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千鳥舞う
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千鳥舞うの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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予想以上にきれいで、包装も丁寧で素晴らしいです。 | ||||
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中古とはおもえないほどきれいでした | ||||
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これまでに購入した最悪の「良い」表示本。普通以下と思う。読む気がしない。 | ||||
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葉室倫の作品は好きでした。もっと書いて欲しいでした。 | ||||
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博多八景を下絵に それぞれ人間の営みや苦しみを織りなし 主人公、女絵師の純愛と絡み 読み手を 休ませてくれない 畳み込みが嬉しい思いで速読させて頂きました ハッピーエンドで無い?結末が心に残りました | ||||
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女絵師春香が杉岡外記との不義密通が世間に知れて、絵を描くことから遠ざかっていたが博多八景を描くことになり、これを題材として そこに織りなす人の営みを比翼の鳥として人間の心のあり方を表現してあると思う。 | ||||
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そして最後は、ガンバッテ生きていこう、春香の晴れ晴れとした顔が目に浮かぶ。傑作でした。 | ||||
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「近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば 心もしのに いにしへ思ほゆ」 題名、表紙、序章で、柿本人麻呂のこの短歌が頭に浮かびました。 きっと春香も、千鳥を見るたびに、こうした気持ちになったのではないでしょうか。 比翼屏風(びよくびょうぶ) 濡衣夜雨(ぬれぎぬやう)夜雨:夜中に降る雨の風景。 長橋春潮(ながはししゅんちょう) 箱崎晴嵐(はこざきせいらん)晴嵐:本来は春または秋の霞。青嵐と混同して強風としたり、嵐の後の凪とする例もある。 奈多落雁(なたらくがん)落雁:広い空間で飛ぶ雁の群れ。 名島夕照(なじませきしょう)夕照:夕日を反射した赤い水面と、同じく夕日を受けた事物の組み合わせ 香椎暮雪(かしいぼせつ)暮雪:夕方ないし夜の、雪が積もった山。 横岳晩鐘(よこたけばんしょう)晩鐘:沈む夕日と山中の寺院の鐘楼の組み合わせ。 博多帰帆(はかたきはん)。帰帆:夕暮れの中を舟が一斉に港に戻る風景 挙哀女図(こあいじょず) 以上、10章からなる作品。 ネタバレにご注意ください。 序章と終章は、狩野門下・杉岡外記(げき)と、女絵師・春香の道ならぬ恋の始まりとその結末。 第2章から第9章までは、春香が「博多八景」を描こうと巡り歩いたそれぞれの地で出会った様々な哀しみが綴られており、いずれも胸を打つものでした。 特に、「奈多落雁」の清吉・豊松兄弟の話は、涙を禁じえませんでした。 この作品では、主人公・春香も外記も、他の登場人物誰もが誰かを待っています。「待つこと」のない人間などいないのですが……それが強く伝わってきました。 「待つ」ことは、辛いです。でも、「待たせる」ことも辛いです。いったいどちらが「辛い」のでしょうか……そんなことも考えさせられました。 心に残る言葉もたくさんあり、なかでも春香の「和尚様、死なせてはならない心とは……」との問いに答えた仙がい和尚の「ひとを愛おしむ心じゃ。ひとはひとに愛おしまれてこそ生きる力が湧くものじゃ。たとえ、その身は朽ち果てようが、愛おしむひとがいてくれたと信じられれば、現世でなくともいずこかの地で生きていけよう。この世を美しいと思うひとがいて、初めてこの世は美しくなる。そう思うひとがいなくなれば、この世はただの土塊となるしかないのじゃ。……」には、心が震えました。 「八景」という、知っているようで知らなかった言葉。本作品では、「瀟湘(しょうしょう)八景」をそのまま踏襲しているのか……と思ったら、何故か「秋月:秋の夜の月と、それが水面に反射する姿の組み合わせ」はなく、「春潮」が入っていますが、果たして、これには意味があるのでしょうか。 葉室麟作品は、これで5作目。 本作品「千鳥舞う」と「緋の天空」がトップを争い、「蜩の記」「冬姫」「天の光」と続きます。 追記 H26.11.19 気になる箇所をサクッと再読。 「春潮」は、聖福寺の鉄庵道生によって選ばれた「博多八景」の一つ。「女は皆、いつか長い橋を渡りたいと心のどこかで願っている」という一文を書きたかったから、「長橋春潮」を入れたのでしょうか。 「福岡」という地名は、藩祖黒田如水の出身地「備前の福岡」にちなむもの。 「千鳥」とは特定の鳥類を指す言葉ではなく、水辺に生息する小型の鳥のこと。たくさん居るので千鳥と呼ばれるようになった。俳句では冬の季語。 今日の茶道のお稽古で「千鳥」が話題になり、びっくり…。 | ||||
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決して消えることのない炎という感じです。 大げさな出来事よりも静かな情念の方が人の気持ちを高ぶらせると言うことが良く分かります。 こういう作品が作者にはぴったりだと感じています。 | ||||
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主人公の女絵師が「博多八景」を書き上げるまでのストーリー。 三年後に再び博多の地に戻って来ると約束した狩野派絵師へのひたむきな思いと、 創作を通じて知り合う人々の哀しさが、作品に描かれて行く。。。 時代小説だから書き得た日本人の強さ、優しさ、はかなさが凝縮された作品。 | ||||
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「いのちなりけり」以来の著者のファンです。武家社会の様々な側面、地方独自の政治背景を見事な筆致で描かれ、江戸時代の博多、福岡の様子を思い浮かべながら読むことが出来ました(馴染みのない土地柄なので、あくまでも自分なりの想像ですが)。当然、小説の舞台は現代の、私たちの社会とはまるきり違うわけですが、筆者はそこに、その時代、場所に生きる人たちの、普遍的とも言える想いを強く残してくれます。春香の想いは最後まで心に残り、周りに惑わされず、強く生きる、そういった勇気を与えてくれました。 | ||||
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