怪談徒然草

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評判

怪談徒然草の評価:

4.02/5点 レビュー 53件。 B ランク

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平均点4.02pt

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未読の方はご注意ください

全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(3pt)

疲れる怪談

本書は語りおろしということで加門さん、編集者の三津田さん、文芸評論家の東さん
の3人で語られる実体験の怪談です。
第一夜〜第三夜まで215Pでおおまかに34偏、最終夜は41Pで1偏の怪談が語られます。
(最後の1偏が有名らしい「三角屋敷」です。)

まず目に付くのが、加門さんご自身があとがきで「私の口調、乱暴になっておりますな」
と語られているように語り口が「かなり頻繁に」乱暴です。
例「〜あのオヤジ自体もヤバイと思っていたから、冗談じゃないって思ってさ〜」
これは語りおろしのコンセプトに従って、そのままにしているとのことです。
また文庫化にあたって「あまりに一部ノリが軽くて、『怪談として、どうよ』」と思われた
部分は整えられているようですが、それでも軽いノリです。
何か食べながら、談笑しているような楽しげな光景が目に浮かびます。

例えるなら
「ゴールデンタイムの心霊特番」というより「お昼のトーク番組の心霊コーナー」
というような雰囲気に近いでしょうか。修学旅行の心霊話的?というか。
前者が、血色悪い色白のおじさんおばさんがガタガタ震えながら神妙に語る雰囲気とすれば
後者は怖いけどどこか和やか、リアクションを楽しむ雰囲気があるというか、、
ひとつひとつはかなり短い話で、「こんなのが見えた」というものが多いですが
その背景が丁寧に語られることはあまりありません。

色々意図はあるのだろうけど加門さんのキャラクターは知らない人は結構面食らうと思います。
あえて残しているというから、江戸っ子的口の悪さとサービス精神なのかもと思いますが、
やはり品格、、というかもう少しだけ落ち着いて話して欲しかったです。
ずっとイケイケで次第に疲れてきます。個人的にはノリの軽さも、キャラクターも、
怪談には馴染まずあまり怖さがありませんでした。
最後の話や工場の話など、話自体は気味の悪いものもあったのでやはり惜しい印象です。
怪談徒然草 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4044493030
No.3
(2pt)

語り口に品格が欲しい

「怪のはなし」と一緒に期待して購入しました。
「三角屋敷」の話がなかなか面白かったので、ネットでいろいろ検索してみたら、ずいぶん有名な話だったのですね。その他にも興味深い話がたくさんあるのですが、如何せんこの作家の語り口が不快。いい年をしたおばさんが「ソイツ」だの「テメェら」だの「〜出来ねぇんだよ!」だの…ドン引きしました。ご自分ではカッコいいと思ってるんでしょうか。怪談を語るには、ある程度の品格が必要です。せっかくの怪談がもったいないです。
怪談徒然草 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4044493030
No.2
(3pt)

オカルト嫌いには全く怖くない怪談

少なくとも現代の作家が語ったり創ったりする「怪談」は、幽霊や妖怪の存在を信じ切っている人にも、頭から信じていない人にも怖く読める工夫がされているものです。
そしてその工夫の一つのパターンとして、「どのようにとらえても腑に落ちることがない」というものがあり、実話系怪談、つまり実話っぽい怪談には、
多く使われているようです。
それはジグソーパズルのピースの数が多過ぎたり少な過ぎたりするようなもので、オカルト的に考えようが合理的科学的に考えようが、
必ず”すわり”が悪くなるようになっています。

しかしこの本に収録されている怪談は全て加門七海さんの「実体験」とされており、霊現象そのものは「当然あるもの」という前提で語られています。
そして聞き手の三津田信三さんもその前提には全く疑問を差し挟むことがありません。
そのためこの本の全体を通して「合理的な解釈をしてみよう」という態度はまったく見られません。
そのため「霊現象を、ひいては加門七海を信じるか、否か?」の答えいかんで、全く評価が違ってきてしまうでしょう。

霊現象あるいは加門七海さんご本人に対して否定的な方がこの本を読んでも、収録された話の内容をとても信じることができないでしょうし、
「インチキ話や与太話を読まされた」と不快になってしまうかも知れません。

逆に言えばオカルト好きにはかなり興味深いと思われる話が語られており、特に最後に収録されている
「人を呪うためにわざと最悪の家相にした挙句、その効果を上げるために儀式をほどこされた家」
というのは、オカルト系の小説を読むような感じで読み進むことができ、非常に楽しめました。

オカルト好きには是非。オカルト嫌いなら絶対にスルーしましょう。
怪談徒然草 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4044493030
No.1
(2pt)

中の上くらいかな

怪談を語るときの言い回しは、なかなか恐怖心を感じるのだが、自分が体験したと言う割には客観的に書かれているし、創作ではないのかと思わずにはいられないような話が多い。それと、かなり頻繁に使用されている、(笑)が話の雰囲気を破壊している。作家だけあって文章は上手いが、数ある怪談本の中では埋もれてしまいそうな本だ。
怪談徒然草 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 怪談徒然草 (角川ホラー文庫)より
4044493030