幻の女
評判
幻の女の評価:
3.13/5点 レビュー 8件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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幻の女の評価:
3.13/5点 レビュー 8件。 D ランク
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「幻の女」
グランド・ホテルでの恐喝と殺人、K劇場での殺人、三津木俊助の追跡劇、路上での襲撃、劇場での大捕物、海辺の家での対面と、中編程度の作品に盛り沢山の内容が積み込まれ、スリリングな展開が続く。幻の女とは誰なのか、最初に出てくる怪少女と大男は誰なのか、覆面の踊り子は誰なのかといった人物の謎がいくつも出てくる。
複数の登場人物の行動による相乗作用によって、複雑で入り組んだ真相となっており、なかなか面白いと感じたが、多少わかりにくく、良く考えると無理があると感じる箇所がいくつかあった。
有名なジャズ歌手の顔が知られていないというのは不自然。犯人が、浴室に「まぼろしの女」と書かれていたことを知っているのはおかしいのでは。子爵に当てた手紙で、犯人が「まぼろしの女」と名乗っているのは、犯人がやろうとしていたことを考えればおかしいのでは。アカは三津木がタクシーを止めていたがどうしてわかったのだろうか。K劇場での殺人の際に、子爵が劇場に居合わせたのは都合良すぎるのでは。最後のヨットでの出来事は演出に過ぎず、もっと簡単に犯人を捕まえることができたのでは、など。
最後に思いがけない秘密が明らかになり、血の宿命を感じさせるラストになっている。
「カルメンの死」
結婚式場に送られてきた木箱から見つかったウェディングドレス姿の女の死体。死体の登場の仕方が印象的。読者が謎解きをするような話ではないが、花嫁の不審な行動を説明する真相はなかなか面白い。女の執念と裏切りが引き起こした悲劇。
「猿と死美人」
季節外れの深夜の花火、隅田川を流れてきた檻の中の半死の美女と猿、猿屋敷で見つかった老猿の剥製の足もとに置かれた他殺死体。手紙の隠し場所である「老いたる僧侶」の謎が焦点。