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ツィス
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ツィスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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50年近く昔、高校生の頃に読んで印象に残った作品。ずっと忘れてましたが、コロナパニックでふと思い出して読み直し、やはり改めていい作品だと思った次第。 | ||||
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神奈川県で発生した異音騒ぎが発端で日本中が非常事態に陥りました。報道、政治、そして市民の反応、昭和の小説ですが、古さがないところに衝撃を受けました。令和と違うのは、市民が、太平洋戦争時の生活と比較しているところで、明確な比較対象物があることでパニックに対応していけるのは昭和の強みであると思いました。 この非常時に立ち向かう男女が格好良いです。アーティストとモデルだが、それぞれ事情があって、普通ではなくなった二人が、互いに補完しあって真実に迫り、幸せをつかんでいく様子に共感できました。 色あせない小説とはこういう作品を指すのだと思いました。 | ||||
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世論というものの恐ろしさを思い知らされる。為政者やマスコミは世論形成を行える強大な力を持っていることを肝に銘じなければならない。そんな事を改めて教えてくれる社会フィクションの秀作である。 | ||||
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中古ですが、とてもよい状態でした。先日、広瀬正をちょっとしたきっかけで思い出し、早速アマゾンでチェック。全作を購入しました。かつてハマッた広瀬作品を数十年ぶりに読めるのが楽しみです。 | ||||
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音楽家らしく音の高低、強弱、大小の説明が判り易い。 発端は秋葉医師の知人の耳鳴りから始まって、秋葉医師の仮設説明で終わった。 公害、交通戦争、騒音問題、精神疾患が話題の時代だから、 原因不明のツィス音騒動は結構身近に感じられる物語だったのかな。 発端と結末も精神病医の秋葉先生の語りだし。 | ||||
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広瀬氏のマイナスゼロと双璧を成すSF小説の名作であり、今回は原因不明の音が首都圏にもたらすパニックを描いている。 とはいっても、スペクタクルなパニック描写などはなく、静かにじわじわと進行していく過程が魅力的であり、少ない登場人物に絞ってパニックの中の人間模様が的確に描かれているのはいつもの広瀬氏の作品に共通するところである。 最後で判明する事件の真相など、一種の伏線を張ったミステリー的な仕掛けもあり、単なる空想SFで終わらないところが印象的である。 | ||||
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SFの苦手な私が、筒井康隆と並んで広瀬正は面白く感じる。これもそう。司馬遼太郎が解説を書いているが、まことに味わい深い。SFというと、人間が描けていないと言われたりするのだが、広瀬はそれどころか、下手な恋愛小説などより、人間を描いているからである。逆にいえば、なんでもっとこういうSFを書いてくれないのかという気もする。 | ||||
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古き良きSF,といった印象を受けました. 時代設定もさすがにちょっと古くて,なによりも 現代では公共の電波に載せることのできない単語が わらわら出てくるので,そういうのが苦手なひとは 読むのが大変かもしれません.でもパニックへと ひきずられていく恐怖,そして最後に暴かれそうになる 「ほんとうのこと」も結局うやむやに終わってしまう. 緻密な表現力と構成で,いいものを読ませていただきました. | ||||
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氏の作品は「鏡の国のアリス」に続いて2作目。「鏡の・・」がどうでもよいややこしい説明が長々とあったりしてダルく感じる所があったが、本作は読み始めると最後まで飽きる間がなく一気に読ませる。ただ、「ツィス」というタイトルに、読み始めるのに正直時間がかかった。時代を感じさせる表現が所々あってひっかかるところはある。社会心理と精神医学をからめ、緻密に構築され、かつ謎の部分も残した、ひとひねりもふたひねりもしているフィクションの傑作! | ||||
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私が広瀬正作品を読んだのは「マイナス・ゼロ」に引き続き2作品目。 広瀬初心者なわけで、そんな私が申すのは何ですが、この著者、非常に頭がいいです。 何と言うか、外国のSFを読んだ気分に近い読後感です。 目の付け所、緻密な構成、浩瀚な知識、納得の結末と、申し分ありません。 自分が著者ほどの知識を持っていないため、作品の半分も理解していないかもしれません。 でも、それでも面白い。十分楽しめました。 「ツィス」というタイトルは確かにわかりづらいですが、読んだ後では、このタイトルしかないのではないかと思います。 復刊シリーズは全部で6冊なので、あと4冊も楽しめる。 広瀬作品を復刊してくれた集英社文庫に感謝。 | ||||
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