(短編集)

東京湾景

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評判

東京湾景の評価:

3.83/5点 レビュー 81件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.83pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全162件 61〜80 4/9ページ
No.102
(5pt)

まるで女性が書いた恋愛小説のような

「悪人」に感動して次にこの本を読みました。恋愛小説は男性作家より女性作家の方がはるかにうまいと思いますが、吉田さんのこの作品はまるで女性が書いたかと錯覚するほど微妙な心の揺らぎが書けています。しかも登場人物は男性よりも女性の方がよく描かれていると思います。女性の読者がこの意見に賛同するかどうかは分かりませんが。「悪人」を読んだ時も感じましたが、この作家が人を観察する力は相当なものです。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.101
(5pt)

まるで女性が書いた恋愛小説のような

「悪人」に感動して次にこの本を読みました。恋愛小説は男性作家より女性作家の方がはるかにうまいと思いますが、吉田さんのこの作品はまるで女性が書いたかと錯覚するほど微妙な心の揺らぎが書けています。しかも登場人物は男性よりも女性の方がよく描かれていると思います。女性の読者がこの意見に賛同するかどうかは分かりませんが。「悪人」を読んだ時も感じましたが、この作家が人を観察する力は相当なものです。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.100
(2pt)

東京湾景

うーん(-"-;)
ドラマは面白かった気がしたからドラマの配役を浮かべるも内容は、おぼろにしか覚えていなくて(汗)
引きつけられる部分は微塵にしか無く読み終わっ後には…(・・?) 伝えたかった事は特に感じられずインパクトの弱い作品だったかな↓↓↓

ドラマは配役が、よかっただけかも?(笑)
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.99
(2pt)

東京湾景

うーん(-"-;)
ドラマは面白かった気がしたからドラマの配役を浮かべるも内容は、おぼろにしか覚えていなくて(汗)
引きつけられる部分は微塵にしか無く読み終わっ後には…(・・?) 伝えたかった事は特に感じられずインパクトの弱い作品だったかな↓↓↓

ドラマは配役が、よかっただけかも?(笑)
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.98
(4pt)

本作は良い

気になっている作者であるので今までのレビューでは辛口になっていましたが、本作は良いです。初めは「出会い系?」と不安の出だしであったが、一章から良質な物語が紡ぎ出されております。ここまで恋愛に対して、体と気持ちの対立や同調を描いた作品は余り無いと思います。その問題はいつまでも僕たちを悩ませる問題でもあります。なぜならこの問題にはゴールがあるのか、無いのかすら解りません。当然ゴールを見ることもできません。
本作の主人公達は見つけたのでしょうか。私は見つけていないのだと思います。彼や彼女は体と気持ちの問題に気付き、両者で理解し、初めてゴールを目指そうとしているのです。
読者である私は心から素直に彼らの行く末が幸せであることを祈っております。それぐらい良質な恋愛物語であると思います。一読の価値があります。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.97
(4pt)

本作は良い

気になっている作者であるので今までのレビューでは辛口になっていましたが、本作は良いです。初めは「出会い系?」と不安の出だしであったが、一章から良質な物語が紡ぎ出されております。ここまで恋愛に対して、体と気持ちの対立や同調を描いた作品は余り無いと思います。その問題はいつまでも僕たちを悩ませる問題でもあります。なぜならこの問題にはゴールがあるのか、無いのかすら解りません。当然ゴールを見ることもできません。
本作の主人公達は見つけたのでしょうか。私は見つけていないのだと思います。彼や彼女は体と気持ちの問題に気付き、両者で理解し、初めてゴールを目指そうとしているのです。
読者である私は心から素直に彼らの行く末が幸せであることを祈っております。それぐらい良質な恋愛物語であると思います。一読の価値があります。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.96
(5pt)

恋愛の難しさ

この手の本にしては結構ハッピーエンドで、読み終えた後にホッとする内容でした。人間は動物と違って恋をし、恋に悩むこともあります。(人によっては一番の悩みかもしれません)恋愛は人間にとって一番素敵でドキドキする反面、一番難しくそして残酷なものかもしれません。そんな恋愛をロマンティックで少女漫画的に描くのではなく、現実的で現代的に描いたのが本書です。お台場と天王洲を中心に行われる現代的な恋愛に何となく心が和みます。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.95
(5pt)

恋愛の難しさ

この手の本にしては結構ハッピーエンドで、読み終えた後にホッとする内容でした。人間は動物と違って恋をし、恋に悩むこともあります。(人によっては一番の悩みかもしれません)恋愛は人間にとって一番素敵でドキドキする反面、一番難しくそして残酷なものかもしれません。そんな恋愛をロマンティックで少女漫画的に描くのではなく、現実的で現代的に描いたのが本書です。お台場と天王洲を中心に行われる現代的な恋愛に何となく心が和みます。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.94
(4pt)

闇と光、情熱と冷静のコントラスト

お台場と品川倉庫。東京湾をはさんで向かいあう地で働く男女の出会いの物語。

この小説、男女の設定が非常にうまいコントラストで描かれている。華やかなお台場と質実剛健な品川埠頭。広告業と港湾労働者。偽名を語る女と本名を名乗る男。これらが、東京湾をはさんで1kmほどで隣り合っている。それなのに、ゆりかもめ−山手線−モノレールと乗り継がないと到達できないアクセスの悪さ。目の前にいるのに、遠い存在。そんな二人が出会う。モノレールは、そんな二人のわずかな接点の象徴だ。「モノレールに乗ったことがないから。」女はそこで、未知なるものへと一歩を踏み出す。

体のつながりよりも、心のつながりを切実なまでに求めつつ、うまく表現できない男。「体だけならいいのに」と自らの心を排除しようとする女。そんな二人の恋愛の結末は最後まで語られない。こちらとあちら。近くて遠い二人は、分かり合えるのか。

気になるキーワードはいくつかある。「女を窮地に追い込みたかった」と照れ笑いする殺人犯。「私にはまだ傷がない」といって小説執筆を断念する小説家。「なにやっても楽しくないんだよねぇ」といって自殺した少女。「いつ愛が消えたんだ」と問いかける映画『日蝕』の主人公。深い闇を心の奥に抱える二人に未来はあるのだろうか。

まぶしい明かりと漆黒の闇のコントラストに、女と男の関係を重ね合わせた恋愛小説。東京湾の夜景を楽しみつつ、味わってほしい。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.93
(4pt)

闇と光、情熱と冷静のコントラスト

お台場と品川倉庫。東京湾をはさんで向かいあう地で働く男女の出会いの物語。

この小説、男女の設定が非常にうまいコントラストで描かれている。華やかなお台場と質実剛健な品川埠頭。広告業と港湾労働者。偽名を語る女と本名を名乗る男。これらが、東京湾をはさんで1kmほどで隣り合っている。それなのに、ゆりかもめ−山手線−モノレールと乗り継がないと到達できないアクセスの悪さ。目の前にいるのに、遠い存在。そんな二人が出会う。モノレールは、そんな二人のわずかな接点の象徴だ。「モノレールに乗ったことがないから。」女はそこで、未知なるものへと一歩を踏み出す。

体のつながりよりも、心のつながりを切実なまでに求めつつ、うまく表現できない男。「体だけならいいのに」と自らの心を排除しようとする女。そんな二人の恋愛の結末は最後まで語られない。こちらとあちら。近くて遠い二人は、分かり合えるのか。

気になるキーワードはいくつかある。「女を窮地に追い込みたかった」と照れ笑いする殺人犯。「私にはまだ傷がない」といって小説執筆を断念する小説家。「なにやっても楽しくないんだよねぇ」といって自殺した少女。「いつ愛が消えたんだ」と問いかける映画『日蝕』の主人公。深い闇を心の奥に抱える二人に未来はあるのだろうか。

まぶしい明かりと漆黒の闇のコントラストに、女と男の関係を重ね合わせた恋愛小説。東京湾の夜景を楽しみつつ、味わってほしい。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.92
(4pt)

悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だから面白い小説

この“恋愛小説”をどう読めば良いのか実は判断がつかない。作者は愛、男女の繋がりというものを結局のところ信じているのだろうか。

 女性の勤める「お台場」と男性の働く「品川埠頭」の距離はたったの1キロ。でもあいだを東京湾が隔てておりアクセスは悪い。これは明らかに主人公男女の距離関係だ。話の途中、りんかい線が開通し男女の距離は接近したかに見えるが、愛の永遠を証明するためには“泳いで渡って見せる”しかない。小説は男性がこの途方もない行動に出たのかどうかを描かずに終わる。

 携帯メールというメディアで男女の関係を象徴的に示したり、お台場、品川港南口、天王洲アイルと言った東京の新しい風俗を観光ガイド風に記述したり、セックスを幻想的に描いたり、かなり“通俗的な恋愛小説”のコーティングを施してるけど、作者の真意はどこにあるのだろう?これまでの“一筋縄ではいかない吉田修一”を意図的に回避し、わかりやすすぎるシチュエーションや言葉を使っているが、それはどうしてなのか?この小説は「なぜの嵐」である。

 小説中に、“主人公男女を主人公とした”雑誌連載小説というものを登場させ、その連載小説の筋書きを現実がなぞる、といったメタな仕掛けがあったり、一見シンプルでいて実は仕掛けの多い小説だ。小説中の連載小説は作者の「私にはまだ傷がない」という理由により休載になるのだが、結局傷を負ったり、東京湾を泳いで渡るしか、愛とは手に入らないものなのか。大体愛ってなんだ?幻想か?信じるってことか?と色々考え込んでしまう、悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だからこそ面白い小説である。会話における若者達の言葉遣いや、若者達の“文学”に対するスタンスがよくスケッチ出来ていて、そういった点も感心した。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.91
(4pt)

悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だから面白い小説

この“恋愛小説”をどう読めば良いのか実は判断がつかない。作者は愛、男女の繋がりというものを結局のところ信じているのだろうか。

 女性の勤める「お台場」と男性の働く「品川埠頭」の距離はたったの1キロ。でもあいだを東京湾が隔てておりアクセスは悪い。これは明らかに主人公男女の距離関係だ。話の途中、りんかい線が開通し男女の距離は接近したかに見えるが、愛の永遠を証明するためには“泳いで渡って見せる”しかない。小説は男性がこの途方もない行動に出たのかどうかを描かずに終わる。

 携帯メールというメディアで男女の関係を象徴的に示したり、お台場、品川港南口、天王洲アイルと言った東京の新しい風俗を観光ガイド風に記述したり、セックスを幻想的に描いたり、かなり“通俗的な恋愛小説”のコーティングを施してるけど、作者の真意はどこにあるのだろう?これまでの“一筋縄ではいかない吉田修一”を意図的に回避し、わかりやすすぎるシチュエーションや言葉を使っているが、それはどうしてなのか?この小説は「なぜの嵐」である。

 小説中に、“主人公男女を主人公とした”雑誌連載小説というものを登場させ、その連載小説の筋書きを現実がなぞる、といったメタな仕掛けがあったり、一見シンプルでいて実は仕掛けの多い小説だ。小説中の連載小説は作者の「私にはまだ傷がない」という理由により休載になるのだが、結局傷を負ったり、東京湾を泳いで渡るしか、愛とは手に入らないものなのか。大体愛ってなんだ?幻想か?信じるってことか?と色々考え込んでしまう、悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だからこそ面白い小説である。会話における若者達の言葉遣いや、若者達の“文学”に対するスタンスがよくスケッチ出来ていて、そういった点も感心した。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.90
(5pt)

気持ちの形

人を好きになるということ。それだけで尊ぶべき感情なのに、どうしても形式にとらわれる。出会い方、職業、進むべき順序、そしてゴールまでも。

今という瞬間を自分の気持ちに正直に生きることが出来る主人公。他人の目を気にすることも無く、ただただ相手への想いのみがある。

形に出来ないほどの気持ち、そういう気持ちを持ち続けていたい。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.89
(5pt)

気持ちの形

人を好きになるということ。それだけで尊ぶべき感情なのに、どうしても形式にとらわれる。出会い方、職業、進むべき順序、そしてゴールまでも。

今という瞬間を自分の気持ちに正直に生きることが出来る主人公。他人の目を気にすることも無く、ただただ相手への想いのみがある。

形に出来ないほどの気持ち、そういう気持ちを持ち続けていたい。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.88
(5pt)

主人公に恋をしました

「お台場なんて仕事じゃなかったら絶対来たくない」と

主人公の女性・美緒が言っていたけれど、

「お台場」「レインボーブリッジ」「東京モノレール」などなど

地方しか知らない私から見れば、やはりお洒落なイメージの場所で、

恋愛の舞台としてはなんとなく美しく感じる。

そんなお洒落な場所を舞台に、

けれど描かれている恋愛はごくごく普通で

どこにでもありそうな身近な恋のお話。

しかもその場所設定は、ただ単にお洒落なだけでなく、

その地形に、主人公たちの心の距離が投影されているのだと

途中で気付かされ、はっとさせられた。

主人公の男性が、今自分が恋をしている人と同じ名前だったという理由で

この本を選んだということもあって、

自分も主人公と同じように悩み、切なくなり、そして喜びながら

東京湾を舞台に一緒に恋愛を経験したような

素敵な錯覚に陥ってしまった。

読書を通じて、自分自身も何かを経験したような気持ちになったのは

久しぶりだった。恋に悩む人にはお勧めだ。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.87
(5pt)

主人公に恋をしました

「お台場なんて仕事じゃなかったら絶対来たくない」と

主人公の女性・美緒が言っていたけれど、

「お台場」「レインボーブリッジ」「東京モノレール」などなど

地方しか知らない私から見れば、やはりお洒落なイメージの場所で、

恋愛の舞台としてはなんとなく美しく感じる。

そんなお洒落な場所を舞台に、

けれど描かれている恋愛はごくごく普通で

どこにでもありそうな身近な恋のお話。

しかもその場所設定は、ただ単にお洒落なだけでなく、

その地形に、主人公たちの心の距離が投影されているのだと

途中で気付かされ、はっとさせられた。

主人公の男性が、今自分が恋をしている人と同じ名前だったという理由で

この本を選んだということもあって、

自分も主人公と同じように悩み、切なくなり、そして喜びながら

東京湾を舞台に一緒に恋愛を経験したような

素敵な錯覚に陥ってしまった。

読書を通じて、自分自身も何かを経験したような気持ちになったのは

久しぶりだった。恋に悩む人にはお勧めだ。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.86
(4pt)

第二の主役が魅力的

恋に足踏みしている男女―品川埠頭の倉庫で働く亮介とお台場のビルで働く美緒―が東京湾を挟んで関係を築いていく物語。

東京湾をはじめ、場所の描写がよかった。品川埠頭、船積貨物倉庫、お台場、品川駅港南口、モノレールから見える光景・・・ 東京湾は二人を隔てる象徴的意味合いをもつが、それだけに止まらず、描写そのものが魅力的でずっと読んでいたくなった。場所が第二の主役の小説だと思う。

それだけに不満も残った。例えば・・・(詳しい内容にもふれていますのでご注意を) 二人は出会い系サイトで知り合うのだが、亮介が美緒(涼子という偽名を名乗っている)のことをあまりにも自分から知ろうとしないのは、いかに過去の恋愛の躓きを引きずっていようとも、不自然ではないか。

美緒は美緒で、「心/からだ」二元論(?)に拘り過ぎていると思う。内心では「心と心で繋がれる相手」を求めつつ、それは幻想だと自分に言い聞かせている。最後の最後で亮介が心で繋がれる相手だと気づくのだが、美緒にそう思わしめた亮介の過去のエピソードはちょっと非現実的で、「心/からだ」に拘る美緒のキャラクターに合わせて無理に作られたもののように思えた。

また、本作には同名の小説内小説が登場し、その中で美緒の知らないことが明らかになるという趣向が凝らされているが、その作家像に魅力がないためか、関連する部分が安っぽく感じられてならなかった。 ・・・など。

不満が多くなってしまったが、せっかくの二人のリアルなやりとりも、場の描写も、やや作為がかったプロットのせいでうまく活かされなかったのが残念だ。正攻法で読ませる恋愛小説だったらよかったのに・・・と思った。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.85
(4pt)

第二の主役が魅力的

恋に足踏みしている男女―品川埠頭の倉庫で働く亮介とお台場のビルで働く美緒―が東京湾を挟んで関係を築いていく物語。

東京湾をはじめ、場所の描写がよかった。品川埠頭、船積貨物倉庫、お台場、品川駅港南口、モノレールから見える光景・・・ 東京湾は二人を隔てる象徴的意味合いをもつが、それだけに止まらず、描写そのものが魅力的でずっと読んでいたくなった。場所が第二の主役の小説だと思う。

それだけに不満も残った。例えば・・・(詳しい内容にもふれていますのでご注意を) 二人は出会い系サイトで知り合うのだが、亮介が美緒(涼子という偽名を名乗っている)のことをあまりにも自分から知ろうとしないのは、いかに過去の恋愛の躓きを引きずっていようとも、不自然ではないか。

美緒は美緒で、「心/からだ」二元論(?)に拘り過ぎていると思う。内心では「心と心で繋がれる相手」を求めつつ、それは幻想だと自分に言い聞かせている。最後の最後で亮介が心で繋がれる相手だと気づくのだが、美緒にそう思わしめた亮介の過去のエピソードはちょっと非現実的で、「心/からだ」に拘る美緒のキャラクターに合わせて無理に作られたもののように思えた。

また、本作には同名の小説内小説が登場し、その中で美緒の知らないことが明らかになるという趣向が凝らされているが、その作家像に魅力がないためか、関連する部分が安っぽく感じられてならなかった。 ・・・など。

不満が多くなってしまったが、せっかくの二人のリアルなやりとりも、場の描写も、やや作為がかったプロットのせいでうまく活かされなかったのが残念だ。正攻法で読ませる恋愛小説だったらよかったのに・・・と思った。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511
No.84
(5pt)

わかるんです。

恋愛モノ。

ハッピーエンドじゃないんだけど。すごくすごくよくわかった。

メル友からの始まり。すごい軽さを感じたんだけど。二人はどちらかというと古いカタイタイプだったかも。

ちょっとのすれ違いだったのに。って。自分の気持ち。相手の気持ち。ベクトルの方向が同じだといいのにね・・・。
東京湾景 Amazon書評・レビュー: 東京湾景より
4104628018
No.83
(5pt)

わかるんです。

恋愛モノ。

ハッピーエンドじゃないんだけど。すごくすごくよくわかった。

メル友からの始まり。すごい軽さを感じたんだけど。二人はどちらかというと古いカタイタイプだったかも。

ちょっとのすれ違いだったのに。って。自分の気持ち。相手の気持ち。ベクトルの方向が同じだといいのにね・・・。
東京湾景 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京湾景 (新潮文庫)より
4101287511