(短編集)

東京湾景

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評判

東京湾景の評価:

3.83/5点 レビュー 81件。 B ランク

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平均点3.83pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全162件 121〜140 7/9ページ
No.42
(3pt)

テレビとは違うよ

正直、この作品は好き。だが、ドラマを見ると(私は反は発売日に購入したのだが)あまりにも作品と離れすぎ・・・だから減点です。
こんな付き合い方もあるのかな、と。感じさせる。ただ、本当にドラマを見てから読むと、どうかな…この本は読んで,ドラマは見ないほうがよいのでは…
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.41
(3pt)

テレビとは違うよ

正直、この作品は好き。だが、ドラマを見ると(私は反は発売日に購入したのだが)あまりにも作品と離れすぎ・・・だから減点です。
こんな付き合い方もあるのかな、と。感じさせる。ただ、本当にドラマを見てから読むと、どうかな…この本は読んで,ドラマは見ないほうがよいのでは…
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.40
(5pt)

現代的人間関係の複雑

わたしは吉田修一さんの書く小説が大好きです。吉田さんの作品を読んでいると、ストレートなものと、そうでないものがありますが、この小説はとってもストレート!
 インターネット、ケイタイ・・etc たくさんのコミュニケーションツールがあって、意思疎通を図るために障害になるのは自分の意志だけという、すごく複雑な逃げ場のないというか、現代的な人間関係を描いた小説でした。でも、どんなにツールが進んでも、複雑化しても、やっぱり他人を求めずにはいられないんだなぁなんて考えちゃいますよ。わたし的には「合コン」もこの複雑な人間関係の1つのような気がいたします。
 きっと月9ドラマとは違う内容だけど、ぜひオススメです。まさに大人が泣く本。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.39
(5pt)

現代的人間関係の複雑

わたしは吉田修一さんの書く小説が大好きです。吉田さんの作品を読んでいると、ストレートなものと、そうでないものがありますが、この小説はとってもストレート!
 インターネット、ケイタイ・・etc たくさんのコミュニケーションツールがあって、意思疎通を図るために障害になるのは自分の意志だけという、すごく複雑な逃げ場のないというか、現代的な人間関係を描いた小説でした。でも、どんなにツールが進んでも、複雑化しても、やっぱり他人を求めずにはいられないんだなぁなんて考えちゃいますよ。わたし的には「合コン」もこの複雑な人間関係の1つのような気がいたします。
 きっと月9ドラマとは違う内容だけど、ぜひオススメです。まさに大人が泣く本。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.38
(5pt)

東京の風景は綺麗なのかもしれないと思わせる小説

東京湾景は私の中で一番好きな恋愛小説です。吉田修一さんの作品の中で一番共感できる描写や感情表現が多かったせいかもしれません。
 男女の恋愛を東京湾をはさんだ品川埠頭とお台場の距離間とリンクさせていることが一つの面白いところです。小説を読んでいくと分かるのですが、お台場と品川埠頭は見た目は近いけど、そこまでいくのに電車などを利用して手間や時間がかかるので実際は遠いんです。お互い欲しくてたまらずに体を重ねあうけど、心ではどこか信じあうことができないもどかしさ抱えている恋愛です。そのほかにも心惹かれる要素がいくつもあります。
 今「世界の中心で愛を叫ぶ」がとても話題になっていますが、これは純愛で綺麗すぎて、なんだか現実離れしたような話だなと感じました。東京湾景は下心や本音など、心と体を絡ませた男女の日常生活をリアルに描いていると思います。私は東京湾景が好きです!読後感がとても良い作品。東京湾景を見に行きたくなりました。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.37
(5pt)

東京の風景は綺麗なのかもしれないと思わせる小説

東京湾景は私の中で一番好きな恋愛小説です。吉田修一さんの作品の中で一番共感できる描写や感情表現が多かったせいかもしれません。
 男女の恋愛を東京湾をはさんだ品川埠頭とお台場の距離間とリンクさせていることが一つの面白いところです。小説を読んでいくと分かるのですが、お台場と品川埠頭は見た目は近いけど、そこまでいくのに電車などを利用して手間や時間がかかるので実際は遠いんです。お互い欲しくてたまらずに体を重ねあうけど、心ではどこか信じあうことができないもどかしさ抱えている恋愛です。そのほかにも心惹かれる要素がいくつもあります。
 今「世界の中心で愛を叫ぶ」がとても話題になっていますが、これは純愛で綺麗すぎて、なんだか現実離れしたような話だなと感じました。東京湾景は下心や本音など、心と体を絡ませた男女の日常生活をリアルに描いていると思います。私は東京湾景が好きです!読後感がとても良い作品。東京湾景を見に行きたくなりました。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.36
(4pt)

これはなに

小説になぞらえて展開していくのは、かなり今ひとつな感はある。
けれど出会いが出会いなだけに、そして信用することにどこか
一歩距離を置く二人が溺れていく体の関係と、
だから残りつづける信頼できない孤独感が後でぶわっと出てきているところは
かなりリアル。言葉の端々にだけどお互いはお互いを愛していることが
散りばめられていて痛々しい。そして救われる余地がある。
お互いを探る恋愛。
全部委ねてみたいのに委ねられない人に読んでみて欲しい。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.35
(4pt)

これはなに

小説になぞらえて展開していくのは、かなり今ひとつな感はある。
けれど出会いが出会いなだけに、そして信用することにどこか
一歩距離を置く二人が溺れていく体の関係と、
だから残りつづける信頼できない孤独感が後でぶわっと出てきているところは
かなりリアル。言葉の端々にだけどお互いはお互いを愛していることが
散りばめられていて痛々しい。そして救われる余地がある。
お互いを探る恋愛。
全部委ねてみたいのに委ねられない人に読んでみて欲しい。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.34
(1pt)

伏線が活かされてた?

彼の本を読むのは3冊目ですが、これほどまでに感情移入できない
登場人物ばかりなのはこれがはじめてです。
他の方も書いてましたが、もうちょっと読む側が想像しやすいような形容詞なり、説明が欲しい箇所が沢山ありました。
それと、青山という小説家は本当にこの小説に必要だったのでしょうか?
博多での同級生も然り。
ゆうこ達に関しても社会人であるだろうに、学生のような言動でちぐはぐさを感じました。
火傷、上司との関係、先生との過去・・と様々なこれから関係してくるであろう伏線が読み取れましたが、読み進んでいって、「たったこれだけの事だったのか?」と、ガッカリでした。
真理という彼女の心の動きもチンプンカンプンだし。
本当に容赦ないですね。すみません。
でも装丁が素敵なので☆1つ。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.33
(1pt)

伏線が活かされてた?

彼の本を読むのは3冊目ですが、これほどまでに感情移入できない
登場人物ばかりなのはこれがはじめてです。
他の方も書いてましたが、もうちょっと読む側が想像しやすいような形容詞なり、説明が欲しい箇所が沢山ありました。
それと、青山という小説家は本当にこの小説に必要だったのでしょうか?
博多での同級生も然り。
ゆうこ達に関しても社会人であるだろうに、学生のような言動でちぐはぐさを感じました。
火傷、上司との関係、先生との過去・・と様々なこれから関係してくるであろう伏線が読み取れましたが、読み進んでいって、「たったこれだけの事だったのか?」と、ガッカリでした。
真理という彼女の心の動きもチンプンカンプンだし。
本当に容赦ないですね。すみません。
でも装丁が素敵なので☆1つ。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.32
(4pt)

悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だから面白い小説

この“恋愛小説”をどう読めば良いのか実は判断がつかない。作者は愛、男女の繋がりというものを結局のところ信じているのだろうか。
 女性の勤める「お台場」と男性の働く「品川埠頭」の距離はたったの1キロ。でもあいだを東京湾が隔てておりアクセスは悪い。これは明らかに主人公男女の距離関係だ。話の途中、りんかい線が開通し男女の距離は接近したかに見えるが、愛の永遠を証明するためには“泳いで渡って見せる”しかない。小説は男性がこの途方もない行動に出たのかどうかを描かずに終わる。
 携帯メールというメディアで男女の関係を象徴的に示したり、お台場、品川港南口、天王洲アイルと言った東京の新しい風俗を観光ガイド風に記述したり、セックスを幻想的に描いたり、かなり“通俗的な恋愛小説”のコーティングを施してるけど、作者の真意はどこにあるのだろう?これまでの“一筋縄ではいかない吉田修一”を意図的に回避し、わかりやすすぎるシチュエーションや言葉を使っているが、それはどうしてなのか?この小説は「なぜの嵐」である。
 小説中に、“主人公男女を主人公とした”雑誌連載小説というものを登場させ、その連載小説の筋書きを現実がなぞる、といったメタな仕掛けがあったり、一見シンプルでいて実は仕掛けの多い小説だ。小説中の連載小説は作者の「私にはまだ傷がない」という理由により休載になるのだが、結局傷を負ったり、東京湾を泳いで渡るしか、愛とは手に入らないものなのか。大体愛ってなんだ?幻想か?信じるってことか?と色々考え込んでしまう、悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だからこそ面白い小説である。会話における若者達の言葉遣いや、若者達の“文学”に対するスタンスがよくスケッチ出来ていて、そういった点も感心した。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.31
(4pt)

悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だから面白い小説

この“恋愛小説”をどう読めば良いのか実は判断がつかない。作者は愛、男女の繋がりというものを結局のところ信じているのだろうか。
 女性の勤める「お台場」と男性の働く「品川埠頭」の距離はたったの1キロ。でもあいだを東京湾が隔てておりアクセスは悪い。これは明らかに主人公男女の距離関係だ。話の途中、りんかい線が開通し男女の距離は接近したかに見えるが、愛の永遠を証明するためには“泳いで渡って見せる”しかない。小説は男性がこの途方もない行動に出たのかどうかを描かずに終わる。
 携帯メールというメディアで男女の関係を象徴的に示したり、お台場、品川港南口、天王洲アイルと言った東京の新しい風俗を観光ガイド風に記述したり、セックスを幻想的に描いたり、かなり“通俗的な恋愛小説”のコーティングを施してるけど、作者の真意はどこにあるのだろう?これまでの“一筋縄ではいかない吉田修一”を意図的に回避し、わかりやすすぎるシチュエーションや言葉を使っているが、それはどうしてなのか?この小説は「なぜの嵐」である。
 小説中に、“主人公男女を主人公とした”雑誌連載小説というものを登場させ、その連載小説の筋書きを現実がなぞる、といったメタな仕掛けがあったり、一見シンプルでいて実は仕掛けの多い小説だ。小説中の連載小説は作者の「私にはまだ傷がない」という理由により休載になるのだが、結局傷を負ったり、東京湾を泳いで渡るしか、愛とは手に入らないものなのか。大体愛ってなんだ?幻想か?信じるってことか?と色々考え込んでしまう、悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だからこそ面白い小説である。会話における若者達の言葉遣いや、若者達の“文学”に対するスタンスがよくスケッチ出来ていて、そういった点も感心した。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.30
(5pt)

品川からお台場を眺めたくなる一冊です

東京を舞台とした恋愛小説で、たまたま江國香織さんの「東京タワー」と並行して読んだのですが、「東京湾景」のほうが断然心に染みました。いままでの吉田作品と比べると、登場人物に感情移入しやすいです。
吉田さんは「パークライフ」では日比谷公園という東京のど真ん中を舞台にしていましたが、この作品では品川&お台場と、東京の淵の部分を舞台にしたんですね。品川港南口倉庫街の静かで暗い夜の雰囲気。東京の、あまり知られていない側面が描かれていると思います。
次の5つのことにピンとくるような方が読むといいんじゃないかな。
・べたべたしてない・ひとりで生きてる・過去ときちんと向き合ってる・ときどき大胆なことがしたくなる・さびしい、という感情がある
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.29
(5pt)

品川からお台場を眺めたくなる一冊です

東京を舞台とした恋愛小説で、たまたま江國香織さんの「東京タワー」と並行して読んだのですが、「東京湾景」のほうが断然心に染みました。いままでの吉田作品と比べると、登場人物に感情移入しやすいです。
吉田さんは「パークライフ」では日比谷公園という東京のど真ん中を舞台にしていましたが、この作品では品川&お台場と、東京の淵の部分を舞台にしたんですね。品川港南口倉庫街の静かで暗い夜の雰囲気。東京の、あまり知られていない側面が描かれていると思います。
次の5つのことにピンとくるような方が読むといいんじゃないかな。
・べたべたしてない・ひとりで生きてる・過去ときちんと向き合ってる・ときどき大胆なことがしたくなる・さびしい、という感情がある
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.28
(4pt)

2人の微妙な関係

人間関係の描写の使い方がすばらしい。出会い系サイトで知り合った亮介と美緒。この2人の感情の移り変わりが彼らの友人との会話や行動を通してうまく表現されている。1つ1つの言葉や表現は何気ないのに、全体として見てみると2人の感情がよく伝わってくる。読み応え十分。登場人物たちはみな冷めている感じがした。絶望とかそういう大げさなことではなく、ただ毎日を淡々と送っている。人を好きになることに熱中してる訳ではないが、だれかといっしょにいたいと思ってしまう。そんな空気感はリアリティありでしょう。装丁もきれい。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.27
(4pt)

2人の微妙な関係

人間関係の描写の使い方がすばらしい。出会い系サイトで知り合った亮介と美緒。この2人の感情の移り変わりが彼らの友人との会話や行動を通してうまく表現されている。1つ1つの言葉や表現は何気ないのに、全体として見てみると2人の感情がよく伝わってくる。読み応え十分。登場人物たちはみな冷めている感じがした。絶望とかそういう大げさなことではなく、ただ毎日を淡々と送っている。人を好きになることに熱中してる訳ではないが、だれかといっしょにいたいと思ってしまう。そんな空気感はリアリティありでしょう。装丁もきれい。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.26
(5pt)

私の2003年ベスト恋愛小説

亮介と美緒の恋なのかただの肉体関係なのかわからない関係が
亮介の過去の恋愛歴や美緒の男関係で
だんだんなくてはならない存在だと気づいていくところの
描写が私にはリアルに響きました。
私は片山恭一さんの『世界の中心で、愛を叫ぶ』も読みましたが、
吉田修一さんの『東京湾景』には勝てないなと思いました。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.25
(4pt)

淡くも切ないラブストーリー

著者は物語を構成する「場」の設定が実に巧みである。お台場にある大
手石油会社宣伝部に勤めるキャリアウーマンの美緒は23階のオフィスビ
ルから東京湾を隔てた品川埠頭をみおろす。その品川埠頭で汗と埃にまみ
れてフォークリフトを操る亮介は近くのアパートに暮らす。この2人をめ
ぐる淡くも切ないラブストーリー。
 この東京湾で隔てられた2つの「場」そしてその雰囲気が2人のキャラク
ターを設定する。そしてその視点やすぐ近くに見えるが、行けば遠い位置関
係が二人の恋愛をめぐる心の距離や心の風景を実にうまく象徴している。肌
と肌とを重ね合わせても心はピッタリ重ならない。何かはっきりしない結末
も今時の恋愛を象徴するのか?
 文章は切れ味鋭く、テンポも速い。ユーモアもちりばめ一気に読めた。
ただこれだけいろいろ工夫して設定してもなぜかキャラクターのイメージに
希薄なところがある。それはなんなんだろう?もう少し具体的な肉付が--
そのための仕掛けとか小道具とか--必要ではないかとおもった。
  
豊作
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.24
(5pt)

私の2003年ベスト恋愛小説

亮介と美緒の恋なのかただの肉体関係なのかわからない関係が
亮介の過去の恋愛歴や美緒の男関係で
だんだんなくてはならない存在だと気づいていくところの
描写が私にはリアルに響きました。
私は片山恭一さんの『世界の中心で、愛を叫ぶ』も読みましたが、
吉田修一さんの『東京湾景』には勝てないなと思いました。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.23
(4pt)

淡くも切ないラブストーリー

著者は物語を構成する「場」の設定が実に巧みである。お台場にある大
手石油会社宣伝部に勤めるキャリアウーマンの美緒は23階のオフィスビ
ルから東京湾を隔てた品川埠頭をみおろす。その品川埠頭で汗と埃にまみ
れてフォークリフトを操る亮介は近くのアパートに暮らす。この2人をめ
ぐる淡くも切ないラブストーリー。
 この東京湾で隔てられた2つの「場」そしてその雰囲気が2人のキャラク
ターを設定する。そしてその視点やすぐ近くに見えるが、行けば遠い位置関
係が二人の恋愛をめぐる心の距離や心の風景を実にうまく象徴している。肌
と肌とを重ね合わせても心はピッタリ重ならない。何かはっきりしない結末
も今時の恋愛を象徴するのか?
 文章は切れ味鋭く、テンポも速い。ユーモアもちりばめ一気に読めた。
ただこれだけいろいろ工夫して設定してもなぜかキャラクターのイメージに
希薄なところがある。それはなんなんだろう?もう少し具体的な肉付が--
そのための仕掛けとか小道具とか--必要ではないかとおもった。
  
豊作
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511