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キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘
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キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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名前しか出て来ない前世代の何人か多分そこそこ楽しく暮らしているらしい、ということが分かったこと以外は、取り立てて面白いことは何も無かった。 自分は子供達が面白いと言って読んでいたのをきっかけに戯言シリーズや人間シリーズを読んだので、リアタイ勢ほど空白はなかったのですが、それでもやたら薄いコンソメスープを飲まされているような。 そういえば、物語シリーズも似たような理由で読むのをやめたんだった。 一方で、冒頭から普通の子供を車で轢いて血だらけにして、盾ちゃんが何か言う度頭をボコる人類最強の印象は、物語のラストで幾分名誉を取り戻してもなお最悪になった。 盾ちゃんは娘だからこそ親にダメ出しできる正当な権利を持っていることは承知しつつ、一人称で語られる平凡な15歳の少女の頭の中でしょっちゅうdisっていうのを読まされるのは、地味に効いてきて不快感がある。 普通の子供が持つ普通の変化球の家族愛だと承知していても、好きな作品や好きなキャラクターの欠点を延々語り続ける人からは、リアルでも距離を置きたいものだ。 『青色サヴァンと戯言遣いの娘』の肩書きだから「仕方がない」と色々と諦めながら読んだ自分は、普通の15歳で年相応に生意気な主人公を可愛いと思えなかったし、彼女に興味も愛着も覚えなかった。 戯言シリーズや人間シリーズは何度も読み返したけれど、西尾先生には申し訳無いと思いつつ、本作をもう一度読み返すことはない、多分。 | ||||
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戯言シリーズ本編は中学生の頃から読んでいました。 まず本編を読んでなくても楽しめるというレビューがあったけど、これは本編を読んでないと楽しめないと思う。何度も何度も「玖渚友の娘」「戯言遣いの娘」というワードが登場して、くどい。本編読んでなかったら「玖渚友て誰?」「戯言遣いて何?」て感じだし、ファンサービスのつもりなのだろうが、回数多すぎて本当にくどい。親の、もとい前作の威光ばかり借りようとしないで、この作品だけで読者を楽しませるという気概を持って欲しかったな。 あと、これは本編の後半もそうだったけど、推理要素がどんどん蔑ろになって、バトル漫画に駆逐されていく感じが残念だった。当時も新本格を期待する人はがっかりしたと思う。 あと、中二病的なパワーワード作りは上手いが、大袈裟なこと言い過ぎて中身がついてこずスカスカな感じ。世界中の人類を支配できるデバイスとか、世界中の機械を奴隷にする彼女とか。 いや、それでもクビキリサイクルとクビシメロマンチストまでは推理小説としての作り込まれた論理があったからまだ納得出来た。でもそれ以降からは科学的に説明のつかない人外能力の遣い手とのバトル漫画みたいになってきて、興が失せた。超能力バトル描きたいなら漫画でやれよって感じだし、推理小説の緻密な論理を組み立てるのが面倒だから放棄した怠慢にも思えた。 本作も推理要素が非常に雑で(決定的証拠も無ければ動機も浅いし)、大袈裟なパワーワードで誤魔化して乗り切ることしか考えてない感じでがっかりした。20代でラノベぽい推理小説ならまだ分かるけど、あれから20年も経って推理小説ぽいラノベに降格したままだった。作者もう40代になったんだからもうちょっと大人の新本格が読みたかった。。 ちょっとだけ過去作でも描かれてなかった新事実は出てきましたけどね。 洗練された推理小説を期待する人は読まない方がいい。過去作への郷愁とファンサだけで満足できる人はお読みください。 | ||||
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帯が汚れていた。 | ||||
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戯れ言シリーズの最新刊と聞いて久しぶりに購入。端的にいえば薄味。たとえるなら第一の殺人しか起こらなかったクビキリサイクルみたいな感じ。読者を驚かせてやろう!みたいな気概がなくなっている。 戯れ言シリーズ7作のキレのあるセリフ回しも失われているのが旧作ファン的には辛い。一つセリフがある度に主人公による地の文が何行も入る感じ…というと昔からそうでは?となりそうだが戯れ言シリーズ7作にあったメリハリがないので別物。この辺カットできるよな、話が全然進まないな…と思っていたら読み終えてしまった。 | ||||
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届いて開封後確認したところ茶色のベタついた汚れが底部と裏表紙付近に付着していた | ||||
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まず断言するが本書は『戯言シリーズ』を求めて読むものではないと思う。あの頃の尖った文章・内容はすでに潰え、どこにも存在していないのだ。後に残ったのはダラダラと冗長に続く地の文、つまらないミステリ要素、劣化した個性のダメダメ三拍子である。あの頃の『戯言シリーズ』を求めているなら、ぶっちゃけpixivの二次創作を読んだほうがまだそれっぽい。本書はなんというか、ドラゴンクエストビルダーズで初めてやみのせんしを見てしまったときのような作品だ(伝われ)。西尾はザオリクをかけて『戯言シリーズ』を呼び出したつもりなのかもしれないが、現れたのは腐りまくったゾンビだったのである。 私は『戯言シリーズ』が大好きである。シリーズ一作目『クビキリサイクル』なんて何度読み直したか分からない。中学生という時期に西尾維新という作家に出会えたことは奇跡のような出来事だったと言っても過言ではない。そこから世界シリーズ、りすかシリーズはもちろんのこと、JDCトリビュート、JOJOコラボ、デスノートやXXXHOLiCのノベライズまで、読めるものはすべて読んだ。少女不十分の辺りで怪しくなり始め、死物語の時点では不信感さえあったが、2022年の夏、戯言シリーズが帰ってくると聞いて大喜びしたものである。それがこのザマだ。虚脱感に耐えられず、私はこの小説を二度読み直した。しかしやはり、戯言シリーズの面影すら見つけることはできなかった。 こんな形になるなら戯言シリーズ復活なんてしてほしくなかった。諦めてネコソギを読み返すことにする。 | ||||
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