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山狩



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【この小説が収録されている参考書籍】
山狩

山狩の評価: 3.50/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

読ませてはくれるけど…

うーん、評価が難しいなぁ。
警察(犯罪)小説として成立しているけど、「すげー!」っていうほどでもない。
村松さんがやりたかったのは、多くの警察官が見ている中で被弾することだったと思うんだけど、その辺りがいまいち明確に描かれていないように思いました。故、ちょっと盛り上がらないままで終局を迎えたように思われます。
山狩Amazon書評・レビュー:山狩より
433491442X
No.2:
(3pt)

えっ、笹本稜平さん亡くなったとは…

事件性なしと判断された女性の遺体発見に、違和感を覚える生安の刑事を主体に事件の真相を探る。

警察ものとしては刑事課と生安との対比を軸にしておりが、ストーリー展開的には大きな意外性はない。
著者らしい山を絡めるようなタイトルではあるが、冒険小説的な要素はなく、あくまえ事件の解決に向けて周辺人物の関係性をなぞっていく。

難しい展開はなく読みやすいが、著者の作品としては警察ものとしても山岳ものとしてももう一つ。

帯を見て始めて知ったのだけど、お亡くなりになっていたとは。
著者の冒険小説好きだったのに、もう読めないのは残念。
山狩Amazon書評・レビュー:山狩より
433491442X
No.1:
(3pt)

さながら和製「極大射程」の如く

「相剋 越境捜査」(2020/10月)以来、笹本稜平の新作「山狩」(光文社)を読み終えました。
 舞台は、千葉。南房総、伊予ヶ岳の断崖で女性死体が発見されます。発見者は、安房警察署・生活安全課巡査・小塚。彼からの通報を受け、その捜査をする生活安全捜査隊主任・山下警部補。その二人が主人公と言っていいでしょう。
 遭難かと思いきや、その女性は「ストーカー被害」を訴えていた過去があり、ストーカー殺人の疑いが持たれますが、何故かその事件はあっさりと捜査が打ち切られていました。何故?刑事課と生活安全課の軋轢を背景に事件は、きな臭い空気の中、或る犯人へと収斂していきますが?果たして?
 警察小説でありながら、そこは笹本稜平の作品ですから、タイトルが示す「山狩」に向かって、冒険小説のように物語が展開していきます。骨太で、ストレートなストーリー・テリングに乗せられてサクサクとページを捲ることができますが、特にミステリ的な仕掛けがあるわけでもなく、後半はストーリーが転調して、さながら和製「極大射程」の如く或る人物の思いが事件を解決へと導いていくことになります。よって、詳細を書くことが叶いません。
 舞台のわりに大きなアクションもなく、刑事たちの会話によって事件が進行していき、この国を舞台にした警察小説の限界のようなものを感じたりもしました。タイトルとカバーに魅かれて読み始めましたが、プロフェッショナル・ワークの範囲内で見せる普通の警察小説として、記憶されることになるでしょう。
山狩Amazon書評・レビュー:山狩より
433491442X

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