■スポンサードリンク
呪いと祝いの語りごと: 准教授・高槻彰良の推察3
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
呪いと祝いの語りごと: 准教授・高槻彰良の推察3の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回も楽しませていただきました!第3巻になって、准教授の過去が少しづつ明らかになってきて、読んでいると引き込まれていきます。 民俗学の世界観の面白さも巻数を重ねるごとにわかるようになってきました。 個人的には第2章の方が内容が濃く好きです。 1巻、2巻に比べて3巻は1章、2章だけで内容が少なく感じたのでもう少し読み応えが欲しい…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「呪い」ってなに? 所詮は自らのマイナス思考が引き寄せるものでしかない。 ひとは原因がわからないイミフな状況においこまれると、脳は自動的になんら因果関係がないものに、意味づけをおこない、精神の安定をはかる。 過去にとらわれ、過去をひきずり、過去にしがみつく。 どこが、なにがオモロい? 過去は消せず、忘れることはできないが、所詮は記憶の中のものでしかない。 なら、記憶の上書きしちゃえばいいジャン!? 自分で境界線を引き、他人と関わることを嫌い、積極的な意思で「孤独」であることを選択する。 他人と触れあうことが、煩わしいことであることは、たしかに否めない。 が、それ以上に得るものが多いはず。 楽しい、嬉しい、気持ちいい、幸せ、感謝・・・他人と関わらなければ感じえない感情。 この「想い出」つくりが人生。 大人になれば、子どもの頃と違い、自分で相手を選ぶ権利はある。 嫌な奴とはツルむ必要はない。 自由だぜぃ~! 人は呼吸をするごとく「嘘をつく」生き物。 でも、優しいウソってなに? 誰かを傷つけないため? 自分を守るため。 嘘に優しいとかあるの? 詭弁じゃねぇ? 他人につく嘘より、自分につく嘘(自分自身との約束をたがえる)キッツいしっぺ返しが・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
旅の六部を殺して財をなしたという地方の旧家の来歴を、村落共同体に経済格差が生じた際の理由説明として成立したとする小松和彦の論は学生当時も感動したが、本作で「火の無いところに煙は立たない」という論が披露されるのを読んで、改めて慧眼だと再認識した。それこそが主人公が戒めていた現象と結果の間違った連結、「呪い」ではないか。民俗学が趣味的な学問ではなく、社会科学足り得るには、こうした常識を疑う視点こそ大切なのではと思った。ミステリの装飾のひとつではなく、きちんと民俗学を使って作品を書いてもらいたい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!