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日輪の遺産
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日輪の遺産の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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今の時代の人の話の進行状況と戦時中の話の進行状況が交互に展開されていくところに、この話の面白さがあると思う。 | ||||
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環境(時代)が、教育が、人を創る。 独居老人の残した黒革の手帳を巡る、サスペンス的かと思いきや、実は、百田尚樹さんの「永遠の0」と同じく、痛烈なる反戦論。 歴史に名を残するは、指揮官だけだが、その影には、雑兵の様に忘れ去られてしまったけど、家族にとっては、かけがえのない存在である者達がある。 その名も無き、若者達の残してくれた、この平和な時代を感謝して謳歌せずして、不平不満な毎日を送ることは、天に唾する行為に等しい。 国民が、諦めなければ、国は再生する(再興できる)。 この世を生き抜くに必要なのは、勇気と決断と実行力。 英霊の御霊に、幸多からんことを。 | ||||
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第二次世界大戦の終戦間近の日本という重たい時代のテーマでありながら、運命に導きられながら、時代を生きた人たちが描かれている。 終戦間近の過去と現代の間を、視点が行ったり来たりし、そういう場面展開で話が進んでいく手法は、さすがだと思う。 最近の作品かと思ったら、かなり前の作品で、「鉄道員」よりも前で、90年代初め頃の作品だった。 | ||||
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友人が本書の話をしていたので購入して読んでみた。たまたまテレビ映画でもやっていた | ||||
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永遠の0に引き続き、戦中戦後の話を確認する意味で 読みました。 後半、想像していた通りの展開でしたが・・・面白く読みました!! | ||||
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本書は今から20年以上前に執筆され,まだ「地下鉄に乗って」「蒼穹の昴」といった傑作群が生み出される以前の作品になります。 したがって今やすでにストーリーテラーとして確固たる地位を確立した著者の最近の作品群と比べると,どうしても「若書き」の印象は否めません。 しかし,それでも,この作品を書くんだというような,文学的技巧とは違う,作家の強い意志と熱のようなものを感じます。 あの「戦争」とはいったい何だったのか。 軍部の暴走により破滅へ突き進んだ戦争末期,その時代においても,冷静に日本の将来を見据えて,未来の日本人がその誇りを失うことのない国をつくるため,表舞台に出ることなく,歴史に埋もれてしまった人たちがいたのではないか。 そして,そんな凄い人が実は,すぐそばにいるあの老人かもしれない。 本書はマッカーサーの隠し財宝をめぐるミステリー的要素もありますが,それよりも戦争当時の人々の生き様や,その生き様を知ることで,これからの日本をより良くしていかなければならないという使命感のようなものまで感じさせる良質な作品だと思います。 | ||||
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話のテンポが気に入らない。浅田次郎は好きですけどね。もう少し期待してたが。 | ||||
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幾つかの物語が一つに繋がっていくのは浅田次郎さんの本にはわりとよく見られますが、その繋がり方がとってもいい感じです。本当にこんなお話が実際にあったのでは…と思いたくなるような物語でした。 | ||||
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日本人の涙をこれだけ振り絞らせた作家はあまりいないと思うのですが、この作品はもう一つ。 93年作品なので鉄道員、蒼穹の昴、壬生義士伝などよりは先行した作品です。 得意の語り手を切り替えながら、「今」と「過去」を立体的に浮かび上がらせる手法はそれなりに成功しているのだと思います。 ただ、現代側が「軽くて薄い」印象を受けます。 また、終戦時の少女たちの行動の理由が、今を生きる私たちにとってはどうにも伝わりにくい部分だろうと思うので、そこはもう少し引き込む描写が必要だった気がします。 マッカーサーが財宝の奪還をあきらめる理由も、もひとつ釈然としない。 それくらいなら強引に持って行ってしまうのじゃ?と思ってしまって、腹に落ちにくい。 面白いが、心は震えませんでした。 | ||||
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幾つもある終戦秘話のなかでも、『ホタルの墓』(野坂)の叙情性に加えて時の政治批判は厳しい。 | ||||
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浅田次郎さんの本を初めて読みましたが、正直言うと期待はずれでした。人物、セリフ、背景、場面の情景など全ての描写が薄く、読んでいても映像が浮かんできません。壮大な話ですが、その割りに登場人物が少ないような気がします。また登場人物と役割、行動との必然性を感じる事ができませんでした。テレビドラマの脚本のような印象でした。 | ||||
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史実を織り交ぜ、読み物としてはまあまあ面白かったです。 でも、なぜ少女達が死を選ばなければならなかったのか、比較的海外事情に明るかったと思われる海軍大佐が自分の娘に、敵は鬼畜だなどと言ったというような違和感、なぜマッカーサーがあんなことくらいでであの遺産を封印したのか、あの伝令役の憲兵は何奴なのかなどなど??考え始めたらうーんとなってしまいました。 | ||||
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映画化され、新しい印象的な帯を装丁された平積みの文庫本に惹かれて購入しました。「1945年、夏。マッカーサーの財宝200兆円の運命は、20人の少女の小さな手に握られた―。」という映画キャッチフレーズどおり、マラカニアン宮殿から、秘密裏に日本に運ばれた財宝は、使われることなくもはや終戦を迎えようとしていた。この財宝を無駄に接収されないよう、日本の未来、復興のために使うためにも秘密裏に隠匿する命令が下された。 極秘中の極秘に実行された作戦であるだけに、まったく縁もゆかりもない人物たちの手に委ねられていき、女学校の少女20人の運命が変わっていくのだ。極秘裏だったといことが、実際の史実との齟齬を起こし難く物語が組み立てられている。この物語はフィクションであるはずだけれど、挿入される時代背景、事件、エピソードは事実を持ってきており、真実の物語と思わせる迫力がある。 巨匠、浅田次郎の作品であり、現主要な登場人物の物語が現代での時間経過と、戦中での時間経過と交互に次々と織り交ぜられ、どの登場人物もいきいきと描かれて、脇役もがエネルギーを放っているのが素晴らしいところです(20人の女学生はあくまで脇役)。この物語の最高にいいところは、顛末がとてもいい、どんでん返しを用意してくれています。こんな結末だったら本当にいいのに...と思わせる、納得のストーリー性です。この辺はみなさん自身で読んで貰いたいので内容を書くのを控えますが...泣けるし、ワクワク、ハラハラさせる最高の物語であることは間違いありません。 | ||||
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面白かった。 でも、重厚な歴史の史実の前に、生徒の最後の姿の書き込みがさっぱりすぎて、 感情移入をする時間が足りず。 エピソードや挿入の形で様々な人間が入り組むあたりも、 やや強引だったりで少し消化不良に。 軍人には感情移入できたものの、肝心の真柴老人の記述が薄く、 また、関わる丹羽の導入が浅すぎて、これもまた。 いい人なのはわかるけど。 一番ココロに来たのは小泉中尉。 そうして、最後の久枝のシーン。 今の筆力でもう一度、なぞってもらいたい物語。 | ||||
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さすがに、面白い作品でした。 一つ一つの章がパズルのようになっていて、その組み合わせが判るにつれて次第に全貌が姿を表してきます。推理小説のようでもありました。 やはり、著者は、現在最高のストーリーテラーだと思います。 昭和20年8月に旧日本軍の巨額の資金を隠す命令を受けた真柴陸軍少佐が、平成4年の有馬記念の日に居酒屋で命を落とします。 メジロパーマーが逃げ切った日です。この辺りが著者らしいですね。 その時一緒に居合わせたのが、手形を落とすために有馬記念で勝負をしようとしていた不動産業の丹羽です。 彼は、真柴のお蔭で、大穴を買えずじまい。 真柴がお詫びにと奢っている最中、一冊の手帳を預けられますが、彼は大量の飲酒をしたかと思うとそのまま息を引き取ってしまいました。 何の因果か、そこから丹羽は思いもよらぬ運命を体験します。 滅私奉公、七生報国。この作品には、国家が無垢な子供達に教え込んだ虚構が生み出した悲劇が込められています。 著者は、戦後の人間であるとを断りながら、戦という罪禍の時代を過ごした父母の血を受け継いでいることを認識したときに書かねばならないと思った、とあとがきに記されています。 戦後を生きている日本人に向けられた言葉ではないかと受け止めました。 | ||||
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今までにない視線での終戦を書いているのに違和感を感じさせない。 それは浅田氏独特のストーリー展開からなのか。現代(実際にはバブル崩壊直後)と終戦前後の話が 交差して最後に謎解きがあり、戦争の悲惨さと残された人達の苦悩がありありと伝わってきます。 映画化されたのでそれも観ようと思いました。 | ||||
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浅田次郎の多くの作品に共通なのが、亡くなった人がストーリーに再登場するという設定です。しかも、ありがちなオドロオドロシイ状況ではなく、ごく自然に、しかも主人公たちの切ない気持ちを誰よりも受け止めてくれる存在として。おそらく、浅田次郎自身の生い立ちが、この不思議な世界を作っているんでしょう。伝えたかった言葉、確かめたかった気持ち、託したかった希望、そういったものが、死者を再登場させることで昇華されていくのです。ストーリー展開もすばらしいですが、読み終わった時に自分自身の気持ちが澄んでいくのを感じます。 | ||||
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読者の視点を過去から現代、そして現代から過去に小気味よく切り替えさせる著者の筆力にはうならされる。「文庫版あとがき」によれば、著者は「戦争」を材に用いるには勇気を必要としたとのこと。また、自衛隊に籍を置いていたという作家としての稀有な経歴から勇気を得て、作家的使命を全うしたいとしている。本作品はフィクションであるが、戦後生まれの作家が戦争について書くことの意味を考えさせられる。戦時中の全ての人々の全ての行いが悪であったのか。我々は戦時中、悲しみ、苦悩し、決断した人々によって生かされている。 | ||||
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戦争の本としてよりも、小説として展開がとても面白い本です。歴史の弱い私にはぴったりで、戦争の現実を垣間見たいなら苦も無く読めますが、ただ読み終わった後に何だかしっくり来ないものがあります。それがなんなのか・・・・。少女たちの死にも疑問がわきますし(本当にそんな場面で子供たちが死を選ぶ?)、憲兵の謎も残ります。戦争を知らない時代に生まれた世代ですから、もっと日本人として読むべき本を読まないとと思っています。色んな方向から戦争を見つめられる様に、『少年H』・『17歳の硫黄島』・『ビルマの竪琴』・『ヒロシマ ナガサキ二重被爆』・『八甲田山死の彷徨』・『子供たちに残す戦争体験』・『軍犬ローマ号と共に』・『硫黄島からの手紙』等をお勧めします。今、私は 『語られざる特攻基地串良』 にかかっています。最近の戦争映画は、恰好良い俳優が恰好良く演じていますが、生きると言うこと、人の命を奪うと言うこと、戦争が人を鬼に変えてしまうと言う事をもっと弱い部分から若い人に知って欲しい。その入門書として、この本はお勧めです。 | ||||
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戦争の“悲劇”を描いた物語。 登場してくる彼女達へのやり場の無い悲しさが、身に詰まされます。 “いい作品”だと思います。 が、実話じゃないから‥と思いつつ、 さらには現代を絡めた話が妙にうっとおしくて、 悲劇感を押し付けられたような感じもしたところがちょっと残念。 作者自身があとがきに『若書き』と書いてありましたが、 そういうことなのかも。 | ||||
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