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財務捜査官 岸一真 マモンの審判



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【この小説が収録されている参考書籍】
マモンの審判
財務捜査官 岸一真 マモンの審判 (幻冬舎文庫)

財務捜査官 岸一真 マモンの審判の評価: 3.60/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

おもしろかった

現役税理士の著書だけあって金融犯罪をテーマにした小説なのだが一本の映画をみているように情景描写が鮮やかで非常に読みやすかった。一歩づつ核心にせまっていくストーリーは小気味よく、続きがきになる展開。最後はこうきましか。。。 
読後感は爽快でありつつどこかせつない余韻が残った。
お金を得ること自体が目的になることの無常さ。知らず知らず自分のコントロールできない状態に陥ってしまう恐怖。いろいろと考えさせられました。
ちなみに経済用語がたびたび出てくるが説明があるのと、株取引などをしたことがある人なら問題なくついていけるレベル。
マモンの審判Amazon書評・レビュー:マモンの審判より
4344025490
No.2:
(5pt)

一級品の経済ミステリー

新人作家ということもあり正直あまり期待していなかったが、新人らしからぬ無駄の無い文章表現と的確な描写で、冒頭の大聖堂のシーンからグイグイ引き込まれた。
気がつけば翌日の仕事のことも忘れて最後まで一気読みだった。

他の方のレビューにもあるが、とにかく投資取引を舞台としたメイントリックが実に鮮やか。
こんな手があったのか!と深夜にもかかわらず思わず膝を打ってしまった。
また主人公が些細な断片を丁寧に積み上げながら徐々に真相に近づいていく過程は読み応えがあり、特に犯人の陰謀で捜査からはずされ単独で動き出す後半部分では、主人公のダイナミックな活躍とともにドライブ感が一気に加速する。
どんでん返しに続くラストの余韻も壮快だった。

同じ経済ミステリーでも、例えば池井戸潤の得意とする虐げられた正義の逆転による勧善懲悪的カタルシスとは毛色は異なるが、本書の描くやや厭世的で抑制の効いたハードボイルド調の主人公による執念の捜査が結実し、彼と彼を取り巻く様々なしこりがゆっくりとだが確実に氷解していく様は、丁寧な筆致と相まって読み手の感動を無理なく誘う。

また本書の裏テーマともいえる資本主義経済に対する「光と影」あるいは「肯定と批判」「支配と服従」といった相反する投げかけが、主人公の成長過程やその他の登場人物のエピソードとして、そこかしこに重層的に描かれており、この部分もまた実に興味深く、作品により一層の深みをもたらしている。

文句無く一級品の経済ミステリーで、久しぶりに充分に楽しめた作品だった。
マモンの審判Amazon書評・レビュー:マモンの審判より
4344025490
No.1:
(5pt)

ワクワクしながら一気に読み切りました!

証券会社に以前勤務していました私にとりましては、バブル時代の世相、業界内部で起きていた出来事を、まるで昨日の事の様に思い起こす事が出来た興味深い内容でした。個人のお金のため、地位と名誉のために、また、業界内のシェア争いのために、手段を選ばない姿がある一方で、自らがリスクを負い、友人の窮地を救おうとする場面も大変印象的でした。金融手法を駆使した数々のトリックを徐々に暴いて行く主人公
の様子は、業界を知る方にとってはワクワクの連続です。神戸と東日本大震災をきっかけに、生き様、家族観、仕事観を見つめ直す方々も昨今多いかと思います。デジタル大流行りの現代において、人との繋がり、ふれあい、絆などをあらためて考えさせられる作品で、立場、環境に関係無く、あらゆる人の胸を打つ内容だと思います。
マモンの審判Amazon書評・レビュー:マモンの審判より
4344025490

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