元年春之祭

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評判

元年春之祭の評価:

3.88/5点 レビュー 25件。 C ランク

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平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全27件 21〜27 2/2ページ
No.7
(4pt)

前漢時代の本格ミステリ

昔の中国が舞台の時代ミステリというと、ロバート・ファン・ヒューリックのディー判事シリーズをまず思い浮かべますが、中国人が作者のものは初めてのような気がします。本格ミステリとしてのトリックもよくできており、何よりも登場人物のキャラクターが凄い!古典の知識も豊かで、無限の可能性を感じます。今後が楽しみな人が出てきましたね。
元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150019355
No.6
(4pt)

重きものを背負った少女たちのミステリ

「華文本格推理」ということなので、どんな世界が展開しているのかと思って読み始めたが、前漢時代が舞台で、ちょっと予想外の作品だった。

祭祀に関する漢籍の記述を読みながら思い出したのは、『黒死館殺人事件』や『虚無への供物』だ。もちろん、前者のような重厚さはないし、後者のような同時代へのメッセージもないが、それでもこの辺りの記述は、この手のことに詳しくもなく格別に興味があるわけではない私が読んでも、迷路的で不思議な趣きを持っている。
もう一つの特徴は、於陵葵、小休、観露申を含め、「少女」もしくは年若い女性たちのやり取りがメインであることだ。それに比べると、学者の白止水、殺人の舞台となる観家の当主・無逸、露申の従兄・鍾展詩たち男性陣のインパクトは弱い。特に、白止水は葵と推理面でも丁々発止のやり取りでもあるのかと期待していたのだが…

ミステリの成否よりも、むしろ葵と小休のいびつな愛憎、露申や観江離、観芰衣、観若英が背負わなければいけなかった「巫女」の重さ、息苦しさなどに胸がいたんだ。哀しいミステリである。
元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150019355
No.5
(4pt)

中国人が中国語で書いたミステリー小説

中国の論語や大学、中庸程度は読んだことはあるが、それぐらいの知識では全く付いていけないトリックの内容である。
その知識は素っ飛ばして読めば良いのだが、実際どこまで把握出来たのかは疑問。
ハヤカワが取り上げた初の中国ミステリーと言うことで記念読書と言った意味合いか。
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4150019355
No.4
(4pt)

体裁は中国人作家による歴史本格ミステリ、隠しテーマは現代中国の自由と服従

前漢時代の中国、祭祀を司ることを運命づけられた少女たちは、絶対権力である親や雇い主の命に従って生きるしかなかった。そんな少女たちが自分の意志で人生を歩みたいと抗がおうとするとき、連続殺人の幕が開く。著者から読者へ挑戦状が2回も突き付けられる本格ミステリである。一方、本書は現代中国の習近平政権への挑戦とも読み取れる。市民が権力による束縛を嫌い、信仰の自由を求めることは、習近平政権が最も警戒するところだろう。著者の身柄もいつ拘束されるかわからない。著者が石川県金沢市に在住しているのは、そうしたリスクを避けるためなのだろうか。
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4150019355
No.3
(5pt)

前漢時代を舞台にした特異な本格ミステリ

漢籍や時代背景に馴染みがないと相当に取っ付きが悪く、読み通すのに時間がかかるが、読了すれば充分にその甲斐はある。
不可能犯罪のトリックよりもこの時代設定でしか成立しない異様な犯罪動機に瞠目させられる。それを裏付ける心理描写にも説得力が感じられ、何より可憐な少女たちを襲う苛烈な運命には心打たれる。
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4150019355
No.2
(2pt)

サスペンスではない

主人公の性格が理解不能で共感できない。漢籍からの引用が多すぎて、結局何が言いたいのかわからない。江戸川コナンや金田一はじめなどの作品になじんでいる読者にとっては噴飯ものの謎解き。お金と時間の無駄だった
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4150019355
No.1
(5pt)

古代中国の時代背景と、登場人物たちの特有の駆け引きが楽しめる傑作

※ネタバレはないです

作者が中国人で、新本格ということで、イロモノかと思って読み始めましたが、いい意味で裏切られました。
ストーリーの随所に散りばめられた漢籍がいいアクセントになっていて、
謎解き以外にその当時の人々の考え方や文化も触れられて、
物語へ引き込まれました。
結末では、謎解きで終わり!といった新本格という枠に収まらず、
余韻に浸れる物語の閉じ方で好印象でした。
元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)より
4150019355