むらさきのスカートの女

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むらさきのスカートの女の評価:

3.46/5点 レビュー 201件。 C ランク

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平均点3.46pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全227件 181〜200 10/12ページ
No.47
(5pt)

優れた作家性。受賞歴なんて関係ない。

今村夏子は世の中からちょっと外れた人間を描くのが物凄く(物凄くという言葉では足りない。これは才能の域)上手い。「こちらあみ子」を読んだ時の「この作家は凄いのでは?」という予感は「あひる」「星の子」で確信に変わった。流石にそろそろネタ切れを起こすのでは……と思っていたけど、本作もまた違った「少し変わった人」の視点で描かれている。

今村夏子の本は……びっくりするくらい、リアリティがある。胸が痛くなるほどに。切なくなる。読み手である自分自身がマイノリティだから、「今村夏子は〈わかってる〉」と泣きたくなる。
一般に受ける本だなんて思わないけど、今村夏子の小説に救われるような気持ちになるマイノリティはきっとたくさんいる。自分だけじゃなかったんだ……って硬質化した孤独が溶け出す。
ゆっくりでいいから、この先も小説を書き続けて欲しい。

この小説にどんでん返しとか、ストーリーそのものの面白さを期待するのは個人の自由だけれど、今村夏子の小説の面白さはそんなところではないのだ。最初から最後まで、どの本も私には面白かった。
今村夏子の才能は……非常に貴重なものです。社会が定義する「ふつう」から外れた人を特別扱いせずに描くのが上手い。日本で今この感性を持っている作家はとても珍しい。正直、賞なんて取らなくても良かった。関係ない。受賞歴なんて関係なく優れた作家だと思う。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.46
(5pt)

普通に楽しめる芥川賞作品!

前の芥川賞候補作『星の子』でいいなと思ってたら今回受賞、楽しみに読み始めた。

読み始めて最初、色が印象的。タイトルのむらさきのスカートにはじまり、クリームパン、黄色いカーディガン、青い衣装。このむらさきのスカートの女が色々な人に似て見えるのは、後から考えれば自分の憧れの人物像の投影か。

その憧れが近づくにつれ普通の人に見えてきて、今度は自分が憧れの人物そのものになると捉えるのが妥当か?その過程もいいテンポで語られ、最初むらさきのスカートの女が異常な人と思っていたら、徐々に主人公こそが異常であることに気付かされる流れは静かな表現なのになんとも不思議な迫力があった。

むらさきのスカートの女が忽然と姿を消すことでその実在さえもが疑わしく感じさせ、最後のシーンにつながることで余韻を持たせたのかな?ちょっと不思議な終わり方。

最後は何故か安部公房『箱男』を思い出した。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.45
(5pt)

優れた作家性。受賞歴なんて関係ない。

今村夏子は世の中からちょっと外れた人間を描くのが物凄く(物凄くという言葉では足りない。これは才能の域)上手い。「こちらあみ子」を読んだ時の「この作家は凄いのでは?」という予感は「あひる」「星の子」で確信に変わった。流石にそろそろネタ切れを起こすのでは……と思っていたけど、本作もまた違った「少し変わった人」の視点で描かれている。

今村夏子の本は……びっくりするくらい、リアリティがある。胸が痛くなるほどに。切なくなる。読み手である自分自身がマイノリティだから、「今村夏子は〈わかってる〉」と泣きたくなる。
一般に受ける本だなんて思わないけど、今村夏子の小説に救われるような気持ちになるマイノリティはきっとたくさんいる。自分だけじゃなかったんだ……って硬質化した孤独が溶け出す。
ゆっくりでいいから、この先も小説を書き続けて欲しい。

この小説にどんでん返しとか、ストーリーそのものの面白さを期待するのは個人の自由だけれど、今村夏子の小説の面白さはそんなところではないのだ。最初から最後まで、どの本も私には面白かった。
今村夏子の才能は……非常に貴重なものです。社会が定義する「ふつう」から外れた人を特別扱いせずに描くのが上手い。日本で今この感性を持っている作家はとても珍しい。正直、賞なんて取らなくても良かった。関係ない。受賞歴なんて関係なく優れた作家だと思う。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.44
(4pt)

とにかく貧しさに負けずに己を信じてしぶとく精一杯人生を全うして欲しいですね。

私にとって初読みとなる今が旬の人気作家・今村夏子さんの芥川賞受賞作です。良い悪いは別にして文学賞の受賞は作家の勢いと時の運が絶妙なバランスで微笑むのかなと思いましたね。スピン(栞紐)の色が紫で表紙イラストも奇妙な味わいでビジュアル的にも中々にインパクトがありますね。女主人公の「むらさきのスカートの女」に対するストーカー的な監視と献身は些か異常ですが理屈抜きでそれ程に運命の人だったのでしょうね。友達になる悲願の夢が消え去ったのは残念ですが、彼女の代役を務めて何時か帰って来る日を待つのが一生の仕事でしょうね。

「むらさきのスカートの女」日野まゆ子は惨めだった生活を脱して幸福な安定した人生を歩み始めたのに欲張り過ぎて道を踏み外してしまったのがとても惜しかったですね。彼女を静かに見守る「黄色いカーディガンの女」権藤チーフの行動を、滑稽を通り越して狂気と見る方もいるかも知れませんが私はそうは思いませんね。彼女の人生の好転を我が事の様に喜び身を削ってでも救いの手を差し伸べ例え裏切られても少しも恨まない、これはもう疑いなく真実の愛だと思いますし、とにかく貧しさに負けずに己を信じてしぶとく精一杯人生を全うして欲しいですね。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.43
(4pt)

とにかく貧しさに負けずに己を信じてしぶとく精一杯人生を全うして欲しいですね。

私にとって初読みとなる今が旬の人気作家・今村夏子さんの芥川賞受賞作です。良い悪いは別にして文学賞の受賞は作家の勢いと時の運が絶妙なバランスで微笑むのかなと思いましたね。スピン(栞紐)の色が紫で表紙イラストも奇妙な味わいでビジュアル的にも中々にインパクトがありますね。女主人公の「むらさきのスカートの女」に対するストーカー的な監視と献身は些か異常ですが理屈抜きでそれ程に運命の人だったのでしょうね。友達になる悲願の夢が消え去ったのは残念ですが、彼女の代役を務めて何時か帰って来る日を待つのが一生の仕事でしょうね。

「むらさきのスカートの女」日野まゆ子は惨めだった生活を脱して幸福な安定した人生を歩み始めたのに欲張り過ぎて道を踏み外してしまったのがとても惜しかったですね。彼女を静かに見守る「黄色いカーディガンの女」権藤チーフの行動を、滑稽を通り越して狂気と見る方もいるかも知れませんが私はそうは思いませんね。彼女の人生の好転を我が事の様に喜び身を削ってでも救いの手を差し伸べ例え裏切られても少しも恨まない、これはもう疑いなく真実の愛だと思いますし、とにかく貧しさに負けずに己を信じてしぶとく精一杯人生を全うして欲しいですね。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.42
(4pt)

わからない。続編を書いてほしい。

「むらさきのスカートの女」は、常に紫のスカートをはいているわけではない。子どもたちと視点人物にだけはには有名だが、実はそれほど世の中に認知されているわけではない。どれが客観的事実でどれが主観的意見なのか、判然としない部分がある。
 視点人物にとって「ともだちになりたい」とはどういう感情なのだろうか。友達になりたい人に対して、肉屋のショウケースに激突するほどの勢いで全身で体当たりしに行くか?名前を知っているのに心の中で迄「むらさきのスカートの女」と呼んでいるのはなぜなのか。
 謎だ。視点人物の容姿が想像できない。続編「黄色いカーディガンの女」執筆希望。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.41
(4pt)

わからない。続編を書いてほしい。

「むらさきのスカートの女」は、常に紫のスカートをはいているわけではない。子どもたちと視点人物にだけはには有名だが、実はそれほど世の中に認知されているわけではない。どれが客観的事実でどれが主観的意見なのか、判然としない部分がある。
 視点人物にとって「ともだちになりたい」とはどういう感情なのだろうか。友達になりたい人に対して、肉屋のショウケースに激突するほどの勢いで全身で体当たりしに行くか?名前を知っているのに心の中で迄「むらさきのスカートの女」と呼んでいるのはなぜなのか。
 謎だ。視点人物の容姿が想像できない。続編「黄色いカーディガンの女」執筆希望。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.40
(5pt)

おかしいのにおかしくない

23年間生きてきて人生で初めて小説を読みました。本を読むのが苦手な私でも一週間も掛からずに読み終えることが出来ました。
美しい言い回しや回想シーンなどがないためか、とても読み進めていきやすい作品でした

むらさきのスカートの女は現実世界の街中でもたまに見かける風変わりな女性です。
「あの人って普段どんな生活しているんだろう?」という地味に気になる存在を、主人公の「わたし」が代わりに探っていってくれる感覚です。

最初から話しがおかしいのに、途中からそのおかしさが普通になっていき
いつの間にか、「主人公→むらさきのスカートの女」という形が 「読み手→主人公→むらさきのスカートの女」 という私達が主人公のストーカーへとなっていきました。結局のところ私達は主人公のような人物にになり得るし、むらさきのスカートの女のような存在にもなり得るんだと思いました。
それをめちゃくちゃ激しく書いたような感じです。
初めて読む本をこの本で本当に良かったと思いました。これから本を読もうと思わせてくれる作品に出会えて本当に良かったです。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.39
(4pt)

怖い「黄色いカーディガンの女」

序盤あまり面白くないと思いましたが、黄色いカーディガンの女が誰か分かったあたりから
どんどん読めてしまいました。
語り手の黄色いカーディガンの女は、むらさきのスカートの女にシンパシーを感じて友達になりたいと思ったと
思うのですが、ある出来事から黄色いカーディガンの女は彼女に裏切られたと感じた瞬間があったと感じました。
殺人犯?になってしまったむらさきのスカートの女を逃亡させる黄色いカーディガンの女の行動の裏には、冷酷さが隠れている気がします。
黄色いカーディガンの女が欲しかったのは、むらさきのスカートの女という「友達」ではなく、誰からも相手にされず誰とも関わろうとしない、自分の鏡のような人間だったのではと思いました。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.38
(5pt)

おかしいのにおかしくない

23年間生きてきて人生で初めて小説を読みました。本を読むのが苦手な私でも一週間も掛からずに読み終えることが出来ました。
美しい言い回しや回想シーンなどがないためか、とても読み進めていきやすい作品でした

むらさきのスカートの女は現実世界の街中でもたまに見かける風変わりな女性です。
「あの人って普段どんな生活しているんだろう?」という地味に気になる存在を、主人公の「わたし」が代わりに探っていってくれる感覚です。

最初から話しがおかしいのに、途中からそのおかしさが普通になっていき
いつの間にか、「主人公→むらさきのスカートの女」という形が 「読み手→主人公→むらさきのスカートの女」 という私達が主人公のストーカーへとなっていきました。結局のところ私達は主人公のような人物にになり得るし、むらさきのスカートの女のような存在にもなり得るんだと思いました。
それをめちゃくちゃ激しく書いたような感じです。
初めて読む本をこの本で本当に良かったと思いました。これから本を読もうと思わせてくれる作品に出会えて本当に良かったです。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.37
(4pt)

怖い「黄色いカーディガンの女」

序盤あまり面白くないと思いましたが、黄色いカーディガンの女が誰か分かったあたりから
どんどん読めてしまいました。
語り手の黄色いカーディガンの女は、むらさきのスカートの女にシンパシーを感じて友達になりたいと思ったと
思うのですが、ある出来事から黄色いカーディガンの女は彼女に裏切られたと感じた瞬間があったと感じました。
殺人犯?になってしまったむらさきのスカートの女を逃亡させる黄色いカーディガンの女の行動の裏には、冷酷さが隠れている気がします。
黄色いカーディガンの女が欲しかったのは、むらさきのスカートの女という「友達」ではなく、誰からも相手にされず誰とも関わろうとしない、自分の鏡のような人間だったのではと思いました。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.36
(4pt)

コミカルな展開が良い

※ネタバレ
謎が謎のままでスッキリしない作品。
黄色のカーディガンの異常な女が、紫のスカートの普通の女をストーキングする話。
黄色のカーディガンの女はなかなかの策士で、紫のスカートの女を自分の職場に就職させたり、盗人の疑いを向けさせたり、所長が死んだことにしたり、させた。しかし、結局、1番の目的である紫のスカートの女と友達にはなれない。笑 コメディー?
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.35
(4pt)

コミカルな展開が良い

※ネタバレ
謎が謎のままでスッキリしない作品。
黄色のカーディガンの異常な女が、紫のスカートの普通の女をストーキングする話。
黄色のカーディガンの女はなかなかの策士で、紫のスカートの女を自分の職場に就職させたり、盗人の疑いを向けさせたり、所長が死んだことにしたり、させた。しかし、結局、1番の目的である紫のスカートの女と友達にはなれない。笑 コメディー?
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.34
(5pt)

「サングラスかけておすまし」が最高

この著者の作品は初めて読みました。結論から言ってファンになってしまいました。
受賞を受けてあらすじが広く知らされることとなり、興味本意で読みました。あらすじに惹かれた方、読んで後悔はないんじゃないでしょうか。知らされたあらすじの通り、観察者の異常性、要は地の文の人物がどうかしてるという話なわけですが、その異常性がツボでした。滑稽劇と言っていいと思うんですが、ところどころ「お前どうしちゃったんだよ!」など心の中で突っ込み声を出して笑いながら一気に読んでしまいました。終わり方も好きですね。全く存在感なく生息しているかのようにおもえた地の文の人物ですが、終盤にさらっと所長が、彼女の異常性がごく一面だけではあるものの社会的にバレていることを伝えるところが特に好きです。
地の文の人物が徹底的に執着する「むらさきのスカートの女」に起こる顛末は、それだけ抜き出せば結構ありがちというか書き手によっては三文小説にでもなりそうな話です。また平易な文章も相まって、子供たちとのやりとりは絵本的ですらあります(リンゴのとことかね)。それでいて客室清掃業界モノっぽいところもあり。
なんとも不思議なバランスの作品だと思います。とりあえず芥川賞に、この作家を教えてくれたことに感謝します。他の作品も読んでみます。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.33
(5pt)

「サングラスかけておすまし」が最高

この著者の作品は初めて読みました。結論から言ってファンになってしまいました。
受賞を受けてあらすじが広く知らされることとなり、興味本意で読みました。あらすじに惹かれた方、読んで後悔はないんじゃないでしょうか。知らされたあらすじの通り、観察者の異常性、要は地の文の人物がどうかしてるという話なわけですが、その異常性がツボでした。滑稽劇と言っていいと思うんですが、ところどころ「お前どうしちゃったんだよ!」など心の中で突っ込み声を出して笑いながら一気に読んでしまいました。終わり方も好きですね。全く存在感なく生息しているかのようにおもえた地の文の人物ですが、終盤にさらっと所長が、彼女の異常性がごく一面だけではあるものの社会的にバレていることを伝えるところが特に好きです。
地の文の人物が徹底的に執着する「むらさきのスカートの女」に起こる顛末は、それだけ抜き出せば結構ありがちというか書き手によっては三文小説にでもなりそうな話です。また平易な文章も相まって、子供たちとのやりとりは絵本的ですらあります(リンゴのとことかね)。それでいて客室清掃業界モノっぽいところもあり。
なんとも不思議なバランスの作品だと思います。とりあえず芥川賞に、この作家を教えてくれたことに感謝します。他の作品も読んでみます。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.32
(4pt)

最初から最後まで

頭が混乱している。それは私の読解力が弱いというのも関係しているだろうけど……。

一般的に、頭の混乱しやすいタイプの純文作品ってかんじだ、エンタメと純文の中間らへんだろうか?

物語的には、後半までは、どちらかといえば、退屈な話が、だらだらと続いているようにかんじた。

 だがしかし、後半一気に物語が加速して、一気にひきこまれていくようだった。

ごちゃごちゃと話が絡まったまま、わからずじまいに終わったけれど、

 なるほど、なかなか、名作っぽさの滲みでている作品だったような気がする。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.31
(4pt)

最初から最後まで

頭が混乱している。それは私の読解力が弱いというのも関係しているだろうけど……。

一般的に、頭の混乱しやすいタイプの純文作品ってかんじだ、エンタメと純文の中間らへんだろうか?

物語的には、後半までは、どちらかといえば、退屈な話が、だらだらと続いているようにかんじた。

 だがしかし、後半一気に物語が加速して、一気にひきこまれていくようだった。

ごちゃごちゃと話が絡まったまま、わからずじまいに終わったけれど、

 なるほど、なかなか、名作っぽさの滲みでている作品だったような気がする。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.30
(5pt)

紫色の幻想

「むらさきのスカートの女」の幻想を抱く黄色いカーディガンの女は、同じ街に住むある女性を、ストーカーのように追いかけ始めます。黄色とむらさきの境界はしばしば曖昧となり、街中から奇異な目で見られ子供たちの好奇心の的となっているのは、案外、黄色いカーディガンの女の方かもしれません。
むらさきのスカートの女を追う黄色いカーディガンの女の執着心が、やわらかな筆致で書かれていて、読み手は不思議な世界に迷い込むことになります。
黄色いカーディガンの女は
<バザーで小遣い稼ぎをして>います。
むらさきのスカートの女とおぼしき人物は、黄色いカーディガンの女の目を通してはじめはとてもミステリアスに映るのですが・・

実在するのはむらさきの女とおぼしき人物であり、「むらさきのスカートの女」は語り手の自己投影であるように思います。
「黄色いカーディガンの女」の哀しみが見えて来るような 気がします。
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: むらさきのスカートの女 (朝日文庫)より
402265046X
No.29
(5pt)

紫色の幻想

「むらさきのスカートの女」の幻想を抱く主人公(黄色いカーディガンの女)は、同じ街に住むある女性を、ストーカーのように追いかけ始めます。黄色とむらさきの境界はしばしば曖昧となり、街中から奇異な目で見られ子供たちの好奇心の的となっているのは、案外、黄色いカーディガンの女の方かもしれません。
「むらさきのスカートの女」を追う主人公の異常とも言える執着心が、やわらかな筆致で書かれていて、読み手は不思議な世界に迷い込むことになります。
主人公は
<バザーで小遣い稼ぎをして>います。
むらさきのスカートの女とおぼしき人物は、主人公の目を通してはじめはとてもミステリアスに映るのですが、物語の展開につれて、だんだん普通の女としての姿があらわれて来ます。
結局、むらさきのスカートの女と見えた女性は去ってしまうのですが、
主人公は次なるむらさきの出現を待つかのように、公園のベンチに座り続けることを決意します。

苦い読後感を残す物語でした。

【追記】
この小説を表層的で深みに欠けると評価しているレビューを見かけましたのでひと言…
信頼できない語り手が、物語の終盤で本当の姿を現すという点において、アガサ・クリスティとの類似点はあるが及ばない、という指摘をされているのですが、この小説が技巧的に優れているだけとは私は思いません。
実は問題を抱えている語り手の病める心理と悲しい思いが、読みながらひしひしと伝わってくる心動かされる物語だと感じました。
実在するのは「まゆ子」さんであり、「むらさきのスカートの女」は語り手の自己投影であるように思います。
「黄色いカーディガンの女」の哀しみが見えて来るような気がします。〔8月7日〕
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127
No.28
(4pt)

現代に於ける「物語」の可能性。

平易な文体で書かれた、ある意味、スリラー作品です。むらさきのスカートの女が気になって、仕方がない主人公が、その女と同じ職場に勤めるようになり、次第に精神のバランスを崩していき、最後には、ある事件が起きてしまい、その事件と共に、むらさきのスカートの女の行方も不明になる、というのが、筋書きです。
 今の時代、小説や映画を製作する人にとっては受難の時代なのかもしれません。この作品にしたところで、1960年代に製作された映画「コレクター」(監督はウィリアム・ワイラー)と基本的には同様のものです。即ち、「物語」が払底しているのです。もう、筋書きに関しては書き尽くされている感があります。最近のどの作品(小説にしろ映画にしろ)も既視感は拭えません。退屈な作品があまりに多過ぎます。
 最近、新しい芥川賞受賞作を読むのが、苦痛でなりません。
【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女 Amazon書評・レビュー: 【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女より
4022516127