むらさきのスカートの女

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むらさきのスカートの女の評価:

3.46/5点 レビュー 201件。 C ランク

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Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全227件 141〜160 8/12ページ
No.87
(5pt)

微笑みをもってホッとさせられる作品

発達障害だとか学習障害という人たちは職場などにおいて所謂コミュニケーションが苦手であるわけだから、文章もわかりにくいのだろうかと思っていたが、見事にひっくり返された。目の付け所が、普通にしていてえも言われぬユーモアが漂うし、なにしろいちいち愛らしい。この雰囲気はなんだろうと自分の中を探してみたら、小4くらいの時、山で捕まえた見事なミヤマクワガタを水槽に入れ、深過ぎる慈しみと熱情をもって世話した何かあのありようが、紫の女を見つめる「私」の目に似ている気がした。そして読み進めるにつれ、黄色の私と紫の女、両者は同一人物ではないかと思うようになった。終盤、紫の居ない場面がいくつもあって、それがどれも重要な場面なのだけれども、分けたほうが自然に描きやすかったというのは違うかなあ。だから描く人物は、普通の大人の部分と童心の部分が斑(まだら)であり、紫と黄が交錯しつつ、でもなるだけ切り分けたいみたいなタッチになっているのではないか。芥川賞で次のページが待ち遠しい作品はここのところ無かったので、あっと言うまに読めてしまった。ちょっと変わった人だけれど、その人なりに、充実した日々が伸び伸びと描かれていて、微笑みをもってホッとさせられる作品だった。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.86
(5pt)

微笑みをもってホッとさせられる作品

発達障害だとか学習障害という人たちは職場などにおいて所謂コミュニケーションが苦手であるわけだから、文章もわかりにくいのだろうかと思っていたが、見事にひっくり返された。目の付け所が、普通にしていてえも言われぬユーモアが漂うし、なにしろいちいち愛らしい。この雰囲気はなんだろうと自分の中を探してみたら、小4くらいの時、山で捕まえた見事なミヤマクワガタを水槽に入れ、深過ぎる慈しみと熱情をもって世話した何かあのありようが、紫の女を見つめる「私」の目に似ている気がした。そして読み進めるにつれ、黄色の私と紫の女、両者は同一人物ではないかと思うようになった。終盤、紫の居ない場面がいくつもあって、それがどれも重要な場面なのだけれども、分けたほうが自然に描きやすかったというのは違うかなあ。だから描く人物は、普通の大人の部分と童心の部分が斑(まだら)であり、紫と黄が交錯しつつ、でもなるだけ切り分けたいみたいなタッチになっているのではないか。芥川賞で次のページが待ち遠しい作品はここのところ無かったので、あっと言うまに読めてしまった。ちょっと変わった人だけれど、その人なりに、充実した日々が伸び伸びと描かれていて、微笑みをもってホッとさせられる作品だった。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.85
(4pt)

共感はしないが……

私の人生における何度目かの、相当に熱い「読書ブーム」が到来している。11月某日、新幹線で移動中に、この本を読み始め、車窓からの眺めに目をやることもなく没頭。ホテルにチェックインしてからも読み続け、外に出るのが億劫になり、ルームサービスを注文した。これでは旅に出た意味がないと言う人もあろうが、日常を離れた旅先の読書は格別だ。ところで、今村夏子の小説を読んだのは、これが初めてなのだが、村田沙耶香の作品と相通じるものがあると感じるのは、私だけだろうか。この二人は、同世代なのか。何冊も読んだわけではないのに、勝手なことを言うようだが、「変人文学」とか「フシギちゃん文学」とか呼びたくなる。少数派の「変人たち」vs.多数派の「普通の人たち」の構図が描かれ、主人公は当然、少数派の「変人たち」のサイドにいるのだが、では、世界に対する違和感や疎外感を覚えて生きづらいのか?というと、そうでもなさそうだ。いや、むしろ己れの「変人ぶり」を熟知しつつ、それを十全に楽しんでいるような━━こうなれたら、向かうところ敵なし。最強だ。羨ましいことである。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.84
(4pt)

共感はしないが……

私の人生における何度目かの、相当に熱い「読書ブーム」が到来している。11月某日、新幹線で移動中に、この本を読み始め、車窓からの眺めに目をやることもなく没頭。ホテルにチェックインしてからも読み続け、外に出るのが億劫になり、ルームサービスを注文した。これでは旅に出た意味がないと言う人もあろうが、日常を離れた旅先の読書は格別だ。ところで、今村夏子の小説を読んだのは、これが初めてなのだが、村田沙耶香の作品と相通じるものがあると感じるのは、私だけだろうか。この二人は、同世代なのか。何冊も読んだわけではないのに、勝手なことを言うようだが、「変人文学」とか「フシギちゃん文学」とか呼びたくなる。少数派の「変人たち」vs.多数派の「普通の人たち」の構図が描かれ、主人公は当然、少数派の「変人たち」のサイドにいるのだが、では、世界に対する違和感や疎外感を覚えて生きづらいのか?というと、そうでもなさそうだ。いや、むしろ己れの「変人ぶり」を熟知しつつ、それを十全に楽しんでいるような━━こうなれたら、向かうところ敵なし。最強だ。羨ましいことである。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.83
(4pt)

読者も観察者

読者は最初、看板(タイトル)に掲げられている「むらさきのスカートの女」に興味をそそられ、主人公の「私」と一緒になって観察に夢中になっていくのですが、読み進めていくうちに徐々に「私」の「むらさきのスカートの女」に対する異常なまでの執着に不気味さを感じ始め、今度は「むらさきのスカートの女」を観察する「私」を観察することに夢中になっていきます。そんな自分に気付いてたとき、この本の面白さ(作者のねらい)はコレか⁈ と驚愕しました。
誰かを誰かが観察し、その観察者をまた誰かが観察する…入れ子的な構造に背筋がぞくっとしました。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.82
(4pt)

読者も観察者

読者は最初、看板(タイトル)に掲げられている「むらさきのスカートの女」に興味をそそられ、主人公の「私」と一緒になって観察に夢中になっていくのですが、読み進めていくうちに徐々に「私」の「むらさきのスカートの女」に対する異常なまでの執着に不気味さを感じ始め、今度は「むらさきのスカートの女」を観察する「私」を観察することに夢中になっていきます。そんな自分に気付いてたとき、この本の面白さ(作者のねらい)はコレか⁈ と驚愕しました。
誰かを誰かが観察し、その観察者をまた誰かが観察する…入れ子的な構造に背筋がぞくっとしました。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.81
(4pt)

疑似体験か?

「むらさきのスカートの女」の単語が全ページに出てくるのには辟易するが、
日常的に良くある話題で進行していて、最後は自分に帰ってくる構成が面白い。
このタイトルを忘れることは無いだろう。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.80
(4pt)

疑似体験か?

「むらさきのスカートの女」の単語が全ページに出てくるのには辟易するが、
日常的に良くある話題で進行していて、最後は自分に帰ってくる構成が面白い。
このタイトルを忘れることは無いだろう。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.79
(4pt)

不思議な小説でした

著者が、芥川賞受賞インタビューの中で「書くのは辛くて、嫌だと思うときの方が多いけれど、でも書くのが楽しいから書く」と話すのを聞き、とても「素」の方だなぁと感じたのがきっかけで、初めて今村さんの作品を手にしました。
読了した今、改めて今村さんの授賞式インタビューを見たくなりました。
なんともつかみどころのないフワフワした気持ちの悪さが残っています。
主人公(黄色いカーディガンの女)の行動が、とても不気味で、何を考えていてどうなるのか、先が気になり一気に読み終わりました。小心者なのに、常識や善悪というものに我関せず、淡々と行動しているような主人公に、冷や冷やしました。「お金がない=食い逃げする」という行動に、思わず「え〜〜」と驚かされました。でも、捕まらないでほしい、どうぞこういう人は見逃してあげてくださいと願う自分がいました。とても不思議な気持ちです。善悪と自分の思いがあったら、自分の思いをとる主人公に「この人どうなっちゃうの?」と魅きつけられました。
自分が感じることをなんのフィルターも通さなかったら、私自身の中にも案外主人公と同じような感覚があるのかもしれない、自分の中の本性について探ってみたくなりました。もし、主人公と同じような感覚が発見できたら面白いと思いました。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.78
(4pt)

不思議な小説でした

著者が、芥川賞受賞インタビューの中で「書くのは辛くて、嫌だと思うときの方が多いけれど、でも書くのが楽しいから書く」と話すのを聞き、とても「素」の方だなぁと感じたのがきっかけで、初めて今村さんの作品を手にしました。
読了した今、改めて今村さんの授賞式インタビューを見たくなりました。
なんともつかみどころのないフワフワした気持ちの悪さが残っています。
主人公(黄色いカーディガンの女)の行動が、とても不気味で、何を考えていてどうなるのか、先が気になり一気に読み終わりました。小心者なのに、常識や善悪というものに我関せず、淡々と行動しているような主人公に、冷や冷やしました。「お金がない=食い逃げする」という行動に、思わず「え〜〜」と驚かされました。でも、捕まらないでほしい、どうぞこういう人は見逃してあげてくださいと願う自分がいました。とても不思議な気持ちです。善悪と自分の思いがあったら、自分の思いをとる主人公に「この人どうなっちゃうの?」と魅きつけられました。
自分が感じることをなんのフィルターも通さなかったら、私自身の中にも案外主人公と同じような感覚があるのかもしれない、自分の中の本性について探ってみたくなりました。もし、主人公と同じような感覚が発見できたら面白いと思いました。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.77
(4pt)

それにしても読み易い小説

主人公の、むらさきのスカートの女との没関係性を一つの構図として、その仕掛け一本で最後まで描き切った小説で
ある。それだけ、本当にそれだけの小説。見事と言えば見事であり、あっぱれと言えばあっぱれである。もっと何かあるのではないか、もっと何かないかと思う内に小説を読み終えてしまった。奇妙なドライブ感だけを残して。。。
それにしても読み易い小説である。こう言う作品もあるのか。芥川賞に対するイメージが変わったよ。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.76
(4pt)

それにしても読み易い小説

主人公の、むらさきのスカートの女との没関係性を一つの構図として、その仕掛け一本で最後まで描き切った小説で
ある。それだけ、本当にそれだけの小説。見事と言えば見事であり、あっぱれと言えばあっぱれである。もっと何かあるのではないか、もっと何かないかと思う内に小説を読み終えてしまった。奇妙なドライブ感だけを残して。。。
それにしても読み易い小説である。こう言う作品もあるのか。芥川賞に対するイメージが変わったよ。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.75
(5pt)

前評判

まだ読んでいません。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.74
(4pt)

も一度読み返したい

今迄体験したことのないような文体、構成で、想像力で書かれた作文と思いました。もいちど考えながら、じっくり読み返してみようとおもっています。そうしたら納得がいくかな?と思っています。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.73
(4pt)

も一度読み返したい

今迄体験したことのないような文体、構成で、想像力で書かれた作文と思いました。もいちど考えながら、じっくり読み返してみようとおもっています。そうしたら納得がいくかな?と思っています。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.72
(4pt)

期待通りだった

黄色いカーディガンの女がむらさきのスカートの女に違いない
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.71
(4pt)

期待通りだった

黄色いカーディガンの女がむらさきのスカートの女に違いない
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.70
(5pt)

もりそばの大盛り

読み始めから最後まで、さらさらと水が流れる様な文が続く。むらさきスカートの女の実況中継をすぐ近くで聞いているようだ。

この奇妙な女が、次に何をしでかすのかが気になって仕方なくなる。その好奇心が次から次へと文を追い続け、巻末まで導く。

物語としてはごく平凡で、特筆すべき点はないのだが、なぜか興味が沸く。空腹でもないのに、もりそばの大盛を完食した感覚に近い。わずかな薬味で最後の一口まで無心にすすり、つゆまでもそば湯で飲み干した感じ。

読後に残ったのは、読書という行為の満ち足りた充実感だ。

多忙が続き、読書から遠ざかっていた。疲れ果てる日が続くと、とても文を読む気になれない。ようやく仕事が落ち着き、芥川賞を受賞したというこの本をKindleで手に入れた。

恐る恐る読み始めた。可読性の高さに引き込まれた。冒頭の数ページでリズムに馴染む。心地よい時間だった。次にどんな本を読もうか考えている自分に気づく。楽しみが増えて嬉しい。

張り詰めた緊張を解きほぐす本。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.69
(5pt)

もりそばの大盛り

読み始めから最後まで、さらさらと水が流れる様な文が続く。むらさきスカートの女の実況中継をすぐ近くで聞いているようだ。

この奇妙な女が、次に何をしでかすのかが気になって仕方なくなる。その好奇心が次から次へと文を追い続け、巻末まで導く。

物語としてはごく平凡で、特筆すべき点はないのだが、なぜか興味が沸く。空腹でもないのに、もりそばの大盛を完食した感覚に近い。わずかな薬味で最後の一口まで無心にすすり、つゆまでもそば湯で飲み干した感じ。

読後に残ったのは、読書という行為の満ち足りた充実感だ。

多忙が続き、読書から遠ざかっていた。疲れ果てる日が続くと、とても文を読む気になれない。ようやく仕事が落ち着き、芥川賞を受賞したというこの本をKindleで手に入れた。

恐る恐る読み始めた。可読性の高さに引き込まれた。冒頭の数ページでリズムに馴染む。心地よい時間だった。次にどんな本を読もうか考えている自分に気づく。楽しみが増えて嬉しい。

張り詰めた緊張を解きほぐす本。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.68
(4pt)

決して不幸ではないダメ人間たちの物語

主人公、むらさきスカートの女の物語が二人を含め登場人物皆がダメな中で紡がれている。皆のダメなところがちりばめられている。しかしそこには決して悲壮感はない、こちらあみ子にも通じるがダメがゆえにそれも感じられないという悲壮というかむしろ幸せというか。著者の独特の世界観が表現されています。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X