完璧な家族
評判
完璧な家族の評価:
3.00/5点 レビュー 4件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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完璧な家族の評価:
3.00/5点 レビュー 4件。 C ランク
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一方、凶悪な拉致監禁事件の生還者であるフローラ・デインはサラという女性を訪れていた。サラもまた生還者であるが、その彼女からロクシーを見かけたことがあると聞き、独自に捜索を始める……。
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アメリカ本国では大ベストセラーとなっているD・D・ウォレン刑事シリーズの第10弾です。日本では第1作の『 あなただけに真実を 』と第8作『 無痛の子 』、第9作『 棺の女 』の3作品が邦訳出版されています。
この『完璧な家族』には前作『棺の女』に出てきた曲者、フローラ・デインが再登場です。ですので、『あなただけに真実を』と『無痛の子』はよいとして、『棺の女』だけは読んでからこの書に進んだほうが、より楽しめるはずです。
今回は里親制度や児童ポルノ、ラテン系のギャング団など、昨今の社会問題を取り上げつつ、二転三転する事件の真相をウォレンとフローラの二人が追う姿が交互に描かれます。ウォレンの捜査は三人称で、フローラの追跡は彼女の一人称で描かれます。
事件の複雑怪奇さもさることながら、物語全体を通して作者リサ・ガードナーが訴えるのは、家族の意味です。ロクシーたちは母ホアニータのアルコール依存症によって里子に出され、親の愛情を受ける機会を逸した過去があります。その彼女が家族とは何なのかを懸命に内省する作文が要所要所に挟まれ、そこに読者の虚を衝く言葉があります。
「完璧な家族というのは、ひとりでにはできないと思う。完璧な家族はつくりあげるものだ。間違いをおかして、後悔して、修復するもの。努力して手に入れるもの」(89頁)
「家族は目的地じゃなくて旅だということ」(420頁)
この後者のことばは、『棺の女』にあった「生還はゴールじゃない、旅なんだ」(同書492頁)に通底するものです。つまりリサ・ガードナーは、何事につけ、たどり着くことそのものよりも、たどり着くための努力の道のりこそが人間にとって尊いものだと、手を替え品を替え訴え続ける作家だといえるでしょう。
D・D・ウォレン刑事シリーズの第11作『Never Tell』はなんと、来月(2022年4月)、小学館文庫から『 噤みの家 』のタイトルで邦訳が出るそうです。しかもフローラ・デインは引き続き、というよりも本格的に、ウォレンのバディとして再登場するのだとか。
今からとても楽しみです。
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*326頁:「アレックスが飼ってきた穀物・グルテン不使用で無添加の犬用おやつ」という記述がありますが、「飼ってきた」ではなく「買ってきた」とするべきだと思います。
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