〔少女庭国〕

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評判

〔少女庭国〕の評価:

3.89/5点 レビュー 38件。 B ランク

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平均点3.89pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 61〜66 4/4ページ
No.6
(4pt)

天才だと思います。

読み辛さは相変わらずで、読解に力を使いたくない人は買っても読み続けるのが難しく、注意が必要です。
ただ、それを除いた場合は、登場する女子中学生の考え・訴えなどしっかりと描写されていて、
登場人物が多いのに生き生きと書かれています。(人物が多いだけに、書かないと割り切られた人物はあっさりに割り切っています)
基本的には、一回出てきた登場人物がその後は出てこないスタイルの群像劇なので、
表紙はライトノベルのように見えますが、好きなキャラクターをずっと追いかけ続けたい、だと期待はずれになります。

前半と後半で章が別れていて、前半は前半として独立して読めます。
前半は、よくある、閉じ込められて、生き残るには誰かが死ぬ必要あり。のモチーフです。
ここまでなら、そういったバトロワ的内容に期待する人にとっては凡作か、及第点くらいです。

天才的なのは後半で、SFのカテゴリに分類されている通り、変な作品が好きな人には堪らないです。
表紙のかわいい感じとは想像もつかない展開で、ああこんな気持ち悪いことになっちゃうんだ、といい意味で感心しました。
当たり前のように女子中学生がカニバリズムを始めるので、それが苦手な人は辛いと思います。むしろ避けたほうがいいです。

あとは、他の方もレビューで言っていますが、設定の謎の部分(なぜ閉じ込められたか、等)については明確な回答が出てきません。
本作でそこは重要ではないのですが、話のオチを気にする人からは不満点が出てしまうと思います。
無理して説明をつけようとすると台無しになりそうなので、それをしなくて良かったと個人的には思いますが。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.5
(4pt)

天才だと思います。

読み辛さは相変わらずで、読解に力を使いたくない人は買っても読み続けるのが難しく、注意が必要です。
ただ、それを除いた場合は、登場する女子中学生の考え・訴えなどしっかりと描写されていて、
登場人物が多いのに生き生きと書かれています。(人物が多いだけに、書かないと割り切られた人物はあっさりに割り切っています)
基本的には、一回出てきた登場人物がその後は出てこないスタイルの群像劇なので、
表紙はライトノベルのように見えますが、好きなキャラクターをずっと追いかけ続けたい、だと期待はずれになります。

前半と後半で章が別れていて、前半は前半として独立して読めます。
前半は、よくある、閉じ込められて、生き残るには誰かが死ぬ必要あり。のモチーフです。
ここまでなら、そういったバトロワ的内容に期待する人にとっては凡作か、及第点くらいです。

天才的なのは後半で、SFのカテゴリに分類されている通り、変な作品が好きな人には堪らないです。
表紙のかわいい感じとは想像もつかない展開で、ああこんな気持ち悪いことになっちゃうんだ、といい意味で感心しました。
当たり前のように女子中学生がカニバリズムを始めるので、それが苦手な人は辛いと思います。むしろ避けたほうがいいです。

あとは、他の方もレビューで言っていますが、設定の謎の部分(なぜ閉じ込められたか、等)については明確な回答が出てきません。
本作でそこは重要ではないのですが、話のオチを気にする人からは不満点が出てしまうと思います。
無理して説明をつけようとすると台無しになりそうなので、それをしなくて良かったと個人的には思いますが。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.4
(3pt)

設定は凄く面白い!でも、それの基盤となる部分に疑問符が

早川の新聞広告「だけ」で手に取った一冊です。それくらい私にとってタイトルの惹きは強烈でした。
で、実物を見ると表紙はラノベ風。そして中身を読むと…『バトルロワイヤル』っぽい展開。
ここだけなら途中で撤退したかもしれません。

 しかし、読み進めると(本文の「少女庭国補遺」部分)「センス・オブ・ワンダー」な展開が待ち受けて
います。まさか、この果てしない密室劇を利用して人類の進化(文明の誕生から発展という意味)や
社会性の進捗(個から集団となる。その結果、ヒエラルキーが誕生する)を描くとは!

 ただ、先の様な大枠を描くために必要な基盤を成す部分で、2か所気になるところがあります。

 1つ目は、本作の柱の一つと言っても良い「バトルロワイヤル」=殺し合い、の描写が余りに淡白。
いや、血みどろの殺戮を書け、という意味ではありません。

 しかしながら、そのような「状況」におかれた15歳前後の少女たちが…

・「はいそうですか」と、*1)あっさり人を殺めてしまうのか?
・そこまで「今時の」少女たちは淡白な死生観を持っているのか?

 …と感じたのです。物語を通じて現実(2010年代前半の意)の少女たちの死生観を描いているのなら
この評の勘違いは甚だしいのですが。

*1)尚、それを是とせず抗う少女の描写もある。だが、殺すこと、死ぬことをあっさりと受け入れてしまう
キャラの方が多数派なのだ。

 もう一つの気になる個所は、密室劇を成立させるため、生存活動が密室内で(いろいろ問題はあるものの)
完結する設定になっています。にも関わらず、その設定部分(広義ではSFだ)が、やっぱりあっさりしすぎ。

 大ウソ(=物語)をつく以上、細かい部分(=設定)でウソをついてはいけない、またはウソと感じさせ
ない*2)設定であれば…と感じたのです。

*2)○○を捕食、××を再利用等。ネタばれになるので伏字にしています。
後、少女たちの氏名が先に進めば進むほど独特なものになります(ルビがないからどう読めば良いのか?な
ものや、露骨なくらいとんでもない氏名もある)。
これを読み解けると、本作への評価は、また変わると考えます。

 以上の理由で星3つとしました。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.3
(3pt)

設定は凄く面白い!でも、それの基盤となる部分に疑問符が

早川の新聞広告「だけ」で手に取った一冊です。それくらい私にとってタイトルの惹きは強烈でした。
で、実物を見ると表紙はラノベ風。そして中身を読むと…『バトルロワイヤル』っぽい展開。
ここだけなら途中で撤退したかもしれません。

 しかし、読み進めると(本文の「少女庭国補遺」部分)「センス・オブ・ワンダー」な展開が待ち受けて
います。まさか、この果てしない密室劇を利用して人類の進化(文明の誕生から発展という意味)や
社会性の進捗(個から集団となる。その結果、ヒエラルキーが誕生する)を描くとは!

 ただ、先の様な大枠を描くために必要な基盤を成す部分で、2か所気になるところがあります。

 1つ目は、本作の柱の一つと言っても良い「バトルロワイヤル」=殺し合い、の描写が余りに淡白。
いや、血みどろの殺戮を書け、という意味ではありません。

 しかしながら、そのような「状況」におかれた15歳前後の少女たちが…

・「はいそうですか」と、*1)あっさり人を殺めてしまうのか?
・そこまで「今時の」少女たちは淡白な死生観を持っているのか?

 …と感じたのです。物語を通じて現実(2010年代前半の意)の少女たちの死生観を描いているのなら
この評の勘違いは甚だしいのですが。

*1)尚、それを是とせず抗う少女の描写もある。だが、殺すこと、死ぬことをあっさりと受け入れてしまう
キャラの方が多数派なのだ。

 もう一つの気になる個所は、密室劇を成立させるため、生存活動が密室内で(いろいろ問題はあるものの)
完結する設定になっています。にも関わらず、その設定部分(広義ではSFだ)が、やっぱりあっさりしすぎ。

 大ウソ(=物語)をつく以上、細かい部分(=設定)でウソをついてはいけない、またはウソと感じさせ
ない*2)設定であれば…と感じたのです。

*2)○○を捕食、××を再利用等。ネタばれになるので伏字にしています。
後、少女たちの氏名が先に進めば進むほど独特なものになります(ルビがないからどう読めば良いのか?な
ものや、露骨なくらいとんでもない氏名もある)。
これを読み解けると、本作への評価は、また変わると考えます。

 以上の理由で星3つとしました。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822
No.2
(5pt)

怪作にして傑作! 奇書の殿堂入り!!

これは、とんでもない本を読んでしまった。そう思った。
密室脱出物のようでそうではない、バトルロイヤル物のようでそうではない。それらに対する奇妙なアンチテーゼだ。
密室に閉じ込められ、誰かを殺せばそこを出られる、そのよくあるプロットには実は無限の可能性があるということを本作は見事に提示している。

同じようなエピソードが適当に羅列されているようで、最後まで読めばその順番、そして登場人物の名前までが緻密に計算されているとわかる。
また、本文の密度が濃く、一文一文の抵抗力が強いため、すらすらと読み進めにくいのだが、それが徐々に快感になる絶妙な文体なので、是非とも最後まで読み通していただきたい一作。

個人的にも時間を置いて、また読み直したいと思う。
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094451
No.1
(5pt)

怪作にして傑作! 奇書の殿堂入り!!

これは、とんでもない本を読んでしまった。そう思った。
密室脱出物のようでそうではない、バトルロイヤル物のようでそうではない。それらに対する奇妙なアンチテーゼだ。
密室に閉じ込められ、誰かを殺せばそこを出られる、そのよくあるプロットには実は無限の可能性があるということを本作は見事に提示している。

同じようなエピソードが適当に羅列されているようで、最後まで読めばその順番、そして登場人物の名前までが緻密に計算されているとわかる。
また、本文の密度が濃く、一文一文の抵抗力が強いため、すらすらと読み進めにくいのだが、それが徐々に快感になる絶妙な文体なので、是非とも最後まで読み通していただきたい一作。

個人的にも時間を置いて、また読み直したいと思う。
〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)より
4150313822