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(短編集)
深川恋物語
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深川恋物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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大店のお嬢さんが、お仕着せの人生を捨て、真に愛する人と共に生きようとする姿が清清しい「下駄屋おけい」。互いを想う気持ちがすれ違っていく夫婦の、やりきれなさが胸に迫る「さびしい水音」。交錯する恋心に翻弄されていく男女四人の哀しみが描かれる「仙台堀」など、江戸・深川を舞台に繰りひろげられる、六つの切ない恋物語。 | ||||
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特に「凧、凧、揚がれ」がせつなかった。 江戸っ子の人情、相手がだれでも、裏表のない性格、みんなこんな風に生きられたら素敵なのになと思いす。 短編集なので、隙間時間に読めるところが良いと思います。 | ||||
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6編の短編からなる短編集。どの話もしみじみと胸をうつ。江戸の風情もいい。1話の下駄屋おけい、おけいの片思いに切なくなったが、ハッピーエンドでほっとした。それぞれの短編のヒロインの哀歓を身近に自分のことのように読んだ。読後感が大変爽やかな本だった。 | ||||
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今、宇江佐真理さんにはまっています。レビューを参考にひょうたんを読んでから夜鳴きめし屋、彼岸花、深川恋物語と立て続けに宇江佐真理です。深川恋物語は彼岸花と同じような短編ものでしたが私は彼岸花の方が感銘が強かったです。今、皆塵堂を読んでいます。 | ||||
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速やかな納品処理(入金後 2日で)でありがたかったです、本の価格も格安で品物自身の程度もよくて大満足しています。 今後もamazonを 利用して行きたいです。 | ||||
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宇江佐真理 さんの作品をはじめて読みました。女性の作家とは思えない展開と表現で 深川の人々の人情がヒシヒシと伝わってきて心に「じーん」と潤いを与えてもらいました。 | ||||
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宇江佐真理さんの新人賞受賞作ということで早く読みたかったのですが 比較的新しい作品ばかり読んでいて今になって初めて本書を読ませていただきました。 六作品からなる短編集で表題は深川恋物語というのですが 純粋に若い男女のハッピーな恋を書いているのは 一作目の『下駄屋おけい』だけでした。 大店のお嬢さんが自分より身分の低い幼馴染に恋をするお話しです。 身分違いなど意に介さない一途なおけいがかわいらしく 清々しい読後感に浸りました。 他作品は恋愛ものというより人と人の縁が中心になっています。 なんともやるせなさや切ない悲しい気持ちになる作品もありますが 人間てこんなふうにしか生きられないんだなぁ…、 江戸時代も今も同じじゃないかと考えさせられました。 さすがに新人賞受賞作だけあってどれもグイグイ読ませてくれる 感動の一冊です! | ||||
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深川の恋物語が描かれていますが、その中でも「凧、凧、揚がれ」と「狐拳」が特にいいです。 「凧、凧、揚がれ」では、少女の儚い夢や面影が心に残ります。 「狐拳」では、人の縁の不思議さが主題になって、人情味豊かに描かれています。 作者は46歳で新人賞を取ってますが、諄さや凝るところが少なくて好感が持てます。 | ||||
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「深川恋物語」のタイトルから、若い男女の様々な恋愛模様を書いた短編小説集かと思っていたのですが、その範囲に留まらない作品集でした。人を想う気持ちの切なさ、つらさ、喜びが男女、家族、隣人、親子の関係を通して書かれています。6つの作品がどれも異なる展開、結末ながら、どのお話にもホロリとさせられました。 私には「さびしい水音」が印象に残りました。相手を一途に想わずにはいられない女性のサガと、相手を大事に想いながらも自分の都合が先にたつ男の身勝手さが、上手く描かれていると思います。 宇江佐さんの初期の作品集で、小説としては話の運び方に少し素人くさい印象も感じますが、それを補ってあまりある人情味溢れる作品に仕上がっており、一読の価値ある一冊です。 | ||||
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読んでいて切ない、日本人の心の根っこがこの時代にはあったんだ。 夜、寝る前に一編ずつ味わって読んでほしい。 | ||||
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江戸時代の深川を舞台にした、6つの短編です。 ハッピーエンドあり、シビアな話ありで、でも、読後感が妙に爽やかで飽きません。 恋物語といっても、あまり生々しくなくて、 描写が丁寧なので、簡単に江戸時代にタイムスリップできます。 実際はどうかわからないけど、江戸時代ってこんなふうだったのかなーて思いましたよ。 | ||||
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6話からなる短編集だが、冒頭の「下駄屋おけい」が良かった。佐賀町の大店の娘が、向かいにある下駄屋の職人彦七の下駄を愛用している。履物問屋に嫁ぐことが決まって、最後に下駄を誂えるのだが……。ハッピーエンドの読後感が爽やかで、残りの5話も読みたくなる。書名に相応しい仕上がり。 私が気に入ったのは、第5話の仙台堀。優柔不断で自分の思いをはっきりと口に出せない手代の姿が、実在する等身大の人の姿として力みなく描かれている。何やら切ないラストに哀愁を感じた。 全体的にはストーリーの構成がしっかりしていて、人物や江戸風俗がきちんと描けている。時代小説として充分に堪能できる作品集だ。 | ||||
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江戸深川を舞台にした下町人情ものの短編集で、吉川英治文学新人賞受賞作。 いずれの作品にもヒロインが登場し、女の心を描く宇江佐さん独特の筆致である。 中には駄作かな?と思う作品も含まれているが、概してストーリー仕立てがうまく、読者を飽きさせない。 特に『凧、凧、揚がれ』は絶品。 また『狐拳』は、油断して読んでいると「あ、そういうことか」と意表をつかれる話の展開で、してやられた印象。 | ||||
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いずれもが江戸の深川を舞台とした、恋愛にまつわる6編からなる市井ものの短編集で吉川英治文学新人賞受賞作です。 とても、よくまとまった短編集と言えそうで、中には意外にもハッピーエンドじゃないものも含まれていて驚きましたが、却って印象深く心に残りました。当時の人々の葛藤して生きる様を見事活写しています。東京在住の方が読まれたら地理感もあってもっと実感が湧くかなあと思ったりもしました。 下記の2編が特に良かったです。 ★「凧、凧、揚がれ」 凧師の末松は子供好きであり、子供を家に来させて凧作りを指南していた。当時、女の子が凧を造る風習はなかったが、次男の正次の奉公先の娘おゆいが凧造りをしたいと願ってきたので引き受ける。おゆいはなんと“西瓜”の絵の凧を揚げ!たがった・・・ 宇江佐さんらしくない展開で、とっても印象的です。なんといっても、ラストで末松と正次が凧揚げをするところがとってもいいです。 ★「孤拳」 おりんは、夫の連れ子である新助を実の子以上に可愛がっていた。というのも、自分自身に後悔すべき過去があるからだ。新助の為に、吉原・大黒屋の振袖新造である小扇を落籍して嫁に迎えようとするが、小扇は女中でいいと言ってると聞く。おりんは小扇に会いに行くが・・・ これは、今まで読んだ宇江佐さんの短編の中でベストかなあ。最後は本当に熱くなりました。 親子愛、本当にいいですねえ。 | ||||
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