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海の見える街
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海の見える街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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帯に「2015年、最高の恋愛小説は、コレだ!」とありますが初出は2014年です、念のため。あきらかに言い過ぎですね。 なんというか、「あんまり面白くなかった」という一点以外には、確かに非の打ちどころのない小説だと思います。 『海の見える街』というタイトルは、アニメーション映画『魔女の宅急便』のサントラCD? から取られているの? 作中、何度も何度も『魔女の宅急便』に触れているので間違いないと思いますが、主要登場人物の一人「鈴木春香(25)」は、『魔女の宅急便』知らないみたい。この人の境遇で、『魔女宅』知らない25歳日本人女子って、ちょっと想像しにくいですね。 ついでに言うと、カバー・本文イラストは『ガンダム Gのレコンギスタ』のキャラクターデザインを務めた吉田健一氏です。このイラストがまた、「別に吉田氏じゃなくても」という感じ。そう思ってはいけないとは思うんですが。 一つのカップルを描いた長編恋愛小説ではなく、男女4人の視点からなる四つの章で構成されています。海の見える街にある図書館に勤める男女4人のアラサー青春群像劇です、まあ俗っぽく言えば。 『魔女宅』とか『のだめカンタービレ』とか『宇宙兄弟』とか、作中頻繁に登場するタイトルが、ストーリー上どういうメタファーなのかちょっと読解できませんでした。それに図書館を舞台に描いた作品なのに、取り扱うタイトルが図書館の蔵書とかより「家の本」のが多いとか、潔いのか何なのか。 図書館を舞台にした「お仕事小説じゃないんだ!」ということでしょうね。 しかし、これでは本当に単なる小道具ですよね。あと、帯に「あらゆる恋愛は、奇跡だ。」と大書されていますが、幽霊とか超能力とか「SF(すこしフシギ)」とかは一切ないです。この奇跡が各章ラストシーンのことを言っているのなら、なんか、ちょっとまずいですね。 とにかく、構成は4パターン。 1、幼いころの自分の主観と現在の自分の周辺情報を往復するテキストが6ページほど。 2、図書館の日常シーンで、休み時間には男も女も他人の恋バナに興味しんしん。 3、各パートの主人公を仰せつかった人物が、自分の過去と向き合う独白シーン。 4、結。どんでんがえし(?)。 すべての章がこの4つの入れ替えで、笑あり涙あり、どんでん返しなど、ほんとうにもう涙ぐましいぐらいきちんと起承転結を作られています。 対照的に、あいだにはさみこまれる物語の本筋とは関係ないディティールの粗が気になりました。 『宇宙兄弟』とか、小道具で引っ張り出すのならちょっとでも内容に触れろよという感じなのですが・・・・・・、自分の蔵書をこんな風に扱う人間は、絶対本を大切にする人じゃないでしょうと思ってしまいました。 また、主人公が自らの過去を「会話なしの1人称で独白する」シーンは、作者が手癖でささっと書いてしまえるものじゃないかなと考えているので、あまりにそこをクローズアップする構成を良いものだとは思えません。 恋愛小説の流行りなのか、少女漫画的な軽いタッチが魅力のように思えたのですが、あまりにも文章が「平板」で、ファッションや官能性の描写に乏しく、普通に及第点に至っていないように思えます。 少女漫画家なら絵で「見せる」部分を、小説家として文章で補うだけの努力を放棄しているように思えたので。 ずいぶん高評価レビューばかりなので驚きました。 今や非常に古臭い指摘ですけど「文章ヘタ」ですね、この作品の書き手は。 作者のかたが、たとえば編集者の方々とか、身の回りの人々と非常に順調なコミュニケーションがとれていることは、仕事シーンやおすそ分けシーンの描写などから感じられましたが、が、が。 それだけの作品でした。 | ||||
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図書館勤めの人々の連作集。 日常の一部を切り取った感じの(恋愛からみの)人との関わりのあれこれ…。という感じで、気負わずさらっと読めました。 | ||||
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20代、30代の男女の恋愛を描く作品です。 内容に関してはとある1点以外は、どんでん返しな展開はなく、安定して読んでいけます。 その1点とは松田さんという男性のラストなのですが、それは読んでのお楽しみということで。 その他は、特に女性の心象描写に凄いすぐれている作品なので、読んでて楽しかったです。 | ||||
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丁寧で美しい小説だった。ただ、個人的に派遣社員の女の子が好きになれなかったのでそこでちょっとひっかかってしまった。松田君はどうしているんだろう。 | ||||
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aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa | ||||
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内容はこれから読んでみますが、 よしださんが描いてると知り、すぐさまゲット! エウレカファンとしては、すぐに飛びついてしまいました^^ | ||||
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ブックカバーを自作してみたく、ちょっと奮発してハードカバー本を一冊・・・ と思っている時に、 橋本愛 2013カレンダー 表紙に惹かれて、購入。イラストでは、江ノ電が走っていますよね? さて、湘南?と思わせて、ちょっと垢抜けていない街の公立図書館が舞台。 ハイソなイメージがある「湘南」地区ですが、実際に生まれ育った人にとって は、“垢抜けない”部分も見ながら生活されているのかな〜と思わせる描写は秀逸。 ただ、公立図書館といえば、急速に“民間委託化”が進められている現状がある と思います。そんな“時代背景”がない点は、小さな不満点。 とはいえ。 “地味な”職場・図書館に、かなり破天荒な派遣職員・鈴木春香が現れたことに よって、動き出す・・・。もちろん、ジャンルとしては「青春群像」モノなので しょうが、それを前提にオチを予測していると、「あっ!」とさせられる展開。 「金魚すくい」から「肉食うさぎ」での松田クン。おい・・・、これって “駆け落ち”しちゃったって、ことですよね・・・・。 「そんなのアリ〜っ!?」 って、本を投げ出して、みんなで絶叫しましょう! | ||||
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前作の『夏のバスプール』は一文目で魅せられた小説だった。 最初の文で衝撃を受けた作品は、伊坂幸太郎の『重力ピエロ』以来だった。 今回も期待して読んだ。 衝撃を受けることはなかったけれど、丁寧に描かれていて、まさに正統派の青春小説という感じ。 こういう空気感はとても心地好い。 タイトルを『海の見える街』という平凡なものではなく、最後の章の「肉食うさぎ」などにして、動物たちをもっと活かせば、手に取る人が増えたかもしれないのに、と思うと、ちょっともったいない気がする。 どちらにせよ、安心して読める作家の一人だ。 あまり作家買いということをしないが、畑野智美が新作を出したら、これからも購入するかもしれない。 小説すばる新人賞出身の作家は、本当に才能豊かだ。 | ||||
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畑野智美さんの作品を初めて読んだ。ある方からの薦められた本でもあったが、私が特にこの本を読んでみたいと言う気持ちにさせたのは、「海の見える街」と言うタイトルに惹かれたこともあった(表紙自体も素朴で美しい)。 また、本の帯には「海が見える市立図書館で働く20,30代の4人の男女を、誰も書けない筆致で紡ぐ」と言う文言が、更に私の読書欲を刺激した。4編の連作中編で、最初の「マメルリハ」を読み終わった時点で、この小説は私の期待を裏切らない、と言うよりは、期待以上のものを感じた。それ以降は、最終章である「肉食うさぎ」まで一気に読み終えた。読んでいく中、著者は、この小説をどのような終わり方にするのかが、私の関心事であったが、最後は、爽やかで、美しい、余韻の残しての終章は、大変心地良かった。読後、暫しの間、この小説の内容ばかりではなく、畑野智美さんと言う作家は、どのような方なのか等を考えたりもした。久し振りに、美しい、しかも、ほろ苦さもある若い男女の青春時代に、自分自身が戻ったような錯覚さえも感じられた素晴らしい小説だ。 | ||||
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