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限界集落株式会社



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【この小説が収録されている参考書籍】
限界集落株式会社
限界集落株式会社 (小学館文庫)

限界集落株式会社の評価: 3.80/5点 レビュー 65件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 41~48 3/3ページ
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No.8:
(5pt)

面白い!

本来ならば、中公新書や岩波新書なんかが題材にしそうな限界集落の現状とそのとりまく環境。そして、日本の農業のひずみ、そして食のグローバル化。加えて、若者の就職事情などなど、5冊分くらいの新書で扱われる題材が、小説でかかれている。
ある意味、日本をテレビドラマ化して、可視性を高めることに成功した面白い小説です。と、いいつつも、まだ途中までしか読んでいません。しかし、この段階で面白いからたしたものだと思ってレビューしました。

新書で読んだことが、もっと地面すれすれの視線から見えてくる感じが、いいですね。
限界集落株式会社Amazon書評・レビュー:限界集落株式会社より
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No.7:
(5pt)

限界集落

黒野さんの作品の世界観が大好きです。本当に楽しくて、最後まで一気読みしました。
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No.6:
(5pt)

過疎集落の希望への道筋

この本はその名前の通り、現在の社会的課題である「過疎」「少子化」「農業」などのいわゆる「地味なテーマ」を取り扱っている。

そんな小説仕立てしにくいテーマとは相反してストーリーはとても読みやすく、対立項も明確なので感情移入しながら読み進めることができる。
これには登場人物それぞれの設定がとても個性的であり、「キャラ立ち」していることが大きく貢献していると思われる。
私自身が人口2,000人の田舎地区出身であることもあり、とても興味深く一気に読み終えてしまった。

いわゆる農業を中心とした田舎の地域と都市の対立というものは当然あるが、この小説の中ではその二項の相克を目指しており、少なくとも小説上ではハッピーエンド。とても清々しい。

「現実はこんなに上手くいかない」などの声は多々あろうかと思うが、それでも良いのではないか。
この本の中でも「声を上げることこそが大切だ」と登場人物が言っている。道筋はあってもその道自体は事例によって様々なものが生まれてくるのは当然のことだ。

人口減少や過疎というものは緊急のリスクではなく、「先が見えるリスク」である。
40年後に人口が3800万人減少するのが「予測できる未来」なのであれば、打てる手はあるはず。
そういった希望を見出すことができる、未来に向けてとても前向きになることができる小説だ。

推理小説や恋愛小説も大いに結構だと思うが、こういった社会問題解決派小説がどんどんこの世に出て欲しいと思う。
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No.5:
(5pt)

過疎と農業について

食料自給率や流通の仕組みなど、考えさせられつつ楽しめた作品だった。
作品の構想が斬新だと思った。
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No.4:
(4pt)

読み物としてはアリ

読み物としては面白い(まあ、小説という読み物なんですけど・・・)。トントン拍子で話が進展していき、途中躓くけど、ハッピーエンドの大団円。経営論あり、恋愛あり、行政の介入と誤謬あり、読後の爽快感は素晴らしい。

しかし、現実の限界集落はこんなもんじゃない。本書を読んで暗澹たる気持ちになってしまった。本書のモデルとなった村には、少ないながらも農業の担い手となる家族があり、若者がいて、子どももいる。そして、本書の主人公のように計数感覚に優れたマネジメント経験者がいる。限界集落をなんとか再生させたい。そういう将来への希望を村人も主人公も持つだけの契機がある。しかし、これだけの再生への資質(と言っていいだろう)を持つほどの村が、いったい日本にどれだけ残っているんだろう。

わたしの愚父の出身地は山奥(中国山地の県境)の文字通りの限界集落。農業以外に見るべき産業はないが、その農業とて従事者(住民)の高齢化により耕作放棄が続く。住民は往時の10分の一にまで減少し、いちばん若い住民は、愚父の同級生のご子息とその奥様である(50代)。どんどんどんどん田畑が荒れていく。現在の住民数約30人。この村を再生することはおそらく100%不可能だろう。いくら家屋敷が残っているからといって、都会育ちのわたしはこんなところに住めないし、そこで事業を起こすことも無理だ。住民も表面的には親切だが、よそ者に対しては徹底的に排他的でありながら、数回しか墓参りに帰ったことがないわたしであれ、その村出身者を父に持つというだけで、不可解なほどの感心と関与を示す。まったくの部外者がすんなりそのコミュニティに参加することは不可能に思う。

むしろ、日本の田舎をうまく感じさせているとわたしが思うのは、「くちぬい」(坂東眞砂子)や「屍鬼」(小野不由美)や「瞽女の啼く家」(岩井志麻子)などといったホラー・ミステリーだったりする。漆黒の闇に包まれ人工音ひとつしない田舎の夜の怖さ、閉鎖性から来る嫉妬や排他性、どろどろした土俗。そういう闇をこそ田舎そのものだと感じる。

わたしは、本書の主人公にはなれない。自分はぬくぬくと都会で快適に暮らしている。なんか、すみませんという気持ちになる。
限界集落株式会社Amazon書評・レビュー:限界集落株式会社より
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No.3:
(4pt)

面白い試みだと思います。

限界集落である山奥の寒村を舞台として、村にルーツを持つ元IT企業社員が、村の再生を図るために集落営農組織を立ち上げ、村の人々や新規就農者、役場の職員などと協力や衝突などを繰り返しつつ、農業収益拡大のための様々な取り組みを行い、ついには集落営農組織を法人化して村を元気にしていく物語。

こういった小説には、意外にも出会ったことがないので、内容が他の農業参入本のツギハギのように見える部分もあるものの、面白く一気に読んでしまった。

他の書評にもあるように、前半〜中盤の盛り上がりに比べて終盤の展開が些か稚拙で唐突である印象は拭えないが、限界集落の再生という切り口でとっつきやすい小説にまとめた企画は称えたい。
限界集落株式会社Amazon書評・レビュー:限界集落株式会社より
4093863156
No.2:
(4pt)

これはこれで良いのでは

正味半日(てか数時間)もあれば読める分量で、後半は一気に読んでしまいました。
軽めの小説という感じで、読み物としてはこれで良いのかなと思います。限界集落の切実な現状だとか、そういったものを深く知りたいというのであれば、この本である必要はないのかもしれませんが、この本をとっかかりにして、さらに興味がわけば、この本の参考文献に挙げられているものをさらに読んでみれば良いのでは?
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4093863156
No.1:
(5pt)

役人やJAの人間に読んでほしい物語

新年早々、おもしろい小説、読ませていただきました。
65歳以上が地域の半数を超えると“限界集落”と呼ばれるのですが、
そういった過疎高齢化の村を救うために
東京から来た若い銀行マンが、あの手この手と……。
実際、こういう村はあるだろうし、
役所もJAもなんとかしたいと思っているんだろうけど
うまくいってない。
なぜなら、この小説の主人公のような
人のために働くことを生き甲斐とする
人好きな人間がいないからなんだろうな。
上司の顔ばかり見ている役人やJAの人に読んでほしい1冊。
限界集落株式会社Amazon書評・レビュー:限界集落株式会社より
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