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ヘパイストスの侍女



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【この小説が収録されている参考書籍】
ヘパイストスの侍女

ヘパイストスの侍女の評価: 5.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

気付くと夢中になって読み続けていました。

ドラマ化されたら面白そうだなぁ〜と思います。あまり本好きでは有りませんが…久しぶりにワクワクしながら読み耽ってしまいました笑
自動運転とか…これからどんどん開発が進んで行く分野への不安な部分に触れていて…こーゆー問題を解決しながら研究開発されて行っているんだろうなぁ〜と。全くの素人感覚ですが面白かったです。
ヘパイストスの侍女Amazon書評・レビュー:ヘパイストスの侍女より
4334914543
No.1:
(5pt)

大傑作

まず読者は、冒頭からこれでもかと頻出し続けるIT用語に圧倒されるだろう。一つの文章に一つか二つのカタカナ(あるいは英語そのままの)IT用語が登場すると言えるほどの頻度だ。その意味は逐一説明されることもなく、淡々と進んでいってしまう。しかし、心配はいらない。前後の文脈から文章全体の意味するところは理解可能であり、ITに関して全く門外漢の私でも、読みづらいということはなかった。むしろ、日常生活とは違う世界に紛れ込んでいるという、ワクワク感が楽しめる。このIT用語の氾濫が何と全体の8割がたまで延々と続くのである。その間、IT関連以外は、タイヤが空を飛んだ某自動車会社を想起させるパワハラ体質の話だけである。巻末が近づいたあたりで、ふと思ってしまう。これらのIT用語は、自動車会社本社あるいは自動運転車へのサイバー攻撃が「できないこと」と、AIについての説明のために、ずっと費やされてきており、であるならば、文献あるいはIT会社社員向けの基礎教育の中で(作者の白木氏はIT会社勤務)触れられていることなのではないか? 某自動車会社の話は書店でもすぐに手に入る程度の情報であり、結局この本は手に入る情報のコピペを、延々と続けているに過ぎないのではないか? 作者自身の頭で独創的に考えた「小説」の部分がほとんどないまま、終わってしまうのではないか? しかし、解決編に入ってそんな危惧は、完全に払拭される。怒涛のような伏線の回収が始まるのだ。IT用語の氾濫の中に伏線が隠されていた! しかも沢山。ITを利用したトリック(最近のミステリでは、トリックをほとんど見なくなってしまったが、この作品には、トリックもある! しかも独創的で魅力的な。)にも、さりげなく伏線が用意されていたので、納得性が高い。思わず膝をたたき、唸り声をあげてしまったほどだ。そしてラストの心憎いまでの「小説」としての余韻。AIの限界と将来についての作者の考察が、そのまま地の文で説明されるのではなく、ITと真逆の雰囲気をまとう和歌(これも、前のほうで伏線として登場している。)を使い「小説」として、明らかにする。これは5つ星でも足りないくらいの完璧な大傑作である。あまりにも完璧で、高すぎる壁になってしまうので、ミステリ作家志望の人には罪深い作品である。
ヘパイストスの侍女Amazon書評・レビュー:ヘパイストスの侍女より
4334914543

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