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田舎でロックンロール



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【この小説が収録されている参考書籍】
田舎でロックンロール

田舎でロックンロールの評価: 4.38/5点 レビュー 16件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(5pt)

奥田英朗の大ファンです

書物の状態は良好でした。以前買って一読して、気に入っていた本だったのですが、紛失してしまってこの度再度購入しました。読み返して、やはり抜群に面白く、大変満足しています。
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533
No.13:
(5pt)

奥田英朗さんの思春期の音楽への傾倒ぶりが伝わるエッセイ

奥田さんは1959年生まれですので、当方と年代が近く、書かれている音楽体験はリアルタイムで同じような思い出が伝わったきました。親近感を持って読みました。

当時は音楽情報が少なく、確かに『ミュージック・ライフ』はその情報不足を埋める雑誌でした。
ラジオの深夜放送は情報源でしたし、FM放送のエアチェックはレコードの代用として有効でした。

ステレオを購入してもらえなくて困った話や4チャンネル・ステレオというのも時代の流行りですね。一世風靡しながら、あっという間に消えてしまいました。あの頃、ステレオを新規に購入すると4つのスピーカーがドーンという感じで収まっていたものです。

アメリカの「名前のない馬」、ベルボトムのジーンズ、ボブソン、ELPの「ナットロッカー」、ビートルズの「アビイ・ロード」、プレスリーの印象、そしてボズ・スキャッグスの「シルク・ディグリーズ」、中村とうようさんなど、受ける印象があまりにも一致していて面白いように思い出が蘇ってきました。
まるで、タイムカプセルを何十年か経って開けたような思いです。

『ミュージック・ライフ』の草野編集長は、有名な作詞家「漣健児」さんだったというのも本書で教えてもらいました。そうでしたか。

巻末の小説「ホリディ・ヒット・ポップス!」も痛快でした。本書のエッセイを書かれる前に生まれた小説ですが、青春小説の醍醐味が伝わってきました。
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533
No.12:
(5pt)

やってますよ!

「俺の体の1%はLed Zeppelinで出来ているんだ!」と妻に豪語した数か月後、そんなに言うなら是非と奥田英郎ファンの妻がプレゼントしてくれたのが本作。ラジオを必死でエアチェックした自分の中高時代の音楽体験が走馬灯のように蘇ってきました。自分は奥田さんより2歳若かったので、クイーンの初来日コンサートには行けませんでしたが(実に悔しい)、Boz Scaggsの初来日公演には行ったので重なる部分も多かったです(大阪公演ですが)。
 ラジカセでエアチェックしたりロック雑誌を買い求める日々もまさに同じ。特に、当時2500円もしたLPレコードが外れだったときの悲しみと、我慢して聞きこんでいるうちに愛聴盤になってしまうという過程も、まさに「あるある!」です。
四人囃子、Bohemian Rhapsody以降のクイーンやパンクロックを評価しない点など、意見が異なる部分も沢山ありましたが、学生当時は同好の友人と、どれが良くてどれは悪いなんていう論争を良くしたっけなあということも思い出されました。
ロック雑誌を毎月のように読んでいたというのもまさに同世代の体験。奥田さんはミュージックライフからニューミュージックマガジンへと変遷されたとのことですが、自分は音楽専科からロッキングオンへと変わりました。これらの雑誌は今も実家に大切に保存してあります。当時の各ロック雑誌の立ち位置をより詳しく知りたい方は、「日本ロック雑誌クロニクル(篠原章)」を併せて読んで頂ければ奥田さんがなぜニューミュージックマガジンに宗旨替えしたのかより深く分かるかと思います。
 なお、本書の続編として「東京物語」が紹介されていますが、こちらには音楽の話はあまりでてきません。むしろ小説としての本書の続編を読みたい向きには、「家日和」の中の短編小説「家においでよ」がお勧めです。

そんな我々ロック世代に奥田さんは「やってますか!」と問いかけます。自分は2年前のDeep Purpleのコンサートや、昨年のLed Zepagain (Led Zeppelinの凄腕tribute band)のコンサートにも行きましたし、iPodの中は今でも70’s ロックでぎっしりです。残念ながら奥田さんみたいに100万円のオーディオセットは買えませんが、私も「やってますよ!」
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533
No.11:
(5pt)

vzg

読み出したら、中学、高校時代のことを思い出しました。
音楽の好みがそっくり。あの時代、欲しいものが東京ではすぐに手に入っても地方ではなかなか手に入らないものでした。もちろん、金もなかったけど。
高校の時やったかな。中間試験やったか期末試験が終わってからやったか忘れましたが、金貯めてQueenの「Live Killers」を買いに行った覚えがあります。確か赤と緑のカラーレコードでね、今では考えられない。
若かりし頃の宝物でした。
また、こんな音楽関係のエッセイ出して欲しいなと思うおっさんでした。
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4041022533
No.10:
(4pt)

50代のみなさまに!

私はもうちょっと若いですが・・・
小説と思い込んで買ったらエッセイ。エッセイ自体があまり好きではないので、チッと思いましたが、よかった!
ちょっと良い家でなければステレオもなかった時代にロックにのめりこむ少年。
でてくるアーティストは好きな人、きらいな人、知らない人といますが、どれも楽しめました。
ああ、わかるわかるよ、というエピソードもあったり、馬鹿だなーってものもあったり。
奥田英朗のファンで、これはイマイチ、と思う人っもいるだろうし、反対に彼が嫌いでも、この本はイイ!と思う人もいるはず。
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4041022533
No.9:
(5pt)

最高ーです。

奥田さんとは同じ年。全編、懐かしく愉しく読まさせていただきました。まさにロックを聴きながら読みました。中間試験の真っ只中に、教科書持参でリッチーブラックモアズレインボーのコンサートを武道館で見た光景、決して忘れません。
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533
No.8:
(5pt)

だぶる、ダブる。面白いもの読ませてもらいました

オクダ少年は2年先輩かあ。大垣は各務原よりちょっとは恵まれてはいたが。。
私も高校は岐阜にしていたら、もっと刺激的な青春をおくっていたかもね。
「ロックとの出会いがなければ、わたしは作家になっていなかったと思う。」
この巻末の一文が、本書のすべてを言い表している。
私も同感。いまだによく聴いている。ここ数年間は特に。
また、オマケかと思っていた、ラストの短編がけっこう良かった。
この時代、各務原も大垣も、中学校生活は似たようなもんでした。
多感だったあの頃が懐かしくよみがえりました。
オケイちゃんは今、どうしているのでしょうかね。
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4041022533
No.7:
(4pt)

いとおしき日々

1985年、東北のド田舎で生まれた私、ロック好き。
それも現代ロックではなく60年代-80年代の洋楽ロックが好きだ。
そんな私は、物心ついた時にはすでにCDがあったし、
ロックの名曲・名盤を知りたければPCをネットにつないで
検索すれば大体の情報は手に入る、そういう世代で育った。
ラジオを録音しなくてもTSUTAYAに行けば100円で旧作が借りられるし、
(行かなくてもiTunes StoreでDLできるし)
これはいけないことだけども、YouTubeで楽曲名を検索すれば
現在聞けない曲はほぼない(しかもアルバムごと!)。

しかし、著者の奥田さん―オクダ少年はそうではないのですね。
音楽誌のアルバム評を何度も読み、名盤であることを念じて
お小遣いをエイヤっとLPに費やし、名盤であれば喜ぶし
はずれであれば落胆する。

そんなオクダ少年がうらやましくて仕方がないのです。
地方ゆえに情報が少なく、少年ゆえにお小遣いにも限界があり、
ロックが好きで好きで仕方がないのに飢えまくっているオクダ少年。
しかしオクダ少年はT.REXの爆誕を知っており、クイーンの来日第1回ツアーに立ち会うことができた。
これがうらやましからぬはずはない。
また、最後に掲載されている短編小説は、
短編の名手(と個人的に思っている)である著者の、珠玉の作と言っていいと思う。

個人的に残念だったのは、70年代後半以後のロックを「商業主義」ということで
十把一絡げに批判してしまっていること(作者の趣味なので仕方ないんですけどね)。

情報にあふれた時代の私たちにはわからない、
それでもいとおしい日々を描いた、素敵なエッセイです。
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4041022533
No.6:
(5pt)

田舎人

1959年この世に生を受ける。趣味はロック。剣道部所属(ただし補欠)。
大都市周辺の田舎育ち(岐阜と埼玉)。やや(かなり)薄くなった頭頂部。
うーむ、似ている。似すぎている、私と。
かくて私は奥田先生の大ファンとなり、単行本は絶版分をふくめ(図書館で借りた)
全冊読破している。
また出すペースがちょうどいいんだよね、ほんと。そろそろ次ぎ読みたいなって思うと
新刊で並んでるからつい買ってしまう。「おっ、出てるな」って。
さてこの本は他の人も書いているように読者を選びます。はっきり言って。
「60年前後に生まれた田舎のロック好き劣等生」
これがおすすめの読者である。まあ、私のことなんだが。
きっと「うむうむ」「いやいや」「ひーひー」言いながら、ニタニタして読んでることだろう。
まあ、私のことなんだが。
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4041022533
No.5:
(5pt)

ロックがおしえてくれたもの

奥田さんの1学年下、愛知県の東端で育ちました。
聴いていた音楽の多くが重なり、クイーンの初来日、ボズ・スキャックズの初来日などの名古屋公演では、まさしく同じ空間にいたということになります。
72年~77年の自分自身のことや心に映ったものが、走馬灯のように蘇ってくるエッセイ集で、僕にとっては特別な本となりました。

「わたしは基本的に学校が嫌いなのである。同じ服を着せられ、整列させられる、それだけのことに屈辱を覚え、反抗したくなる。自由を規制し、単一の価値観を植え付ける、そういった権力の支配を心から憎んでいる。だから、わたしとロックの相性のよさは必然と言えたのかもしれない。ロックがなかったら、わたしの十代はどうなっていたことやら。ロックは世界中でたくさんの人間の青春を救ったのではないかと、そんなことを考える、そろそろ人生の黄昏どきなのでありました。」
この一節を読んで不覚にも号泣してしまいました。
僕もロックに救われた一人です。
ロックがなかったら、10代の僕はもて余したエネルギーをとんでもなく反社会的なものへ向けてしまったかもしれない。
自分を信じることができず、投げやりな人生を送ったか、それとも自死へ向かったか…
ロックは僕に知性と自尊を授け、そして“この世は生きるに値するんだ”とおしえてくれた唯一のもの。
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533
No.4:
(4pt)

昭和の田舎少年はこうだったのです!

地方のそのまた田舎に住み、ポップスに目覚めて、グローバル化を誰よりも先んじようと夢見た坊主頭の中学生。厳しい校則の理不尽さに憤りつつも、どうにも抗えないむなしさをラジオのAM放送から流れてくるDJの軽妙なおしゃべりや気に入った楽曲にまぎらす。
うーん、ほぼ同世代の人間にとって、非常に共感できるというか、自分たちの中学生時代をそのまんま文字化されたようで、むちゃくちゃのめり込めました(^o^)
今の若い人が読んでも、さっぱり感情移入できないでしょうけど・・・
私の場合は、気の小さい保守的な人間であったらしく、ロックの反権力的なイメージにはなかなかなじめなかったのでした。なのかどうか、ポップスからジャズの世界に急展開してしまった人間なので、本作の中に出てくる様々なロックミュージシャンの名前については70%程度はなんとか聞いたことがあるくらい(もちろんメジャーな人は知ってますが)で、楽曲名では50%もわからない(たぶん聴いたことはあるはず)口の人間ですが、それなりに楽しめました。
ノスタルジーに浸って、元気が出るそんな著作でした。
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533
No.3:
(5pt)

20世紀「ロック」少年

たった今読了。1959年生まれ、私と同い年。渋谷陽一のヤングジョッキー世代だ。とっても懐かしかった。中村とうようの独断レコード評にふりまわされるところとか、スカのレコードを買った時の悔しさとか、よーくわかります。ただ、私はビートルズ・ファンのビートルズ権威化主義が気に入らなくて、意地でもビートルズは聞かなかった。ユーライヤヒープもシン・リジィも聴いたけど。で、パンクにのめりこんで、ロックはテクニックじゃない、魂だ、と思ってた方なので、路線としては奥田さんの対極をゆく。
 でも基本的なところで全く共感した。
 ラストの短編小説、面白かったけどどうかなあ。全く触れられてないけど、放送室をジャックしてTレックスを流すなんて、浦沢直樹のマンガ「20世紀少年」とおんなじだよ。ひょっとして誰も教えなかったのか?
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533
No.2:
(5pt)

レコード時代の郷愁が漂う

70年代のロックにはまった人なら文句なく面白く読める。ぶれない視点で語っていて、読んでいて気持ちがいい。自分も相当のロック気違いだったが、奥田さんの詳しさには脱帽。1972年から77年までの期間について書かれているが、まさしく、日本のロックの夜明け、いい時代だったなぁと思い出させてくれる。
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533
No.1:
(5pt)

同世代の贔屓目をご容赦

通常の小説とは違いほぼ彼の中高時代を綴った青春エッセイであるので、
好みは別れるだろうが私にとっては更に親近感が増す作品であった。
頓着はなかったものの作者と同世代(厳密には彼より少しだけ年上であるが)
というのが非常に近視感というのか同じ時代に全く同様の価値観を
共有していたのが堪らなく嬉しい内容でした。
逆に言えば彼の小説と同じような内容を期待すると肩透かしを食うはめになるでしょう。
その当時のリアルタイムでそのアーティストを聴いた者でしか感じられない
興奮やワクワクドキドキ感は今そのCDやレコードを聴いたとしても味わうことは出来るはずないですから。
見方を変えてロック評論家奥田秀朗の懐かしのCDガイドブックとして使う手もありかもですね。
若い世代の方には文章表現はプロの作品ながらストーリー性は素のオクダ少年の
ノンフィクション物語と考えれば案外拾い物なのかもなんて思いますね。
田舎でロックンロールAmazon書評・レビュー:田舎でロックンロールより
4041022533

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