(短編集)

ふがいない僕は空を見た

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評判

ふがいない僕は空を見たの評価:

3.91/5点 レビュー 183件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.91pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全262件 181〜200 10/14ページ
No.82
(4pt)

よい小説ですが、敢えて文句を言います。

ミステリー手法に頼らず最後までぐいぐい読ませる「おもしろさ」の詰まった1冊。
肉欲というものをうまいこと処理したものだと感心する。

ただ、若干勢いに任せた部分もあり、例えばいつまでたっても卓巳がニートのままなのが、なんとももどかしく、鼻についてくる。
松永、福田、母のそれぞれの不幸を際立たせるための舞台道具として引きこもりの卓巳が使われているような感もあり、読むのが辛い。
また典型的な全能キャラ「リウ先生」を出したのも正直気持ち悪かった。(余談だが、こうゆう気持ち悪さは重松清にもある)
また「オプション」という言葉の意味を履き違えているのが非常に気にかかった。
(オプションとは単なる付属品という意味でなく、こちら側に選択権のある状態を言う)
これは決め台詞になるべき箇所なので、もう少し繊細になってほしかった

ということで☆4つ
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.81
(4pt)

よい小説ですが、敢えて文句を言います。

ミステリー手法に頼らず最後までぐいぐい読ませる「おもしろさ」の詰まった1冊。
肉欲というものをうまいこと処理したものだと感心する。

ただ、若干勢いに任せた部分もあり、例えばいつまでたっても卓巳がニートのままなのが、なんとももどかしく、鼻についてくる。
松永、福田、母のそれぞれの不幸を際立たせるための舞台道具として引きこもりの卓巳が使われているような感もあり、読むのが辛い。
また典型的な全能キャラ「リウ先生」を出したのも正直気持ち悪かった。(余談だが、こうゆう気持ち悪さは重松清にもある)
また「オプション」という言葉の意味を履き違えているのが非常に気にかかった。
(オプションとは単なる付属品という意味でなく、こちら側に選択権のある状態を言う)
これは決め台詞になるべき箇所なので、もう少し繊細になってほしかった

ということで☆4つ
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.80
(5pt)

ふがいない君に魅せられた。

むっちゃくちゃ面白かった。

前から評判になってるのは知ってたし、
著者のデビュー作である「ミクマリ」を読んだ選考委員に
「ここまで書けるひとがいるのなら自分が書く必要なんかない」
とまで言わしめた作品だというから一体どんなもんなんだろうと思っていたら。

ポルノ小説が嫌いな私でもどんどん先が気になってすいすい読める。
連作集になっている各話の主人公たちの心理描写が、淡々とした筆致ながらも
おそるべきリアリティをもって迫ってくる。
特に全編を通した主人公である斉藤くんの描写が秀逸。
高校生ってこんな感じだよなー、まだ危うくて勝手に突っ走って
失敗して号泣して不貞寝したりそれでもやっぱり前に進んだり。
読んでいて圧倒される反面微笑ましくも思った。

アダルト小説に対する偏見を、本作は見事に払拭してくれた。
彼女の次回作が楽しみです。
ファンだ。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.79
(5pt)

ふがいない君に魅せられた。

むっちゃくちゃ面白かった。

前から評判になってるのは知ってたし、
著者のデビュー作である「ミクマリ」を読んだ選考委員に
「ここまで書けるひとがいるのなら自分が書く必要なんかない」
とまで言わしめた作品だというから一体どんなもんなんだろうと思っていたら。

ポルノ小説が嫌いな私でもどんどん先が気になってすいすい読める。
連作集になっている各話の主人公たちの心理描写が、淡々とした筆致ながらも
おそるべきリアリティをもって迫ってくる。
特に全編を通した主人公である斉藤くんの描写が秀逸。
高校生ってこんな感じだよなー、まだ危うくて勝手に突っ走って
失敗して号泣して不貞寝したりそれでもやっぱり前に進んだり。
読んでいて圧倒される反面微笑ましくも思った。

アダルト小説に対する偏見を、本作は見事に払拭してくれた。
彼女の次回作が楽しみです。
ファンだ。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.78
(4pt)

繋がり続く毎日。一気に読んで欲しい。

本屋大賞1位に唖然…
2位となり初めて目にした著者に興味を持ちました。

小説のエロ描写は正直苦手で、村上氏のものなどは嫌悪感すら感じますが、
こちらは興しろく読み進められました。

巻き起こる問題、願ったり叶ったりなんて続かない。でも積み重ねる日々。
繋がった人々に時には救われ、時には泣かされ…
自分とは立場の違った登場人物でも、彼らの思い・悩みが非常にリアルに響きます。
登場人物それぞれの人に向けた思いを感じ、受け取るには是非一気に読みきることをお勧めします。

次の1冊も楽しみな著者が増えました。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.77
(4pt)

繋がり続く毎日。一気に読んで欲しい。

本屋大賞1位に唖然…
2位となり初めて目にした著者に興味を持ちました。

小説のエロ描写は正直苦手で、村上氏のものなどは嫌悪感すら感じますが、
こちらは興しろく読み進められました。

巻き起こる問題、願ったり叶ったりなんて続かない。でも積み重ねる日々。
繋がった人々に時には救われ、時には泣かされ…
自分とは立場の違った登場人物でも、彼らの思い・悩みが非常にリアルに響きます。
登場人物それぞれの人に向けた思いを感じ、受け取るには是非一気に読みきることをお勧めします。

次の1冊も楽しみな著者が増えました。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.76
(5pt)

どうなんだろう。人を選ぶような。

最初の三章だけを読んだ感想は「なんだよただの官能小説じゃん」。
しかし最後までよんでみると、ただの官能小説じゃないことが分かります。

これは人の成長を書いた物語です。しかもものすごくリアルに。

本編は連作短編の形式になっていて、どれも主人公は異なります。
どの主人公も性に溺れ、その中で自分の生き方、人生と向き合い、それぞれの歩幅で前に進んでいく様子を描いています。

単純に面白い。
ただ、性描写が非常にきわどいため、人を選ぶ。
その性描写をリアルと受け取るのか、エロいだけと受け取るのかで、この本の評価は分かれると思います。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.75
(5pt)

閉塞感に満ち溢れた時代を乗り越える人間賛歌をしみじみと味わえ!

エロくてグロい第1篇で読み進むのをやめた人がいるかもしれません。あるいは第1篇の途中で…。

斯く言う私も第1篇を読み終えた時点で、何故このような作品が『本屋大賞第2位』なのかと???でしたが…

2編・3編と読み進むにつれ、エロ・グロは一つのキーワードに過ぎず、『性』が(多分)著者にとって極めて重要なテーマではあっても
決してそれだけではないことに…
コスプレ・不妊治療・徘徊老人・団地の荒廃・小児性愛・いじめ・貧困・産婦人科医の減少etc.etc.時代の閉塞感を表す出来事が次から次へと提示され、
何故か行き詰ってしまった“現代日本”こそが、メインテーマであることに気が付かされます。

それでも何故か読後感が爽やかなのは、最終編に向かって、重苦しい閉塞感の中でも前に向かっていこうとする
普通の人々が描かれていて、何よりも産婆という職業を通じて新たな命の誕生=『生』への賛歌が力強く謳われているから。

但し、この小説を本当のハッピーエンドにする為には
私たち現役世代には、ただ漫然と新たな『生』を迎えるだけでなく、少しでも“この閉塞感を打ち破る何かを
ひとりひとりが積み重ねていくこと”が求められているのでしょう。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.74
(5pt)

どうなんだろう。人を選ぶような。

最初の三章だけを読んだ感想は「なんだよただの官能小説じゃん」。
しかし最後までよんでみると、ただの官能小説じゃないことが分かります。

これは人の成長を書いた物語です。しかもものすごくリアルに。

本編は連作短編の形式になっていて、どれも主人公は異なります。
どの主人公も性に溺れ、その中で自分の生き方、人生と向き合い、それぞれの歩幅で前に進んでいく様子を描いています。

単純に面白い。
ただ、性描写が非常にきわどいため、人を選ぶ。
その性描写をリアルと受け取るのか、エロいだけと受け取るのかで、この本の評価は分かれると思います。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.73
(5pt)

閉塞感に満ち溢れた時代を乗り越える人間賛歌をしみじみと味わえ!

エロくてグロい第1篇で読み進むのをやめた人がいるかもしれません。あるいは第1篇の途中で…。

斯く言う私も第1篇を読み終えた時点で、何故このような作品が『本屋大賞第2位』なのかと???でしたが…

2編・3編と読み進むにつれ、エロ・グロは一つのキーワードに過ぎず、『性』が(多分)著者にとって極めて重要なテーマではあっても
決してそれだけではないことに…
コスプレ・不妊治療・徘徊老人・団地の荒廃・小児性愛・いじめ・貧困・産婦人科医の減少etc.etc.時代の閉塞感を表す出来事が次から次へと提示され、
何故か行き詰ってしまった“現代日本”こそが、メインテーマであることに気が付かされます。

それでも何故か読後感が爽やかなのは、最終編に向かって、重苦しい閉塞感の中でも前に向かっていこうとする
普通の人々が描かれていて、何よりも産婆という職業を通じて新たな命の誕生=『生』への賛歌が力強く謳われているから。

但し、この小説を本当のハッピーエンドにする為には
私たち現役世代には、ただ漫然と新たな『生』を迎えるだけでなく、少しでも“この閉塞感を打ち破る何かを
ひとりひとりが積み重ねていくこと”が求められているのでしょう。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.72
(4pt)

読者として選ばれた心持ち。

読むものを選ぶ作品であるが、読むものに選ばれる人間でありたいとも
感じた。

内容の概要は聞いていたけのだが、冒頭から衝撃的な描写があり読む姿勢を問うてくる。
身に覚えがある閉塞感、やるせなさを感じながら、それでも作中内の現実から目をそらすことは
したくない。自分が引き込まれているのか、負けじと入り込んでいっているのかは
自らの中ですら境目は曖昧だ。

宣伝文句に性と生を真正面から取り上げた小説、とあった。
性の部分を描いているのは事実だが、その部分をプッシュするのは作品にはそぐわないような
気がした。性と生の比重は著者の中では明確に異なっているように思う。

こういった作品を読める人間でありたい。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.71
(4pt)

時代の閉塞感がじっとりと・・・・・

コピーに惹かれて興味本位で読みました。文体としては読みやすいです。
4つの家庭、延べ5人の物語が交差しますが、奥田英朗の一部作品のように、救いのない描写が続きます。性描写もこれでもかというくらい、特に前半に集中します。
貧乏な、あるいは若くしてはや人生に疲れたような人物が登場するかと思えば、認知症の祖母のために自分の食べる分まで分け与えるやさしい高校生たちが描かれます。全体に暗い雰囲気で物語が進みますが、ただ、奥田のように毒を含んではいませんし、問題提起をしているようにも思えませんでした。あえていえば、貧困の拡大再生産は、現実世界の大きなテーマではあると痛感はしました。とはいってもねぇ・・・。
「まぁ、女性にしては思いっきりよく書いたなぁ」という感じ。電車の中で読む本ではないですね。度胸がいります?!
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.70
(4pt)

読者として選ばれた心持ち。

読むものを選ぶ作品であるが、読むものに選ばれる人間でありたいとも
感じた。

内容の概要は聞いていたけのだが、冒頭から衝撃的な描写があり読む姿勢を問うてくる。
身に覚えがある閉塞感、やるせなさを感じながら、それでも作中内の現実から目をそらすことは
したくない。自分が引き込まれているのか、負けじと入り込んでいっているのかは
自らの中ですら境目は曖昧だ。

宣伝文句に性と生を真正面から取り上げた小説、とあった。
性の部分を描いているのは事実だが、その部分をプッシュするのは作品にはそぐわないような
気がした。性と生の比重は著者の中では明確に異なっているように思う。

こういった作品を読める人間でありたい。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.69
(4pt)

時代の閉塞感がじっとりと・・・・・

コピーに惹かれて興味本位で読みました。文体としては読みやすいです。
4つの家庭、延べ5人の物語が交差しますが、奥田英朗の一部作品のように、救いのない描写が続きます。性描写もこれでもかというくらい、特に前半に集中します。
貧乏な、あるいは若くしてはや人生に疲れたような人物が登場するかと思えば、認知症の祖母のために自分の食べる分まで分け与えるやさしい高校生たちが描かれます。全体に暗い雰囲気で物語が進みますが、ただ、奥田のように毒を含んではいませんし、問題提起をしているようにも思えませんでした。あえていえば、貧困の拡大再生産は、現実世界の大きなテーマではあると痛感はしました。とはいってもねぇ・・・。
「まぁ、女性にしては思いっきりよく書いたなぁ」という感じ。電車の中で読む本ではないですね。度胸がいります?!
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.68
(5pt)

女性らしい繊細さ

小説を読んで、「うまい」と評するのは失礼だと思うのだけれど、「うまいなあ、さすが山本周五郎賞受賞」と俗っぽく感心してしまった。

誰でもが買って続きを読みたくなる魅力的な導入だと思う。
最初はセンセーショナルだけれども、実際に性描写のウエイトが決して多いわけではなく、
細部まできめ細かに小道具を敷き詰めた用意周到で繊細巧緻な作品。

私は女性で、作者も女性で、女性の視点というのはすごくわかるのだけれど、男性がこういう作品をどう思うのか。
単行本を二度読んで、このアマゾンのレビューをまた読んで、3倍楽しめました。

今の高校生がどう思うのかも知りたいなあ、と思いました。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.67
(5pt)

女性らしい繊細さ

小説を読んで、「うまい」と評するのは失礼だと思うのだけれど、「うまいなあ、さすが山本周五郎賞受賞」と俗っぽく感心してしまった。

誰でもが買って続きを読みたくなる魅力的な導入だと思う。
最初はセンセーショナルだけれども、実際に性描写のウエイトが決して多いわけではなく、
細部まできめ細かに小道具を敷き詰めた用意周到で繊細巧緻な作品。

私は女性で、作者も女性で、女性の視点というのはすごくわかるのだけれど、男性がこういう作品をどう思うのか。
単行本を二度読んで、このアマゾンのレビューをまた読んで、3倍楽しめました。

今の高校生がどう思うのかも知りたいなあ、と思いました。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.66
(4pt)

ジャケ買い

久々に小説をジャケ買いした。

中身を一切見ずに。

想定外にリアルな性描写が多く、少し戸惑ったのは事実。

僕には理解できない世界でもある。

でも、本を読み進むにつれてグイグイ引き込まれて行った。

後半を読み終えたスピードは前半の比ではなかった。

何かが救われたのかどうかは分からない。

だけど何やら不思議な感覚。

答えを探す物語ではないのだろう。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.65
(4pt)

ジャケ買い

久々に小説をジャケ買いした。

中身を一切見ずに。

想定外にリアルな性描写が多く、少し戸惑ったのは事実。

僕には理解できない世界でもある。

でも、本を読み進むにつれてグイグイ引き込まれて行った。

後半を読み終えたスピードは前半の比ではなかった。

何かが救われたのかどうかは分からない。

だけど何やら不思議な感覚。

答えを探す物語ではないのだろう。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416
No.64
(5pt)

性のその先にあるモノ

>個人の性に徹底的にこだわった描き方
なぜ性を取り入れる必要があったのか?浅はかな作品…

との意見もありますが、
この作品はそんな薄っぺらい表面上のことではなく、性のその先にある人間の本質を描いていると思います。
この作品での性描写というのは、あくまでとっかかりに過ぎない。

正直、読み手にその先を経験したことがあるか、ないかでも、
評価が二分される作品だと思います。

どの章のラストを読んでも都合よく正義の味方は現れない、待っていても光はやってこないといった
描かれ方だけれど、なぜだか暖かさが残るんです。それは登場人物たちが皆、私たち人間が持つ光と闇を
同じように持っているからだと感じます。

特に「セイタカアワダチソウの空」は秀逸。
主人公の行動に最初は腹立たしささえ感じるのですが、ラストに向かうにつれて主人公たちが
あまりに人間味溢れる人間であることに気付かされて涙が出た程でした。

人間の愚かさ、不甲斐なさ、醜さ、優しさ、愛しさなどを包み隠すことなく、
懸命に本能の赴くままに生きる主人公たちを描いたこの作品では、性という描写を避けることはできないと思う。

たんなる【性描写の強い作品】と意識せず、読んで欲しい作品だと思います。
ふがいない僕は空を見た Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見たより
4103259213
No.63
(5pt)

性のその先にあるモノ

>個人の性に徹底的にこだわった描き方
なぜ性を取り入れる必要があったのか?浅はかな作品…

との意見もありますが、
この作品はそんな薄っぺらい表面上のことではなく、性のその先にある人間の本質を描いていると思います。
この作品での性描写というのは、あくまでとっかかりに過ぎない。

正直、読み手にその先を経験したことがあるか、ないかでも、
評価が二分される作品だと思います。

どの章のラストを読んでも都合よく正義の味方は現れない、待っていても光はやってこないといった
描かれ方だけれど、なぜだか暖かさが残るんです。それは登場人物たちが皆、私たち人間が持つ光と闇を
同じように持っているからだと感じます。

特に「セイタカアワダチソウの空」は秀逸。
主人公の行動に最初は腹立たしささえ感じるのですが、ラストに向かうにつれて主人公たちが
あまりに人間味溢れる人間であることに気付かされて涙が出た程でした。

人間の愚かさ、不甲斐なさ、醜さ、優しさ、愛しさなどを包み隠すことなく、
懸命に本能の赴くままに生きる主人公たちを描いたこの作品では、性という描写を避けることはできないと思う。

たんなる【性描写の強い作品】と意識せず、読んで欲しい作品だと思います。
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)より
4101391416