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ビール職人のレシピと推理
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ビール職人のレシピと推理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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「赤レンガ倉庫」「山下公園」「日比谷公園」「代々木公園」などかつては「10月」にこだわらず日本でも開催されていた「オクトーバーフェスト」ですが、このコロナ禍によりすべて中止となっている現在では雰囲気だけでもじゅうぶんに味わうことができました。もちろん本家・ミュンヘンはもとよりレブンワースに絶対行ってみたくなります。 ミステリーとしては「限られた平和な地域」で「限定された登場人物」ですので意外な展開はありませんが、主人公のこれからと今までに謎が残されていますのでぜひぜひ第3作も出版よろしくお願いします。 クラフトビールの醸造に関してもかなりレベルアップしていますので、お好きなビールを飲みながらベランダでリゾート気分を味わいながらゆっくりとお読みになることをオススメいたします。 | ||||
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シリーズ1冊目を読んだ後、続けて読むつもりはなかったのですが...暇つぶしレベルで軽く読めるものが欲しくて2冊目も購入してしまいました。ミステリとしてのストーリーに大きな期待を抱いていたわけではありません。 で、やはりミステリとしての出来は予想を裏切るものではなく(笑)。さらに、シリーズキャラクターが前作より一層戯画化されているようで、極端な描写を読んでいると、実際にその通りの人物像として存在しているのではなく、視点人物である女主人公が悪様に言っているのでは?と疑いたくなるような序盤の展開にちょっと辟易したのですが... 終盤まで読むと、他の人物と主人公の関係は少しずつ人間味を増してきて少し安心します。 また、ビールに関する知識・情報は前作よりかなりアップデートされているようで、オクトーバーフェストという背景も相まって、クラフトビール好きにとってはこの点で前作よりかなり魅力ある描写が多くなっています。 主人公の生い立ちに関する謎という伏線も次作に持ち越されているので、ミステリの出来はともかく次も読むかなあ、と、とりあえずは考えていい内容ではありました。 | ||||
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「ビール職人のレシピと推理 ビール・ミステリシリーズ "The Pint of No Return"」(エリー・アレグザンダー 創元推理文庫)を読みました。前作、「------醸造と推理」は未読です。 舞台は、米国、ワシントン州、レブンワース。新しくできたビール醸造所兼パブで働くビール職人・スローンの一人称で語られるパズラーです。 町の最大イベントである「オクトーバーフェスト」の時期。ビールをテーマにしたドキュメンタリー映画を撮る目的でハリウッド?から、主演のミッチェルとその撮影スタッフがレブンワースに乗り込んできます。あれやこれやの騒動が起こり、オクトーバーフェストの開幕前夜、ミッチェルが殺害されて見つかります。彼を殺した犯人は、誰?なぜ?それなりのミス・ディレクションが散りばめられ、怪しそうな登場人物がウロチョロしますが、うーむ。パズラーとしての評価は今回控えたいと思います(笑) 特筆すべきは、新作ビールの作成過程であったり、ヴァイツェンの自然な甘みに合うレシピであったり、ビールに纏わる薀蓄がわかり易く描かれていること。 そして、何よりも「ドイツ移民の小さな町」(ル・カレの本のタイトルではありません(笑))で開催される「オクトーバーフェスト」の程よい騒乱と喧騒、そこで奮闘する主人公スローンの家族への思い、離婚前の夫・マックとの葛藤、共に働くビール職人・ギャレットへのときめき、そして一人息子・アレックスへの深い愛情を感じさせるスローンの健やかな心の動きが、(いつも過激なスリラーを読んでいるものには、ドメスティック過ぎて気恥ずかしい部分もありますが(笑))作者がこのシリーズへと盛り込んだ主題なのだと思います。 よって、孤児として里親を転々とした末にビール職人として自立したスローンの「母親探し」はいかに、ギャレットへのときめきはどう変わっていくのかが今後の<シリーズ>へと受け継がれていきます。 かつて米国のある州で働いていた時、ドイツ移民の多いエリアに「ジャーマン・ヴィレッジ」という名称の町がありました。この小説ほど大きな規模ではありませんでしたが、「オクトーバーフェスト」が毎年開催されていて、多くの出店が出て、ポルカが流れ、チキン・ダンスが踊られ、ザワークラウトの香りに多くの人が引き寄せられるようにして集まっていました。 "Contagion"によって多くの苦難に直面している世界に「チキンダンス」が戻ってくれますように。 | ||||
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