔵を前提とするなら、以上の理由から
わたしは早川書房版よりもこの国書刊行会版を
強く推します。

なお、以下も余談的になるが ―

映画マニアのあいだでは
A・タルコフスキーの 『惑星ソラリス』 といえば
ロシア (旧ソ連) の巨匠の傑作として名高いわけだが....

翻訳者の解説 (あとがき) によれば、作品解釈をめぐって
原作者レムとタルコフスキーの間で 相当「大人な喧嘩」
があったそうである。
原作者レムは 『惑星ソラリス』 を酷くこきおろし、
タルコフスキーに 向かって「あんたは馬鹿だ」 とまで
言い放っている (笑)
( 翻訳者は両人の資質の違いを、上手く表現している―
タルコフスキーは 「郷愁の人」、レムは 「違和感の人」であると)
もちろん上をもってして『惑星ソラリス』の評価が揺らぐことはないのだが、
映画版 のカルト的人気と考え合わせると、このエピソードはとても興味深い。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.74
(4pt)

人それぞれ

面白いかは人それぞれです。読んでみたい人は、読んでみてください。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.73
(4pt)

人それぞれ

面白いかは人それぞれです。読んでみたい人は、読んでみてください。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.72
(5pt)

幼き創造主

いやー…
SFファンとしてこの小説を完全な翻訳で読めるのは幸福の至りとしか言いようがない。
人間の悲しみについての、哀切な、哲学的な物語と、ハードSFが一体化した、稀有な傑作。

ネタバレになってしまうが、とりとめのない感想。
訳者の後書にあるとおり、この小説はどのような受け止め方でもできると思うが、こういう受け止め方もあるんだという参考に。

「お客さん」はソラリスがニュートリノを凝集させることによって分子?レベルで人間を模造して作ったもの、いわば生きた幻だ。
ソラリスは人間の似姿を創造した。でも何のために?と問うなら、自問しなければいけない。われわれは自分が何のために創造されたか知っているのか?
物語の終盤でケルヴィンが言う「欠陥を持った神を崇める信仰」とはグノーシスのことだろう。ソラリスはわれわれを造ったのとは違う、別の幼き創造主(デミウルゴス)、またはそれに比肩する何かなのだろう。

なぜわれわれは不死身でないのか、愛する者との身を引き裂かれるより辛い別れをなぜ経験しなければいけないのか?
われわれは永遠に答えの出ない問いを問い続ける宿命だ。他の知性体がこの宇宙にいたとして、それを必ず理解できるなどと思わない方がいい。ましてや他の星の知性体が人間と似ていることを期待するなど余りにも幼稚。だって、われわれは自分たちの創造主の意図すら理解できないのだ…

そして、何のために作られ、壊されるのかさっぱり分からないまま多大な犠牲を払ってミモイドや対称体を調べ続けるソラリス学者たちは、顕微鏡や望遠鏡を片手にこの世界と格闘する科学者たちとあまりに似ていないだろうか。
この小説は現実の壮大な戯画でもあるのだ。

この小説のラストもまた、多義的な受けとめ方ができるものだが、それでもわれわれはこの世界を理解しようとする努力を止めないんだ、という前向きなものだと考えたい。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.71
(5pt)

幼き創造主

いやー…
SFファンとしてこの小説を完全な翻訳で読めるのは幸福の至りとしか言いようがない。
人間の悲しみについての、哀切な、哲学的な物語と、ハードSFが一体化した、稀有な傑作。

ネタバレになってしまうが、とりとめのない感想。
訳者の後書にあるとおり、この小説はどのような受け止め方でもできると思うが、こういう受け止め方もあるんだという参考に。

「お客さん」はソラリスがニュートリノを凝集させることによって分子?レベルで人間を模造して作ったもの、いわば生きた幻だ。
ソラリスは人間の似姿を創造した。でも何のために?と問うなら、自問しなければいけない。われわれは自分が何のために創造されたか知っているのか?
物語の終盤でケルヴィンが言う「欠陥を持った神を崇める信仰」とはグノーシスのことだろう。ソラリスはわれわれを造ったのとは違う、別の幼き創造主(デミウルゴス)、またはそれに比肩する何かなのだろう。

なぜわれわれは不死身でないのか、愛する者との身を引き裂かれるより辛い別れをなぜ経験しなければいけないのか?
われわれは永遠に答えの出ない問いを問い続ける宿命だ。他の知性体がこの宇宙にいたとして、それを必ず理解できるなどと思わない方がいい。ましてや他の星の知性体が人間と似ていることを期待するなど余りにも幼稚。だって、われわれは自分たちの創造主の意図すら理解できないのだ…

そして、何のために作られ、壊されるのかさっぱり分からないまま多大な犠牲を払ってミモイドや対称体を調べ続けるソラリス学者たちは、顕微鏡や望遠鏡を片手にこの世界と格闘する科学者たちとあまりに似ていないだろうか。
この小説は現実の壮大な戯画でもあるのだ。

この小説のラストもまた、多義的な受けとめ方ができるものだが、それでもわれわれはこの世界を理解しようとする努力を止めないんだ、という前向きなものだと考えたい。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.70
(4pt)

圧倒

1961年に東欧ポーランドで発表されたSF小説。今読んでも設定等に古さを感じるところがなく関心した。知性をもった海という未知との遭遇を通じて主人公の思考が愛や神について深く掘り下げられいく過程に圧倒された。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.69
(4pt)

圧倒

1961年に東欧ポーランドで発表されたSF小説。今読んでも設定等に古さを感じるところがなく関心した。知性をもった海という未知との遭遇を通じて主人公の思考が愛や神について深く掘り下げられいく過程に圧倒された。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.68
(4pt)

人間の理解を超えている ソラリスの海

島地勝彦が薦めていたので、読んでみた。

訳者あとがきに、作者の創作意図がうかがえる文章が掲載されており、

宇宙は、人間の理解を超えていて、人間の知性で理解しようとすることの限界を説いている。

『「かれら」の文明が「われわれ」の文明と全く違った道を進んでいるとしたら。

クリスの目前にいるハリーも、ハリーであってハリーではない。』

クリスは人間の知性、感情をもって、ハリーに愛情を感じだすが、それは決して海の策略ではない。

主人公クリスは、「不完全さを、本質的、内在的特質としてもってる神」の存在を想像した。

幼稚な神、不完全な神、『それは何も救いはしないし、何の役にも立たない、ただ存在するだけ』。

長く世界の人に読み継がれている作品だけに、根底に哲学的深淵を感じる。いい読書体験ができた。
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237) Amazon書評・レビュー: ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)より
4150102376
No.67
(4pt)

不思議な世界観だった

ロシアの友人に勧められて読んだ本。(作者がロシア人)一言でいうと「おもしろい」です。ただ、抽象的な表現や難しい専門的な用語があり、たまにその部分を何度も読み返したりしたりもしました。この表紙が、本の世界観をうまく表現してると思います。じっくり本の世界に浸りたいと思うときにお勧めしたい本です。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.66
(4pt)

不思議な世界観だった

ロシアの友人に勧められて読んだ本。(作者がロシア人)一言でいうと「おもしろい」です。ただ、抽象的な表現や難しい専門的な用語があり、たまにその部分を何度も読み返したりしたりもしました。この表紙が、本の世界観をうまく表現してると思います。じっくり本の世界に浸りたいと思うときにお勧めしたい本です。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011
No.65
(5pt)

眩暈がする

正直言うと私は旧訳で挫折していまして再挑戦という意味で新訳を手に取ってみたのですが、今回は最後まで読み進めることが出来ました。

主人公を通して物語を読み進めていくと様々なフィールドの研究者たちが時には熱狂的に、時には諦念を交えながらソラリスという生命体の謎を探求する様子を窺い知ることが出来ます。それはまた飽くなき探求心の象徴であり、ひたすらに敗北を余儀なくされた人類の歴史でもあります。

時折、ソラリスの描写が挟まれるわけですが、変容に富んだ捉えどころのないソラリスに私の乏しい想像力はオーバーフロー気味でした。ソラリスの研究者たちが頭を抱えるわけですね......

冒頭にあるように本書は私にとって難解な部類の本に入ります。しかし、クローズド・サークル的な状況のもと主人公を前にして意味深にして不可思議な行動を取る研究仲間たちや、主人公を巡るラブロマンスが本書のページを捲る手助けてくれました。恐らく、全面的にコンタクトに焦点をあてられていたら再度の挫折を余儀なくされたかもしれません(笑)

最後に、本書を読み通して常に感じていたのは、レムの圧倒的な想像力でした。ここまで緻密に描写をし仮想とはいえ学問の体系や、独自の理論を築く力量には唖然とするしかありません。それが読みにくさの要因となっている感が否めませんが、ただの飾りではなく説得力ある世界を構築するためのファクターとしているのには流石というかしかないです。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.64
(5pt)

眩暈がする

正直言うと私は旧訳で挫折していまして再挑戦という意味で新訳を手に取ってみたのですが、今回は最後まで読み進めることが出来ました。

主人公を通して物語を読み進めていくと様々なフィールドの研究者たちが時には熱狂的に、時には諦念を交えながらソラリスという生命体の謎を探求する様子を窺い知ることが出来ます。それはまた飽くなき探求心の象徴であり、ひたすらに敗北を余儀なくされた人類の歴史でもあります。

時折、ソラリスの描写が挟まれるわけですが、変容に富んだ捉えどころのないソラリスに私の乏しい想像力はオーバーフロー気味でした。ソラリスの研究者たちが頭を抱えるわけですね......

冒頭にあるように本書は私にとって難解な部類の本に入ります。しかし、クローズド・サークル的な状況のもと主人公を前にして意味深にして不可思議な行動を取る研究仲間たちや、主人公を巡るラブロマンスが本書のページを捲る手助けてくれました。恐らく、全面的にコンタクトに焦点をあてられていたら再度の挫折を余儀なくされたかもしれません(笑)

最後に、本書を読み通して常に感じていたのは、レムの圧倒的な想像力でした。ここまで緻密に描写をし仮想とはいえ学問の体系や、独自の理論を築く力量には唖然とするしかありません。それが読みにくさの要因となっている感が否めませんが、ただの飾りではなく説得力ある世界を構築するためのファクターとしているのには流石というかしかないです。
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) Amazon書評・レビュー: ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)より
4336045011