個人的な体験

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個人的な体験の評価:

4.38/5点 レビュー 39件。 B ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全159件 101〜120 6/8ページ
No.59
(5pt)

圧倒的な現実を見つめた本

目の前の現実と過去の事実、曖昧すぎて不安な未来が結びついた良本です。
現実という言葉を想起する時、人間は不条理だ、その果ては公平であらねばという理性本能をよく描いてます。
逃げたい気持ちはその衝動です。それから乗り越える過程が鮮明です。
大江作品の中では文体がそれほど意識化されていないところが良いです。
個人的な体験 Amazon書評・レビュー: 個人的な体験より
4103036168
No.58
(5pt)

圧倒的な現実を見つめた本

目の前の現実と過去の事実、曖昧すぎて不安な未来が結びついた良本です。
現実という言葉を想起する時、人間は不条理だ、その果ては公平であらねばという理性本能をよく描いてます。
逃げたい気持ちはその衝動です。それから乗り越える過程が鮮明です。
大江作品の中では文体がそれほど意識化されていないところが良いです。
個人的な体験(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験(新潮文庫)より
B00IP4BYW6
No.57
(5pt)

圧倒的な現実を見つめた本

目の前の現実と過去の事実、曖昧すぎて不安な未来が結びついた良本です。
現実という言葉を想起する時、人間は不条理だ、その果ては公平であらねばという理性本能をよく描いてます。
逃げたい気持ちはその衝動です。それから乗り越える過程が鮮明です。
大江作品の中では文体がそれほど意識化されていないところが良いです。
個人的な体験 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (新潮文庫)より
4101126100
No.56
(5pt)

まさに大江文学の金字塔

大江先生が芥川賞から次つぎへと賞を受賞され、ついにはノーベル文学賞
までに至った経緯の中で、非常に重要な作品だと思います。
読書離れをして、携帯ばかりいじっているような世の中で、色んな意味で、
この本を読んでほしいと拙に願います。

ただ、本の好みはありますが、中には読書を中断してしまう人もいるでしょうが
それは、文学というものの世界観になじめていない人であろうし、また一方で
純粋に毛嫌いする人もいるかもしれません。

私的な感想を述べますと非常に大江文学の中で読みやすい本です。
是非ともチャレンジしてもらいたいものです。
個人的な体験 (1964年) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (1964年)より
B000JAFA5Q
No.55
(5pt)

まさに大江文学の金字塔

大江先生が芥川賞から次つぎへと賞を受賞され、ついにはノーベル文学賞
までに至った経緯の中で、非常に重要な作品だと思います。
読書離れをして、携帯ばかりいじっているような世の中で、色んな意味で、
この本を読んでほしいと拙に願います。

ただ、本の好みはありますが、中には読書を中断してしまう人もいるでしょうが
それは、文学というものの世界観になじめていない人であろうし、また一方で
純粋に毛嫌いする人もいるかもしれません。

私的な感想を述べますと非常に大江文学の中で読みやすい本です。
是非ともチャレンジしてもらいたいものです。
個人的な体験 Amazon書評・レビュー: 個人的な体験より
4103036168
No.54
(5pt)

まさに大江文学の金字塔

大江先生が芥川賞から次つぎへと賞を受賞され、ついにはノーベル文学賞
までに至った経緯の中で、非常に重要な作品だと思います。
読書離れをして、携帯ばかりいじっているような世の中で、色んな意味で、
この本を読んでほしいと拙に願います。

ただ、本の好みはありますが、中には読書を中断してしまう人もいるでしょうが
それは、文学というものの世界観になじめていない人であろうし、また一方で
純粋に毛嫌いする人もいるかもしれません。

私的な感想を述べますと非常に大江文学の中で読みやすい本です。
是非ともチャレンジしてもらいたいものです。
個人的な体験(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験(新潮文庫)より
B00IP4BYW6
No.53
(5pt)

まさに大江文学の金字塔

大江先生が芥川賞から次つぎへと賞を受賞され、ついにはノーベル文学賞
までに至った経緯の中で、非常に重要な作品だと思います。
読書離れをして、携帯ばかりいじっているような世の中で、色んな意味で、
この本を読んでほしいと拙に願います。

ただ、本の好みはありますが、中には読書を中断してしまう人もいるでしょうが
それは、文学というものの世界観になじめていない人であろうし、また一方で
純粋に毛嫌いする人もいるかもしれません。

私的な感想を述べますと非常に大江文学の中で読みやすい本です。
是非ともチャレンジしてもらいたいものです。
個人的な体験 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (新潮文庫)より
4101126100
No.52
(4pt)

240ページと12ページ

バードは障害を持って生まれてきたわが子の衰弱死を願います。勤めていた予備校では失態を演じてクビになり、火見子のアパートに入り浸るようになります。最初から240ページまでの人間的に弱いバードの気持ちはなんとなく理解できたつもりでした。
 ところが240ページから252ページまでのたったの12ページで、バードはまるで別人のように人間的に成長してしまいます。章が変わっただけでいったいどうなってしまったのでしょう。きっかけすらない突発的な人格に変化に戸惑ってしまいました。
個人的な体験 (1964年) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (1964年)より
B000JAFA5Q
No.51
(4pt)

240ページと12ページ

バードは障害を持って生まれてきたわが子の衰弱死を願います。勤めていた予備校では失態を演じてクビになり、火見子のアパートに入り浸るようになります。最初から240ページまでの人間的に弱いバードの気持ちはなんとなく理解できたつもりでした。
 ところが240ページから252ページまでのたったの12ページで、バードはまるで別人のように人間的に成長してしまいます。章が変わっただけでいったいどうなってしまったのでしょう。きっかけすらない突発的な人格に変化に戸惑ってしまいました。
個人的な体験 Amazon書評・レビュー: 個人的な体験より
4103036168
No.50
(4pt)

240ページと12ページ

バードは障害を持って生まれてきたわが子の衰弱死を願います。勤めていた予備校では失態を演じてクビになり、火見子のアパートに入り浸るようになります。最初から240ページまでの人間的に弱いバードの気持ちはなんとなく理解できたつもりでした。
 ところが240ページから252ページまでのたったの12ページで、バードはまるで別人のように人間的に成長してしまいます。章が変わっただけでいったいどうなってしまったのでしょう。きっかけすらない突発的な人格に変化に戸惑ってしまいました。
個人的な体験(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験(新潮文庫)より
B00IP4BYW6
No.49
(4pt)

240ページと12ページ

バードは障害を持って生まれてきたわが子の衰弱死を願います。勤めていた予備校では失態を演じてクビになり、火見子のアパートに入り浸るようになります。最初から240ページまでの人間的に弱いバードの気持ちはなんとなく理解できたつもりでした。
 ところが240ページから252ページまでのたったの12ページで、バードはまるで別人のように人間的に成長してしまいます。章が変わっただけでいったいどうなってしまったのでしょう。きっかけすらない突発的な人格に変化に戸惑ってしまいました。
個人的な体験 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (新潮文庫)より
4101126100
No.48
(5pt)

大江健三郎を読むのは初めてですが、

大江健三郎の長編小説を読むのはこれが初めてであり、
色々と新鮮な驚きを感じながら読んだ。
一般によく言われているように、技巧を凝らした文章で、やや読みにくいのは確か。
翻訳っぽい文体やストレートな性描写は、その後の村上春樹あたりに影響を与えているかも知れない。
障害を持って生れた子供から逃げ出すことばかり考える主人公に共感出来ないという意見もある様だが、
男というものは生まれたばかりの子供に対しては意外と実感が持てない物であり、
主人公のこの様な態度は非常に良く理解出来る。
主人公の渾名である「バード」とは、「チキン」つまり臆病者を暗示しているのではないかと私は思うのだが、どうだろうか?
最後の場面で、義父から「きみにはもう、バードという渾名は似合わない」
と言われる所は「きみはもう、逃げてばかりいる臆病者ではない」と解釈できる。
火見子が語る「多元的な宇宙」は、とても興味深い世界観であり、
また物語の中でも伏線としてうまく活かされている。
はじめて大江健三郎を読もうと考えている人にお薦めの一冊。
個人的な体験 (1964年) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (1964年)より
B000JAFA5Q
No.47
(5pt)

大江健三郎を読むのは初めてですが、

大江健三郎の長編小説を読むのはこれが初めてであり、
色々と新鮮な驚きを感じながら読んだ。
一般によく言われているように、技巧を凝らした文章で、やや読みにくいのは確か。
翻訳っぽい文体やストレートな性描写は、その後の村上春樹あたりに影響を与えているかも知れない。
障害を持って生れた子供から逃げ出すことばかり考える主人公に共感出来ないという意見もある様だが、
男というものは生まれたばかりの子供に対しては意外と実感が持てない物であり、
主人公のこの様な態度は非常に良く理解出来る。
主人公の渾名である「バード」とは、「チキン」つまり臆病者を暗示しているのではないかと私は思うのだが、どうだろうか?
最後の場面で、義父から「きみにはもう、バードという渾名は似合わない」
と言われる所は「きみはもう、逃げてばかりいる臆病者ではない」と解釈できる。
火見子が語る「多元的な宇宙」は、とても興味深い世界観であり、
また物語の中でも伏線としてうまく活かされている。
はじめて大江健三郎を読もうと考えている人にお薦めの一冊。
個人的な体験 Amazon書評・レビュー: 個人的な体験より
4103036168
No.46
(5pt)

大江健三郎を読むのは初めてですが、

大江健三郎の長編小説を読むのはこれが初めてであり、
色々と新鮮な驚きを感じながら読んだ。
一般によく言われているように、技巧を凝らした文章で、やや読みにくいのは確か。
翻訳っぽい文体やストレートな性描写は、その後の村上春樹あたりに影響を与えているかも知れない。
障害を持って生れた子供から逃げ出すことばかり考える主人公に共感出来ないという意見もある様だが、
男というものは生まれたばかりの子供に対しては意外と実感が持てない物であり、
主人公のこの様な態度は非常に良く理解出来る。
主人公の渾名である「バード」とは、「チキン」つまり臆病者を暗示しているのではないかと私は思うのだが、どうだろうか?
最後の場面で、義父から「きみにはもう、バードという渾名は似合わない」
と言われる所は「きみはもう、逃げてばかりいる臆病者ではない」と解釈できる。
火見子が語る「多元的な宇宙」は、とても興味深い世界観であり、
また物語の中でも伏線としてうまく活かされている。
はじめて大江健三郎を読もうと考えている人にお薦めの一冊。
個人的な体験(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験(新潮文庫)より
B00IP4BYW6
No.45
(5pt)

大江健三郎を読むのは初めてですが、

大江健三郎の長編小説を読むのはこれが初めてであり、
色々と新鮮な驚きを感じながら読んだ。
一般によく言われているように、技巧を凝らした文章で、やや読みにくいのは確か。
翻訳っぽい文体やストレートな性描写は、その後の村上春樹あたりに影響を与えているかも知れない。
障害を持って生れた子供から逃げ出すことばかり考える主人公に共感出来ないという意見もある様だが、
男というものは生まれたばかりの子供に対しては意外と実感が持てない物であり、
主人公のこの様な態度は非常に良く理解出来る。
主人公の渾名である「バード」とは、「チキン」つまり臆病者を暗示しているのではないかと私は思うのだが、どうだろうか?
最後の場面で、義父から「きみにはもう、バードという渾名は似合わない」
と言われる所は「きみはもう、逃げてばかりいる臆病者ではない」と解釈できる。
火見子が語る「多元的な宇宙」は、とても興味深い世界観であり、
また物語の中でも伏線としてうまく活かされている。
はじめて大江健三郎を読もうと考えている人にお薦めの一冊。
個人的な体験 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (新潮文庫)より
4101126100
No.44
(5pt)

自己欺瞞から「忍耐」への、濃密な物語

主人公の鳥(バード。あだ名)が、障害を持って生まれた赤ん坊から、狡猾に、自己欺瞞を押し隠して、逃げようとし、最終的には、「欺瞞なしの方法は、自分の手で直接に縊り殺すか、あるいはかれをひきうけて育ててゆくか(p.247)」しかないことを認め、「ぼくが逃げまわりつづける男であることを止めるために」受け入れることを選択するに至る物語。

その間の鳥(バード)とその周りの人物のできごと、感情、行動が、ものすごく濃厚なんです。

障害を持つ赤ん坊、それを取り巻く人々、二日酔状態で予備校で講義して嘔吐、ア○ルセックス、外交官の出奔、過去の縊死、これから起こすかもしれない、人の手を借りた殺人。。。
それぞれが、季節が夏なこともあってか、非常に濃密な感じでかかれます。げっぷしそうな感じ。

人物、感情を表す比喩に動物を多用してたりするあたりも、なんだか得体の知れなさを加速してる気がしました。
たとえば、「病んだイタチのように狡猾」「恐怖のメガネザル」「個人的な不幸のサナギ」「こそこそと穴ぼこへ逃げたがっているドブ鼠」とか、「眠りのイソギンチャクの触手」、「棘だらけで赤黒い欲望と不安のウニ」だったり。

赤ん坊を育てていくことを決意した鳥(バード)に対して情人である火見子が言うはなむけのせりふ
「あなたはいろいろなことを忍耐しなければならなくなるわ」
が若い僕には重く印象的でした。
個人的な体験 (1964年) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (1964年)より
B000JAFA5Q
No.43
(5pt)

自己欺瞞から「忍耐」への、濃密な物語

主人公の鳥(バード。あだ名)が、障害を持って生まれた赤ん坊から、狡猾に、自己欺瞞を押し隠して、逃げようとし、最終的には、「欺瞞なしの方法は、自分の手で直接に縊り殺すか、あるいはかれをひきうけて育ててゆくか(p.247)」しかないことを認め、「ぼくが逃げまわりつづける男であることを止めるために」受け入れることを選択するに至る物語。

その間の鳥(バード)とその周りの人物のできごと、感情、行動が、ものすごく濃厚なんです。

障害を持つ赤ん坊、それを取り巻く人々、二日酔状態で予備校で講義して嘔吐、ア○ルセックス、外交官の出奔、過去の縊死、これから起こすかもしれない、人の手を借りた殺人。。。
それぞれが、季節が夏なこともあってか、非常に濃密な感じでかかれます。げっぷしそうな感じ。

人物、感情を表す比喩に動物を多用してたりするあたりも、なんだか得体の知れなさを加速してる気がしました。
たとえば、「病んだイタチのように狡猾」「恐怖のメガネザル」「個人的な不幸のサナギ」「こそこそと穴ぼこへ逃げたがっているドブ鼠」とか、「眠りのイソギンチャクの触手」、「棘だらけで赤黒い欲望と不安のウニ」だったり。

赤ん坊を育てていくことを決意した鳥(バード)に対して情人である火見子が言うはなむけのせりふ
「あなたはいろいろなことを忍耐しなければならなくなるわ」
が若い僕には重く印象的でした。
個人的な体験 Amazon書評・レビュー: 個人的な体験より
4103036168
No.42
(5pt)

自己欺瞞から「忍耐」への、濃密な物語

主人公の鳥(バード。あだ名)が、障害を持って生まれた赤ん坊から、狡猾に、自己欺瞞を押し隠して、逃げようとし、最終的には、「欺瞞なしの方法は、自分の手で直接に縊り殺すか、あるいはかれをひきうけて育ててゆくか(p.247)」しかないことを認め、「ぼくが逃げまわりつづける男であることを止めるために」受け入れることを選択するに至る物語。

その間の鳥(バード)とその周りの人物のできごと、感情、行動が、ものすごく濃厚なんです。

障害を持つ赤ん坊、それを取り巻く人々、二日酔状態で予備校で講義して嘔吐、ア○ルセックス、外交官の出奔、過去の縊死、これから起こすかもしれない、人の手を借りた殺人。。。
それぞれが、季節が夏なこともあってか、非常に濃密な感じでかかれます。げっぷしそうな感じ。

人物、感情を表す比喩に動物を多用してたりするあたりも、なんだか得体の知れなさを加速してる気がしました。
たとえば、「病んだイタチのように狡猾」「恐怖のメガネザル」「個人的な不幸のサナギ」「こそこそと穴ぼこへ逃げたがっているドブ鼠」とか、「眠りのイソギンチャクの触手」、「棘だらけで赤黒い欲望と不安のウニ」だったり。

赤ん坊を育てていくことを決意した鳥(バード)に対して情人である火見子が言うはなむけのせりふ
「あなたはいろいろなことを忍耐しなければならなくなるわ」
が若い僕には重く印象的でした。
個人的な体験(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験(新潮文庫)より
B00IP4BYW6
No.41
(5pt)

自己欺瞞から「忍耐」への、濃密な物語

主人公の鳥(バード。あだ名)が、障害を持って生まれた赤ん坊から、狡猾に、自己欺瞞を押し隠して、逃げようとし、最終的には、「欺瞞なしの方法は、自分の手で直接に縊り殺すか、あるいはかれをひきうけて育ててゆくか(p.247)」しかないことを認め、「ぼくが逃げまわりつづける男であることを止めるために」受け入れることを選択するに至る物語。

その間の鳥(バード)とその周りの人物のできごと、感情、行動が、ものすごく濃厚なんです。

障害を持つ赤ん坊、それを取り巻く人々、二日酔状態で予備校で講義して嘔吐、ア○ルセックス、外交官の出奔、過去の縊死、これから起こすかもしれない、人の手を借りた殺人。。。
それぞれが、季節が夏なこともあってか、非常に濃密な感じでかかれます。げっぷしそうな感じ。

人物、感情を表す比喩に動物を多用してたりするあたりも、なんだか得体の知れなさを加速してる気がしました。
たとえば、「病んだイタチのように狡猾」「恐怖のメガネザル」「個人的な不幸のサナギ」「こそこそと穴ぼこへ逃げたがっているドブ鼠」とか、「眠りのイソギンチャクの触手」、「棘だらけで赤黒い欲望と不安のウニ」だったり。

赤ん坊を育てていくことを決意した鳥(バード)に対して情人である火見子が言うはなむけのせりふ
「あなたはいろいろなことを忍耐しなければならなくなるわ」
が若い僕には重く印象的でした。
個人的な体験 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (新潮文庫)より
4101126100
No.40
(5pt)

買いです。

初期の作品が持つ猥雑さが、障害を持った長男の誕生という出来事を経て、これ以降長くこだわっていく親子の在り方を通じてしか世間や世界と関わっていくことができなくなっていくという作者自身の在り方に収斂されていく様を記録した作品です。この作者の場合、他の作品から切り離して読んでこそ浮かび上がってくるものが多い(ある時期までは)ので、必要以上になにかと関連付けると読み誤りの原因になるような気がします。
個人的な体験 (1964年) Amazon書評・レビュー: 個人的な体験 (1964年)より
B000JAFA5Q