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母の待つ里
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母の待つ里の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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大都会でサクセスすることがはたして人間として最上の幸せなのか?という答えをさがし求めた小説なのだとおもう。田舎の母に癒される。母は愛を持ってもてなす。しかし、母は悲しみを堪えて生きていた。ここが大事なポイントだと思う。人生とは悲しみを堪えていきていくものですよ。大都会でサクセスすることになんの意味もありません。登場人物は幸せと言えますか?もっと大切な人生の意味にきづいてください。と言うのが作者の伝えたかった事なのだろう。最終テーマは母の待つ里とは極楽浄土のことなのだろう。母の待つ里 極楽浄土に行く日まで母を思い必死にこの悲しい人生を生きる人間がテーマなのだろう。 | ||||
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大手クレジットカード会社が仕掛けた「ふるさとを、あなたへ」という商品。現実かと思い間違えるほどリアルな 設定がされる。人、場所、雰囲気。高額なこの仕掛けを買う人間もいる。多くは都会人でふるさとを持たぬ人間、あるいはふるさとを昔に去って両親も死んでいった人間。彼らはこの「嘘」で固まった「ふるさと」にやがて心の安らぎをもとめてしまう。この設定そのものは厳密にいえば「つっこみどころ満載」である。 だが、そこに聖母ような年老いた「母」がいれば、多くの人間は魔法のようにそれを現実世界と捉えて その「嘘」の中に沈み込む。母という存在が、如何に多くの人たちにとって「最大公約数」が多く、誰が 感じることも、他の誰かとの共有性が高い存在はあるまい。さらに都会で不自然なまでに人工的なものに 慣れ親しんできた人間にとって、ふるさとにいる母という魅力はどうしようもなく魔性的なのである。 そういったことを十分感じさせてくれる作品である。 | ||||
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さすが浅田次郎!読み始めは「?」でしたが読み進めるうちにこの落とし所はどこなのか、知りたくなりました。 戦争、限界集落、高齢化社会、おひとり様、都会の孤独、格差、そして震災。現代社会の問題が盛りだくさん。 大切なのは何かを考えさせられる作品です。 | ||||
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それぞれ懸命に人生を生きてきた人達が、その道の終末近くの歳となった時、ふと安らぎを求めたお話。良作。 ちよさんの可愛らしさと芯の強さ、そして優しさが心に沁みる。 又、登場人物各々が全て優しい人々で、こういう作品こそ安心して読める作品だと思います。 まさに、辿り着くところです。 | ||||
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大都会に住み、地位も名誉も金もある。 今、本当に幸せなのか。 否、孤独。 そんなあなたにふるさとを、「ホーム・タウンサービス」。 ”何もない所に、ここには何もかもがあった”と。 そう、聖なる母の笑顔が待っていた。 箱庭の幸福から脱皮し、ノスタルジーに浸る。 | ||||
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浅田次郎の作品は、大好きです。これまで読んできたものとは、少々違うイメージかなと。でも、なるほど、そんなものかなと、心の動きや、感じ方が納得できて、とても自然で、でも奇妙な世界に連れて行ってくれて、とても楽しませてもらいました。 | ||||
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自分は出生地、出身地、現住所が、それぞれ飛行機で行くような距離感でバラバラ。 進学や仕事の都合での引っ越しも多い。 高校まで住んだ実家も、両親が定年を機に他県に引っ越し今は無くなってしまった。 なので、どこがふるさとなのかと問われると 答えにくいが、帰りたいなと思える場所が、 その人にとってのふるさとなのかなと。 他の方のレビューで、東北の言葉がわかりにくいとあったが、多少、東北に地縁があるので、そこは大丈夫だった。 そしてもう今は東北地方でも若い人や子供は、チヨさんみたいなズーズー弁コテコテの人はいない。 自分は定年前後の主人公たちよりは少し若いし、幸い両親もまだ健在だが、そう遠くない未来予想図というか... 考えたくないけど、親との死別とか、墓じまいとか、定年後の生き方、とか色々考えさせられるストーリーだった。 父と同年代の浅田先生。 先生の作品との出会いは、もうウン十年前の大学生の頃だった。 途中、身の回りが忙しくて、実用書しか読めない時期もあったが、人生の節目には浅田先生の本を読みたくなる。 基本、一度読んだ本は読み返すことをしないが、浅田先生の作品は、この作品含め、また年齢を重ねたのち読み返してみたいと思う。 | ||||
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浅田次郎さんの作品を初めて読みました。情景が目に浮かぶような文章で内容は心が温かくなるような良い話でした。 | ||||
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なんと怖いようなものがたりだろうか行ってみたい衝動にかられます | ||||
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5冊買いましたが、どの本もよかったです。 | ||||
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悲しい物語ですが 生き方をふりかえらせます。さすが 浅田ワールド 引き込むな! | ||||
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都会人が故郷を恋しく思い、母の愛に浸りたいという願いを全編に貫いている小説でした。ストーリーテラーの面目躍如ともいえる巧さが随所に感じられた作品でした。 まるで実際にそんな故郷があり、母親が存在しているかのような臨場感に包まれました。読者もひと時、作者の術中にはまる快感に身を寄せていると思います。 浅田次郎は虚実をないまぜにする手法を得意としており、あたかも自分がその地域に降り立ち、そこで生活しているかのような錯覚を持たせるほど巧みな文章力と表現力、構想力を持った作家です。 その筆力ゆえ、フィクション上の人たちのプレミアムクラブのユナイテッド・ホームタウン・サービスそのものを成立させ、読者を誘ってくれるのです。 登場人物の独白部分の外連味たっぷりな台詞回しがいいですね。語りは躍動感を持って伝わってきます。彼の作品は、地の文体も含めて、語り口調が滑らかです。とても読み易いですし、テンポのある筆運びによって物語に引き込まれ、安らかな気持ちにさせてくれました。 フィクションでありながら、故郷に対する浅田次郎の思いが見え隠れするのも一興です。 その筆力の高さを証明した一級のエンターテイメントになっていました。 家族への愛。我々の世代なら確実に泣けます。ここまで読者を泣かせるなんて、作者一流のペンの力でしょう。 | ||||
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母が読みたいと言うので買いました | ||||
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ふるさとをあなたに〜の帯と表紙に引かれ、本書を購入しました。ある高級カードのプレミアムサービスを利用して、心の故郷を求める人々とそれを迎え入れる母をめぐる物語。偽物だけど本物の愛と包容力で包みこんでくれる『母』の実直な人柄まっすぐで清らかな生き様に惹き込まれます。少し哀しくもあたたかい心の灯火になるような素敵な作品。田舎の情景がありありと浮んでそこに暮らす素朴で温かな人々の懐かしい笑顔に会えたようノスタルジー、二度と帰れれないけど忘れえぬ故郷に胸を打ち美しく切なく温かな気持ちに包まれる名作。あの世へ旅立った母と祖母にまるで再会できたかのような不思議な安堵感。この素敵な作品に出会えたことに感謝します | ||||
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浅田次郎さん他のTVでの対談番組でこの作品を知り読みたくなり購入しました。 | ||||
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山や川という自然だけでなく、後悔や迷いに悩む自分を、何も言わず無条件に受け入れて抱きしめてくれるのが、母の待つふるさとではないだろうか。だからこの小説は、これがビジネスであることを知りながら、ふるさとを求めていく登場人物たちに感情移入することができるのではないだろうか。太宰治がふるさと津軽を旅して、最後に育ての親”たけ‘‘に出会って感じる安堵の気持ちを思い起こした。 最後に母がその寝物語に、3.11の津波で子も孫もみな奪われてしまった”ちよ‘‘の気持ちを語ることで、ビジネスと言い切れない母としての気持ちを照らし出した構成に、「あっ」とそれまでを振り返らせられた思いがした。 | ||||
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母親も故郷も同級生も全く架空の環境に作られたものであることを、登場人物たちは理解しながら、その環境にはまっていく。読者である自分自身も、そうした全くの架空の空間と理解しながらも、ついつい、感動して泣いてしましました。 | ||||
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浅田次郎は悪魔のような作家だ。 読者を必ず泣かせる。 泣かせようと企てているのがわかる。 確信犯だ。 今度は泣かないよ、と思って僕は読む。 それなのに、まんまとやられてしまう。 前半で涙腺は決壊した。 | ||||
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私は浅田次郎さんのファンであり、ほぼすべての作品を読んでいます。その中でもこの本は、惹きつけられて一気に読み、また読後感が素晴らしい一冊でした。「天国までの百マイル」が好きだった方なら、間違いないでしょう。でもあの頃よりも、文章にいい意味で力が抜けていてとても自然だと私は感じました。お勧めします。 | ||||
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少しずつ、少しずつ、大事に大事に読みました。それほど素晴らしい作品でしたし、今までに読んだことのない物語でした。 私自身も母を亡くして、母のいない実家はもはや故郷ではなく、いつもどこか母のいる故郷を求めている気がしていました。自然と登場するホームタウンサービスを利用する人たちの気持ちがすんなりと入っていき、疑似体験しているような気持ちで読んでいました。 巻末にちよさんの悲しい記憶が寝物語に打ち明けられ、深い悲しみとともに読了となりました。誰かにぜひ勧めたい1冊です。 | ||||
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