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静かな木
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静かな木の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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「岡安家の犬」「静かな木」「偉丈夫」の3つです。 意地と我慢と虚仮の一念。 主題明確、論旨鮮明、起点にあっては結びを予想するところ能わずという短編の模範のようなものです。 比較するとしたら、唐代に多くを学んだ芥川氏でしょうか。石川淳氏よりは古い形式です。 | ||||
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とても読みやすく、藤沢修平らしいエンターテインメント作品です。 | ||||
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藤沢周平の作品は、文体が心地よく、場面展開の表現も心地よく、とても好きです。 | ||||
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藤沢周平氏は好きな作家なので若い頃から氏の作品を愛読しているが、 電子書籍になった機会に改めて本作品を読んだ。 時代小説ではあるが、人間の尊厳、生きる意義を考えさせられる密度の 濃い作品である。 若い人達にも一読を薦めたい。 | ||||
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藤沢さんの作品が好きで、安価で好きな作品を購入でき満足しています。 | ||||
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武士の一分くらいしか知らなかったのですが、この本は何度も読めます。犬の「アカ」についての章は犬好きのわたしには満足です。すべての章は海坂藩区域です。 代官町、百人町、鍛冶町など藩の町並みを彷彿とさせます。このような当時、侍の高齢者を主人公にする作者ですが、今でも小役人の哀切さが共通しています。家禄の加増も意外に正直な行動で報われたりするので、とても安心出来ました。 タイトル「静かな木」大木、楡の木は弱くても生きていればよいこともあると伝えていると思います。もっと早くにこの作者の世界に浸れば良かったと思いながら、再びページを開くわたしです。それは簡潔で綺麗な文体や、文豪藤沢ワールドに浸ってみたいからです。 構成的に見ても3章の物語は素晴らしいと思いました。短編集ベスト1にしたいので、星5つにします。 | ||||
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藤沢周平晩年の短編3つ。 「岡安家の犬」は、岡安家で可愛がられている飼い犬アカをきっかけに甚之丞が野地金之助と仲たがいをして…という話。 「静かな木」は、老境の布施孫左衛門が、息子・邦之助のために一肌脱ぎながら、かつて自分も巻き込まれた過去の事件を暴こうとする物語。 一番藤沢周平らしい、まっすぐで素朴な主人公が出てくる話で、短編ながら長編1冊を読んだような充実感がありました。 「偉丈夫」は、伝承のこぼれ話を短編にしたような作品で短編としてよくまとまっているユーモアのある作品でした。 短いですが、味のある短編集です。 | ||||
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著者は69歳で亡くなったが、最後の長編は私の好きな竹俣当綱の「漆の実のみのる国」。そして短篇は、この中に収録の「最後の短篇」と銘打たれた作品「偉丈夫」。 短篇3編 ・「岡安家の犬」:h5年 週刊新潮発表 ・ 「静かな木」:h6年 小説新潮 ・ 「偉丈夫」:h8年 小説新潮 この著者の数ある文庫の中で、一番薄く、一番安い文庫本。 その理由から読むのを長年躊躇っていた。 そして、まさかこの中の「偉丈夫」が最後の短篇であったとは知らずにいた。 しかし、中身は素晴らしい。文学は原稿の枚数ではない。たかだか50ページの短篇でも、さらに「偉丈夫」など12頁しかない。それでも内容が濃くしっかり感動させられる。素晴らしい本であった。 あらためて、「そうか、これが藤沢周平さん最後の短篇かー、感慨深いな」 | ||||
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作者が亡くなる前の4年間に書いた短編小説3編をおさめる。 「偉丈夫」は、藤沢周平の最後の短編。小心者の大男が、藩の命運を背負って交渉に挑む。 なぜ、小心者の大男が選ばれたのか?そしてその首尾は? ユーモアと人生の真実にあふれた 一編。 表題作の「静かな木」は、老武士の義と矜持と意地と家名をかけた大一番の物語。内容的に は十分長編小説となり得る物語だが、わずか60枚の短編に凝縮されているのは驚き。まちが いなく、藤沢周平の短編ベスト5に入るべき絶品。 「岡安家の犬」は情感あふれる佳品だが・・・愛犬家は読まないほうが良い(笑)。 | ||||
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大きな字で、120ページくらいの本ですから、すぐ読めてしまいます。 とは言え、決して薄っぺらな本ではないですね。 3つの短編が収められていますが、いずれも、私の好きな藤沢周平要素!である、剣劇、美しい嫁(あるいは女性)、藩の政治による心あるものの人生の翻弄、がそろっています。 生きることに不器用なしかし誠実な人物、老いてなお心に熱く燃えるものを(じっと)抱いているもの。。。あぁ、こういう人物を、藤沢周平は実にうまく描くなぁ。 | ||||
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私のいいたいことは解説の立川談志師匠が言い尽している。特に「私は未読の藤沢作品を数冊残している。すべて読んだあとの淋しさを考えてのことである。」というところなど、全く同じ。ぜひこの解説読んでいただきたい。文庫版ながら、文字を一回り大きくして老年に入った人も読みやすくしてある。文字を大きくすると、なぜか一つ一つの文字使いに感動する。練りに練られた名文、であるかのような隙の無い文章ではある。 | ||||
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