(短編集)

東京湾景

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評判

東京湾景の評価:

3.83/5点 レビュー 81件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.83pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全162件 41〜60 3/9ページ
No.122
(4pt)

もどかしい本

普通1Kmと言えば歩いても行ける距離。そこに東京湾を挟むことによって、心の距離を巧みに表現できているのではと感じた。
読むだけで情景が浮かぶような、自分もそこに赴きたくなるような、そんな気持ちになれる本。
実際に泳いで渡ったのかまでは書かれていない終わり方も、気になるし、ふに落ちないし、もどかしいのに面白い。
ただキャラクターの心情はとてもよく分かるけれど、どこか平均的な個性に落ち着いていたのが残念だった。
けれども総じて、大好きな本です。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.121
(4pt)

もどかしい本

普通1Kmと言えば歩いても行ける距離。そこに東京湾を挟むことによって、心の距離を巧みに表現できているのではと感じた。
読むだけで情景が浮かぶような、自分もそこに赴きたくなるような、そんな気持ちになれる本。
実際に泳いで渡ったのかまでは書かれていない終わり方も、気になるし、ふに落ちないし、もどかしいのに面白い。
ただキャラクターの心情はとてもよく分かるけれど、どこか平均的な個性に落ち着いていたのが残念だった。
けれども総じて、大好きな本です。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.120
(1pt)

つまらなかった

伏線を色々張っていたから、最後まで読みましたが
何だ…これだけ?と最後に残ったのはお約束でありきたりな展開。
盛り上げてるんだろうけど、シラケるばかり。

登場人物に魅力を一切感じませんでした。二人が愛し合ってるというのが全く伝わってこない。

つまらなかったです。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.119
(1pt)

つまらなかった

伏線を色々張っていたから、最後まで読みましたが
何だ…これだけ?と最後に残ったのはお約束でありきたりな展開。
盛り上げてるんだろうけど、シラケるばかり。

登場人物に魅力を一切感じませんでした。二人が愛し合ってるというのが全く伝わってこない。

つまらなかったです。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.118
(3pt)

リアルな恋物語

持てる女と、持たざる男の恋物語。
 この小説をひとことでいってしまうと、こうなるかもしれない。
 女の名前は美緒。彼女は、大手石油会社で広報の仕事をしている。仕事もなかなかのやり手で、同期の男性社員をしのぐほどの能力を持ちながら、女性ということで昇進できなかったことで、課長を激しくなじる。年収もかなりあり、銀座でプラダやエルメスといったブランドものも、さほど無理をしなくても買える。

 男のほうは亮介。彼の家庭環境等についてはあまり描かれていない。彼が、高校を卒業してからすぐに働き始めたこと。高校時代の英語教師と、卒業後すぐに同棲生活を始めたこと。しかし、それも一年ほどでうまくいかなくなってしまったこと。そして、美緒と出会い系サイトで出会ったとき、亮介にはすでに真理という恋人がいたこと。

 本作は、不釣合いな、持てる女と持たざる男の恋が、紆余曲折を経て成就する、そんなメルヘンチックな小説ではない。美緒が所有しているさまざまなもの、たとえば華やか(に見える)広報の仕事や、安定した収入などに、亮介は何のコンプレックスも持っていない。彼が抱えているのは、どれほど情熱的に恋を始めても、いつかは終わってしまうという不安だ。

 美緒のほうは、亮介の過去や恋人の存在にあまり執着しない。それほど激しく人を愛することができる人間が目の前にいるということに感動する。

 本作は、不釣合いな、持てる女と持たざる男の恋の成就を描いたメルヘンチックな物語ではない。恋愛のせつなさをリアルに描いた作品だと思う。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.117
(3pt)

リアルな恋物語

持てる女と、持たざる男の恋物語。
 この小説をひとことでいってしまうと、こうなるかもしれない。
 女の名前は美緒。彼女は、大手石油会社で広報の仕事をしている。仕事もなかなかのやり手で、同期の男性社員をしのぐほどの能力を持ちながら、女性ということで昇進できなかったことで、課長を激しくなじる。年収もかなりあり、銀座でプラダやエルメスといったブランドものも、さほど無理をしなくても買える。

 男のほうは亮介。彼の家庭環境等についてはあまり描かれていない。彼が、高校を卒業してからすぐに働き始めたこと。高校時代の英語教師と、卒業後すぐに同棲生活を始めたこと。しかし、それも一年ほどでうまくいかなくなってしまったこと。そして、美緒と出会い系サイトで出会ったとき、亮介にはすでに真理という恋人がいたこと。

 本作は、不釣合いな、持てる女と持たざる男の恋が、紆余曲折を経て成就する、そんなメルヘンチックな小説ではない。美緒が所有しているさまざまなもの、たとえば華やか(に見える)広報の仕事や、安定した収入などに、亮介は何のコンプレックスも持っていない。彼が抱えているのは、どれほど情熱的に恋を始めても、いつかは終わってしまうという不安だ。

 美緒のほうは、亮介の過去や恋人の存在にあまり執着しない。それほど激しく人を愛することができる人間が目の前にいるということに感動する。

 本作は、不釣合いな、持てる女と持たざる男の恋の成就を描いたメルヘンチックな物語ではない。恋愛のせつなさをリアルに描いた作品だと思う。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.116
(3pt)

東京湾景

軽く読める本。最後はよかった。
でもそもそもどうして主人公の女性があんなところに電話して
知らない男性と会おうと思ったのかという心理が分からなくていまいち解せなかった。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.115
(3pt)

東京湾景

軽く読める本。最後はよかった。
でもそもそもどうして主人公の女性があんなところに電話して
知らない男性と会おうと思ったのかという心理が分からなくていまいち解せなかった。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.114
(4pt)

とてもすらすらと読みやすい

とあるブログからの紹介で自分のリンクさせるフレーズがあったので、読んでみた。
吉田さんの書く男性はいつも男らしく、私自身の理想男性像に近いのでとても入っていきやすかった。
終わり方が結局「ご想像にお任せします」的な終わりになっていて私的には腑に落ちない部分があったが、
全体的には、ひとつの今時の恋愛観、という学びになった。
物語はいつも恋が成熟したところで終わり、その後飽きたところまでは書いていない、といった感じの
記述があったが、確かにと思った。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.113
(4pt)

とてもすらすらと読みやすい

とあるブログからの紹介で自分のリンクさせるフレーズがあったので、読んでみた。
吉田さんの書く男性はいつも男らしく、私自身の理想男性像に近いのでとても入っていきやすかった。
終わり方が結局「ご想像にお任せします」的な終わりになっていて私的には腑に落ちない部分があったが、
全体的には、ひとつの今時の恋愛観、という学びになった。
物語はいつも恋が成熟したところで終わり、その後飽きたところまでは書いていない、といった感じの
記述があったが、確かにと思った。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.112
(4pt)

博多弁もどき。

久しぶりにストーリーの面白い小説を読んだ気がする。第一章から第六章まで、まるで推理小説の謎を解き明かすような展開と時間という空白の使い方のうまさに感心してしまい、一気に読み上げてしまった。
 東京という巨大な都市において、品川の倉庫で働く青年とお台場という注目の場所で働く女性の出会いは不釣合いのようでいて不釣合いではない内容だった。この立場が反対の設定であったら、ここまでうまくストーリーは展開しなかったのではないか。
 同僚から紹介してもらった彼女はいるものの、主人公の「亮介」が出会い系サイトで「涼子」と知り合うという始まりはお手軽な恋愛小説を彷彿させるが、それが帳消しになるほどその後の展開は際立っていた。羽田と浜松町を往復するモノレールに乗ったことがない謎の「涼子」像を行間で追いかけていたが、意外な「涼子」の真実に感嘆するしかなかった。
 巨大な都市に蠢く人間たちは苦みばしっているが、全体的にさっぱりしているのはこの作品が物事に囚われない現代の若者気質を取り入れているからからだろうか。
 しかし、そこに「亮介」の高校時代の担任の先生との同棲生活が露になることでさっぱりした中に澱のような不純さが感じられることで話しに厚みを増したと思う。
 東京湾で阻まれている品川の「亮介」とお台場の「涼子」であるが、最終的には東京湾の海底を通過する「りんかい線」で一挙に結ばれるという設定はできすぎと思った。
 が、うまいなあと感心する。

 ただ、惜しむらくは博多っ子の「涼子」と実家の父母との会話は博多弁もどきになっており、東京と博多という距離感が曖昧になってしまっていることか。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.111
(4pt)

博多弁もどき。

久しぶりにストーリーの面白い小説を読んだ気がする。第一章から第六章まで、まるで推理小説の謎を解き明かすような展開と時間という空白の使い方のうまさに感心してしまい、一気に読み上げてしまった。
 東京という巨大な都市において、品川の倉庫で働く青年とお台場という注目の場所で働く女性の出会いは不釣合いのようでいて不釣合いではない内容だった。この立場が反対の設定であったら、ここまでうまくストーリーは展開しなかったのではないか。
 同僚から紹介してもらった彼女はいるものの、主人公の「亮介」が出会い系サイトで「涼子」と知り合うという始まりはお手軽な恋愛小説を彷彿させるが、それが帳消しになるほどその後の展開は際立っていた。羽田と浜松町を往復するモノレールに乗ったことがない謎の「涼子」像を行間で追いかけていたが、意外な「涼子」の真実に感嘆するしかなかった。
 巨大な都市に蠢く人間たちは苦みばしっているが、全体的にさっぱりしているのはこの作品が物事に囚われない現代の若者気質を取り入れているからからだろうか。
 しかし、そこに「亮介」の高校時代の担任の先生との同棲生活が露になることでさっぱりした中に澱のような不純さが感じられることで話しに厚みを増したと思う。
 東京湾で阻まれている品川の「亮介」とお台場の「涼子」であるが、最終的には東京湾の海底を通過する「りんかい線」で一挙に結ばれるという設定はできすぎと思った。
 が、うまいなあと感心する。

 ただ、惜しむらくは博多っ子の「涼子」と実家の父母との会話は博多弁もどきになっており、東京と博多という距離感が曖昧になってしまっていることか。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.110
(5pt)

とびきりスタイリッシュな格差恋愛。

文庫本の解説で、この小説は、
「持てる女性」と「持てない男性」の格差恋愛を描いている、
という指摘があったが、全くもってその通りだと思う。

品川埠頭の倉庫に勤めるごく普通の高卒労働者と、
お台場の大企業に勤める才色兼備のキャリアウーマン。
2人の職場は距離にして1キロと離れていないが、間に東京湾が横たわるため、
モノレールができるまで行き来が不便だった場所だ。

「男と女の間に横たわる深い川」そのままに、近くて遠い。
その2人が「出会い系」というバーチャルを介して出会う。

御伽噺の娘がその美貌と優しさを武器に王子を射止めるように、
亮介はその真っ直ぐな情熱と愛情を武器に、美緒に迫る。

唯一つ御伽噺と違う点があるとすれば、
美緒が女の目から見ても非常にリアルなところだ。

偽名を使い続け、外出せずひたすら部屋で交わり、
その交わりすら「体だけの付き合い」と心から切り離し、
あくまで亮介を非現実=バーチャルに留めようとする美緒。

自分と同じくらい教養や社会的立場を備えた元同級生への態度と比べると、
その差は歴然である。

物語はそんな亮介が、美緒にとってのバーチャルから現実に昇格するか?
というところで小気味良く終わっているが、
その後の彼らの付き合いは想像がつかない。

儚いという表現が良く似合う、幻想的でスタイリッシュな小説だった。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.109
(5pt)

とびきりスタイリッシュな格差恋愛。

文庫本の解説で、この小説は、
「持てる女性」と「持てない男性」の格差恋愛を描いている、
という指摘があったが、全くもってその通りだと思う。

品川埠頭の倉庫に勤めるごく普通の高卒労働者と、
お台場の大企業に勤める才色兼備のキャリアウーマン。
2人の職場は距離にして1キロと離れていないが、間に東京湾が横たわるため、
モノレールができるまで行き来が不便だった場所だ。

「男と女の間に横たわる深い川」そのままに、近くて遠い。
その2人が「出会い系」というバーチャルを介して出会う。

御伽噺の娘がその美貌と優しさを武器に王子を射止めるように、
亮介はその真っ直ぐな情熱と愛情を武器に、美緒に迫る。

唯一つ御伽噺と違う点があるとすれば、
美緒が女の目から見ても非常にリアルなところだ。

偽名を使い続け、外出せずひたすら部屋で交わり、
その交わりすら「体だけの付き合い」と心から切り離し、
あくまで亮介を非現実=バーチャルに留めようとする美緒。

自分と同じくらい教養や社会的立場を備えた元同級生への態度と比べると、
その差は歴然である。

物語はそんな亮介が、美緒にとってのバーチャルから現実に昇格するか?
というところで小気味良く終わっているが、
その後の彼らの付き合いは想像がつかない。

儚いという表現が良く似合う、幻想的でスタイリッシュな小説だった。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.108
(4pt)

“東京へ行くな”(谷川雁)という逆説

そういえば、評者は吉田修一の結構いい読者だと思うのだが、彼の作品へのレビューはすべてアマゾンの“検閲”で掲載されないなあ。ヘボレビューであれこれとは言わないが、なぜかな?

それはともかく。

入学や就職で新たにこの大東京で生活を始める人も多かろう4月。今回、文庫版で初めて目にした陣野俊史のややナイーヴな解説にもあるように、本書は「東京生活」入門になるかもしれない。
いろいろと無惨なことも目にするだろう。
哀しくも、寂しくもあろう。
増田悦佐は若者の東京流入こそが日本経済活性化の起爆剤だと言い、谷川雁はその昔、「東京へ行くな」という逆説を述べた。吉本隆明はもっと素直に東京へ出て来いと書いていたなあ。

その心は、ひょっとするとこの無惨な東京を見て、そこに生きることが、生活や思想にとっての何事かであるということではないか? 

長崎から東京へ出て、大学時代をスタートしたらしき吉田修一の小説には、ナイーヴなセンチメンタルなどほとんどない。カツマーや一人勝ちやオンリーワンたらのつまらないイデオロギーに染まることは吉田の読者には無縁と言うべきか。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.107
(4pt)

“東京へ行くな”(谷川雁)という逆説

そういえば、評者は吉田修一の結構いい読者だと思うのだが、彼の作品へのレビューはすべてアマゾンの“検閲”で掲載されないなあ。ヘボレビューであれこれとは言わないが、なぜかな?

それはともかく。

入学や就職で新たにこの大東京で生活を始める人も多かろう4月。今回、文庫版で初めて目にした陣野俊史のややナイーヴな解説にもあるように、本書は「東京生活」入門になるかもしれない。
いろいろと無惨なことも目にするだろう。
哀しくも、寂しくもあろう。
増田悦佐は若者の東京流入こそが日本経済活性化の起爆剤だと言い、谷川雁はその昔、「東京へ行くな」という逆説を述べた。吉本隆明はもっと素直に東京へ出て来いと書いていたなあ。

その心は、ひょっとするとこの無惨な東京を見て、そこに生きることが、生活や思想にとっての何事かであるということではないか? 

長崎から東京へ出て、大学時代をスタートしたらしき吉田修一の小説には、ナイーヴなセンチメンタルなどほとんどない。カツマーや一人勝ちやオンリーワンたらのつまらないイデオロギーに染まることは吉田の読者には無縁と言うべきか。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.106
(3pt)

都会で働く若者への「優しいまなざし」がいい!

「品川埠頭」で肉体労働をする亮介。高校時代の先生との純愛が失敗したことが心の傷となり、彼女をもつことができても本当の意味で愛することはできない。「お台場」のオフィスに勤務する美緒は、ごく普通の家庭に育ち、男にひどい目に遭わされたような過去もないのに、人を愛するということが作りものぽい嘘に見えてしまう。「東京湾景」は、そんな男女が本当の愛を発見するまでの物語。

吉田修一の作品には、いつも、エドワード・ホッパーの絵画のように都会の若者の孤独が絶妙に描かれている。お台場、品川埠頭、天王洲アイルなどの東京湾景がリアルにまぶたに浮かんでくる。都会の孤独のなかで温もりをもとめる男女。でも、一人一人の存在はどこまでも孤立していて一体感はない。そこに作者の「優しいまなざし」がある。

いつの間にか「吉田修一ワールド」のファンになっていた。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.105
(3pt)

都会で働く若者への「優しいまなざし」がいい!

「品川埠頭」で肉体労働をする亮介。高校時代の先生との純愛が失敗したことが心の傷となり、彼女をもつことができても本当の意味で愛することはできない。「お台場」のオフィスに勤務する美緒は、ごく普通の家庭に育ち、男にひどい目に遭わされたような過去もないのに、人を愛するということが作りものぽい嘘に見えてしまう。「東京湾景」は、そんな男女が本当の愛を発見するまでの物語。

吉田修一の作品には、いつも、エドワード・ホッパーの絵画のように都会の若者の孤独が絶妙に描かれている。お台場、品川埠頭、天王洲アイルなどの東京湾景がリアルにまぶたに浮かんでくる。都会の孤独のなかで温もりをもとめる男女。でも、一人一人の存在はどこまでも孤立していて一体感はない。そこに作者の「優しいまなざし」がある。

いつの間にか「吉田修一ワールド」のファンになっていた。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.104
(5pt)

まるで女性が書いたような恋愛小説のよう

「悪人」に感動して次にこの本を読みました。恋愛小説は男性作家より女性作家の方がはるかにうまいと思いますが、吉田氏のこの作品はまるで女性が書いたかと錯覚するほど微妙な心の揺らぎが書けています。しかも登場人物は男性よりも女性の方がよく描かれていると思います。女性の読者がこの意見に賛同するかどうかは分かりませんが。宮本輝氏も女性に人気がありますが、女性の方はどちらの作家がお好みでしょう。「悪人」を読んだ時も感じましたが、この作家が人を観察する力は相当なものです。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.103
(5pt)

まるで女性が書いたような恋愛小説のよう

「悪人」に感動して次にこの本を読みました。恋愛小説は男性作家より女性作家の方がはるかにうまいと思いますが、吉田氏のこの作品はまるで女性が書いたかと錯覚するほど微妙な心の揺らぎが書けています。しかも登場人物は男性よりも女性の方がよく描かれていると思います。女性の読者がこの意見に賛同するかどうかは分かりませんが。宮本輝氏も女性に人気がありますが、女性の方はどちらの作家がお好みでしょう。「悪人」を読んだ時も感じましたが、この作家が人を観察する力は相当なものです。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511