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君の話
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君の話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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お話自体は面白いですし、最後のシーンは感動します。 設定、ストーリーは、偏愛が上手くできない男性が抱きがちな妄想、願望で詰まっており、男の私は十分楽しめました。一方で、女性が読むとどう感じるのかな?と疑問が湧きましたので星は3つとしています。 | ||||
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読みやすいし、面白かったですが10代~20代の方のが入り込めるのかも? | ||||
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読みやすいし、感動だってするし、話としても面白い。 初期の頃からの三秋さんのファンでなければ星五は間違いなかったと思う。 それでも、この評価に決めたのは個人的な嫉妬だ。 スターティング・オーヴァーから、君が電話をかけていた場所までの文章には、整えられた中にも感情的に人生に対しての怒りとか憎しみが感じられた。その文章が、自分に寄り添ってくれるみたいでたまらなかった。 それに対して今回の作品は、美しすぎた。完成されていた。 一人だけここに置いてかれてしまい、焦ってこんな文章を書いている。 | ||||
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『君の話』が、初めて読む三秋先生の著作なら、星三つより高く評価してたと思います。 正直、『君の話』を読み終わったとき、「また似たような話だったなぁ」と感じてしまいました。 三秋先生の作品には、共通する点が数多くあります。 まず、主人公が皆社会から孤立しています。ようするにボッチです。そして皆達観していて、村上春樹よろしく「やれやれ」と無気力な性格です。 ヒロインも大抵孤立しています。そして皆不幸な境遇にいます。虐待を受けていたり、ネグレクトされたり事情は様々ですが、辛い環境にいて、それゆえ主人公に依存しています。ヒロインは主人公を一途に想いながらも、謎を抱えています。 要は全部ボーイミーツガールなんですよね。ボーイミーツガールなのはいいんですが、毎度主人公とヒロインの性格、立ち位置が似通っていて、新鮮味に欠けます。 そして一番の類似点は、物語の構成です。三秋先生の作品はミステリではありませんが、伏線(ヒロインに関する謎)をラストに回収する構成が多く見受けられます。『君の話』では、終盤にかけてヒロインが独白する形で真相が開示されます。『いたいのいたいの、とんでいけ』と全く同じ構成で、強い既視感を覚えました。で、ラストは他の作品同様にヒロインが死んでしまうという。 結局、三秋先生の作品って、どれもやってることが同じなんですよね。寄生虫だったり、なかったことにする能力だったり、偽りの記憶を埋め込んだり、題材はそれぞれ違います。ですが、孤独な主人公が不幸なヒロインと出会って、そのヒロインの謎を解き明かして、最終的にヒロインは死んでしまう、という物語の流れは一緒です。 『君の話』は面白かったです。面白かったですが、もう少し趣向が違う三秋先生の小説を読んでみたいと思わずにはいられませんでした。 | ||||
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きれいなお話...ではあるが、今までの作品と較べて出来すぎ感が強い。 設定も登場人物(の家庭環境)も、そのきれいな話を構築するためだけに配置されているのが透けて見えて、興ざめを覚えた。 決してアンチなどではない。 この作家さんは、三日間の幸福などが顕著だが、非現実をとりいれても、虚構と分かっていても、ぐいぐい物語に引き込む求心力があった。 もちろん今回の作品も、心情をとても上手に結晶化してるので、確かに心は揺さぶられる。 だが、ときに御膳立てが過ぎて白々しく感じてしまった。 たぶんプロットを計算しすぎたのだろう、 直感的、即興的な感動がない。 例えるならメロディや詩から曲をつくったのではなく、 コード進行から作った曲みたいだった。 もっと粗があってもいいんじゃないだろうか | ||||
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三秋縋の作品が嫌いというわけではない。「スターティング・オーヴァー」のような、駄目で臆病な人間が言い訳のできないような愚行を重ね、それでも格好悪い言い訳を呟き、相応の報いを受けながらも、妥協点を見つけるような話を書く人だという認識だった。あるいは自分にはもったいない女性に徹底的に嫌われながら、その女性と辛抱強く接し続け、受容される話を書く人だと思っていた。 「君の話」からはそういう愚かさや切実さや刺されそうな嫌悪とは無縁に感じた。記憶という抽象的なものを扱っているからかもしれないが、全体的に淡白で迫ってくるものがあまりなかった。それなのに自分が一番かわいそうだという感じで話が進んで、こういうのが幸せのシチュエーションでしょうというサンプルを並べられて、どうにも希薄な物語だった。 | ||||
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本当であれば、人生には転機というものが必ず訪れ、好転したり暗転したりするものだけれど、この話の主人公とヒロインには人生の転機が訪れることなく、過去の記憶を書き換えることでかすかな幸せを得ようとする。これほど悲しい恋愛小説を私は読んだことがない。 | ||||
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