■スポンサードリンク
錦繍
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
錦繍の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全160件 61~80 4/8ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 全編、男女の手紙だけのやりとりですが、最初から最後まで 読んでいて楽しかった。宮本輝さんの本は一時期ハマり、し ばらく子育てで読書が出来ない日々が続いて久しぶりに手に 取りました。やはり爽やかな気持ちになれて好きです。最後 の終わり方、普通なのにとても印象に残りました。またいつ か読み返してみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 人知れぬ闘い。誇りなど抱きようもない人生。間に合わなかった良心。誰かの為の祈り。誰かによる許し。 「生きる」ということを、何と言い表せばいいだろう。「生きる」ことに対する宮本輝氏の眼差しにいつも共感している。 肯定と祈りが美しい文体によりエンターテイメントに仕立てられている。 大好きな作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本作のテーマは、「命そのもの」である。 離別した夫婦の往復書簡を通して、過去現在未来とつながっていく命の不思議 と逃れられない人間の運命を軸に物語は展開していく。 離別後の二人の人生は暗転する。 靖明は臨死体験を経て、永遠に生き続ける自らの命に触れたことで、 生死の曖昧な境界を歩むような、諦めと絶望の時間を生きる。 一方、亜紀は漠然とした不幸の予感に怯えながら、目の前にあらわれる不幸の数々に うちひしがれる。 再婚後に授かった清高は障害をもって生まれて、本作では 亜紀の不幸の象徴として描かれている。 二人は10年を経て、書簡のやり取りを通じ、お互いの過去を昇華していく過程で 生命の不思議なからくり、人間の生まれ持った業といった抗がえない力の存在に辿りつく。 二人は立ちはだかる運命の前に無力感を感じながらも、絶望するのではなく、 ささやかな希望で未来を見据え、現在を生きることを選択する。 靖明には令子が命の光となり、亜紀には清高が命の理由となる。 そうして、二人は再生される。 宮本氏は本作で、命という不思議なからくりに支配される我々の生き方を問うたのではなかろうか。 人間は無力であるが、その無力に絶望することなく、ささやかでも希望をもって現在を生きていくことに価値があるのではなかろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 15年ぶりに高校の国語の先生にお会いした際に、ご自宅の本棚の中で「俺、これ好きなんだわ、オススメだよ」と紹介してもらったのがきっかけで初めて読みました、宮本輝(さん)。 最初はいきなり始まる女性からのお手紙が、なんだかじれったいような、遠慮がちというか、はっきりしてないようなものの言い方が気になって「なんだかなぁ、まさかこれ、このお手紙がずっと続くわけ?この先おもしろくなるの?」という心境でだらっと読んでましたが、さらりと私のしょーもない予想を裏切り、あっという間に読んでしまいました。 14通のお手紙に、いろんなことが書いてありました。 男女のこと、命のこと、仕事のこと、音楽のこと、夫婦のこと、親子のこと、とにかくたくさんいろんなことがあって、わーっとまとまらないように見えるんだけども、なんだか全部まとまってる。 人生の底と思えるような経験から、希望に溢れたこれからの未来まで、濃密で素直な普通のふたりの人生をしっかり受け取ったような気持ちになりました。 「錦繍、どうだった?」と先生に聞かれたら、「なんだかよく分からないけど、とってもよかった。面白かった。」と答えよう。さわやかであたたかな読了感が、まだ残っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 再読ですが、また新たな感動があります。 離婚した二人が偶然出会い、その後の手紙のやりとりが綴られます。 少しずつ過去が解け、自分と相手の未来を思えるようになっていきます。 大人の小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 若い頃に、読んで、大好きな一冊で、再度、読みたい❗と、購入。年を重ねて、中味の深さが分かるようになったのか、読む度に、涙が止まりません。宮本輝さんの本は、ほとんど、読んでいますが、感動します。お勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 日本語って美しいね。 昔付き合ってた彼女が読んでました。 村上春樹ばかり読んでいる自分にとっては、美しい日本語の小道に出会った気持ちです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 以前から本屋さんで手にとってはいましたが、読んでいませんでした。 雑誌に良さそうな本で載ってたので読んでみました。 読後、綺麗な気持ちになった。 さっくり読めます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 元夫婦の男女が独白する数奇な人生に、不思議さとともに人の生きることの尊厳のようなものを感じ入りました。 兎に角、人物描写が深い、と思いました。 これ、映画化してくれないかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 若き頃に読んで 涙した本。 蔵王という景色が 目に浮かぶほどの人間模様。 心のひだにはいる言葉の積み重ねとやり取り。 手紙って こんな風に書くのだと感心した一作。 老境に入り 再度読んでみた。 離婚をして 10年経った段階で、 偶然会うことになり 手紙を書きたくなった。 そして,離婚当時は 質問できなかったことを 素直に聞くことで 物語は始まる。 はじめは かたくなな態度を示していた わかれた夫も、 少しづつ,溶け始め、 現在の 令子との生活の充実感をかたる。 読み終わった段階で、二人の思考方法がよく似ている。 気遣いの言葉が 類似しているような気もする。 別れても,好きな人 という 歌があったね。 『生きていることと、死んでいることとは、 もしかしたら同じことかもしれへん。』 という 諦観が 底流に流れながら、 けなげに 生きようとする 姿が 浮き彫りとなる。 宮本輝の作品では やはり一番押しの作品ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 大学時代の友人に宮本輝ファンがいて、その人が一押ししていた作品を読んだら、好きになった作品です。 何年かごとに読みたくなるので、 以前は文庫本を持っていましたが、 電子書籍にしてみました。 自分の年齢も重なっていくにつれ、 印象に残る部分が変わっていったりします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 2019年9月2日 おそらく3回目か4回目ですが、やっぱり良い本だと思いました。 もしかしたら読めば読むほど良い本なのかもしれません。 又は歳をとると、でしょうか。 2015年9月14日 錦繍 という文字が良く似合う物語です。 人間は時々、本心とは違ったことを言ったり、行動をしてしまったりします。 それが大切な人の前であればあるほど。 手紙というものは、時間をかけられるので、その影響が少なくなります。 手紙って良いですね。 読書の秋にぴったりの本ではないでしょうか。 宮本輝さん、すごいなって思います。 モーツァルトのレコードしかかけない喫茶店にも惹かれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 宮本先生の文章は、手紙という形式を使いながらも亜紀と靖明の心の不満足感と安定を求めたい気持ちを良く描けていると思います。ストーリーも、蔵王で再会する、というところはやや強引ですが、悲惨な事件を挟んで興味深い展開をし、少しひねりもあるので最後まで読ませてくれます。 ただ、私はこの2人のキャラクターにはどうしても共感を覚えられませんでした。靖明は、由加子さんがなぜあのような事件を起こさないといけなかったのか、手紙を読む限り全く分かっていませんし反省もできていません。この人は自分が何のために生きているのか、何がしたいのか自分というものを全く持っていないように見受けられます。必死で頑張る令子さんがありながら、こんな長い手紙を未練たらたら亜紀に書いている。一体なにを考えているんでしょうか。これでは令子さんとの関係も短時間のうちに、きっとうまくいかなくなるでしょう。 もっとひどいのが、亜紀です。この人はお父様の影響から全く出ることができない、子供のまま。結婚して家族を作ったのに、その責任感とか持てないでいます。靖明や勝沼さんに浮気される理由が自分にあることが全く理解できていませんね。お子様が可哀想です。そのうち、100%信じて頼っているお父様が高齢になった時、どうなるんでしょうか。会社は他の人の手に渡り、障害を持つお子様を亜紀一人で育てられるとは到底思えません。私には、このように二人の破局の直前の小春日和を描いた作品、と読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| この本で描かれる壮大な宇宙観は、生きる勇気を与えてくれる。前脚の折れた競走馬、ガンは自分自身なんや、女の声は大事や、生きていること、死んでいることは同じ。ええ男やった有馬、懐かしい字で手紙をよこす有馬。名言が詰まっている。お父さんであり会社のオーナー社長でもある父親の厳しさと優しさ。憎めない関西弁。二人の出会いは、阪神間にある大学の陽光降り注ぐ明るい大学のキャンパス。学生だった無邪気な2人は初夏の眩しい日差しの中、芝生の上で談笑する。神戸出身の宮本先生は、2人の出会いの場面は、関西学院をイメージして創作したのではないかと私は勝手に思っている。明るい大学生活と、その後の様々な困難。今の自分と重ねてみる。芦屋の高級、東大阪の雑多感、裏日本と呼ばれる寂しい舞鶴。今も昔も変わらない。街の息吹をそのまま切り取っている。数年前に鹿賀丈史、余貴美子で舞台化されたこの作品。見たいと思いながら見れずじまいだった。また機会があれば見てみたい。数ページごと、読む人に人生への示唆を与えてくれる素晴らしい作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ネタバレになるのであまり書きませんが 十年ぶりにケイブルカーの中で偶然に再会した元の夫婦 それをきっかけに書簡形式で交流が再開される 二人の関係が関係だけに、なんと儚いことか そのやり取りが書簡によって行われてゆく だから当然二人の会話は無いのです 誰でも、あの時もし何だったら今はこうだったなんて事は今でも皆が思った事は有るでしょう そんな処を上手く物語にしてしまうあたりに宮本氏の凄さが有ります 私は宮本輝氏の作品大好きですが またまた楽しい本書を読ませて頂き有難う御座いました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 過去への執着を解き放ち、兎に角、自分の足で前を目指そうというメッセージを感じた。 過去の続きではなく今日の続きである未来に、腹をくくって立ち向かえるか。 そこが人生の分かれ道の気がする。 冒頭、主人公が息子と蔵王に旅行にいくいきさつが述べられる。 私はその場面に感化され、数日後、娘との二人旅に出かけた。 忘れられない本となった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 錦繍を久しぶりに読みました。人生は辛く、そして悲しい。思わぬところから人生の転落は始まる。全てを失い打ちひしがれ、諦め、どん底に落ちてこそ、幸せや生きていることの喜びを鮮やかに感じることが出来る。全編を通して主人公たちの葛藤に心を合わせ、暗くなってしまう場面が多いが、次第にどんなに辛くとも前を向いて、雨風を耐え忍びながら進んでいこという希望が自分の中に芽生えてくる不思議な小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 離婚した元夫婦が偶然観光地で出会い、その後書簡を交換する関係になり、2人が会わなかった時間の様々な絶望や喪失を吐露しながら、やがて、自らを取り戻していく小説。 物語の全体を包むこの世の不条理。人は人と関わることで死に至ることもあれば、人と関わることで生を得ることもある。それには理屈などなく、単なる偶然でしかないと言わんばかりの世界観が背景となり、物語を浮かび上がらせる。 「生きていることと死んでいることは同じようなことかもしれない」と言う繰り返される台詞があるが、一方で、2人が蘇生していく結末はやはり、人と関わることによって希望を見いだしたいとういうことなのか。 全文が書簡でのみ構成されており、作家としては表現がかなり制限されたと思うが、見事に文学を形成している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ずっと昔に読んで、特によかった本です。そのうち誰かに貸したか手元になくなりましたので、改めて買いました。読後感がとても良いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 著者は、兵庫県神戸市生まれ、追手門学院大学文学部卒の宮本輝。 (S60.5.25 - H1.7.15 13刷) 「前略 蔵王のダリア園から…」運命的な出会いから、手紙のやり取りをするようになった離婚した二人が、書簡を往復しながらそれぞれの過去を織りなす。 全てが手紙形式の文体をとる、言ってしまえばありきたりなものだが、その表現が繊細で、映像ではなく、文章だからこそ想起させる鮮やかな世界が広がる。 途中まで鬱蒼とした話が展開されるが、靖明が令子に出会ってからというもの、話に光明が差したようにユーモラスなキラキラしたものが微かに見え隠れする。 手紙はお互い約1年に亘って14通展開されるが、終わり方は何とも切ないままも、お互いが将来に向かって“生命”を感じる温かいものが感じられた。 ───私が笑っていると、タクシーの運転手が、「何かええことおましたんか」と訊いてきました。「女に騙されたんや」。私は言いました。「見事に騙された」。すると運転手は、「女はお化けですさかい」と答えてバックミラー越しに私を見つめてにやっと笑いました。(p.178) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!





