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童の神
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童の神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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八本目の槍を読んで、とりあえず次は何かなって感じで手に取りました。 時は藤原道長の時代。土蜘蛛とか夷と言われた者たちと、京人と呼称する人達と、 それは大江山を始めとする山の民族と朝廷の諍いが絶えない時代。 桜暁丸なるものが生まれ落ち、彼は異人の血を継ぐ容姿を持ち、保輔を兄と慕い、 その技を磨いていく。やがて保輔との別れを迎え、彼は大江山に迎えられる。 そして始まる京人との争いは、坂田金時を始めとする朝廷軍との戦へと発展し、 その行方はいかに。 90点。 とにかく私個人が苦手な平安時代なので、地名とか立地関係とか、時代背景から 把握するまで時間がかかり、まさか桜暁丸がこんな人とか、坂田金時がどなたかとか、 そこに至るまで時間がかかり、ちょっと大変。でも、読み終えてみれば大作。さすが 今村様と言った感じ。結構細かいところまで配慮されてるんですよね。 今村翔吾さんの作品を読むなら八本目の方が入りやすいかな。これもおすすめ。 お読みあれ。 | ||||
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政のために生まれながらにして差別される立場になった人々が、国を正そうとする正義の物語。魅力的な登場人物たちにやう勇壮な戦いの数々が素晴らしい。ただ、読んでる間、実際にこのような差別が存在している事、嘘をついたり人を騙す事が全然平気な人が存在している事などが思い浮かび、切ない気持ちになった。 | ||||
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めちゃくちゃ面白かったです。今、勢いのある作家さんです。童の神は三部作らしいです。続編が楽しみです。 | ||||
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とにかく面白くて、登場人物たちの生き様に感動できます。戦いのシーンも迫力満点で、エンターテイメント性もすごい! | ||||
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鬼、についての今村氏の疑問から生まれた物語。 残酷な殺戮が続きます。 鬼の物語ですから。 しかし、裏には哀しいモノガタリがある… そして、鬼を退治した側にも… 深い深いお話でした。 合掌 | ||||
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以前図書館で借りて読み、再読したく購入。 教科書では習わない、裏の日本史。 今の時代も、変わらない。 非体制側、少数派が、鬼。 | ||||
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戦(いくさ)に次ぐ戦で多くの血が流れるなかにあって、凛(りん)として清々しいラストに涙しました。わたしには予想外だったこのラストを称(たた)えたくなり、★をひとつ増やした次第。 主人公・桜暁丸(おうぎまる)の別名(漢字四文字のほうです)を見た瞬間、「あっ!」となりました。話の後半までこの名前を出さずにおいたところに、拍手! ぐっと来た印象的な台詞を三つ、引かせていただきます。※ハルキ文庫より。 《生き恥などない。生きようとしている者は美しい。》p.53 《いかなる物事にも表裏があるものよ》p.93 《「男は過去のことをいつまでも引きずるのだ」 「女はそれでは生きていけませぬ。心の奥にそっとしまっておくのです」》p.299 文庫版あとがきで著者が記していましたが、本書『童(わらべ)の神』は三部作の一作目とのこと。将来書き上げられる(2020年春の時点で、すでに構想は出来ているとのこと)残り二つの作品、『皇(すめらぎ)の国』と『暁(あかつき)の風』を、心待ちにしております。 | ||||
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千年前の歴史には疎いのですが、酒呑童子伝説は聞いたことがあり、安倍晴明も有名なので興味深く読みはじめました。 わたしはあとがきや、書評から読むスタイルなので、作家には珍しくあとがきが書かれていて、それを読むだけで書かされているように思いました。 近畿に住んでいるのもあり、親しみを感じました。また、大和かつらぎの土蜘蛛、紀伊の名草など、名草戸畔伝説にハマった時期もあったので、毎年訪れるかつらぎの一言主神社に土蜘蛛の首塚もあり、時代の背景がなんとなく浮かんできて、この作で完結でなく三部作のひとつと知り楽しみです。 八本目の槍、塞王の楯、幸村を討ての順に読み、ぼろ鳶シリーズにはまりました。 史実、フィクション問わず、まるで見てきたかのように描く作品に惚れ込みました。 | ||||
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確かに彼らは実在して、走り回っていたに違いない。あと二作。楽しみすぎて、ドキドキします。 | ||||
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今風に言えば、フェイクにだまされて、簡単に嘘を信じてしまうんですかね。 みんな、同じ人間で、偉いも、蔑みもないはずなのに。 | ||||
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面白い | ||||
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文章力、というか表現力というか、ともかく引き込まれます。 登場人物が、オールスター勢ぞろい! 一気に読み終えてしまいました。 | ||||
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「皇(すめらぎ)の国」 → 「童の神(本作)」 → 「暁の風」と続くようです。 登場人物が花天狗、土蜘蛛、鬼、阿部晴明と書いてあったので、妖術とかが 出て来ると思いきや、そういう類の作品ではなかった。 北方謙三の水滸伝を読んでいるような感じでした。 面白かった。 | ||||
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好きな時代だけに、この発想には思いがけない発見があります | ||||
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安定のおもしろさ | ||||
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平安時代を舞台に、酒呑童子の逸話を題材に描かれた歴史小説。 歴史にはうといけど、それでも教科書にのるような有名どころがたくさん出てきた。 平安時代、京は国家の中心地である。その時代を伝える古書いくつかある。 しかし、多くの古書は、京を中心とした権力者の手によって描かれている。 しかし、権力の外で、鬼や土蜘蛛などの人外と呼ばれ、蔑まれながらも、国家権力にあらがった人もいたはずだ。 その人々が願うのは何か。人の上下なき世であろう。そのようなていのもと描かれた本書。 戦闘の場面や、各キャラクターの魅力、どれをとっても素晴らしかった。 権力のうちにいた人間と外にいた人間の交流なども見どころいっぱい。 しかし、現代の銃やミサイルによる戦争とは一味違う、生身の生がぶつかる剣での戦いは残酷なくせに、ロマンがあって困る。 首を落としたり残酷なんだけどね。 | ||||
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首尾一貫し和同の模索がテーマとなっている。まつろわぬものの視点から京を見ると、華やかな平安時代も理不尽な社会である事がよく描かれている。源満仲が2回亡くなる描写になっているのが残念(滝夜叉に殺されたはずなのに...) | ||||
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今村翔吾氏の本は 「羽州ぼろ鳶組シリーズ」 「くらまし屋稼業シリーズ」 全て持っています。 大好きな作家さんですが 単行本は全て図書館で借りて 文庫化をずっと待っている状態でした。 本当に文庫化されて嬉しかったです♪♪♪ 改めて、じっくり読み直そうと思ってます。 | ||||
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「童」という字は、児童、神童、天童、童話、童夢、童女、童謡、学童など、純真な子どもをイメージする意味で使われていると思っていた。 日本人の名前においても、 男の子なら獅童(しどう)、竜童(りゅうどう)、童司(どうじ) 女の子なら桜童(さくら)、童夢(どうむ)、万童香(まどか) など、明るく強く純真さを称えたネーミングに使われている気がする。 歴史時代小説界の風雲児、今村翔吾氏の「童の神」を読んで「童」の字が持つ意味に驚愕した。 京人(あずまびと)から蔑まれ虐げられた鬼・土蜘蛛・瀧夜叉たちは、「童(わらわ)」と呼ばれていたというのだ。 「童の神」は、日本人なら誰もが知っている、昔話の英雄である平安時代の渡辺綱や金太郎等の朝廷軍と、鬼・土蜘蛛・瀧夜叉たちの壮絶な戦いを、闇に追いやられた者たちの「祈りの詩」として描いているのだ。 著者の今村氏は「京都」生まれで、引きこもりなどドロップアウトした子供たちにダンスを教え、それを通じて再び生き直しに導く団体で務めていた頃に、何気なく「子ども」を表している「童」という字の成り立ちを調べたところ、元来は「奴隷」の意味で使われていたことに愕然としたそうだ。 今の私たちは、「童」が差別用語だとは決して思わない。 今村氏は、何故、いつ頃から、今の私たちが知っている「子ども」の意味で「童(わらべ)」という字が使われ始めたのだろうかと調べ、平安から鎌倉にかけて今の意味とほぼ同様に使われるようになったことが分かったということだ。 「童(わらわ)」という奴隷の意を、「童(わらべ)」という純なる者の意に変えたその背景に、命を賭して闘った者がいたとしたらどうだろうかと考えた著者に、日本人の誰もが知るこの「童」の字を冠した名を持つ者が目に入った時、脳裏に全ての物語が一気に流れ込んできたという。 「酒呑童子」。 デビューから1年半で直木賞候補となったこの作品は、格差社会が唱えられている現代において、多くの人の心に訴えかけてくるものがあるはずだ。 ダンスを教えていたという著者だからこそ持っているのだろうリズム感のある文体と、悩みを抱えた子供たちを指導してきたからこそ発することのできる力強い言葉、何より著者の才能の豊かさに魅入らされた、素晴らしい傑作である。 | ||||
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著者の小説は初めて読んだが、とにかくおもしろくて一気に読んだ。 平安時代、京人という貴族たちから童と呼ばれて、差別され、蔑まれる民たちがいた。差別される理由もなく、ただただ平和を望む彼らだが、朝廷は放っておいてはくれない。 全ての者が貧富や出自の差がなく生きられる世の中を目指す男たちの物語は読み応え抜群で引き込まれた。 童側には、桜暁丸や袴垂、虎前など魅力的な人物が多いが、朝廷側にも頼光四天王など、生き様や出自、考え方が異なる人物たちが丁寧に描かれていて、登場人物たちに躍動感があってよかった。 個人的には藤原保輔が好きだった。弱いものに寄り添い、目の前の一人を救うことを大切にする。それも極力誰も傷つけずに助けることを臨んでおり、心根から優しい好人物だったと思う。 | ||||
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