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(短編集)
壊れた世界の者たちよ
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壊れた世界の者たちよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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警察が組織的に復讐って、リアルなのです? | ||||
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多分3部作になっていたと思う。 第1部である本作は登場人物が多く、名前だけでちゃんとどの人物か分かるまで時間がかかって苦労した。 時間を空けて読み返してみると内容がすらすら入り楽しめた。 続きが楽しみ。 | ||||
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雑な運搬でした | ||||
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中編集ということで手軽に読めるかなと思い購入しました。中編といえど流石ウィンズロウ、大変満足しました。 ただ一点気になったのは翻訳です。もの凄く原文感を大切にしてるのだとは思いますが、時々日本の文化からは少し想像しにくく「なんだろうな??」と思うところはありました。けれどそれを説明することで原文のノリというかスピード感がなくなるよりは、後からこっちが調べればいいことなので、問題ないかな(むしろ良いかも)と思いました。 大変満足しました。やっぱり好きな作家さんです。 | ||||
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題名の通り、壊れた世界の中で、もがきながらも自分の意思を貫き通す主人公達。 とても考えさせられました。 | ||||
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短編ということもあるが、従来の小説とは異なって面白い。 一気に読んではもったいない。 | ||||
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日本で生活できる喜びを実感出来る読み物です。 | ||||
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著者の「ザボーダー」などを読んでいて、そのストーリーテラーぶりに感服していた。今回も期待を裏切られなかった。多彩かつ自在な書きっぷりは、「第二のフォーサイス」のいう私の評価に値する。巡り会えてと良かった。翻訳者のごくろうに感謝です。凄い!凄い | ||||
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『犬の力』で長編の力量を見せつけたけど、 この中編の作品集も上質な仕上がりになってます。 少し物語が甘すぎる感はあるものの、 ファンにはなんとも嬉しい構成になっています。 個人的に一番好きな人物のフランキーも元気そうで何よりw いっそアート・ケラーも登場させれば良かった | ||||
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どの話も面白かったです。 | ||||
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私的には、無理がありました。 ザ・アメリカ それぞれの生活環境の違いでしょうが、ほぼ自己中人の世界の物語6篇を読んだ感じ!! | ||||
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ドンウインズロウの中編小説集。が長編よりさくさく読めるし、ドンウインズロウ小説の大ヒット主人公が次から次に登場するので、ウインズロウ小説ファンはたまりません。ニールケアリーも歳とったんやね。お勧めです。 | ||||
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ウィンズロウにはユーモアが前面に出てる作品群もあって、それはそれで好きだが、やはり怒りや憎しみ、悲しみを描いたときのほうが筆致が圧倒的だ。この中編集ものっけから怒りが爆発していてノックアウトされてしまった。 ウィンズロウはBLM運動をどう描くのだろう。次作が待ち遠しい。 | ||||
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前作のザ・ボーダー、ザ・カルテルは非常に面白い小説でしたが、この「壊れた世界の者たちよ」は同じ作者とは 思えぬほど、つまらない。二つの短編を読んで、次の物語を読むのを止めました。 | ||||
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傑作!昔からのフアンとしては嬉しい限りです。今までの主人公の後日談が随所に散りばめられていて楽しめました。初めて読む方も違和感なく楽しめると思います。 | ||||
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この作家の本が好きな人は読んでみましょう。過去に出てきた登場人物がスピンオフで活躍します。あと動物園の話は最高でした。 | ||||
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とにかく分厚い。725ページの中編小説集です。 アクション満載の話もありつつ、悲しく抒情的な話もあり。 最後まで飽きずに読めます。 中編集を敬遠されている方でも、きっと愉しめますし、ニヤリとするシーンも、正に満載です。 お勧めです。 アメリカで刊行されて、それほど間を置かず日本でも刊行していただいて感謝です。 | ||||
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ウィンズローは面白いです。 現役で作品を出し続けてくれている作家では私的には№1です。 珍しく中編(短編)集ですが、懐かしい登場人物達があちこちに出てきて楽しませてくれます。 | ||||
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昔からの読者であるほど楽しめるが入門書にもなりうる、びっくり箱のような作品集です。 一番好きなのはレナードにささげられた「サンディエゴ動物園」で、拳銃を持ったチンパンジーというアイデアは、私が彼こそがレナードの後継者と思っている作者の「珍獣動物園」にも登場していました。 「パラダイス」は、おなじみの人物たちの前日譚と後日譚のごった煮で、特に楽しませてもらいました。 最後の1篇は、まさにラストにふさわしい作品。最初の1編から作者の過去を総括してきて、これからはこういう方向に向かうぞ、と見せつけたような印象でした。 LPに例えるならまさに名盤と言えるでしょう。 | ||||
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分厚い熱気の塊のような長編小説を書き続ける日々の合間に、作家の中から零れ落ちそうになった別の物語たちを、この機会にきちんとした形で作品化させ、出版させるということになり、本書は登場したという。どこかで零れ落ちそうになっていたこれらの物語を今、6つの中編小説というかたちで読める幸せをぼくは感じる。 それとともに本書はウィンズロウのこれまでの作品の総括であり集大成ででもあるように見受けられる。かつてのシリーズや単発作品の懐かしくも印象深い人物たちがそこかしこで、しかも今の年齢なりに成長したり歳を重ねたりして登場してくれるからだ。読者は作者の創造した魅力的なキャラクターたちにこの一冊を通じて再会を果たすことができる。もちろんそのときの読者としての自分にもまた会えたような想いとともに。 『壊れた世界の者たちよ』 アーネスト・ヘミングウェイ『武器よさらば』の一文から着想を得たタイトル。直近の麻薬戦争三部作の残酷無比な世界の延長上にあるが、『ダ・フォース』のようなタフなチームリーダーに率いられた警察チームの一歩も引かない姿勢が、悪党たちとの徹底した私闘の物語を紡いでゆく。全編アクション、血、復讐の怒りに満ちている。スピーディな描写力で、『カルテル』のその後も続くアメリカの今を活写。無法にも見える法の側のチームの闘いのクレッシェンドに、警察トップが下す粋なはからいがウィンズロウらしい選択肢。固唾を呑みながら引き込まれるトップに相応しい作品。 『犯罪心得一の一(クライム101)』 スティーヴ・マックイーンに捧げられた一作。ハイウェイ101、パシフィック・コースト・ハイウェイ(P・C・H)。宝石泥棒デイヴィスを離婚検討中のサンディエゴ市警ルー・ルーベスニックが追いかける犯罪と追跡と逃亡の軽妙なクライム・ストーリー。ルーはこの後の作品にも二作ほど登場、いい味を見せる。ポンコツのホンダ・シビックに乗った平和と正義を愛するこの刑事の味に、本作の主人公デイヴィスの『ブリット』や『ゲッタウェイ』のマックイーンへの憧れ、二人ともに101号線を愛してやまないという独特な趣向に、味のあるストーリーテリングを積み重ねたいかす逆転プロットの快作である。 『サンディエゴ動物園』 エルモア・レナードに捧げられている、本書中、最もコミカルで楽しい物語。いきなり銃を持ったチンパンジー(チンプ)という珍妙過ぎる事件に翻弄される市警警官クリス・シェイが主役だが、本作では街全体がふざけて少しずつズレた人々でいっぱいなように見える。前述のルー・ルーベスニックも香辛料のような存在感で一部登場。ネット社会での個人攻撃も素材に取りつつ意外なラストには腹を抱えて笑いたくなる。こういうウィンズロウは最近では珍しいか。 『サンセット』 『夜明けのパトロール』のブーン・ダニエルズを登場させ『サンセット』と名付ける粋を見せるこの作品は、レイモンド・チャンドラーに捧げられる。本書では、お馴染みのサーフィン・チーム隊に加え、ウィンズロウの最初のシリーズ主人公ニール・ケアリーも登場、彼のその後の変化と変わらないところと両面が味わえ、なおかつ追いかける悪党は堕ちたヒーローで伝説のサーファーで名前はテリー。姓はレノックスではないのだが。マーローのいないビーチでの追跡行、これまた一気読みの快作。 『パラダイス』 この作品の舞台カウアイ島は、個人的に二度(しかも一度は自分の挙式で)訪れている場所なので個人的にも凄くインパクトのある物語だった。相も変わらずろくでもない大麻ビジネスをこの島でと狙いをつけた-副題:ベンとチョンとOの幕間的冒険-なのである。『野蛮な奴ら』シリーズの主人公が少しも変わらず、なおかつ『ボビーZの気怠く優雅な人生』のティム・カーニーや『カリフォルニアの炎』のジャック・ウェイド(こちらは一瞬の登場)までが顔を揃えるサービスぶり。なんだか旧作を軒並み呑み(じゃない、読み)直したくなるようなクール作品だ。なんと言ってもOが変わらず良いのです。 『ラストライド』 最初と最後の作品は結構シリアス作でサンドイッチしている。本書も近作の延長戦の如くメキシコ国境戦争に材を置き、国境近くの檻に入れられ両親と離れ離れになった孤児たちの救いなき運命、それを何ともできない国境警備隊員の中で炎の如く渦巻く正義の呻き声が、思いがけない大事件を巻き起こす。最後の最後の一行で、ウィンズロウはまたも読者を泣かす。一体、この作家の才能はどこまで深く凄腕なのだろう。 すべての作品が100頁超くらいの中編。ベテランの料理長が振るう包丁のような正確さで同じ長さに切り揃えられて見える。すべての味にコクがあり、ウィンズロウ独自の味があり、食後の旨味があり、忘れ難い読後感が心を占める。作家初の中編集ということもあるが、すべての作品が同じハイレベルで見事な切り口を見せている。期待を裏切らぬばかりか、驚くほど濃厚なエッセンスに満ちた、この作家を総括するような一冊であった。ウィンズロウの男たち、女たちが、しばらくは夢に出てきそうだ。満足! | ||||
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