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高校事変
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高校事変の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 61~61 4/4ページ
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総理大臣がお忍びで神奈川の県立高校を視察するが、ドローンと武装集団の襲撃に遭う。しかしその高校にはスゴ腕の女子高生が在籍していた(死刑となったテロリスト主犯の娘)。 あらすじだけ読むと「要注意人物が在籍している高校に、総理大臣がお忍び訪問するはずがない!!」とツッコみたくなるのですが、なぜその高校に総理が行くことになったのか、なぜこの問題がスルーされてしまったのか……納得できるお膳立てが施されています。 周到に状況を作り上げていって、88ページ目で襲撃が発生します。 (本文は全部で427ページです) 授業中に武装集団が学校に侵入してきたらどうしよう……アクション映画好きの中高生が妄想する物語ではあるのですが、そのことがきちんと劇中でも犯人の台詞として出てきます。「男子生徒の七割は授業中に妄想する。武装勢力が学校を占拠して、自分ひとりが勇敢に戦い、敵を撃退したうえ、意中の女子生徒から惚れられる」と。しかし勇敢に戦うことになる主人公は男子ではなく、女子生徒です!! 簡単に言ってしまえば高校版の『ダイ・ハード』なのですが(『ダイ・ハード』やその他の類似映画が劇中でしばし言及されます)、高層ビルが占拠された『ダイ・ハード』1作目が1988年の映画であったのに対し、いまはスマホもネットも当たり前の21世紀なので、生徒もスマホを持っているだろうし、犯人たちも持っている。そのへんの処理をどうするか。とてもうまくできています。(首相側はお忍び訪問することで好感度アップを狙った。ゆえに生徒たちに実況されないようにケータイの電波を遮断し、校内のWiFiも切らせていた。この状況下で犯人たちはどうやって電子通信機器を使うのか?) (『ダイ・ハード』のように倒した犯人の所持品を主人公がチェックする描写があるのですが、ここの描写に『ダイ・ハード』との差異があります) こまかく丁寧に描かれています。小説だからこそのこまかい描写でしょう。 (『ダイ・ハード』のように犯人側と交渉しようとする、そして犯人側に情報を提供することで自分の立場を有利にしようとする人質も出てきます) 同じ松岡圭佑さんの『万能鑑定士Q』シリーズや『千里眼』が苦手な人も「これは面白い」と思うはずです。おそらく今回の主人公が続投するであろう『高校事変2』も楽しみです!! とても面白いアクション小説なのですが、1点だけ。 それが武装勢力の現実、それが戦争の現実だとしても、『ダイ・ハード』にはない、女性(女子生徒たち)に対するイヤな描写・記述があるので、万人向けではありません。「イヤな描写があるので注意したほうがいい」という点において、注意喚起的な意味合いも含めて星5ではなく星4つにしておきます。 (その描写を除けば、星5つの物語ですし、すばらしいアクション描写の連続です!!) | ||||
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