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サリエルの命題



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【この小説が収録されている参考書籍】
サリエルの命題
サリエルの命題 (講談社文庫)

サリエルの命題の評価: 4.04/5点 レビュー 26件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.04pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(4pt)

国民医療費の増大に関する将来の健康保険制度の破綻に正面から向き合った大作

国民医療費の増大に関する将来の健康保険制度の破綻と、治療薬を投与する優先順位について、多くのことを考えさせられた。

長寿が必ずしも幸せとは限らず、生態系を考えると害悪となる。

健康保険制度というあまりにいも恵まれすぎたシステムを当然のように使ってきた結果、病を克服することとは裏腹に、様々な問題が出てくることはあまり考えていなかったので勉強になった。序盤に出てきた「そうだ、日本に行こう」の話は冗談では片付けられない内容だった。

最終的な治療薬とワクチンの落とし所は納得できるものだったし、主要閣僚の間に起こった事件もさもありなんと思った。

ただ、どうやってウイルス感染の拡大を阻止するのか、治療薬の備蓄量に限りがある中どう対象者を選ぶのか。中盤から終盤にかけては、繰り返しこの議論に終始していて、正直くどく感じられた。

また、世の中の不条理に嘆き、人間の本性を明らかにするために鉄槌を下した野原とレイノルズのその後がほとんど描かれずにやりっぱなしだったのが残念だった。ワクチンを作るのに貢献したり、日本とアメリカの政府に声明を出すといった展開もあればもっとおもしろいと思った。
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No.5:
(2pt)

インフルエンザと社会保険制度の勉強になる。後半は失速。

人為的にインフルエンザウィルスを作成しテロが起きるとどうなるか?日本の社会保険構造の現状と問題点を登場人物が吠えまくる。
ワクチンや日本医療の問題点には知らないことが多く、非常に勉強になった。ネタが厳しすぎて流せない池上彰のTVを見ているような感じ。

前半は展開が早くグイグイ読ませるのだが、後半は退屈な政治ゲームに終止し失速感は否めない。
オチも凡庸で残念。
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No.4:
(4pt)

制度問題に切り込む

超高齢化社会である世界に類を見ない日本の現状についての問題提起をされており、一考する内容。
医療制度、健康保険制度、社会保証制度などこれからの日本について真面目に議論すべきだと感じた。
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No.3:
(5pt)

タイムリーすぎ

病原微生物が好きなので説明書きに惹かれて読んでみると、登場人物の人間臭さと
今ある制度や政治の問題点などが巧妙に絡められて書かれている。

後期高齢者医療制度のせいで少ない年金生活なのに年間約10万円払えと言われた両親が
保険料払えないのでやめようかと悩んでいるが、「長生きせず早く死ね」と言わんばかり
の制度でも、自分を含め現役世代の事を考えるとそれもやむなしに思える。
口に出すとありとあらゆる手で叩かれることをこの本はズバズバ切り込んでくれていて
なかなか読みごたえがあると思った。
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No.2:
(4pt)

まさに、今

タイムリーな話題と、ある種のタブーに踏み込んだ作品。
身につまされた。
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No.1:
(5pt)

日本の問題を題材にした良書

サリエルという新型インフルエンザが基となりそれが現健康保険制度の危うさを気づかせる。日本にすでに顕在化している課題をテーマにした小説。特に今後の高齢化社会を支えていくことになるであろう30代以下の人は一読したほうが良いと思う。
日本はこのまま沈んでいくのだろうか。
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