(短編集)

透明人間は密室に潜む

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評判

透明人間は密室に潜むの評価:

3.88/5点 レビュー 34件。 B ランク

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平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全43件 21〜40 2/3ページ
No.23
(5pt)

普通の謎解きでは使わない脳の部分が活性化したような高揚感を得られた

特殊ミステリの中編作品集。透明人間が犯人で犯行現場に閉じ込められる表題作の「透明人間は密室に潜む」、裁判員裁判で集められた6人がアイドルオタクだったという状況で下される評決が社会の裏っぽい「六人の熱狂する日本人」、人並外れた聴力を持つ女性探偵が事件の真相を暴く「盗聴された殺人」、客船で行わえる脱出ゲームと狂言誘拐が絡み合う複雑な構造(真相も複雑)の「第13号船室からの脱出」。普通の謎解きでは使わない部分の脳を使えた感じで楽しかった。好みの作品は「六人の熱狂する日本人」。もう笑うしかない状況なのが目に浮かぶ作品だった。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.22
(4pt)

"石"の多い玉石混淆だが、表題作の出来が際立っていて、これだけでも読む価値のある中編ミステリ集

表題作の他、「六人の熱狂する日本人」、「盗聴された殺人」及び「第13号船室からの脱出」の全4つの中編から構成される中編ミステリ集。以下では表題作を中心に。表題作は、「透明人間病」という奇病が発生した(感染はしない)世界を舞台として、その新薬を開発した川路という教授に殺意を抱いた彩子という「透明人間病」の主婦が川路の殺人計画を練って実行するが、その際、部屋を抜け出す前に「密室」状態となってしまい、そこへ彩子の殺意を疑っていた彩子の「透明人間病」の夫の謙介が(私立探偵と2人の警備員と共に)駆け付けるという一見ユーモア・タッチのミステリ。美醜で女性を判断するのは禁忌だが、冷静に考えれば、謙介は彩子の本当の容姿を見た事が無い筈で、一応、アイデンティティの問題を扱っているとも言える。更に、本作ではアシモフ「ロボット三原則」ならぬ以下の「透明人間三原則」を定めている。
(1) 透明人間は光学的に如何なる方法でも他者から見えない。
(2) 光学的見地を除いた物理的存在としてはそこにある。壁の通り抜け等は出来ない。
(3) 自分以外のモノを透明にする技術は存在しない。身に着けている衣服などは透明化出来ない。

このため、例えば、子供が急に飛び出して来てぶつかったり(2)、「透明人間」として犯行を実行するためには"裸"になる必要があると共に"凶器"は見えてしまう(3)等の制約があって可笑しい。しかし、記述を冷静に読むと、彩子は楯を使って殴打したが、現場の遺体は包丁で刺殺された様相を呈している。これがキーとなるのは必然だが、探偵が犯人の捨て身のトリックを見破った上に、更に、二重の真相を仕込んでいるという設定と構成に工夫を凝らした傑作(偶々だが、上で"アイデンティティ"に言及したのは一部真を穿っていた)。

「六人の熱狂する日本人」は、「十二人の怒れる男」の数あるパステーシュとして水準程度の出来。「盗聴された殺人」は、ヒロインの身体的特徴(造形)は面白くて楽しいもののミステリとしては凡庸。フレットルの"思考機械"物「第13号独房の問題」に想を得たと思われる「第13号船室からの脱出」は、犯人の計画に齟齬があるという杜撰さの上に、ある真相が冒頭からの予想通りという駄作。"石"の多い玉石混淆だが、表題作の出来が際立っていて、これだけでも読む価値のある中編ミステリ集だと思った。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.21
(4pt)

"石"の多い玉石混淆だが、表題作の出来が際立っていて、これだけでも読む価値のある中編ミステリ集

表題作の他、「六人の熱狂する日本人」、「盗聴された殺人」及び「第13号船室からの脱出」の全4つの中編から構成される中編ミステリ集。以下では表題作を中心に。表題作は、「透明人間病」という奇病が発生した(感染はしない)世界を舞台として、その新薬を開発した川路という教授に殺意を抱いた彩子という「透明人間病」の主婦が川路の殺人計画を練って実行するが、その際、部屋を抜け出す前に「密室」状態となってしまい、そこへ彩子の殺意を疑っていた彩子の「透明人間病」の夫の謙介が(私立探偵と2人の警備員と共に)駆け付けるという一見ユーモア・タッチのミステリ。美醜で女性を判断するのは禁忌だが、冷静に考えれば、謙介は彩子の本当の容姿を見た事が無い筈で、一応、アイデンティティの問題を扱っているとも言える。更に、本作ではアシモフ「ロボット三原則」ならぬ以下の「透明人間三原則」を定めている。
(1) 透明人間は光学的に如何なる方法でも他者から見えない。
(2) 光学的見地を除いた物理的存在としてはそこにある。壁の通り抜け等は出来ない。
(3) 自分以外のモノを透明にする技術は存在しない。身に着けている衣服などは透明化出来ない。

このため、例えば、子供が急に飛び出して来てぶつかったり(2)、「透明人間」として犯行を実行するためには"裸"になる必要があると共に"凶器"は見えてしまう(3)等の制約があって可笑しい。しかし、記述を冷静に読むと、彩子は楯を使って殴打したが、現場の遺体は包丁で刺殺された様相を呈している。これがキーとなるのは必然だが、探偵が犯人の捨て身のトリックを見破った上に、更に、二重の真相を仕込んでいるという設定と構成に工夫を凝らした傑作(偶々だが、上で"アイデンティティ"に言及したのは一部真を穿っていた)。

「六人の熱狂する日本人」は、「十二人の怒れる男」の数あるパステーシュとして水準程度の出来。「盗聴された殺人」は、ヒロインの身体的特徴(造形)は面白くて楽しいもののミステリとしては凡庸。フレットルの"思考機械"物「第13号独房の問題」に想を得たと思われる「第13号船室からの脱出」は、犯人の計画に齟齬があるという杜撰さの上に、ある真相が冒頭からの予想通りという駄作。"石"の多い玉石混淆だが、表題作の出来が際立っていて、これだけでも読む価値のある中編ミステリ集だと思った。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.20
(4pt)

「六人の熱狂する日本人」は面白い!

「透明人間は密室に潜む」「六人の熱狂する日本人」「盗聴された殺人」「第13号船室からの脱出」の4篇からなる作品集です。ノンシリーズ作品集を目指して、いろんな形式でそれぞれ書かれて、その違いも楽しめます。「盗聴された殺人」の結末は、自分には共感できませんでした。でも、「六人の熱狂する日本人」はただただ面白かったです。1994年生まれの若き才能、文章もこなれているし、これからがとても楽しみな作家だと思います。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.19
(4pt)

「六人の熱狂する日本人」は面白い!

「透明人間は密室に潜む」「六人の熱狂する日本人」「盗聴された殺人」「第13号船室からの脱出」の4篇からなる作品集です。ノンシリーズ作品集を目指して、いろんな形式でそれぞれ書かれて、その違いも楽しめます。「盗聴された殺人」の結末は、自分には共感できませんでした。でも、「六人の熱狂する日本人」はただただ面白かったです。1994年生まれの若き才能、文章もこなれているし、これからがとても楽しみな作家だと思います。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.18
(4pt)

表題作は傑作!

2020年のミステリーベストテンにランクイン。期待して読んだ。けれど凡庸。「おー、これは面白い!」という出来なのは唯一、表題作のみ。透明人間が普通にいる社会、という設定からしてとても面白い。傑作短編のアンソロジーに収録された、というのも納得の出来だ。

 けれど、2作目以降4作目までは凡庸。2作目は特に、「12人の怒れる男」と「キサラギ」を合わせたようなお話。オリジナリティがあると言えばあるけれど、どこかで見た話、聞いた話だった。オチも大したことない。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.17
(4pt)

表題作は傑作!

2020年のミステリーベストテンにランクイン。期待して読んだ。けれど凡庸。「おー、これは面白い!」という出来なのは唯一、表題作のみ。透明人間が普通にいる社会、という設定からしてとても面白い。傑作短編のアンソロジーに収録された、というのも納得の出来だ。

 けれど、2作目以降4作目までは凡庸。2作目は特に、「12人の怒れる男」と「キサラギ」を合わせたようなお話。オリジナリティがあると言えばあるけれど、どこかで見た話、聞いた話だった。オチも大したことない。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.16
(4pt)

「透明人間は密室に潜む」ほか3編

氏の作品を他に取るのは、「名探偵は嘘をつかない」以来の2度目。

「名探偵~」の読後感は、ロジックはやや強引だが、プロットは冴えているという印象だったが、今回もその感を強くした。

「透明人間は密室に潜む」
:透明人間の定義を明確にしているため、特殊設定とはいえ、透明人間の隠れ場所に関する真相に不満はない。
 だが、隠れ場所が1室の中に限定されているため、不可能状況としては弱く真相が見破りやすくなっている。
 その真相よりも、隠れ場所が判明した後の捻りを加えたプロットがよい。

「六人の熱狂する日本人」
:推理の出発点が根拠薄弱で推理の過程もやや強引ではあるが、この作品においてはそれが欠点にはならず、アイドルオタク(大衆)の暴走というテーマと合致し、何ともいえない高揚感にあふれた力作となっている。

「盗聴された殺人」
:たった一つの何気ない手がかりを元に、真相を暴き出していく推理が見事。本書の中でのベスト。

「第13号船室からの脱出」
:脱出ゲームの犯人当てと現実世界での船室からの脱出、2種類の謎解きが楽しめる贅沢なプロット。
 力作ではあるが、犯人当てについては、いくら何でも〇〇であると気づかれるのではと感じた。
 また、脱出については、一度失敗した行為をあきらめずに繰り返せば可能なのではと感じた。

総合的には☆3.5だが、四捨五入して☆4つです。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.15
(4pt)

「透明人間は密室に潜む」ほか3編

氏の作品を他に取るのは、「名探偵は嘘をつかない」以来の2度目。

「名探偵~」の読後感は、ロジックはやや強引だが、プロットは冴えているという印象だったが、今回もその感を強くした。

「透明人間は密室に潜む」
:透明人間の定義を明確にしているため、特殊設定とはいえ、透明人間の隠れ場所に関する真相に不満はない。
 だが、隠れ場所が1室の中に限定されているため、不可能状況としては弱く真相が見破りやすくなっている。
 その真相よりも、隠れ場所が判明した後の捻りを加えたプロットがよい。

「六人の熱狂する日本人」
:推理の出発点が根拠薄弱で推理の過程もやや強引ではあるが、この作品においてはそれが欠点にはならず、アイドルオタク(大衆)の暴走というテーマと合致し、何ともいえない高揚感にあふれた力作となっている。

「盗聴された殺人」
:たった一つの何気ない手がかりを元に、真相を暴き出していく推理が見事。本書の中でのベスト。

「第13号船室からの脱出」
:脱出ゲームの犯人当てと現実世界での船室からの脱出、2種類の謎解きが楽しめる贅沢なプロット。
 力作ではあるが、犯人当てについては、いくら何でも〇〇であると気づかれるのではと感じた。
 また、脱出については、一度失敗した行為をあきらめずに繰り返せば可能なのではと感じた。

総合的には☆3.5だが、四捨五入して☆4つです。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.14
(5pt)

米澤穂信氏の「満願」や、有辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」に比肩する良質な短編集

年末のミステリランキングでも話題となった作品集ですが、期待に違わぬハイレベルな作品ぞろいで楽しめました。
作品としてもっとも楽しく読めたのは3つ目の作品でしょうか。優れた聴力という一芸?に秀でた主人公の魅力が活き活きと描かれていて、優れた能力を持つ主人公と、推理を行う人物を分けた点の物語のひねりに生かされていると思います。
冒頭のタイトル作は、透明人間が存在するという設定を突き詰めて考えられた作品で、動機やトリック、ストーリーとの親和性もきれいにまとめられており、あるアイデアや設定を一つの小説としてまとめた一つの模範例といえるかもしれません。
残りの2作品も水準以上の楽しめましたが、設定のための物語、物語のための設定といった作り物めいたテイストがあり、ミステリ短編集の名作として名高い米澤穂信氏の「満願」や推理クイズとしてのミステリの極北ともいえる有辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」の収録作と比べると、ストーリーやトリックのひねりや完成度がやや落ちるかもしれません。
ただ、好みの違いっといった程度の差だと思いますし、本書が先に挙げた二つの名作ミステリ短編集の準ずるハイレベルな作品集であることは変わらないと思います。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.13
(5pt)

米澤穂信氏の「満願」や、有辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」に比肩する良質な短編集

年末のミステリランキングでも話題となった作品集ですが、期待に違わぬハイレベルな作品ぞろいで楽しめました。
作品としてもっとも楽しく読めたのは3つ目の作品でしょうか。優れた聴力という一芸?に秀でた主人公の魅力が活き活きと描かれていて、優れた能力を持つ主人公と、推理を行う人物を分けた点の物語のひねりに生かされていると思います。
冒頭のタイトル作は、透明人間が存在するという設定を突き詰めて考えられた作品で、動機やトリック、ストーリーとの親和性もきれいにまとめられており、あるアイデアや設定を一つの小説としてまとめた一つの模範例といえるかもしれません。
残りの2作品も水準以上の楽しめましたが、設定のための物語、物語のための設定といった作り物めいたテイストがあり、ミステリ短編集の名作として名高い米澤穂信氏の「満願」や推理クイズとしてのミステリの極北ともいえる有辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」の収録作と比べると、ストーリーやトリックのひねりや完成度がやや落ちるかもしれません。
ただ、好みの違いっといった程度の差だと思いますし、本書が先に挙げた二つの名作ミステリ短編集の準ずるハイレベルな作品集であることは変わらないと思います。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.12
(5pt)

読み応えのある短編集

全く異なる趣向の中編4作が入った盛り沢山な内容。どれも面白かったが、特にお気に入りは「透明人間は密室に潜む」と船の中の密室「第13号船室からの脱出」。
透明人間ならなんでもあり!?と思わせておいて実は透明人間だからこその様々な制約があり、その中で見つかるかも!?え?逃げれる?とにかくドキドキ感がすごかった。
船の密室からの脱出も謎解きの面白さも感じられ、最後の最後まで面白かった。
お腹いっぱい!!
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.11
(5pt)

!惹きつけられた

「透明人間は密室に潜む」「六人の熱狂する日本人」「盗聴された殺人」「第13号船室からの脱出」収録。
一話一話に芯が通っているところが素晴らしく、また書きぶりと話展開、論理の組み立て方が好み。他の作品も手に取りたくなった。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.10
(5pt)

読み応えのある短編集

全く異なる趣向の中編4作が入った盛り沢山な内容。どれも面白かったが、特にお気に入りは「透明人間は密室に潜む」と船の中の密室「第13号船室からの脱出」。
透明人間ならなんでもあり!?と思わせておいて実は透明人間だからこその様々な制約があり、その中で見つかるかも!?え?逃げれる?とにかくドキドキ感がすごかった。
船の密室からの脱出も謎解きの面白さも感じられ、最後の最後まで面白かった。
お腹いっぱい!!
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.9
(5pt)

!惹きつけられた

「透明人間は密室に潜む」「六人の熱狂する日本人」「盗聴された殺人」「第13号船室からの脱出」収録。
一話一話に芯が通っているところが素晴らしく、また書きぶりと話展開、論理の組み立て方が好み。他の作品も手に取りたくなった。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.8
(4pt)

論理的で丁寧でとても読みやすい

論理的でヒントも親切でいいミステリを書くと思いました。あり得ない設定でしたが短編でしたし、理解できないところもなくて苦もなく読むことができました。長編ミステリを期待します。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.7
(4pt)

論理的で丁寧でとても読みやすい

論理的でヒントも親切でいいミステリを書くと思いました。あり得ない設定でしたが短編でしたし、理解できないところもなくて苦もなく読むことができました。長編ミステリを期待します。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.6
(5pt)

ロジカルな本格もの

四作の短編が収録された作品集。透明人間が実在する世界での倒叙形式の密室事件『透明人間は密室に潜む』、アイドルヲタクにまつわる事件を、裁判官と六人のドルヲタ裁判員が推理するコミカルな密室の推理劇『六人の熱狂する日本人』、常人にはない優れた聴覚をもつ私立探偵による探偵談『盗聴された殺人』、脱出ゲームが催されるクルーズ船を舞台にした洋上ミステリ『第13業船室からの脱出』。いずれも奇抜な状況設定を立ち上げながら、その骨子はロジカルな謎解きに終始した本格推理である。精緻でアクロバチックな謎解きの妙が、存分に楽しめる良作集になっていた。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X
No.5
(5pt)

ロジカルな本格もの

四作の短編が収録された作品集。透明人間が実在する世界での倒叙形式の密室事件『透明人間は密室に潜む』、アイドルヲタクにまつわる事件を、裁判官と六人のドルヲタ裁判員が推理するコミカルな密室の推理劇『六人の熱狂する日本人』、常人にはない優れた聴覚をもつ私立探偵による探偵談『盗聴された殺人』、脱出ゲームが催されるクルーズ船を舞台にした洋上ミステリ『第13業船室からの脱出』。いずれも奇抜な状況設定を立ち上げながら、その骨子はロジカルな謎解きに終始した本格推理である。精緻でアクロバチックな謎解きの妙が、存分に楽しめる良作集になっていた。
透明人間は密室に潜む Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜むより
4334913458
No.4
(4pt)

できはまちまちだが、心意気はよし

タイトル作は透明人間という設定をうまく活かして実によく練られており、短編本格ミステリとしての完成度が高い。他の収録作もそれぞれ奇抜な設定で読ませるが、できはまちまち。しかし、どの作品もチャレンジ精神にあふれており、このような心意気は大いに尊重したい。
透明人間は密室に潜む (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 透明人間は密室に潜む (光文社文庫)より
433479419X