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(短編集)
私のサイクロプス
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私のサイクロプスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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旅本作者 和泉蝋庵シリーズ 第ニ弾。 時代背景は判然しないが、それがかえって怪談ものとしての雰囲気を醸し出している。 旅をすると必ず道に迷って、挙句、怪異な現象に遭遇する蝋庵と荷物持ちの耳彦、そして前世の記憶を持ちながら輪廻転生を繰り返す輪(第一弾「ラピスラズリ幻想」に登場)の道中が描かれた9作品が収録されている。 前作よりスリリングな展開の作品が多く、怪談噺の怖いとはちょっと違うが、ゾクゾクさせてくれる。 道に迷った輪が出会った優しき一つ目の巨人「私のサイクロプス」、拾った翡翠の指輪が耳彦を海に引き摺り込む「ハユタラスの翡翠」、僧が語る四角いしゃれこうべにまつわる怪異「四角い頭蓋骨と子供たち」、凶悪な罪人に囚われ脱出不能の耳彦「鼻削ぎ寺」、河童の住む里の残忍な陰謀「河童の里」、正体不明の者どもが囁き続ける必死の山越え「死の山」、”こわいはなし”を語る一家「呵々の夜」、井戸の水汲みの動力となる亡き夫の心臓「水汲み木箱の行方」、出口のない村に迷い込んできた獰猛な熊「星と熊の悲劇」。 「鼻削ぎ寺」、「死の山」、「星と熊の悲劇」がよろしいかと。 | ||||
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良いです | ||||
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怪奇ながらも切なさや悲哀の漂う物語でした。怖いのは苦手だけれども、本作に限って言えば、無意味に必要以上に怖がらせようという描写ではないので受け入れやすく、登場人物たちの人間性に集中して物語を楽しむことができました。ホラー初心者にオススメです。 | ||||
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山白朝子の和泉蝋庵シリーズ 収録作品は以下 私のサイクロプス(初出「Mei」Vol.1) ハユタラスの翡翠(初出「幽」Vol.23) 四角い頭蓋骨と子どもたち(初出「幽」Vol.19) 鼻削ぎ寺(初出「幽」Vol.24) 河童の里(初出「幽」Vol.21) 死の山(初出「幽」Vol.18) 呵々の夜(初出「幽」Vol.20) 水汲み木箱の行方(初出「幽」Vol.17) 星と熊の悲劇(書き下ろし) おもしろかったです | ||||
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前作で、輪廻転生を繰り返していた少女 輪が旅の同行者に加わった本作。特に気に入ったのはそんな輪が主役の『私のサイクロプス』ですね。サイクロプスの大太郎への輪の優しさと鉄の道具を作ってくれたのに、大太郎へ酷い仕打ちをした村人達が報復を受ける最後が良かったです。 耳彦は海に引きずり込まれそうになったり河童にされそうになったり災難続きは相変わらずですが、読経させるために幽閉され決死で脱出を遂げる『鼻削ぎ寺』と惚れた女の犠牲によって熊の襲撃と抜け出せない山から脱出する『星と熊の悲劇』も良かったです。 | ||||
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面白いです。 このシリーズをぜひアニメでみたいです。 蟲師みたいな感じで良いと思うのですが。 | ||||
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怖さと不可思議な旅先での出来事。怖いのに好きな話しばかり。 まだまだ旅は続きそうですね。次の作品も楽しみです。 | ||||
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ここのレビューにもチラホラいらっしゃるように、私もこの作者のファンの1人です この作者ならまず間違いはないだろう、と手にとったので、本文はとても良かったのです・・・が 正直いうと、表紙絵から”グロい系のホラー”を想像していました いや、たしかにグロいしホラーです 表紙絵もきれいな絵でイメージを沸かせて良いのですが、 心臓等も書かれていてグロさも表現されていますが、 どうも表紙から受け取る自分の感覚と、本文の感想が一致しない感じです。読んだら分かるのですが 活字のグロ耐性・ホラー耐性がないとしんどいかもしれません どういえばいいのかな。表紙の目玉が怖すぎるんだよな。うん。それでもっとおどろおどろしい感じかと警戒していましたが それほどではなかったので楽しく?読めました。短編集で一つずつの話が区切らてていたからそう感じるのかもしれません サイクロプスが表題作ですし目玉は仕方ないのかな | ||||
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前作同様、これでもかというくらいグロテスクな描写がありながら不思議と切なさの残る物語が詰まっていて、またこの世界観に浸れたことを素直に嬉しく感じました。 なぜ輪が??と思って前作を読み返してみましたが、おそらく輪が地獄に堕ちる前の旅の話なのだろうということで納得しました。 さらなる続編を期待してしまいます。 | ||||
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内容には触れませんが、旅本を書く目的で旅をする作家とその一同が迷った先に怪異と出会う短編集の続編です。 前作の出版から3年近く経過していたのと、時系列が少しややこしくなっているため、輪という少女が今作から中心人物になっていることに少し困惑しましたが、一応前作に一緒に旅をしていたという描写があったのですね。 かつては叙述的トリックや作風の切なさが取り上げられる事が多かったのですが、この名義の作品では人間らしい心情や行動の描写に重きが置かれていると思えます。 怪異に対峙した際に人間らしいふるまいを見せる、付き人兼主要な語り部の耳彦には、これまでの乙一作品にあったような卑屈な登場人物や陰湿ないじめ描写などが昇華されて、弱い部分とマシな部分を併せ持つ魅力的な人物に仕立てあげられています。 あと本作に登場する怪異は、かつて影響を受けたと述べていたジョジョの奇妙な冒険のスタンドのような要素と、古典の仏教や説法的説話を思わせるような要素が多く含まれており、ここも作品の魅力だと感じます。 これまでこの作家の別名義の作品が好きで、ホラー要素の強そうなこのシリーズを敬遠していた方も、特有のホラーとグロさはあくまでも物語を怪しく彩るエッセンスであり、きっとこの作品の摩訶不思議な世界観を楽しめることと思います。 | ||||
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エムブリオ奇譚もそうですが、この作者「乙一」は切なく美しい世界観が特徴です。 ホラー小説も書いてます。読んでいくごとに不思議な映像を感じます。 | ||||
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