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(アンソロジー)

黄金の13/現代篇



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黄金の13/現代篇の評価: 3.60/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

重厚感のあるミステリー集

非常に面白い作品集です。
ただし、中には殺害されるものが
人間ではないものがあったり
狭義のミステリーには入らないものもありますが
どれも一度読んでしまったら
最後まで読んでしまわないと気がすまなくなる作品ばかりです。

その中でも面白いのは
「アデスタに吹く冷たい風」や
「物は証言できない」でしょうか。
特に後者の作品は
時代の皮肉をもろに表現しており
登場人物は確かに人望のない人でしたが
かわいそうでしたね。

ただ、総ページが多いのでそこのところは注意。
黄金の13/現代篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-29)Amazon書評・レビュー:黄金の13/現代篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-29)より
4150701296
No.2:
(5pt)

ハヤカワ・ミステリ文庫版

◆「一滴の血」(コーネル・ウールリッチ)

  別れ話がこじれたため、男は女を衝動的に殺害してしまう。

  男は、まず死体を始末すると、血しぶきによって
  斑ら模様ができてしまった現場の壁を、血と同じ
  茶色のペンキで塗りつぶし、その他の家具は一つ
  残らず運び出し、焼却してしまった。

  のちに男は、警察に拘束され、尋問を受ける。

  しかし、何日間にも及ぶ懸命な捜査がなされたにも関わらず、証拠となる
  一滴の血すら発見されなかったため、彼の犯行を立証することができない……。

  本作で犯人が見落としていた《証拠》は、人の心理的盲点を衝くものですし、
  クライマックスでそれを刑事が犯人に提示し、一発逆転する展開もいいです。

  ただ、如何せん「最初から壁の血痕検査をすればいいじゃん」
  という、ヤボなツッコミを許してしまうのが、玉に瑕ですね。
黄金の13/現代篇 (1979年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の13/現代篇 (1979年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8DE0G
No.1:
(5pt)

短編コンテスト第一席

エラリー・クイーン主宰による世界短編コンテストの第一席を
13年分集めた物
普通こういう年間ものアンソロジーは粒が揃わないことで有名ですが
さすがはクイーンブランド、コンテストに応募された作品も多く
選者の審美眼も確かな物とみえて
驚く程の傑作しかありません
カー「パリから来た紳士」フラナガン「アデスタを吹く冷たい風」ウールリッチ「一滴の血」等
読んで損しない作品が目白押し
なにせ、このコンテストで第一席を獲得できなかった作品に
マクロイの傑作「暗い鏡の中に」の中編バージョンもあるのですから
黄金の13/現代篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-29)Amazon書評・レビュー:黄金の13/現代篇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-29)より
4150701296

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