芽むしり仔撃ち

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評判

芽むしり仔撃ちの評価:

4.28/5点 レビュー 40件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.28pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全98件 41〜60 3/5ページ
No.58
(1pt)

これぞ古本というべきか。よくあんな値段をつけたものか。

100円コーナーに置くべき古本
新潮日本文学 64 大江健三郎集 芽むしり仔撃ち・個人的な体験・奇妙な仕事・死者の奢り・見るまえに跳べ・性的人間・他 Amazon書評・レビュー: 新潮日本文学 64 大江健三郎集 芽むしり仔撃ち・個人的な体験・奇妙な仕事・死者の奢り・見るまえに跳べ・性的人間・他より
410620164X
No.57
(4pt)

穢されたアルカディア

大江健三郎(1935-)の作品を初めて読みましたが、テイストは違いますが、表現がここまで饒舌な作家は他には川端康成か三島由紀夫くらいのものかなと思いました。大江が23歳の時の初の長編作品というのが驚きです。

作品全般にテイストが男性同性愛に満ちていて、当時1950年代だとかなりな異端派として扱われたのではないかと思います。兵隊の制服に主人公(少年)が絶えず欲情している、等々。

大江健三郎がその有り余るほどの描写力を持ちながら日本ではあまり一般的に知名度が高くないのもそれが原因かと思いますし、逆に自由主義の欧米で評価されてノーベル文学賞に繋がったのかと思いました。

ストーリーは、主人公「僕」と数人の少年たちが戦争中に感化院に入所させられていて、ある日、戦火から逃れるために疎開の行動中、ある村に入るとそこには伝染病が蔓延していて、少年たち以外の大人が全員退避し、少年たちだけが取り残されるというものです。

とは言ってもあまりストーリーは重要ではなく、少年たちによる伝染病に侵蝕された村跡での生きざまを生々しく描くことが、大江健三郎のやりたかったことなのでしょう。

主人公とともに行動を共にする「弟」は兄弟というよりも性愛の対象のようであり、途中から登場する「少女」は決して愛を交わしていないのに、僕の「愛人」と示されます。
これは作者が本心は男性が好きなのに、その欲求は満たされず、形式的にも女性を伴侶にせざるを得ないことを意味しているのかも知れません。

少年たちだけになった村は彼らの思い通りの世界、アルカディアであり、主人公「僕」のライバルである南や、「少女」、また、村で出会った朝鮮人の「李」や脱走兵の男たちも参加して大人社会の縮図のようになっていきます。閉ざされた世界における不条理さを描いているところは安部公房(1924-1993)の影響を感じました。

ストーリーは戦時中が舞台ですが、作品は戦後に書かれたもので、まだ若くて多感な大江健三郎が、戦後の日本のどうしようもない閉塞感やタイトルのように若者の未来(芽)を摘み取ってしまうような負け犬になった国家に対しての怒りや諦めが感じられる作品です。
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.56
(5pt)

文体が変わっていて、外国語のようだ。

フラナリーオコナー著「善人はなかなかいない」を読んで感銘を受け、その批評や解説を探しているうちに、オコナーを大江が薦めていたというので大江を読み始めました。ただただ面白いです、読みにくいという方がいますが、表現がとてもふくよかであること、また文体が変わっていて、英訳されることを意識してるように感じました。
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.55
(5pt)

塞がれた生に悶える

息苦しさの度合いはあれど、立ち向かう、そこにある癒し、我々は常に自分を問われる。思い通りにならぬことが罷り通った時、進むべき道が別れる
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.54
(5pt)

塞がれた生に悶える

息苦しさの度合いはあれど、立ち向かう、そこにある癒し、我々は常に自分を問われる。思い通りにならぬことが罷り通った時、進むべき道が別れる
芽むしり仔撃ち (1970年) (現代文学秀作シリーズ) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (1970年) (現代文学秀作シリーズ)より
B000J98EOQ
No.53
(5pt)

塞がれた生に悶える

息苦しさの度合いはあれど、立ち向かう、そこにある癒し、我々は常に自分を問われる。思い通りにならぬことが罷り通った時、進むべき道が別れる
芽むしり仔撃ち(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち(新潮文庫)より
B00IP4BYA8
No.52
(5pt)

塞がれた生に悶える

息苦しさの度合いはあれど、立ち向かう、そこにある癒し、我々は常に自分を問われる。思い通りにならぬことが罷り通った時、進むべき道が別れる
芽むしり仔撃ち (1965年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (1965年) (新潮文庫)より
B000JACT6E
No.51
(4pt)

長編第一作

戦争末期に集団疎開先の村で、発生した疫病を恐れて逃げ出した村人たちによって、村内に閉じ込められてしまった感化院の少年たちの一週間ほどの出来事を描いた、著者の長編第一作です。太平洋戦争末期の日本が舞台に選ばれた作品ですが、雰囲気としてはディストピア的な不吉さをもつSF小説に近いものを感じ、絶望的な状況に閉じ込められた子供たちの物語としては、『蝿の王』や後年の漫画『漂流教室』なども連想させられます。

隔離された環境での少年たちの結束や対立をはじめとして、主人公である"僕"の幼い弟の振る舞い、疫病で死んだ母とともに残された紅一点である少女と"僕"の関係、朝鮮人集落の少年との交流、脱走兵の存在、村人たちの帰還など、盛り込まれた数々のエピソードと人物描写で、長編としては長くはないこともあって無理なく読み通すことができました。少年たちが共同体を形成する期間については、予期したより短く終わりました。

表題の意味については「仔撃ち」は序盤、「芽むしり」は最終盤で明示されます。終り方については好みが分かれそうですが、個人的には好感を持っています。
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.50
(4pt)

表現力

表現に惹かれました
芽むしり仔撃ち (1970年) (現代文学秀作シリーズ) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (1970年) (現代文学秀作シリーズ)より
B000J98EOQ
No.49
(4pt)

表現力

表現に惹かれました
芽むしり仔撃ち (1965年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (1965年) (新潮文庫)より
B000JACT6E
No.48
(4pt)

表現力

表現に惹かれました
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.47
(4pt)

表現力

表現に惹かれました
芽むしり仔撃ち(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち(新潮文庫)より
B00IP4BYA8
No.46
(4pt)

良い

50年前高校時代に如何にこの本を読めていなかったかを痛感させられました。再読する機会が持ててよかったです。
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.45
(4pt)

良い

50年前高校時代に如何にこの本を読めていなかったかを痛感させられました。再読する機会が持ててよかったです。
芽むしり仔撃ち(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち(新潮文庫)より
B00IP4BYA8
No.44
(4pt)

不条理、いや理不尽。

『芽むしり仔撃ち』は、大江健三郎初の長編小説です。集団疎開した感化院の少年たちが、疫病が流行する村に閉じ込められるというお話です。疫病・閉鎖された空間・育まれる友情を描いた作品ですから、カミュの『ペスト』に似ていると思いました。

この小説の末尾である第九章と第十章の内容は、強烈に印象に残ります。疫病の様子を偵察するために帰村した村人たちに、感化院の少年たちが虐待されます。感化院の少年たちが生きるために行った行為が否定され、閉鎖された空間で築き上げられた子供たちの王国が崩壊する様は、酷すぎて絶句します。この小説のラストには、「不条理」という言葉よりも「理不尽」という言葉がよく似合うかもしれません。

社会人の端くれである私は、この小説の「感化院の少年たち」と「村人」の上下関係を、「現場で働く労働者」と「組織の上層部」の上下関係に置き換えて読んでしまいました。現場と上層部の間で発生しうる暴力を、この作品は見事に作品化していると思いました。
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.43
(4pt)

不条理、いや理不尽。

『芽むしり仔撃ち』は、大江健三郎初の長編小説です。集団疎開した感化院の少年たちが、疫病が流行する村に閉じ込められるというお話です。疫病・閉鎖された空間・育まれる友情を描いた作品ですから、カミュの『ペスト』に似ていると思いました。

この小説の末尾である第九章と第十章の内容は、強烈に印象に残ります。疫病の様子を偵察するために帰村した村人たちに、感化院の少年たちが虐待されます。感化院の少年たちが生きるために行った行為が否定され、閉鎖された空間で築き上げられた子供たちの王国が崩壊する様は、酷すぎて絶句します。この小説のラストには、「不条理」という言葉よりも「理不尽」という言葉がよく似合うかもしれません。

社会人の端くれである私は、この小説の「感化院の少年たち」と「村人」の上下関係を、「現場で働く労働者」と「組織の上層部」の上下関係に置き換えて読んでしまいました。現場と上層部の間で発生しうる暴力を、この作品は見事に作品化していると思いました。
芽むしり仔撃ち(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち(新潮文庫)より
B00IP4BYA8
No.42
(5pt)

気づいたら感化院の少年の一員になっている

文体に凄まじい熱量と力強さを感じます。
圧倒される描写力により、見たこともない土地の体験したこともないような生活が、
まるで彼らのそばで見ているかのように目に浮かびました。
これを読めば、大江健三郎に匹敵する文学を書ける日本を代表する作家の輩出は、
まだずっと遠い先のように感じます。
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.41
(5pt)

気づいたら感化院の少年の一員になっている

文体に凄まじい熱量と力強さを感じます。
圧倒される描写力により、見たこともない土地の体験したこともないような生活が、
まるで彼らのそばで見ているかのように目に浮かびました。
これを読めば、大江健三郎に匹敵する文学を書ける日本を代表する作家の輩出は、
まだずっと遠い先のように感じます。
芽むしり仔撃ち(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち(新潮文庫)より
B00IP4BYA8
No.40
(5pt)

悪趣味の美学?

差別、憎悪の渦巻く崩壊寸前の共同体を複合的な視点で捉えつつ、緻密な情景描写と切迫した感情の叙述とで描く、珠玉の長編。
これは凄まじい。『蝿の王』に匹敵する壮絶な読書体験になるでしょう、、、。
芽むしり仔撃ち (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)より
4101126038
No.39
(5pt)

悪趣味の美学?

差別、憎悪の渦巻く崩壊寸前の共同体を複合的な視点で捉えつつ、緻密な情景描写と切迫した感情の叙述とで描く、珠玉の長編。
これは凄まじい。『蝿の王』に匹敵する壮絶な読書体験になるでしょう、、、。
芽むしり仔撃ち(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 芽むしり仔撃ち(新潮文庫)より
B00IP4BYA8