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(短編集)
花のあと
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花のあとの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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藤沢周平の文庫本を収集中 | ||||
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情景描写がほんとうに上手。川にせり出した桜をプロカメラマンが撮るとき、たぶんこういう景色を見せたいと思っているのだろうけど、文章化するのは大変。 小学生の時、よく写生大会があったけど、あれを文章でやらせれば、国語能力はだいぶ上がるのではなかろうか。 | ||||
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藤沢周平の作品を読んでいると、ふと写経のように書き写したくなる衝動に駆られる。 とりわけ自然描写の美しさには、ため息が出るように魅了され、ノートを取り出しては書き写している。 表題作『花のあと』の、濠にさしかかる桜の描写などは、もう名人芸と言っていい。 本書には、もうひとつ唸った箇所がある。 『悪い癖』の酒癖の悪い主人公が、酔いの世界に突き進んでいく過程だ。 ここは何度も読み返して笑ったあとに、やはりノートを引っ張り出して写経した箇所だ。 | ||||
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歌川広重に風景画を描かせようとひとりの版元が訪れる。その鋭い目利きに引きずり込まれるように、東海道五十三次を仕上げ、広重は絵師としての名声を得て、版元は富を築くのだが…。 本書所収の一編『旅の誘い』では、時の経過が人をどのように変えてしまうのかを冷静に見つめながら、突き放さずに描く藤沢周平の温かさが伝わる。 広重がもう一度、木曽街道に創作の旅に出かける姿に、辛い思いを経験した読者ほど、思いを重ねることができるだろう。 | ||||
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合理的に考えると、しない方がいいのだけど、感情はそうはいかない。かつて植木等は「わかっちゃいるけど、やめられない」と歌い上げましたが、まさにそのような、人らしい心の動きは、読んでいてどこか安心できます。 「あとは知らないふりをすれば、俺が疑われるようなことは何もない。吉兵衛は、胸の中でうなずいたが、そう思う尻から、あのおやえが何で殺されたりしたのだろう」と主人公は思い、犯人の手がかりを探しに行ってしまいます。 そして、「行くのはやばいな。と吉兵衛は思った。しかし、(略)、、、、思案のしどころだった」とさらに危険に踏み込んでしまう。徐々に、不合理な判断をしていることはわかっていながら、さらに危険な方へ進んでしまう心理が描かれています。そのような人らしさは、読んでいると、なぜか落ち着く。こころは、安心します。みんなそんなもんだよな、と。 少し仕事に疲れた時、現代の合理的な思考から離れたいときに読むと落ち着き、安堵し、癒されるでしょう。 | ||||
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藤沢周平の本がまた読みたくなり、家にない本を購入した。深みのある文が秀逸。 | ||||
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今ちょっと固い本を読んでいる。読みながらあれを考えこれを考えているとやはり疲れてくる。そういう時にこの ”花のあと” を開いてみる。そこに盛られている男女の心の綾、自分の性格のせいだろう共感という感情ではないけれどなにかホッとする。このような読み方は藤沢作品の愛読者には叱られるかも知れないが。 | ||||
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表題作は、筋立てに奇想の感がしなくもないが、表には出し難い秘めた女性の心を、打ち込んだ剣に頼んで果たさせる、と云う着想には、一途さが見事に表されている。他の7篇も、人の心身の向かい様を描いて、味わいがある。 | ||||
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青春の純愛を卒業し、夫となる人の深い愛情に気づいたヒロインは、 幸せを掴むための 「生きる力」 を持っていたのだと思います。 桜のお花見は終わりだったかもしれませんが、ヒロインの人生の花は、 七人の子供をもうけ、筆頭家老まで勤めた、大食いの夫との、その後の 幸せな人生で大きく花開いたのだと、強く感じました。 | ||||
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「花のあと」は、女性の剣客「以登女」が主人公である。映画では水もしたたる美しさの北川景子が演じた。殺陣が稚拙というコメがあるが剣道の達人ではないので、よく頑張っていると思う。その許嫁の甲本雅裕の演技が光っていた。 映画はほぼ原作に忠実に作られているが、最後の決闘の場面は原作と異なり相手が複数で脚色が少し冗長の感がある。女流剣客ものは珍しく「麦屋町昼下がり」の中の「榎木屋敷宵の春月」「隠し剣孤影抄」の中の「女人剣さざ波」位であろう。 小説には小説の良さが在り、映画(ドラマ)には映画の良さがある。特に藤沢作品は、精緻な記述とともに書かれていないところが「どうなったのであろう」と想像する楽しみがあり、原作を読むことは不可決である。 その他「雪間草」なども作者円熟期の秀作であり、初期の暗さはなく明るい結末となっている。 | ||||
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娘ざかりを剣の道に生きた以登(いと)。色白で細面、醜女ではないのだが父に似て口がいささか大きすぎる。そんなお以登にも、ほのかに想いをよせる男がいた。部屋住みだが道場随一の遣い手、江口孫四郎である。許婚の決まった身ながら、お以登は一度だけ孫四郎との手合わせを望む──。 | ||||
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頼んである本が届くまで藤沢周平の『花のあと』を本棚から取り出して読むことにした。 本の奥付に、1989年第1刷と記してあるから、もう大昔に評者が読んだ本である。 『鬼ごっこ」、「雪間草」、「寒い灯」、「疑惑」、「旅の誘い」、「冬の日」、「悪癖」、「花のあと」というタイトルの短篇集である。 この短編のなかにはTVドラマ化されたり映画化されたものが何篇かあったので読み進みながら思い出すことができた。 なかでも印象深かったのが「冬の日」である。 TVドラマでは、主人公の清次郎を中村梅若が演じていたのですが、本書を読みながら多少TVドラマのほうに異なる脚色がしてあったようです。 やっとの思いで小さな古着屋を持つまでになった清次郎が、幼なじみの「おいし」という女を食い物にするヤクザな男を痛みつけたのですが、後日その男や手下たちに店を襲われていたのをTVドラマで観た記憶です。 原作にはこの店を襲われるくだりはないのですが、TVドラマの見せ場としてよいエピソードを挿入していたことを、この短編を読みながら気がついたのです。 本書では、この「冬の日」という短編が一番だと思いながら読み終えました。 「旅の誘い」は、広重の「東海道五十三次絵」をテーマにしたフィクションですが、北斎と対峙させた著者の浮世絵にたいしての薀蓄など、なかなか読ませてくれる小編でした。 本書のタイトルになっている「花のあと」を読み進みながら映画化されたものを観た記憶が蘇ってきたのです。 映画では、主演女優の殺陣演技がなんとも稚拙だったことも思いだしてしまいました。 この「花のあと」は、原作自体も映画としてもあまり評者の好みではなかったようです。 藤沢周平の短編集『花のあと』を、就寝前のひととき心癒されながら読み終えました。 | ||||
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藤沢先生の作品はなかなか難しいですが、途中でやめれぬ怖いところがありますね。明日は仕事だというのに。 | ||||
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原作➕映画で鑑賞した。 「海坂もの」は、やはり良いな。 映画は、もう少し長くてもよかったかも。 | ||||
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短い話が幾つか入っている一冊です。 どの話も藤沢周平らしさを感じる文章で、読み終わった後には良い気分に浸れるものでした。 | ||||
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藤沢周平の作品は、よむほどに味わい深くたのしめる、この短編集もその一冊で、特に表題作の花のあとが特に、素晴らしい。 | ||||
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藤沢周平の名前はスッと頭に入ってきたので、視覚の隅にはいつも見えていた名前だったのだろう。とはいえこれまで意識することもなく、今回初めて購読した。きっかけは写真家セイケトミオシ氏の話しだった。 「藤沢周平の小説(は)…文章に、光を感じるのだという。『光の景色が具体的に浮かび上がるような文が随所にあるのです。女性の描写も写真的で、かなしくも美しい。女の人をこういうふうに撮れたら素晴らしいなと読みながらいつも思っています。』」(引用 カメラマガジン 2014年2月 エイ出版社) 雑誌内に出てきたのは『夜の橋』だったが、田舎の小書店に置いてあったのが本書だったのでこちらを選んだ。光を感じる文を探しつつ読み進める。と、『雪間草』に次の一節を見つけた。 「はやくも傾いた、力のない日射しが林の中に入りこみ、樹々の幹を照らしていた。そういう光景にも感傷をそそられて、松江はいっそこのひとと残る雪の上で死にたいと思ったりした。」 セイケ氏が同節から光や女性のかなしみを感じたかは確かめる術もない。ただ写真も小説も、作り手の思いとは別の所で、受ける側に考えや思想が広がっていくことはままあること。自分の中で藤沢周平の世界が広がっていくことはなかったが、読み手によっては光や女性以外の何かを強く感じるであろうことは理解できる。 | ||||
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とても綺麗な商品で大満足です。 対応も迅速で安心でした。 また利用させていただきます。 | ||||
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藤沢周平らしい透明感のある文章、キャラクターなど素晴らしかったです。 ただ、この短編集は明るい作風で、ハッピーエンドが多かったです。 個人的に、藤沢周平の切ないエンディングや人生のはかなさを描いた作品が好きなので4にしましたが、 ハッピーエンドが好きな方にはオススメです。 寒い灯が気に入りました。 | ||||
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藤沢氏の短編にはずれなしです。 テレビで花のあとを見たが、これは残念ながらテレビのほうがよかった。 なにせ、北川景子がはまってました。 | ||||
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