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凶刃 用心棒日月抄
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凶刃 用心棒日月抄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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良かった | ||||
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思っていたよりも早く届きました。 綺麗な状態で、気持ち良く読む事が出来ます。 | ||||
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本作の前三作との最大の違いは、短編集の形式を取っていないところです。本作は一遍であり、40の節に分かれています。過去の作品での用心棒仲間、細谷に関する話はところどころ、気分転換用に挿入されています。しかし、コミカルさも控えめで、むしろ笑えない内容です。最後の別れもあっさりです。 主筋は非常に複雑で、線を引いたりしましたが、すべての話を追うことが出来ませんでした。純文学でないので最後に作者が救ってくれるだろうとは思っていました。アガサクリスティー(の翻訳)のように人物別の註があってもいいんじゃないかとも思いました。 途中では前三作だけでよかったかなと思いましたが、最後には読み終えてよかったと思いました。読後の満足感がありました。 | ||||
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以前臭いがひどいものが違う業者から届いたので心配してましたが、多少色が変質してた以外は読むのにストレス無いので満足です | ||||
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又八郎、佐知、細谷、相模屋など、魅力的なキャラクターが物語を彩ります。一気に4冊読んでしまいました。 | ||||
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藤沢周平作品は面白いです。配送も迅速です、ありがとうございました。 | ||||
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最後のものがたりは前三巻と違い淡々と進んでいく。主人公が用心棒では無く藩の役持ちだからだ。シリーズの最後としては良かった。 | ||||
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用心棒稼業、今に例えれば、差し詰め私立探偵、でもこんなことは出来ませんよね。時代小説ならではでしょう。藤沢周平は、洋もの探偵に凝ったと聞くので、その面白さを、取り入れようとしたのでしょうか。主人公は故あって本稼業に身をやつすが、ペーソスにユーモア、それにシリアスな味に、淡い恋を添えて、終末を迎える。 | ||||
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まさに最後の数行に読者は晴れ晴れとした気分となる。 そして、まさに用心棒シリーズが大団円を迎えたことを知る。惜しくもあるが、深く納得して。 | ||||
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このシリーズは何度も読みました また読むでしょう | ||||
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快適な読書環境ができました。 | ||||
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気に入った作者なので、シリーズで呼んだのが良かったです!十分堪能しました! | ||||
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何年ぶりかで 読んたけど、やっぱり おもしろくて、読みごたえが あった ここ数年は、翻訳もの- アクション、 冒険小説、ミステリー など、手当たりしだいに 読み散らして いるが、 登場人物の 名前がアタマに 入らなく て、-北欧ものなど 特に- 何回も一覧 表を 見かえすことたびたびで 疲れる。周平さんものは、出だしのかきだし は、上手で これが各章に あるので飽きない。また 発行が 古いので安い。 今 文庫本 上下で 2,000円を超える ものが たくさんある。 本を読まなくなつた と良く聞くが、値段も その一因じゃないのか なあ。 | ||||
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藤沢周平さんの作品を初めて読みましたが読みやすい文章で次の展開が知りたくなるような書き方がいいですね。主人公は架空の人物なのでしょうが剣の達人で格好よくそこに絡む女性がみんな美人なのも楽しめます。ほかにも多くの作品があるので今後しばらくは退屈しないで済みそうです。 | ||||
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月日が流れた第4巻目、江戸に出てきても用心棒ではなくなっている又八郎。 おなかが出てきている又八郎と少し太ったらしい佐知。 なんともややこしく絡んだ事件の中でも、又八郎と佐知は愛し合っています。 将来的には佐知も国に帰り、尼になる…又八郎との縁が切れるわけではないのですね。 いつまでも若いままではないことを、又八郎も佐知も私たち読者も認識しながら、終わりを迎えます。 妻の由亀がかわいそう…3巻目まではその気持ちが常にありました。 けれども、現代とは違う江戸時代、ましてやお話の中のことです。 由亀は懸命に留守を守り、その後は武家の妻としてまた3人の子の母親として生きてきています。 「私ひとりを愛してください。ほかの女に気移りするのは嫌ですよ」といった言葉を由亀は発していないようです。 わざわざ言わなくても又八郎が浮気をするはずがないと思っていたか、江戸に親しい女性がいても やむを得ないと思っていたかはわかりませんが、由亀が又八郎に厳しい言葉を言っていない以上、 又八郎がきちんと心の整理ができるのならば、佐知が存在してOKだったのではないか…全4巻読んで ふとそんな感想を抱きました。 佐知がもしも身籠ったとなれば青江家の大問題になったでしょうけど、そうではなかった。 作者藤沢周平さんが由亀に、「この先亭主のことでおもしろくないことに出くわしても、ご案じ召さるな」 という優しいメッセージを贈られたような気もしています。 4巻通して素晴らしいお話でした。 少し時間をおいて、また読むとまた新たな感動に浸るのではないかと思い、楽しみにしていたいです。 | ||||
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単行本を持っているのですけど、キンドルにまとめたくて、シリーズ4作を買ってしましました。時々、シリーズを読み返しています | ||||
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主人公がやや年輩となり、また身分が浪人ではなく、れっきとした藩の家臣であることが前三作とは趣を異にするところでしょうか。 さらに、用心棒稼業のエピソードが軽快に織り交ぜてあるわけでなく、終始正体不明の敵と戦い続けながら事件の真相を解明してゆく、という不気味な展開に少しずつ引き込まれてゆき、最後に、何かほっとする結末が印象的でした。 | ||||
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青江又八郎の若い頃からの用心棒稼業と刺客との戦いから始まり、美作森藩浪人の細谷源太夫とのコミカルな縁も楽しく江戸の生活が続くが、続編からその続きと、脱藩した藩に再度復帰しながら問題がある度に、二回も脱藩して江戸の町にて敵と戦う。最後の章であるこの凶刃は、三作目から16年の年月が経ったとこから始まる。それぞれが年月を経て、又八郎も中年太りし細谷はアル中になっている。ヒロインである佐知は相変わらずストイックでいい女。血統のシーンは又八郎はいつも最強だけど、テレビのチャンバラの様にはなくて、ほぼ一振り二振りで決着がつく。これぞ剣豪の物語だな。さすがは藤沢文学だった。 | ||||
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ふと手にした用心棒日月抄、気が付けばその魅力にドップリはまり、シリーズ4冊を現在3度読み。それでも飽きる事なくまだまだ読みたい気持ちでいっぱいです。完結編にふさわしいラストの〆は、何度読んでもその爽やかなシーンが想像され、誠に晴々とした気持ちで、新たなストーリーに続くような錯覚と余韻で読了させてくれます。 | ||||
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『用心棒日月抄』シリーズの最後を飾るのが本書である。 初めに断っておくが、このシリーズ4は、シリーズ3までとはかなり趣を異にしている。 若くて男前の又八郎が、陽気な用心棒仲間の細谷や、腹の底は読めないが決して悪い人間ではない口入屋の相模屋吉蔵と、江戸の町を舞台に、貧しくとも気ままな浪人暮らしを送る。 彼らのこういった雰囲気に浸るのが、おそらくは『用心棒日月抄』シリーズを読む醍醐味であるだろう。 本シリーズのファンで、こういった雰囲気にまったりと浸りながら、吉蔵が斡旋するいくつかの用心棒の役目を、又八郎がどうこなすかたっぷり読み味わおうと思っている人は、無理には本書を読まない方がいいかもしれない。 又八郎が江戸で用心棒家業をしていた月日は、もう遠い昔のことである。 みんな、年を重ねて変わってしまった。 又八郎も吉蔵も細谷も、すっかり変わってしまった。 又八郎は、藩でそれなりの役に就き、本作では、江戸に行きこそすれ、もはや用心棒を引き受けることができない身分になっている(実は、多少用心棒らしい活躍も本書には出てくるが)。 吉蔵と細谷は、変わりようが甚だしいので、ここではあえて触れぬことにしよう。 又八郎は、藩の存亡に関わる密命を果たすために江戸の藩邸に数ヶ月滞在する。 実は、今回の事件はとても複雑で、関係者は膨大なものになる。 この一冊で、今までの三冊分に登場した人数に匹敵するのではないかと思うほどの人間を、かなり努力して頭に入れなければならない。 今までのように、短い用心棒噺で適度に区切りがつくのではなく、ずっと一つの事件を追っていかなければならないので、読むのは結構疲れる。 また、人々の行動や情景描写で状況が把握できたこれまでのシリーズとは違い、会話や独白による推理が中心になるので、状況をつかむのにもなかなか骨が折れる。 下手をすると中盤で挫折してしまうかもしれない。 そこをこらえられるかどうかが、本書を楽しむこつになるだろう。 このように書くと、まるで本書を読むなと忠告しているかのようであるが、決してそういうわけではない。 本書の楽しみは、やはり佐知との再会であろう。 常に緊張感のある中で暮らしているせいか、佐知だけはさほど昔と変わらない印象である。外見も若々しく、敏捷で賢い(仏心が萌してくるというのが、大きな違いだが)。 又八郎と佐知の久方ぶりの邂逅もなかなか味わい深いものがある。 この二人は、自分たちの立場を十分にわきまえながらも、心では互いに強く引き合っている。 しかし佐知は、生まれたときから今に至るまで、常に日陰の身。 その悲しさもじわじわと又八郎に伝わっていく。 又八郎は、感情では佐知、現実では由亀と、きっぱりけじめをつけているようだ。ここが全くぶれないのも、又八郎の魅力を形成している(この辺は、『蝉しぐれ』の文四郎と似ている。しかし、自由に選べたら文四郎は間違いなくふくを取るだろう。又八郎は、自由に選べたら佐知を取るであろうか? そこはよくわからない)。 ともあれ、又八郎がこの事件が解決し、故郷に戻れば、二度と佐知に会うことはないだろう。 又八郎はそう思うと悲しくなるが、ラストで意外な展開があり、又八郎の気持ちをまたもや動かすことになる。 藤沢周平は、いつもどことなく後味のいい作品を書く人だが、この終わり方もとてもいいと思った。 年を重ね、魅力に磨きがかかる佐知、佐知と又八郎との邂逅、佐知の行く末、これらを読むことは、シリーズ4の大きな楽しみである。 それにしても、藩の秘密の解明は複雑で難解だった。このシリーズ4だけで、シリーズ全体を総括し、さらには事件後の登場人物たちの生き方を読者に思い描かせるためには、確かにこのような書き方が必要になるだろう。 意地悪な見方をすれば、ストーリーの面白さは多少犠牲にして、事実関係の整理整頓に専念したという形にも見える。 できれば、二つのシリーズにわけて書いてほしかったが、若かりし頃の又八郎が発散する魅力も若干薄れたし、とにかく吉蔵と細谷があの状態では、二つのシリーズにわけるのは無理であったとも思う。 このように、シリーズ4の書き方に違和感が残るのは仕方がないことだと自分に言い聞かせていると、シリーズ1のレビューでも取り上げた清水房雄の文章に行き当たった。これを読んで、少しヒントをもらった気がしたので、以下に引用してみた。これは、『用心棒日月抄』シリーズに対する解説ではなく、『白き瓶』というドキュメンタリーに近い小説に対するものだが、書き方も含めて多少参考になるのではないか。 「巧者な小説作りとしての定評ある氏が、敢えてその巧者をふりきって、無骨なまでに事実(資料)の重みに心を置いたのも、その必然の帰結であろう。 さて、小説は何よりも面白さが第一に大切だと言われる。面白さにもいろいろあるが、この『白き瓶』の小説としての面白さは何であるか、と問われれば、私はただちに答えよう、それは骨の折れる面白さである、と。 こういう世の中だからこそ、そのような面白さがあってもよかろうではないか。そして、現に、この作品の雑誌連載中の好評のことや、単行本になってからの売れ行きのよさ、などのことを思えば、世には私と同じように、骨の折れる面白さを待望する人々が数多くいることを知り、いささか心安んずるわけである。」(清水房雄〈藤沢周平『白き瓶』解説〉文春文庫) 確かに、このシリーズ4には、骨の折れる面白さがある。苦労して事件の顛末を読み、ラストシーンにたどり着けば、達成感とともに、又八郎と佐知の行く末へのある種の安堵感が得られる。 | ||||
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