優等生は探偵に向かない

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評判

優等生は探偵に向かないの評価:

3.59/5点 レビュー 22件。 B ランク

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平均点3.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21〜22 2/2ページ
No.2
(5pt)

SNS時代のミステリ決定版。必ず前作から読むように!

圧倒的に巧みなストーリーテリングと情報開示のテクニックに舌を巻く。サスペンスの演出はより磨きがかかり、すべての面で前作を上回っている。好ましく逞しい少女――というだけではない主人公の暗黒面すら示唆しているのは見事。SNS普及時代のミステリの理想型がここにある。

ただし!
冒頭から遠慮呵責なく前作『自由研究に向かない殺人』の全真相に言及しているため、絶対に前作から読むように!
優等生は探偵に向かない (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 優等生は探偵に向かない (創元推理文庫)より
4488135064
No.1
(5pt)

後半4分の1の展開がお見事。

『自由研究には向かない殺人』(原著2019年、邦訳2021年。以下前著)に続く、ロンドン在住女性作家ホリー・ジャクソンの第二作にて、前著の続編(原著2020年)の本邦初訳。つまり、イギリスの小さな町リトル・キルトンのグラマースクール最上級生のピップ(ピッパ)が探偵役となるシリーズ作品である。原題はGOOD GIRL, BAD BLOOD。
本書の解説にも、原著のアマゾンレビューにも書かれているように、本書冒頭で、前著の内容がほぼ完全にネタバレされている。
さて、前著はユニークな傑作とは思ったが、ハヤカワ・ミステリ・マガジンの2021年ベスト1になった時はちょっと驚いた。しかし、ちょっと考えて納得がいった。①ホロヴィッツのヨルガオは良かったが、カササギほどではない。②他の巨匠たちもちょっと弱かった。③華流も北欧もちょっと弱かった。それで、元気な(特に女性作家の)イギリスミステリーが上位に並び、その中でも、女子高校生自由研究による地域の過去の事件の捜査というユニークな設定、多様性の家族と友人、好感度高い主人公、青春ミステリー(は強い)、ストーリーの面白さ等で、前著が最高点となったのかと思う。
それで、ネタバレない範囲で、本書の内容を書くと、前著の事件解決でネットの名探偵となったピップは、友人のコナーから失踪した(昨日から家に帰ってこない)兄のジェイミーの行方を探すことを頼まれる。前著の事件捜査で危険な目に合い、周囲も傷つけたピップは強く断るが、警察が全く相手にしてくれないので、引き受けて、ソーシャル・メディアを使い、リスナーからジェイミー情報を集め、整理し、地域の人からも取材して、ジェイミーの失踪前後の行動を再構成し、その謎に迫っていく・・最後は意外な真相が待っている。
私的感想
○良くできた第2作であると思う。地味に見えて、なかなかスリリングで、エキサイティングである。満足した。
○ソーシャル・メディアを使った失踪人調査が面白い。そのほか、最初から最後まで、ソーシャル・メディアが絡んでくる。ソーシャル・メディアに弱い私には、大変勉強になった。
○4分の3辺り(第30節)で、一旦リセットされた感じで、新たな事件展開が始まるが、全く予想のつかない展開で、ラストになだれ込む。お見事と思う。
○小さな町にしてはわけあり人間が多すぎるようにも思うが、現実的偶然を小説的必然に見せるようにいろいろ工夫されている。読み返してみると、伏線もうまいと思う。
○本書には、ピップの自我の確立への成長を描く、教養小説的側面もある。しかし、作者は最後で、ピップの自我を分裂(?)させ、読者をハッとさせる。おまけに✕✕✕✕にしてしまって、第三作はどうなるのだろう。
優等生は探偵に向かない (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 優等生は探偵に向かない (創元推理文庫)より
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