(短編集)

ふがいない僕は空を見た

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評判

ふがいない僕は空を見たの評価:

3.91/5点 レビュー 183件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.91pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全262件 141〜160 8/14ページ
No.122
(4pt)

作家に成長の余地はあるけれど、これはこれで気に入った

性描写は大したこと無いです。
多かれ少なかれみんなこんなもんでしょ。

それより、なんかある種の女性作家特有の対象に対する甘さ、というか夢見がちな部分が所々にはみ出そうとしていて、
それをかなりの努力で押しとどめている、という気がします。
それを消すために、背景の設定を暗く救われなくしたのかな、という気もしました。
助産師という設定が出て来たところでステレオタイプの「生命讃歌」みたいになりそうで、
白けた気分になりそうだったんだけど、そこをなんとか頑張って回避しているという感じ。
勉強を教えてくれる人のところもね。「よく頑張ったな」と作者に言ってあげたくはなるが、
ちょっとその乙女チックな幻想は消した方が楽だろうな、と思いました。

作者は本当はものすごく乙女チックな世界を夢見ているんだと想像されます。
でも、見聞きしたり、知りたくなくても知ってしまう現実はそれを許していなくて
必死にその現実に合わせようとしている感じがします。
この小説ではなんとか踏ん張りきったかな、と思うし
そのおかげでなんとかバランスを保っているけど、
たぶん、他の作品では失敗もしているだろうな、と容易に想像されます。

登場人物たちも作者の持つ感傷を、体現しています。
ただ、それって実はものすごく現実的というか
センチメンタリズムを諦められなくて、人生の苦みにめったうちにされるってのは
よくあることなので、逆にリアルになっちゃってて
そこがこの小説のできを良いものにしているように思えました。
気に入りました。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.121
(4pt)

作家に成長の余地はあるけれど、これはこれで気に入った

性描写は大したこと無いです。
多かれ少なかれみんなこんなもんでしょ。

それより、なんかある種の女性作家特有の対象に対する甘さ、というか夢見がちな部分が所々にはみ出そうとしていて、
それをかなりの努力で押しとどめている、という気がします。
それを消すために、背景の設定を暗く救われなくしたのかな、という気もしました。
助産師という設定が出て来たところでステレオタイプの「生命讃歌」みたいになりそうで、
白けた気分になりそうだったんだけど、そこをなんとか頑張って回避しているという感じ。
勉強を教えてくれる人のところもね。「よく頑張ったな」と作者に言ってあげたくはなるが、
ちょっとその乙女チックな幻想は消した方が楽だろうな、と思いました。

作者は本当はものすごく乙女チックな世界を夢見ているんだと想像されます。
でも、見聞きしたり、知りたくなくても知ってしまう現実はそれを許していなくて
必死にその現実に合わせようとしている感じがします。
この小説ではなんとか踏ん張りきったかな、と思うし
そのおかげでなんとかバランスを保っているけど、
たぶん、他の作品では失敗もしているだろうな、と容易に想像されます。

登場人物たちも作者の持つ感傷を、体現しています。
ただ、それって実はものすごく現実的というか
センチメンタリズムを諦められなくて、人生の苦みにめったうちにされるってのは
よくあることなので、逆にリアルになっちゃってて
そこがこの小説のできを良いものにしているように思えました。
気に入りました。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.120
(4pt)

性と命

かなり性描写が多い内容、と読む前にレビューを見ていたので
読んでみてそこまで・・・と、思ったのは私だけだろうか。

第一章は過激だったが、そこからは薄れていく。
著者が伝えたかったのは性に関してのなにかではなく、命についてであろう。
それぞれの登場人物の命に対する思いが語られていて、前半は性について後半は命について描かれている。

最初性に関してそれほど驚きがない内容だったために本を読む手を止めようとしたが
読み進めるうちに手が離せなくなった。

是非最後まで読んで著者の想いを味わってほしい。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.119
(4pt)

性と命

かなり性描写が多い内容、と読む前にレビューを見ていたので
読んでみてそこまで・・・と、思ったのは私だけだろうか。

第一章は過激だったが、そこからは薄れていく。
著者が伝えたかったのは性に関してのなにかではなく、命についてであろう。
それぞれの登場人物の命に対する思いが語られていて、前半は性について後半は命について描かれている。

最初性に関してそれほど驚きがない内容だったために本を読む手を止めようとしたが
読み進めるうちに手が離せなくなった。

是非最後まで読んで著者の想いを味わってほしい。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.118
(5pt)

誰もが抱える思い。

最初は、率直な性の描写に抵抗を感じましたが、次章へと読み進めるうちに、性を切っ掛けとして生命や人生を伝えているのだという事がわかってきました。
主人公が変わる事で、一面性からだけではわからない、苦しみや愛が伝わってきました。
私も、バカな恋をした事のある人間として、母として、子供として。
感じるものはたくさんありました。
素晴らしい作品だと思います。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.117
(5pt)

誰もが抱える思い。

最初は、率直な性の描写に抵抗を感じましたが、次章へと読み進めるうちに、性を切っ掛けとして生命や人生を伝えているのだという事がわかってきました。
主人公が変わる事で、一面性からだけではわからない、苦しみや愛が伝わってきました。
私も、バカな恋をした事のある人間として、母として、子供として。
感じるものはたくさんありました。
素晴らしい作品だと思います。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.116
(5pt)

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

予想通理かなりエッチっぽいとこらがありましたが、どんどんとのめり込むようにすぐに読みきってしまいました。
とてもおもしろい作品とおもいます。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.115
(5pt)

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

予想通理かなりエッチっぽいとこらがありましたが、どんどんとのめり込むようにすぐに読みきってしまいました。
とてもおもしろい作品とおもいます。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.114
(5pt)

ものすごい勢いで一気に読みました

久しぶりに面白い本に出会えました。
前作よりもパワーアップした、ドライブ感のある展開で
一気に読んでしまいました。

読破後も余韻の残る素敵な作品です。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.113
(5pt)

ものすごい勢いで一気に読みました

久しぶりに面白い本に出会えました。
前作よりもパワーアップした、ドライブ感のある展開で
一気に読んでしまいました。

読破後も余韻の残る素敵な作品です。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.112
(5pt)

一気に読みきりました。

久しぶりに本を読みました。
映画を見る前に原作を…、と思い購入。
本は読むとすぐに眠くなってしまうのですが、そんなことはなく、気がつけば読み終わっていました。
切ない気持ちにもなり…、どんな風に映画化されているか楽しみです。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.111
(5pt)

一気に読みきりました。

久しぶりに本を読みました。
映画を見る前に原作を…、と思い購入。
本は読むとすぐに眠くなってしまうのですが、そんなことはなく、気がつけば読み終わっていました。
切ない気持ちにもなり…、どんな風に映画化されているか楽しみです。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.110
(4pt)

性の物語なのにすがすがしい

性にフォーカスした五つの物語。それが全て連関して、最後には崇高とも思える、しかも地に足のついたラストへと昇華する。
いくつも賞を受賞したのがうなずける傑作です。
ただ、感情移入という点から言いますと、「八日目の蝉」と同様、あまりにも女性女性した視点で、男性である私にはいまひとつ入っていけませんでした。
文章や内容に感嘆しつつも、「感情移入」の点で星ひとつのマイナスとしました。
しかし、この窪さんという作家は大変な実力者であることは間違いなく、別の作品を読んでみたいと思いました。できれば性がからんでいないものが読みたい。性がからむと、男女差が大きく現れてしまいますから。男性が書いたポルノを女性が読まないように、女性側から見た性は、男性の生理とはやはり少し違うのです。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.109
(4pt)

性の物語なのにすがすがしい

性にフォーカスした五つの物語。それが全て連関して、最後には崇高とも思える、しかも地に足のついたラストへと昇華する。
いくつも賞を受賞したのがうなずける傑作です。
ただ、感情移入という点から言いますと、「八日目の蝉」と同様、あまりにも女性女性した視点で、男性である私にはいまひとつ入っていけませんでした。
文章や内容に感嘆しつつも、「感情移入」の点で星ひとつのマイナスとしました。
しかし、この窪さんという作家は大変な実力者であることは間違いなく、別の作品を読んでみたいと思いました。できれば性がからんでいないものが読みたい。性がからむと、男女差が大きく現れてしまいますから。男性が書いたポルノを女性が読まないように、女性側から見た性は、男性の生理とはやはり少し違うのです。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.108
(4pt)

多摩川

第二章では、ですます調の文体に、久しぶりに声を出して笑いながら小説を読んでしまった。

私が大学生の頃、東京都稲城市を一つの国家として、想像しながら遊んでいたことがあった。
是政駅に行くときは、パスポートが必要だ、なんていいながら。

多摩川の対岸で起こる出来事に、島田 雅彦さんの「彗星の住人―無限カノン」を思い出した。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.107
(4pt)

多摩川

第二章では、ですます調の文体に、久しぶりに声を出して笑いながら小説を読んでしまった。

私が大学生の頃、東京都稲城市を一つの国家として、想像しながら遊んでいたことがあった。
是政駅に行くときは、パスポートが必要だ、なんていいながら。

多摩川の対岸で起こる出来事に、島田 雅彦さんの「彗星の住人―無限カノン」を思い出した。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.106
(5pt)

「セイタカアワダチソウの空」が強く印象に残った

本作は窪美澄氏による山本周五郎賞受賞作。
全5編を通じ、斉藤君を中心とした「コスプレ・不倫」事件を共通の背景としていが、
5編とも主人公は異なり、それぞれが抱えたやっかいなことに向き合う様が描かれている。

最も印象に残ったのは「セイタカアワダチソウの空」である。
主人公・セイタカの境遇は、周囲の同年代に比べて決して恵まれているとは言えない。
幼い頃に父を亡くし、一緒に暮らす祖母は痴呆、母はほとんど家に帰ることがない。
彼は生活のために複数のアルバイトをこなすしかない。
そんな彼にアルバイトの先輩である田岡が手を差し伸べるが、田岡も人には言えないやっかいごとを抱えていた……。

私自身にしろ他の読者にしろ、真にセイタカ少年に共感できる者は少ないだろう。
痴呆による徘徊を繰り返す祖母の面倒を見ながら、明日の米の心配をした経験がある者がどれほどいるか?
空腹でふらふらになったとき、友の母から差し入れられたおにぎりをむさぼり食べた経験がある者がどれほどいるか?
作者は決して「困窮する少年」を描きたかった訳ではないのだろう。
しかし、大人と子供の狭間ともいえる年頃、「ぼくは何かに守ってほしかった」という彼を思うと胸が痛くなった。
(そして現れたヒーローも決して完璧ではなかった)

本作5編を通じて、大団円はない。
幸せな結末も、不幸せな結末もない。
「それでも彼らは現実を受け止めた上で、彼らなりに前に向かうのだろう」と勝手に想像して、ふがいない読者は自らを納得させるしかないのかも知れない。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.105
(5pt)

「セイタカアワダチソウの空」が強く印象に残った

本作は窪美澄氏による山本周五郎賞受賞作。
全5編を通じ、斉藤君を中心とした「コスプレ・不倫」事件を共通の背景としていが、
5編とも主人公は異なり、それぞれが抱えたやっかいなことに向き合う様が描かれている。

最も印象に残ったのは「セイタカアワダチソウの空」である。
主人公・セイタカの境遇は、周囲の同年代に比べて決して恵まれているとは言えない。
幼い頃に父を亡くし、一緒に暮らす祖母は痴呆、母はほとんど家に帰ることがない。
彼は生活のために複数のアルバイトをこなすしかない。
そんな彼にアルバイトの先輩である田岡が手を差し伸べるが、田岡も人には言えないやっかいごとを抱えていた……。

私自身にしろ他の読者にしろ、真にセイタカ少年に共感できる者は少ないだろう。
痴呆による徘徊を繰り返す祖母の面倒を見ながら、明日の米の心配をした経験がある者がどれほどいるか?
空腹でふらふらになったとき、友の母から差し入れられたおにぎりをむさぼり食べた経験がある者がどれほどいるか?
作者は決して「困窮する少年」を描きたかった訳ではないのだろう。
しかし、大人と子供の狭間ともいえる年頃、「ぼくは何かに守ってほしかった」という彼を思うと胸が痛くなった。
(そして現れたヒーローも決して完璧ではなかった)

本作5編を通じて、大団円はない。
幸せな結末も、不幸せな結末もない。
「それでも彼らは現実を受け止めた上で、彼らなりに前に向かうのだろう」と勝手に想像して、ふがいない読者は自らを納得させるしかないのかも知れない。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.104
(5pt)

生臭い、青臭い、泥臭い、そして爽やか。面白い。

生臭い、泥臭い、なのにどこか爽やかな物語です。

大賞を幾つも取ってるだけに面白いのは確かです。

人の人生のようにスッキリしない、そんな感じがこの本の面白さでしょう。

高校生男子と主婦のコスプレ不倫変態セックスの場面から始まり
リレー形式で主人公が変わり、回想しながら時間軸が未来へと進んで行くショートストーリの映画でも見る感じの小説です。

リレー形式で主人公が変わりますが、視点が変わると人物の印象ががらりと変わって驚きます。
人生の陰に隠された過去の傷が、彼(彼女)も人也ってのをよく表現されている思います。

高校生の子供から大人に成長していく、成長物語がテーマの一つ
だと感じたのですが、高校生時代をキーワードとしてその後を繋いでいく感じは、この物語では重要な感じが致しました。

生きるって綺麗ごとだけじゃないし、男の性、女の性・・・性欲も物欲も人はあるのだし、間違え、傷つけ、傷ついても、それでも共に生きて行く、人の強さも描かれています。

おすすめの一冊です。読んで損はありません。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.103
(5pt)

生臭い、青臭い、泥臭い、そして爽やか。面白い。

生臭い、泥臭い、なのにどこか爽やかな物語です。

大賞を幾つも取ってるだけに面白いのは確かです。

人の人生のようにスッキリしない、そんな感じがこの本の面白さでしょう。

高校生男子と主婦のコスプレ不倫変態セックスの場面から始まり
リレー形式で主人公が変わり、回想しながら時間軸が未来へと進んで行くショートストーリの映画でも見る感じの小説です。

リレー形式で主人公が変わりますが、視点が変わると人物の印象ががらりと変わって驚きます。
人生の陰に隠された過去の傷が、彼(彼女)も人也ってのをよく表現されている思います。

高校生の子供から大人に成長していく、成長物語がテーマの一つ
だと感じたのですが、高校生時代をキーワードとしてその後を繋いでいく感じは、この物語では重要な感じが致しました。

生きるって綺麗ごとだけじゃないし、男の性、女の性・・・性欲も物欲も人はあるのだし、間違え、傷つけ、傷ついても、それでも共に生きて行く、人の強さも描かれています。

おすすめの一冊です。読んで損はありません。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416