蟻の棲み家
評判
蟻の棲み家の評価:
3.06/5点 レビュー 49件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21〜38 2/2ページ
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蟻の棲み家の評価:
3.06/5点 レビュー 49件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
その頃、フリーの記者・木部美智子は蒲田の工場で起きた地味ではあるが、嫌らしいクレーム事件を負っていた。彼女はいつもどおり、地道に事件を追い続けるが、女たちの射殺事件と意外なつながりが明らかになり始める。
残念な、そして不幸なことに、子供に愛情を全く感じない親もいる。そしてこれまた残念なことに子供は親を選べない。頼みの親から愛情も食事も与えられずに育った子供と、これまた不思議なことに、愛情も食事も、いや他のすべてを与えられても、卑しく下劣な人間になる場合もある。
彼等が犯す罪に対する評価は、そして与えられる罰は同じなのだろうか?同じで良いのだろうか?これは古今東西、議論の尽きないところかもしれない。
結局は、世の中にはいろんな人がいる。そして犯罪の動機も意外なところにあるのだ。そして、本作における究極の犯罪動機は個人的には、正しいかどうかは別として、つらいながらも理解できるものだった。
木部美智子というフリー記者がとても魅力的だ。非常に聡明な仕事人間。与えられたように見える仕事だが、実は非常に能動的に判断している。
木部美智子が主人公の作品は、本作で、5作目(多分)。
作者の描くサスペンスでは、警察官もとても魅力的に描かれているが、警察官を主人公にすることなく、フリーライターの木部美智子が主人公となって謎に挑んでいく。彼女には、当然のことながら、捜査権も逮捕権も、証拠収集能力や証拠分析をしてくれる後ろ盾もない。自ずと、様々な義務や法的責任を負う警察官が主人公となっている小説とは結末が異なる。多分、これが作者にとって大事なんだろうと思う。読者にとっても、結末の「後」に妙に想像力をかきたてられ、余韻が残る気がする。
驚きの展開を迎える最後まで緊張感が続き、いろいろと考えさせられた秀作でした。
ちなみに、本書に登場する社会的底辺にある人間が住むところとして、たまたま蒲田と板橋が取り上げられているが、両方とも実際には住民にはとても愛着のある町であることを念のため申し添えたい。