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宇宙のみなしご
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宇宙のみなしごの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 1~20 1/3ページ
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数ページずつ子どもに読み聞かせをしたら、続きが気になるのか毎回楽しみにしていました。 音読して気付くのはとてもリズムが良い文体だと言うこと。自分が読んでも心地よい。情景が浮かぶようで流石、森絵都さんだと思いました。 設定は分かりやすく、読み手の想像できる余地もありバランスが良い作品です。自分が暇な時間に読むにしても、読み聞かせで使うにしてもオススメな内容です。 | ||||
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中学生が主人公の小説、というと意外に思い浮かばない。私が中学生の頃だと、『僕らの七日間戦争』(宗田理)、個人的に印象的だったのは『ソロモンの偽証』(宮部みゆき)、海外だと『スタンド・バイ・ミー』(スティーブン・キング)などが思い浮かぶ。スタンド・バイ・ミーは小学生か?今Wikiで調べたら主人公は12歳とある。 まあいいや。兎に角、思春期というのは、よろず甘酸っぱく、そして、ノスタルジーと共に語られる運命にある時代だと思う。本作『宇宙のみなしご』も、そんな甘酸っぱさを感じる作品だと思う。ただ、中高生向きと思ってバカにしないでほしい。個人的には大人にこそ心の洗濯に読んでほしい作品です。 ・・・ 極々乱暴に話の筋を述べると、超放任家庭で伸び伸びと中学生をする陽子(中二)とリン(中一)の姉弟を中心にした人間関係のお話。彼らは制約のある中で面白い遊びを懸命になって探すのが趣味。ある日見つけた”人の家の屋根に登る”という遊びに、ひょんなことから陽子のクラスメートたち(へっぽこ系のクラスメート)が参加することでドラマが展開してゆく。 ・・・ さて、話の筋はいくらでも他所に書いてあると思うので、主人公のキャラ設定から色々と裏読みしたいと思います。 主人公の陽子の性格は多感な中学生が多い中では特異だと思います。人と群れず、かといって閉鎖的でもなく、また自分のことも他人のことも結構客観的に見えている。何かをひけらかすわけでもなく、負い目や引け目を感じて生きているわけでもない。大人びた性格。 現実に存在したら、陽子みたいなキャラに惚れてしまうのかもしれないなあ、と思ってしまった。人を見かけで判断しなさそうだし、判断しててもその事実をはっきり言いそうだし、裏表がなさそう。こういう人が友達だと楽だし楽しそうかな、と(もちろんおっさんの私ではなく、自分が中学生ならばね)。 でも、作者が陽子を主人公に据えたのは、現実はやはり陽子のようなキャラは成立しづらいからだと感じてしまった。世の中、人の顔色を窺わないといけないし、いじめとかスクールカーストとか怖いし、人と違うことで指弾されたり、そうしたことに神経をすり減らすことが多いのだと思う。そんなことを考えると、日本国憲法第9条は現状ではなく理想を描くのだ、という主張のごとく、こんなすっきりとした中学生や中学生活は理想にすぎない(=現実にはありえない)と勘繰りたくなる。少なくとも、やっぱり中学生という時代は難しい時代なのだろう。 ・・・ そういえば、本作のタイトル『月のみなしご』、どういう意味だろう?と思いませんか。これについては本文の終わりの直前に触れられています。 (引用のやつ)「ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力できらきら輝いてないと、宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃうんだよって。(中略)でも、ひとりでやってかなきゃならないからこそ、ときどき手をつなぎあえる友達を見つけなさいって、富塚先生、そう言ったんだ。手をつないで、心の休憩ができる友達が必要なんだよ、って」 そう、この作品は、「心の休憩を許してくれるような友達」作りを薦める本なんです、きっと。私にはそんな友人いるかしら。。。まあ嫁さんは許してくれるかな。 ・・・ おわりに。本作を読むと、きっとかほっこり、すっきりしてもらえると思います。日頃のしがらみやら義務から同調圧力から上司からの要求やら、生きていると何かと大変なものばかりなおのです。たまには気を抜いてほっとしたくなりますが、本作はそんな息抜きを精神的にもたらしてくれる作品だと感じました。 | ||||
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思っていたより早く届きました。商品も、きれいでした。 | ||||
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さらりと読めました。 | ||||
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森絵都さんの中で一番好きな作品です。 中学校を卒業してから5年近く経ちますが、 あの時間この本に出会えればと良かったと思います。10代の前半の永遠の瞬間が中にあります。 物語の全ての構成が最後の10ページの為だけに存在する。作者の一番優しいメッセージがそこにあると思います。 静かな星空の下、4人だけのラストシーン。 静かで優しい言葉、生きていく先々の消えない青い焔を心の中に宿すと思います。 僕の大切な一冊になりました。 これからを生きる中高生、一人ひとりに読んで欲しい一冊です。 | ||||
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若い頃にカラフルを読み、久しぶりに森さんの本を購入しました。 あっという間に読んでしまいました。 | ||||
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森絵都さんの物語は、出てくる登場人物みんなが生き生きとしていて、欠点もあるけどそこが愛しい。だから物語すべてが愛しい。「ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから」。この一文がすごく心に残った。この前に森さんのカラフルを読んだけど、あの作品にも通じるものがあって、たぶんそれが森さんの一貫したテーマなんだろう。 | ||||
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中学生くらいのときに、孤独に気がつき、自分は自分、一人で乗り越えなければならないことに呆然とした思いがよみがえった。 「ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力できらきら輝いていないと、宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃうんだよ」いちばんしんどいときはだれでもひとり。 | ||||
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初・森絵都さん。 楽しい読書体験でした。「アイスティ色の瞳」など、ちょっとした表現が心地よく引っ掛かります。 陽子やリン達と同世代ではないし、携帯も出てこない少し前の作品ですが 根っこの部分は今の自分にもじんわり響きました。 夜中に人んちの屋根に上る、というけっこう無闇な遊び(?)を見出した主人公達。 中盤までは軽いタッチで描かれ、わたしも軽い気持ちで読み進めていました。 そんな中、物語は急転します。 終盤のひと言ひと言が、印象的でした。 『宇宙のみなしご』 読む前も、読み終わってからも、すてきなタイトルだと思います。 ぜひほかの作品も読んでみよう。 | ||||
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プレゼント用に購入しました。発送もスムーズで特に問題なくよかったです。 | ||||
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21世紀の日常感覚を的確につかみながら、中高生が『孤独』に出会う様を描く。強さ、優しさが詰まった傑作。 | ||||
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この本は主人公の陽子たちと同じ中学生の頃に読みました。 文庫本になってるのを知って即購入しました。 退屈が大嫌いで屋根登りを始める陽子とリンの姉弟、 それを見てあこがれる同級生の七瀬さん、なにかと陽子に絡んでくるいじめられっ子のキオスク。 みんな良いキャラしています。 今でも面白いですが、中学生の時はさらにワクワクしながら読みました。 中学生に絶対薦めたい本です。 | ||||
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ひとつひとつのことが心に沁みます。 読後感も爽やかで良かった。 | ||||
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宇宙なんて言葉が入っていますがSFではありません。どんな子供でも抱えていそうな些細な悩みをさらっと解決する内容です。思考の迷路に入り込んでしまったとき、そっと手を貸してくれるひとの大切さを説いています。森さんの著書はどれもそういう当たり前のことを、おもしろおかしく、そしてさわやかに描いてくれるので何冊でも読みたくなってしまいます。意外と大人のひとが読むのもいいかもしれませんよ。 | ||||
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この前に読んだ小説がちょっと重い内容だったので、 口直しに少し軽めのものを、と思って選んだ。 正直、残りの10ページを切るまでは、 なんだかんだといっても子供向きの話だなと、 多少シニカルなイメージを持ちながら読んでいた。 しかし、最後の展開で一気に印象が変わった。 やわらかでやさしい文体で油断させておきながら、 ちょっとした布石があちらこちらにさりげなく打ってあり、 一見おとなしいエンディングにおいて、 それらがひとつのテーマに自然な形で収束してゆく。 ほろっとさせ、絶妙の余韻が残る。 見事な作品だった。 | ||||
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普段あまり読書しないのですが、読み始めたら最後まですぐに読み終えてしまいました。 ストーリーが良くとても読みやすかったです。 | ||||
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森 絵都さんの作品は、とても読みやすくこの本も良いお話でした♪ | ||||
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担任だったすみれちゃんが突然学校を辞めた。 それが原因てわけじゃないけど、一週間の不登校に入った。 共働きの両親は忙しく、いつもふたりの中学2年生の姉と、中学1年生の弟が思いついた遊び、それは他人の家の屋根に登ることだった。 ためらう気持ちや勇気をふるうという大人にとっては大したことないやんという子どもたちの行動を優しい視線で見守った小説という印象。 「ぼくたちは宇宙のみなしごだから。」 | ||||
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森絵都さんの作品は本当にほとんど読みました。 その中で特にこの本の台詞や言葉(特に後半の最後)は ぐっとくるものがあります。 確かに小中学生の児童書としても読んでほしいけど、 今の社会人が読んでも十分何か来るものはあるはず。 屋根のぼりという突拍子もない遊びから こうも広がるものかと。 陽子・リン・キオスク・・。 自分次第で人生は明るくもかなしくも変わる。 森さんの作品は必ず読んだ後にほっこりとした温かい 何かを残してくれます。 | ||||
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この著者の作品を初めて読みました。児童小説だからでしょうが、言葉が平易で、浅く爽やかな雰囲気の物語です。 本書は、人は元来孤独に生きるものだが人生の要所で大切な働きをするのもやはり人である、という普遍的なテーマを学校で孤独な「キオスク」「七瀬」という登場人物が「陽子」とその弟の「リン」という主人公たちに、夜に屋根に上る遊びを通じて関わりあうことで描いている。 四人の人物が均等に登場し、お互い中和し合っているのが尖がった所がなく、深くのめり込むこともなく、爽やかな雰囲気につながっていると思われる。世代が違う大人には物足りない感じでしたが、現代の子供の指向はそういう物なのかもしれない。最後に著者の人物紹介を見て私と同世代と分かり、やはりプロフェッショナルだな、と感心してしまいました。 | ||||
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