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ギニー・ファウル
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ギニー・ファウルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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マルチ商法(ネットワークビジネス)に過去に騙されかかったことのある大学講師兼作家の男。 マルチ商法であるカルミネーションに関わっている大学の生徒の相談に乗っているうちに、徐々にマルチの闇の調査に没入していく男。 関係者への調査が進むうちに、事態は急速に悪化していく・・・というストーリー。 登場人物が多彩で、話も二転三転するし、急速に恐ろしさ、凶暴さを増していくストーリーはかなり面白かった。 変なホラー小説より、遥かに不気味で恐ろしく、題名や表紙もカルミネーションの恐ろしさ、実態を表しているようで興味深かった。 前川氏の作品のうちでは、上位に入ります。 | ||||
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ビザールなタイトルと表紙絵に惹かれて「ギニー・ファウル」(前川裕 光文社)を読み終えました。 2020/4月。新型コロナウィルスが蔓延する首都・東京が舞台。探偵役、稲本は、私立大学の教授であり、実録小説の作家です。彼は、編集者に逆らうように「新・三鷹事件」と呼ばれる未解決事件に取り組みます。 それは、およそ十年前、三鷹で発生した夫婦行方不明事件であり、その夫婦は未だに発見されていません。行方不明推定日時の翌日、夫を名乗る男が銀行に現れ定期預金を解約していたこともわかっています。事件の全容は、いかに? 緊急事態宣言下の首都の日常。「カルミネーション」という会社のマルチ商法。ネットワーク・ビジネス。負のスパイラル。 クライム・ノベルという謳い文句ですが、アクチュアルな題材を散りばめ、「ギニー・ファウル」を<現在の得体の知れない、緊急事態宣言下の我が国>のシンボルのようにまたたかせながら、伏線を回収するという意味合いからはしっかりと作られたミステリのようにも感じられます。 しかしながら、かつての或る週刊誌で「・・の事件簿」のように連載されていたドキュメンタリー風読み物とどう異なるのか?と問い返してみると、まあ、同様のストーリーであり、密に作られた骨格に猟奇的な味つけが加えられたアベレージ作品という言い方に落ち着いてしまいました。 | ||||
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