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錦繍
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錦繍の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全160件 21~40 2/8ページ
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| 手紙のやり取りを一つの作品に仕上げた発想と文力に感嘆。他の作品も読みたくなる事必至。 | ||||
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| 〇 宮本輝さんの小説のなかでも多くの人に愛されている作品らしい。外国語にも翻訳されている。わたしもぐいぐいと惹き込まれた。あっと言う間に読み終えて、さてこの小説の魅力の源はどこにあるのだろうと考えた。 〇 書簡体であるために読みやすいのはまちがいないと思う。妙に凝った文学的表現は出てこないし、文章は流れるし、素直に文字を追っていけば物語がすうっと頭に入ってくる。 〇 内容に目を向ければ、幼馴染との再会と浮気、浮気による夫婦の破綻、九死に一生を得た元夫の臨死体験、彼の経済的転落、障がいを持って生まれた子供に注ぐ母の愛情、モーツアルトの音楽に見出す慰めと、山あり谷ありのストーリーをつくりあげる材料がたっぷりと揃っている。物語は次々と展開を見せて飽きるひまがない。 〇 こうした材料は扱い方によっては通俗的なメロドラマになってしまいそうだが、そこは宮本輝さん、元夫と元妻をして、これらのでき事をきっかけに人の本性や運命について思いをめぐらせ、考えたところをお互いに語らせる。こうした内省的な語り合いによって作品の品位がぐっと高くなり、奥行きも増していることは確かだと思う。 〇 人間の罪とは何か、業とはどんなものか、人生とは何か、死後も魂はあるのではないか、生と死は根本的に違うのか・・・ここで展開されている議論は立派なもので、どこまでその議論に共鳴するかは別として、外国の人も含めた多くの読者がここに手応え読み応えを感じているのではないかと思う。 〇 はじめて出版されたのは1982年と古い小説だが、令和の時代に読んでも少しも古さを感じなかった。 | ||||
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| 宮本輝にハマっていたのはもう数十年前。久しぶりに読了し、文学の持つ美しさを思い出しました。ありがとうございます。 | ||||
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| かつて夫婦だった男女の間で交わされる手紙だけで描かれている。とにかく面白く美しい。読みだすとなかなかやめられず、時折、震えそうに感動した。 | ||||
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| 有馬と大学時代に知り合い、その後結婚するも中学生時代の女性瀬尾由伽子との心中事件で離婚することになり、障害を持つ清高と星を見に行き、有馬と10年ぶりに山形県の蔵王で見掛けて、手紙のやり取りが始まる。そして、行きつけの喫茶店のシューベルトの主人の姪と父の薦めもあり勝沼と結婚したが、夫には女子大生といい仲になる。有馬との手紙のやり取りで過去の経緯を知る。そして、過去を引きずるのではなく、息子の字の練習帳に書かれていた「みらい」の字で過去ではなく未来を見るようになる。そんなストーリーが手紙というツールを使って描かれている。 | ||||
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| 切ないストーリーからスタートしたが、読み終えた今は、晴れやかな気持ちになれた。名作、納得です。 | ||||
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| 社会の規範や道徳を超越した善と悪、人間の持つ業、輪廻、そして因果・・極めて仏教的な世界観が物語の底流にあるような気がした。 「人間は変わってゆく。時々刻々と変わってゆく不思議な生き物だ」・・「今」のあなたの生き方が、未来のあなたを再び変えることになるに違いありません。過去なんて、もうどうしようもない、過ぎ去った事柄にしか過ぎません。でも厳然と過去は生きていて、今日の自分を作っている。けれども、過去と未来の間に「今」というものが介在していることを、私もあなたも、すっかり気がつかずにいたような気がしてなりません。(P192より) 何気なく読んでしまう一文だけれども、じっくり読み返してみると慄然とさせられる。人生は苦である、と言ったブッダの言葉通り、この物語の主人公(二人)もそれぞれ苦しみを背負って生きている。しかもその苦しみは二人が離婚する原因となったある事件が出発点となっている。少なくともそう思っている。なぜならば二人は愛し合いながらも離婚せざるを得なかったから。しかし、果たして本当にそれが苦しみの原因なのだろうか?離婚して十年後に偶然再会した二人は手紙のやり取りを始める。手紙の内容は生きることへの根源的な問いかけであり、やり取りを重ねるうちにやがて二人の間で何かが変わり始める。いや、変わるというよりも何かが取り払われてゆく。まるで曇った窓ガラスがきれいに拭き取られるように。そこで見えてきたものは?うまく表現できないが、それは人生の「秘密」あるいは「真実」のようなものではなかったか。生きることは依然として苦しい。しかし、その「秘密」、「真実」を知った後では、日常の何気ない光景でさえもがこれまでとまったく違って見える。すべてが愛おしく思える。主人公の女性の最後の手紙の末尾はこう結ばれている。 私たちの生命とは、何と不可思議な法則とからくりを秘めていることでございましょう。(P216) 「あーすべてが必然なんだと、教えてるの」と歌ったのはたしか竹内まりやだった。一見、世の中には偶然の出来事というのがたくさんあるように思える。けれども、実はそれらはすべて原因と結果の連なりによって生じた「必然」なのだ。それが人生の「秘密」、「真実」であり、生命の不可思議な法則、からくりなのではないか。二人の男女の過去と現在が幾重にも絡み合いながら展開する物語はまさに題名通り錦繍のようであるが、このことによってさらなる深みと彩りが加わっていると感じた。 | ||||
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| 【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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| 素晴らしい文章力です。美しさを感じました。 | ||||
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| 20年前に読んで文章の美しさに感動した本。再度読みたくて見つからなかったので、購入。改めて読んでも引き込まれる宮本輝ワールド。良い作品は、年月が経っても素晴らしいですね。 | ||||
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| 書簡体だから、小説特有の「まるで〜」「〜ようだ」のような例えが少なく、読みやすいと思う。また、だんだん過去がわかっていくから、文章に入り込みやすく、読んでいて飽きないと思う。 | ||||
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| 再生の物語。ポイントは身を捨てての決断かな。 | ||||
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| 宮本輝の作品を初めて読んで、読み易く映像が浮かんで来た。 | ||||
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| 二人の男女が10か月にわたる14通の手紙のやり取りを行う。 ただそれだけの物語。 特徴的なのはこの男女が元夫と元妻、という関係性なことではなく、この男女のお互いが 「自立していない大人」 であることでしょう。 自立していない大人同士が夫婦となり事件が起こって別れる・・・ その後の展開もポイントは 「誰かの支えがないと己で何もできない人」として描かれること。 その半分子供のような状態の男女がようやく自己を顧みながらも相手を思いやるようになるというこの過程は私にはとてもいい手触りが残る幼稚で稚拙な人間の変化を象徴しているようで素敵でした。 女に支えられないと生きていけない男と、父に支えられてないと何もできない女。 面白いのは男がいつまでたっても女を支えにしているのに対して、女は「障害のあるわが子」に徐々に支えをシフトさせていくことです。 幼稚な大人の脱皮を10年という月日を経て必死に行った二人が、10か月の手紙のやりとりとして表現し合う素敵なお話。 | ||||
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| コロナの影響で外出ができない時間の使い方として、後輩から薦められた本です。感想を報告すると約束した事もあり、読み初めは、後輩への義理を果たすべく、宿題の課題本を読む気持ちで本を開きました。しかし後半は涙を流しながら一気に読了しました。 手紙に込められたお互いの思いと未来へ一歩進む決心をした2人の物語に力をもらいました。 | ||||
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| 10年前くらいかな?宮本輝さんの本を夢中になって読んだ記憶があります。改めて少し年齢を重ねて読んで、とても良かった。 | ||||
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| 大人の叶わぬ恋物語と言う感じかな。古き良き昭和を思い出しました。 | ||||
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| 宮本輝「錦繍」を読んで、どうしてもモーツァルトの交響曲第39番変ホ長調と第41番ハ長調を聴きたくて仕方ない。モーツァルトの交響曲には、この小説にあったような何かを封じ込めてあるのだろうかと興味が尽きない。フィクションの中のフィクションのような構造にあるこの小説に埋め込まれたものを。 最後まで読み切ったところで、〈やはり〉ここが最も気になる。 「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれへん。そんな大きな不思議なものをモーツァルトの優しい音楽が表現してるような気がしましたの」。(宮本輝「錦繍」本文より引用) 「錦繍」には人間から見えうるある種の真実の一部を風化しないよう封じ込められているのかもしれない。それがフィクションであろうと、自分の中の大いに感じる部分は大切にしたい。そう思えた。 ※補記: このレビューは、正確にはkindle版を読んでの内容になります。 | ||||
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| 良い | ||||
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| 流転の海シリーズの少し前の時期に書かれた比較的短い作品。往復書簡形式の持つ意味や効果について慮ることができたのはよかった。過去から未来へという方向の転換点、現在を生きることをどう表現するかを、形式の面からも模索する筆者の姿を個人的には見ました。 | ||||
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